平成14年山行実施報告

 

鎌倉アルプス      

 平成14年1月5日(土).晴れ後一一時雨小雪
メ ンバー  L吉田(一)  広瀬 大田 諸橋 古森 田中 本多(郁) 栗原 井上(孝) 高橋 八木 堀内  片倉 吉田(博) 佐藤(恭) 宮村 荻野 ゲスト(本多郁さんの妹) 計18名
                                     
- 片倉 記 - 
       
今回は、年初めの山行で北鎌倉に集合、新年の挨拶をして初めての参加者の紹介があり、円覚寺へと足を運びました。円覚寺で木立ちの中の参拝をしたのち、明月院に参詣、鎌倉石参道、枯山水庭園、沙羅双樹の花の色、ろう梅のほのかな香りがしました。        再び鎌倉街道を歩いて建長寺山門をとおり、方丈から参道のきつい石段を登って勝上嶽中腹の半僧坊の上からハイキングコースになります。 
すぐの展望台では天城、三浦半島が良く見えました。        
大平山近くになるにつれて、風や雲が出てきて山並みに雲と光りの水墨画のようなコントラストが美しいです。大平山では雨になり雨具を取り出し木の下で雨を避けながら昼食となりました。  早々に出発し、なだらかな山道を歩き、瑞泉寺近くで下山しました。瑞泉寺では梅のつぼみが堅く、水仙が咲いていました。        
鎌倉宮の参拝あたりから雨又雪が強くなり、荏柄天神社の茶店で「おしるこ」など食べて雨宿り、茶店を出ると陽ざしも出る好天となり、小学校の塀ぞいに歩いて最後の鶴岡八幡宮つきました。初詣での人で大変な賑わいで、団体行動が困難な状態でした。若宮大路でおみやげを買ったりして鎌倉駅で解散しました。

☆コ一スタイム  
北鎌倉駅(9:3O)円覚寺く9:35~50)明月院(10:00~15)建長寺(1O:35~55)
半僧坊・登山口(10:55~11:05)展望台(1l:10~15)大平山(11:45~12:10)
降雪のため天園(12:15~30)下山(12:30)瑞泉寺(12:55~13:10)鎌倉宮
(13:35~40)荏柄天神社・茶店(13:45~14:25)鶴岡八幡宮(14:40~1500) 
鎌倉駅・解散(15:20)
 
☆費用  
拝観料  円覚寺 ¥200  
明月院 ¥300         
建長寺 ¥300  
瑞巌寺 ¥100
  
 

北八ヶ岳 渋ノ湯~高見石~黒百合平~稲子湯

 平成14年1月13日(日)~14日(月)
メンバー L大田 矢澤 小野 中村 八木 高田 本多(正) 清水(裕) 東濱 吉田(博) 
宮村 清水(ふ)  計12名

第1日(日)晴れ 
渡ノ湯~高見石~白駒地~高見石
                  
- 大田 記 写真提供 八木元一 -        
新宿駅7時半発の「特急あずさ51号」の車内は連休の中日のためか、思ったより混んでいなかった。天気が良く、風もなさそうで絶好の登山日和であった。茅野駅から予約していたタクシー3台に分乗して登山口のある渋ノ湯に向かった。登山口までは雪も殆どなく、約40分で登山口に着いた。登口の手前の旅館の横で準備をした。この旅館は登山者がそこで準備をすると文句を言ってくるということを聞いていたがそんなこともなく出発した。雪の山道はかなり良く踏まれており、アイゼンを着けずに歩き出した。 
橋を渡ってすぐに黒百合平への道を分けて高見石への登山道を歩いた。樹間の道であったが、傾斜もそれはどなく風も殆どなく、雪ハイクとしては最高の条件であった。今回の参加者は12名と冬山にしては人数が多く、アイゼンを着けるのが初めての人もいたが、初日は高見石小屋までで行程も短いので気にすることは殆どなかった。 
賽の河原までは渋川を二度三度と渡るので、渡渉には注意を要するが、あとは心配なかった。賽の河原も風が殆どなく、ここで昼食とした。後ろを振り返ると中央アルプス、北アルプスの山が見えた。賽の河原を過ぎると林間の道となり、さらに歩くと丸山から高見石への道と合流し、程なく見覚えのある小屋に着いた。標高 2300m にある小屋の人口にある温度計を見ると-1。Cを示しており、昨年2月に来たときに見た-15。Cとは大違いでとても暖かかった。小屋で受付を済ませザックを降ろし裏手の高見石に登り、蓼科山、浅間山などを見て白駒他に向かった。約25分余りの急な下り道は木々に多くの雪が被さり幻想的であった。白駒池は白い平原と化しており、我々以外は誰も居ず、白い空間を楽しんだ。帰り道は別のルートの緩やかな道を登り小屋に戻った。        
この日の宿泊者は30人余りと少なく周囲に気兼ねせずに快適な一夜を過ごした。

第2日(月)晴れ 
高見石~中山峠~みどり池一稲子湯
                        - 宮村記-  14日、朝5時30分から起きて支度を始める。みんな良く眠れたらしい。6時30分から朝食だ。ワンディッシュながら、バターロール3個、ハム、チーズ、バター、ジャム、フルーツに紅茶というバラエティーに富み豪華な朝食を食べた。 防寒具を着けアイゼンを外で着けた。思ったより寒くない。-9。Cで比較的寒くなかった。        
7時10分高見石小屋出発。今日も天気が良く風もない。最初から登りが続く。昨日高見石の展望台で打撲した私が大田リーダーの後に続きペースメーカーになった。雪を被った樹林帯の間を黙々と登った。別世界に居る様で非常にきれいであり、寒くなかった。 登りの途中後ろを振り返ると、雪を被った山が朝日に輝き絵葉書のような冬山の風景に感動した。苦しい登りがやっと終わり1時間ほどで、中山に着き休憩をする。展望が開け、近くに浅間山がはっきり見える。皆で記念撮影をする。20分くらい歩くと展望が開け、稲子岳の壁と天狗の眺めが良い。中山峠でザックを置き黒百合平までピストンをした。私を含め3名残り、急な下りに備える。1時間程でしらびそ小屋に着き休憩。みどり池は凍っており稲子岳の壁が雪を被りカナディアンロッキーを思わせる風景に息を呑んだ。        
みんな写真を撮り合う。緩やかな下りを順調に下る。アイゼンを着けるのが初めての人や冬山が初めての人がいたが、このような歩きやすい雪山で、天候も良く風もない今日のような登山を味わうと冬山も病みつきになりそうである。        
唐沢を下り唐沢橋の所でアイゼンを外し車道を歩く。1時間20分程で稲子湯に着いた。稲子湯の前で食事をした。温泉に入りたい人は、先に温泉に入った。温泉は、源泉を飲んでみると強い炭酸泉であった。食堂で食事やお茶を飲み寛ぐ。        
2時にタクシーが迎えに来た。松原湖駅に着く。無人駅である。ホームの上で精算する。 
やがてワンマンカーが来て小淵沢まで50分はど電車に揺られていった。途中山が見えたが、車内の暖かさのため居眠りをした。小淵沢駅に着き、精算し特急「あずさ66号」に乗り換え帰路に就いた。快適な山行であった。

☆コースタイム    
第1日   茅野駅(1O:OO発 タクシー約40分)渋ノ湯登山口(1O:55)賽の河原
(12:15~12:4O)高見石小屋(13:O5~3O)白駒池(14:00~15:10)高見石小屋
(15:1O) 
 
第2日   高見石小屋(7:10)中山展望台(8:30~4O)中山峠
((8:55~黒百合平への往復を含む9:10)みどり池(1O:18~:15)稲子湯(12:1O)

☆費用  
鉄道JR新宿~茅野 4.19O円 
松原湖~小淵沢~新宿 4.780円  
タクシー 茅野~渋ノ湯 6,670円 
稲子湯~松原湖 4,240円        
宿泊代 高見石小屋 7.200円

 

中央線 藤野丘陵

  平成14年1月19日(土) 晴れ
メンバー L石浦 矢澤 広瀬 大田 深町 井上 中村 都竹 本多(正) 吉田(博) 宮村          計11名
                                             
- 石浦 記 -  
私が電車でミスをしてしまい15分遅れで出発することになり参加者に迷惑をかけ申し訳ありませんでした。        
この山域は藤野丘陵と言われますが.コースは金剛山コースと一本松コースに分かれています。結構アップダウンも有り展望も扇山から権現山、笹屋根、陣馬山又丹沢山塊迄見わたせます。尾根は秋山川の渡湖橋脇より急登になり高倉山を過ぎると一旦自動車道の天神峠に出、また山道に入って行きます。        
これから行く一本松コースの尾根が集落の彼方に見えます。 途中にトタン張りの下山道があり、猪の防護柵を越えて細尾根を20分も行くと金剛山の頂上にでます。低山のわりには山深い感じで石の祠と岩が3個ばかり有る。先の下山口迄戻り下りきったところに大地の塔のモニュメントが有るが草がからんで無残な姿である。ここより自動車道になるのですが、ところどころに芸術村らしく前衛的な作品が道端においてある 一本松コースのアーチのあるところよりまた山道に入り一本松、坊主山、石山を 経てスポーツ広場のところで山道は終わります。 このコ一スは近くて駅から歩け、歩きがいの有る良い山道です。

☆コ-スタイム  
藤野駅(9:20)藤野フラワーガーデン(10:05)秋山川橋(10:20)高倉山
(11:05~11:45)下山口(12:55)金剛山(12:25~40)大地の塔(13:10)
一本松(13:40)坊主山(14:O5)石山(14:2O~35)藤野駅(15:1O)

 

 鹿沼 羽賀場山

平成14年2月2日(土) 晴れ
メンバー L矢澤  広瀬 諾橋 小野 栗原 宮村 清水(ふ)  計7名
                                            
- 矢澤 記 -  
登山口は長安寺の参道の中間にある東京電力の黄色いプラスチックの巡視路に入れば、山頂まで踏み跡が続いています。ただ、踏み跡が薄い所や雪に隠れている所があります。地図と磁石を持ち、特に下山は尾根を外さないよう要注意。前半はヒノキと杉林ですが、手入れが良くされ、林相も明るく足元にも優しい。主稜線直下からは雪を踏み、高原山、赤薙、女峰山等の雪景色を楽しみながら岩混じりの急登を頑張り山頂へ。
羽賀場山は地図に山名も無い小さな山ですが、一等三角点が有り、眺望はよくありませんが、北西へちょっと下ると、男体山、大真名子等の純白の日光連山が見事な姿を見せてくれます。山頂の日だまりで昼食後、往路を戻りました。

☆コースタイム  
登山口 長安寺・巡視路柱(9:50)第一鉄塔下(10:25)主稜線
(11:25)羽賀場山
(11:15)L山頂下(12:10~40昼食)第一鉄塔下(14:00)登山口(14:35)長安寺見学後、バスにて新鹿沼駅へ
 
☆費用         
バス代  新鹿沼→古関バス停 ¥580
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 

奥多摩 浅間嶺

 平成14年2月16日(土)晴れ
メンバー  L八木   小川 小野 木村 片倉 本多(正) 吉田(博) 宮村 清水(ふ) 
木代   計10名
                                             
- 八木 記 - 
担当の栗原さんが急用で行かれなくなり、急遽リーダーを仰せつかり当初の計画書通りで実施しました。
バス停に向かうと既にたくさんのハイカーが列をなしていて、びっくりしましたがその事を見越してか、今日参加するほとんどの方々が前の方で見受けられました。
バスに乗ること約1時間程で浅間尾根の登山口に着きました。橋のたもとで身仕度をととのえ歩き始めましたが、浅間尾根の稜線上に出るのに1時間はかからなかったと思います。
天気は晴天に恵まれ穏やかで暖かくその割りに汗ばむ事もなく、たまにこういう山歩きもいいなあと思いました。尾根道はこれといったアップダウンもなく快適そのもので、北斜面に結構雪があってその事でいくらか神経を使った程度の楽しい山行でした。
昼食は尾根道から更に小高い丘のような雰囲気の浅間嶺でとり、格好のベンチもあって富士山を眺めながらポカポカ陽気のもとでのんびりとし、おもわぬ時間を費やしました。
山からくだってきて車道が見えてくると、我々にあわせるかのようにバスがこちらへやってきて全員座って武蔵五日市駅に向かいました。
車中皆さんの顔をうかがいみますと、いささか不完全燃焼気味の方もチラホラと散見されました。

☆コースタイム  
登山口(1O:OO)一本松(11:2O)浅間嶺(12:20~13:10) 払沢の滝人口バス停
(15:OO)

 

箱根 明神ガ岳~明星ガ岳

 平成14年2月24日(日) 曇り
メンバー L村上  中村 屋辻 堀内 片倉 本多(正)佐藤(忠)吉田(博)宮村 木代     計10名
                                          
- 村上 記 -        
小田急線新松田駅からタクシーで登山口の大雄山最乗寺に向かう。この寺は神奈川県内の三大名刹の一寺であり、別名道了尊とも呼ばれている。
登山前、赤い大きな和合下駄の奉納された境内寺院を拝観する。
一旦寺の門前に出て、朱塗りの小さな明神橋を渡り杉林の中の登山道に入る。ニカ所の林道を横切り見晴茶屋休憩所を過ぎると、程なく杉の植林地から明るいカヤトの草原に出る。曇り空で空気が靄っているが、展望が開け小田原の街や相模灘の穏やかな海の眺めが目に入って来る。カヤトの原の終るところで神明水と呼ばれる水場に着くが、冬期で清水は全く枯渇している.山頂近くの樹林帯に入ると雪があるが、足下に若干注意を払う程度で歩行に支障なく登って行く。ハコネササの道に出て、急坂を登ると明神ガ岳の山頂であこ.山頂には展望盤が設置されている。好展望の山頂からは、双子山・駒ガ岳・神山や白煙を上げる大涌谷、そして金時山が眺められる。残念ながら晴れていわば金時山の後に見えるはずの富士山は雲に隠れ、裾野の雪が僅かに見えるだけである。        
山頂で昼食をとり明星ガ岳へ向かう。この山ならではの素晴らしいコースで、箱根外輪山の緩い下りの草原の屋根上を行く。空の広がりと箱根の山々の展望を堪能しながら明星ガ岳に着く。山頂は狭く目立たない標識が設けられている。小休止後来た道を少し戻り、宮城野橋に下る。山腹を刈り払った大文字焼の「大」の字の右横を通り急峻な登山道をジグザグに下る。別荘地帯を通って宮城野橋バス停に着く。近くの温泉に入るのも、 そのままバスで帰るのも自由ということで、ここで解散した。

☆コースタイム  
新松田駅(8:35タクシー)道了尊(8:5O~9:OO寺院拝観)神明橋(9:O3)最初の林道
(9:28)2本目の林道(9:55)見晴茶屋展望所(1O:05)カヤト防火帯(1O:18) 神明水(10:26)明星ケ岳への分岐(11:3O)明神ガ岳山頂(11:43~12:2O昼食) 
宮城野への分岐(12:55)宮城野橋への分岐(13:33)明星ガ岳山頂(13:37~14:46)
登山口(14:35)宮城野橋バス停(14:5O)

☆費用  
タクシー  新松田駅→道了尊 1台2.960円  
バス     宮城野橋-→箱根湯元 480円
 
 

三浦半島 大楠山

 平成14年3月3日(日)晴れ時々曇り 
メンバー L石浦 矢澤 広瀬 古森 小野 深町 斎藤 都竹 片倉 本多(正) 吉田(博) ゲスト参加(広瀬会員のお孫さん)   計12名                                                                      
                                           
- 石浦 記 -  
三浦半島の山の中では、一番標高が高く(241m)歩きがいもある様ななので一度行ってみたいと思ってたのですが、期待どおりで変化も有り、歩きがいの有るよいコースでした。        頂上には大勢の人がいたのですが、コンクリートの茶店が有るところをみると年間を通して人が来るのでしょう。展望台は今工事中で残念でした。
 頂上下の大楠平には菜の花畑が有り一面の黄色でした。梅の花も満開で気持の良いところです。        秋谷の海岸に下る道は両側にオオシマ桜の大きな木が有る道で、木もうっそうと繁っていて倒木が多く有りました。下った前田橋のバス停はバスの本数が多いので大楠温泉にと思ったのですが、混雑している様なのでやめて、海岸に出て休んだ後バスで逗子にでました。 

☆コースタイム  
衣笠駅(9:2O)■衣笠公園(10:00)衣笠城祉(10:50)大楠山(12:20~13:00)
前田橋バス停(2:30)

 

茨城 八溝山(1,O22.3m)

 平成14年3月23日(土) 雨雪後晴れ
メンバー L 栗原  広瀬 小野 中村 片倉   計5名
                                    
- 栗原 記 -        
参加人数の都合で自家用車利用となった。柏駅8時半集合、常磐道ひたちなかインターより国道118号線を北上、大子あたりから雨模様、登山口の蛇穴から林道の登り、日輪寺人口駐車場に11時40分着いた。        雨は小降りになったが雨具スパッツを着けて出発、しっとりとした山道を金性水、鉄水を通過、水は涸れて無い。八丁坂の登りに掛かる項から、雪模様になり、積もった残り雪も見られる。林道を越えて尾根路に入り頂上も近い。下方に反れた路は銀性水に続いているが水は涸れている。小雪模様の中を間もなく頂上に到着、八溝嶺神社はすっかり雪の中だった。社務所の軒で弁当が終わる頃、雪は上がり、展望台からは日光那須の山が雲間より現れてくる。帰路は日輪寺経由で参道の名残りの杉並木を降りる。沢筋のわさび田や、カタクリの蕾を眺めながら、2時過ぎ駐車場着。
時間が早かったので袋田の滝見学、石段ばかりの急登を30分余、月居山の展望を楽しんだ。
                
☆コースタイム  
日輪寺駐車場(11:4O~11:45)
金性水(12:1O)鉄水(12:2O)
八丁尾根(12:3O)八溝山
(12:35~13:2O)日輪寺
(13:38~45)駐車場(14:3O)

☆費用         
高速道路 ¥5.100  
ガソリン代 ¥4,600  
合計 ¥9,700

 

越後 角田山

 平成14年3月31日(日) 晴れ        
  メンバー L 矢澤  広瀬 小野 中村 片倉 清水(ふ)     計6名
                                              
- 矢澤 記 -
東京と違い青空の巻駅で、前日、弥彦山に遊んだ五人と合流。タクシーを降りた五ケ峠は車が溢れていました。小さい山ですが、登山口が7カ所もるので今日はかなりの人出が予想されます。登り始めて早くも、一面カタクリの花、花、花。山の斜面がピンク色に染まり、その景色が山頂まで続いていたのには感動しました。待望の雪割草、キクザキイチゲ、ニリンソウ、ショウジョウバカマの群落が混じり休む間もありません。特に赤、ピンク、白、薄紫と変化に富んだ可憐な雪割草は最高でした。道は少しぬかるんでいますが、急登も無く登り着いた広い角田山山頂は人でいっぱい。早々に食事を済ませ下りは予定の灯台コースを止め、地元の人が歩くという(新ハイ情報)桜尾根コースに変更しました。道標は全くないのですが、山頂から少々戻った右手にはっきりした踏跡が有りあす。この下りが登りに負けない花々に埋め尽くされたコースでした。最後に雪割草の群落を見ると、沢沿いの林道に下り立ちました。        
今日は幸い女性陣だけなので、時間を気にせずゆっくりと花を楽しめ、新潟まで来た甲斐が有りました。

☆コースタイム  
五ケ峠(10:1O歩)角田山(12:25~13:O5)桜屋根コース→林道(14:1O)角田岬
(14:4O)

☆費用  
タクシー代  巻駅 →五ケ峠(ジャンボ)¥3,600          
角田岬→巻駅  (小型)  ¥3.000

 

奥多摩 生藤山

 平成14年4月14日(日)晴れ
メンバー L八木  斎藤 栗原 高橋 平野 尾辻 木村 片倉 本多(正) 佐藤(忠) 
吉田(博) 清水(ふ) 木代  体験山行:淵上 山口 伊藤    計16名                                                         
                                            
- 八木 記 -  
5時間弱の歩行は、なんらロングコースにあたらないとの指摘を受け、登山口までタクシーで行く予定をバスに変更した。バス停に行くと、思わぬ時間帯に数馬行きのバスが待機していて、既に乗客も乗り込んでおり、せかされるように乗ろうとしたが、吉田さんの一言で我にかえり、まだ参加者全員揃っていないことに気が付き、とんだ失態を演ずるところであった。このバスは臨時で、我々の乗る予定のバスに3O分程の間があった。この臨時バスのおかげで、大方の人が座って登山口のあるバス停に向かうことが出来た。        
登山口の手前にちょっとしたスペースがあり、体験山行で参加している3人の方々のお名前を紹介し、後は簡単に自己紹介を済ませて、緩い登りをジグザグに歩き始めた。      
小1時間程歩くと浅間峠に着き、あづまややベンチもあって好ましい休憩ポイントでありる。ここから先きは連行蜂までいくつかのピークがあって、その登り降りでかなり体力を費やす所であるし、ましてや今日は時間を追うごとに気温が上昇するとの予報もあって、ゆっくりと歩を進めた。しばらく歩いて、この場にそぐわない真新しい石碑が目に入ったところが軍茶利神社で、時計をみると12時をまわっており、人込みのなかであるが、ほかも似たり寄ったりの状況と判断して、ここで昼食とした。        
食事を終えた後、熊倉山、三国山、生藤山とそれぞれのピークを踏んだが、山頂が狭いのに加え、人込みのなかとあって、当然のごとく通過してしまったが、後でそのことを、どなたにも諮らなかった事を悔いた。連行峰で写真など撮ってゆっくりとし、柏木野のバス停に向かって出発した。しばらくして尾根筋のなだらかな下りを歩き、万六ノ頭の手前あたりで、植林と自然林の境を縫うようにはしる道がとても気持ちよく、見上げるとみずみずしい新緑が頭上を覆い、萌える春を実感した。バス停に着き、バスの来る時間に間があった事と、都民の森にかなり人が入った事で、バスの混雑を恐れタクシーで武蔵五日市駅に向かった。

☆コースタイム  
武威五日市駅(8:55発 バス約40分)登山口(9:50)浅間峠(10:45)軍茶利神社
(12:10~45)生藤山(13:10)連行蜂(13:35)柏木野バス停(15:50)

 

秩父 美の山

 平成14年4月21日(日) 雨
メンバー L 大田  広瀬 尾辻 吉田(博) 宇野(新人会員)    計5名
                                             
- 大田 記 - 
池袋から西武池袋嫁の快速「寄居行き」電車に乗車したのは広瀬さんと新人会員(広瀬さんの友人)の3人で、尾辻さん、吉田(博)さんは秩父鉄道の皆野駅で合流することになった。天気予報では夕方頃から雨が降るとのよ予報であったが、電車が所沢を過ぎた頃から、雨が降り始め、下車駅の皆野駅についた頃は本格的な雨になった。
4月の初めに下見に来た頃は駅の近くの里は桜が満開であったが、今日はその桜も花の時期はとっくに過ぎ、新緑が真っ盛りで、また別の趣があった。途中で簑神社に直登する道があったが、雨のため、予定通りのコースを取ることにした。桜三里苑の別荘地帯を抜け、簑神社の手前の東屋で小休止の後、神社入口の急な階段を上ったが途中の斜面には稚児百合やイカリ草が清楚な花を咲かせていた。神社の前の道を右に取り急な階段状の道を登ると途中右側の斜面一杯に薄い朱色のつつじが咲いていて華やかであった。さらに少し歩くと、八重桜の一杯咲いている桜園があり、立ち寄った。そこでは緑色の花の咲いた御衣黄や薄緑色の花の咲いたウコン桜など珍しい八重桜が多く咲いていた。桜園から頂上までは4,5分程度であった。       
天気が良ければ頂上からは城峰山が大きく見える筈であったが、雨で全く見えなかった。頂上の展望台の下の雨で濡れない場所で昼食タイム。黒谷への道は展望台の下の道標から始まった。歩きやすい山道は杉林が尽きる辺りまでで、あとは滑りやすい石ころだらけの悪路を下った。やがて山麓から民家のある車道に飛び出した。桑畑の中の農道を下ると再び、車道に出た。和銅遺跡への道標に従い車道を横切って行くと4,5分で昔は銅の露天掘りが行なわれていたという日陰の谷間に出た。そこには大きな直径が4~5mはありそうな和銅開珎の碑が建っていた。和銅遺跡を後にして農道を下って 国道に出た。黒谷の駅の前の信号までは更に3~400mはあり、信号を渡ると駅はすぐそばだった。

☆コースタイム  
皆野駅(10:10)東屋(11:05~20)簑神社(11:25)桜園(11:40~50)
 美の山頂上展望台(昼食12:05~35)和銅遺跡(13:15~20)黒谷駅(13:32)

☆費用        
私鉄乗車券  池袋→皆野 ¥1,120  
黒谷→池袋 ¥980

 

成就社から石鎚山&見ノ越から剣山

  4月27日(土)~29日(月)   
メンバー L大田  広瀬 本多(郁) 高橋(石鎚山のみ参加) 八木 高田 片倉 吉田(博)  佐藤(忠) 清水(ふ)    一計10名-
                                                               
4月27日(土)晴れ                                                        - 大田 記 -  
連休の初日ということもあり、羽田空港は多くの人で溢れており、搭乗の約1時間前に到着したのに松山行きの航空券を買って搭乗できたのは出発予定時刻の5分前だった。結局、飛行機は30分遅れて出発した。松山空港でザックを受取り同行の広瀬さん、佐藤さんと落ち合い、バスで道後温泉に向かった。 
道後温泉に来るのは学生以来であった。当時とは周囲の環境は随分と変化したようであるが、道後温泉のシンボルであり、夏目漱石の“坊ちやん”ゆかりの“道後温泉本館”は健在であった。早速道後温泉本館に入った。通常は登山の後で汗を流すことはあるが今回は温泉が先である。道後温泉からタクシーに乗り、松山城の城内公園に立寄った。松山城は、築城400年を記念したお城祭りで盛況であった。後は同じタクシーに乗り、石鎚山のロープウェイ駅に向かった。タクシーは高速道路を飛ばし、約1時間半後にロープウェイ駅に到着し、運転手に約束の1万2千円を支払った。松山からタクシーに乗車しての料金としては非常に安かった。続いて乗車したロープウェイのゴンドラかうは独特の山の形をしを瓶ガ森がすぐ近くに見えていた。山頂成就駅からは約20分程、ゲレンデを右手に見ながら広い道をのんびりと歩いて午後2時半頃、石鎚神社中宮成就社についた。       
成就社の境内には、この日の宿、白石旅館を含めて旅館が3軒あった。その後、色々なコースや手段で、全員がこの旅館に揃ったのは午後6時前であった。

4月28日(日)小雨後曇り
 
朝食を済ませ、前日に高橋さんと土小屋から石鎚山に登った本多さんを宿に残し、9人で5時過ぎに宿を出た。折りから降り出した霧のような小雨で衣服が濡れてきた。宿の女主人の予言通りだった。神門をくぐると八丁坂の緩やかな下りが暫く続き、鳥居を過ぎて下りきったところに休憩小屋があった。これから登りにかかるが、所々に咲いていた曙つつじのピンク色の花がとても鮮やかで美しかった。やがて前社ガ森にかかる頃、道は「お試し鎖」に至る道と迂回路に分かれ、9人の仲間も、鎖場を行く人と迂回路を行く人に分かれた。鎖は濡れていて冷たく、お試しとはいうものの、意外 に手強かった。合流点の休憩小屋で休憩の後、夜明峠を過ぎて一の鎖に取り付いた。この鎖は長さも短く、注意すれば全く問題なかった。この後、風邪を引いていた高田さんの体調が思わしくなくなり、八木さんが付き添って皆を待つことになった。やがて土小屋からの道と合流するとこの鎖小屋はすぐあった。雨で鎖が滑りやすくなっていることを考慮してこの鎖、それに続く三の鎖をパスして迂回路を登り、弥山に到着した。        
弥山頂上には土小屋コースから登ってきた人が多くいた。小雨のため、頂上からの視界はゼロ、おまけに石鎚山の最高点の天狗岳への道は登山路の一部崩壊のために行けないため早々に下山することにした。下山は同じ道を戻ったが、夜明暗まで下って来た頃には雨も上がり、八丁坂の途中で下山途中の八木さんと高田 さんに追いついた。宿にはほぼ予定通り、10時10分過ぎに到着した。宿に預けていた荷物を受取り、宿で待っていた本多さんと合流して、ロープウェイ、バスを乗り継ぎ伊予西条に向った。伊予西条で松山に戻る高橋さんと別れてJRで多度津、善通寺、阿波池田とそれぞれ乗り換えをして貞光に着いたのは16時であた。貞光からはジャンボタクシーに乗り換え、剣山山麓の見ノ越に向かった。貞光の町並には卯建(うだつ)が2本、白壁のように両脚に立っている家が多く見られたのが印象的であった。

4月29日(月)曇り後小雨        
朝食後、宿に余分な荷物を預け、剣神社の階段を登り、右に行くと、境内の外れから剣山への登山道がはじまった。幹に苔むしたブナの巨木の中の道は快適であった。登山リフトの下をく ぐると二又に道が分かれ、左側の道をとった。急な岩混じりの坂に一汗かく頃、傾斜がなだらかになったところが西島野営場でここで一休みした。野営場からは大剣神社を目指して笹原の間の道を登った。雨で煙った中に時折、景色が見えるが更に視界が利かなくなった。野営場から歩くこと約20分で大剣神社に着いた。神社そのものは見るべきものもなかったが神社の左上方に石灰岩の異様な岩峰が天を指 してそびえていた。神社からは山頂へのきゅうな斜面を登ると雲海荘の横に出た。 ここは山頂の一角のようであるが折からの雨で視界が殆ど利かず、なだらかな笹原の中の木道を歩くとじきに山頂に着いた。 視界が悪いので当初は一ノ森まで歩くことにしていたが、中止して下ることにした。大剣神社からは刀掛ノ松へのコースを歩き、頂上への分岐点で休憩し、野営場を過ぎてから道を左折して大回りのコースを取り下山した。これまでの連休登山では最も天気に恵まれない山行となったが、山の天気だけにどうしようもなかった。不思議なもので石鎚・剣とも下山後の天気はまずまずで、そこがまた皮肉なところでもあったが、成就社で宿泊した白石旅館、見ノ越の民宿つるぎ、どちらも居心地の良い宿であったことが救いであった。

☆コースタイム  
27日 ロープウェイ山頂駅(歩2O分)成就社白石旅館
       
28日 白石旅館(5:13)八丁坂鞍部(5:32~40)前社ガ森合流点(6:10~25)夜明峠(6:50)弥山山頂(8:00~20)夜明峠(8:45~55)八丁坂鞍部(9:20~3O)成就社白石旅(10:13~10:55)ロープウェイ山頂駅(11:20)
       
29日 民宿“つるぎ"(6:13)大剣神社(7:23~33)剣山頂上(7:55~8:05)刀掛ノ松付近(8:42~57)民宿“つるぎ”(10:05)

☆費用  
交通  石鎚山登山口ープウェイ 往復  1,90O円              
JR伊予西条~貞光        4,320円              
タクシー 貞光~見ノ越 往復 32,000円(1台)  
宿泊  27日  白石旅館        8,400円             
28日  つるぎ          7,100円
 
※石鎚山ロープウェイまでの費用及び剣山下山後の貞光から帰宅までの費用については  各人のアプローチの仕方により異なるため今回は省略した。

 

鎌倉 七切通し周遊

 平成14年5月3日(金・祝) 晴れ
メンバー L 田中  小川 斎藤 栗原 井上 国府田 八木 本多(正) 東濱 吉田(博) 
清水(ふ) 体験参加:中田   - 計12名 -                                                                  
                                           
- 田中 記 -        
逗子側に抜ける「名越えの切通し」は静かな峠路の感じが残り昔日が偲ばれる峠から先の切通しは崩落の危険が有るので迂回路が作られ通行禁止になっている朝比奈三郎義秀が一夜で峠を切り開いたという伝説が残る。        「朝比奈切通し」は見るからに切通しと思われる大型の切通しだ。
旧巨福呂坂の峠」は私有地となり通り抜けは出来ない。 「亀ケ谷坂」は山の内と扇ケ谷を結ぶ道として、鎌倉幕府が開かれる前から有ったと言われている。      
深山の峠を越す思いがする。
仮粧坂」は討ち取った平家の大将の首を化粧して首実験に差し出した所と言う説も有る。        
大仏切通し」の人口と途中に割り裂いた竹で編んだ通行止めの柵が出来ていた。竹の新しさから見て今度の連休前に作ったものと思われる。薮コギの要領で柵の横を通り抜ける。
稲村ガ崎の裏側に有る「極楽寺坂の切通し」は幅、高さ共に切り開かれ広い車道になっている。右側の高台に有る成就院に通じる階段を登ると向かい側に石仏や石碑等が見える。旧峠はこの高さに在ったものと思われる。
江の電長谷駅は混雑していたので駅前で解散とした。        
時の流れと共に切通しも年々消えつつあるのは一抹の寂しさが感じられる。
               
コースタイム   
鎌倉駅東口(9:OO)
名越切通し (9:35)
好展望地(9:5O~10:O5)
久木大池公園(1O:28~38)
十二所果樹園上(11:15~12:OO)熊野神社(12:15~18)
朝比奈切通し(12:25~3O)
鶴岡八幡宮(13:3O~43)
旧巨福呂坂(13:5O)
亀ケ坂切通し(14:O3)
仮粧坂切通し(14:2O)
大仏坂切通し(15:OO~15)
極楽寺坂切通し(15:5O)
長谷駅(16:OO)
 
 
 
  
 

前日光 薬師岳~夕日岳~地蔵岳

 平成14年5月12日(日) 曇り 
メンバー  L 国府田 矢澤 八木 東濱 本多(正)  - 計5名 -
                            
- 国府田 記 写真提供 八木元一 -        
梅雨のはしりかと思わせるような雨続きのお天気であったが日曜日は雨も上がるとの予報で翌日に延期した。日曜日は都合の悪い方もあって参加者5名となり、1台のタクシーにおさまって登山口の細尾峠へ向かった。旧道は昨年の台風で崩壊し通行止めとのことで、2キロ近くの長い日足トンネルを抜けて足尾の方から入ったので少しタクシー代が嵩んだようだ。
 登山道は新緑に包まれて、もうつつじの花も終わりかと思っていたが、所々ピンクの花が彩りを添えて目を楽しませてくれた。薬師岳頂上からは日光の山々が望めたが目前の男体山の頂上は残念ながら雲の中。東の方には今回の予定であった大木戸山や三の宿山等の山稜も見渡せる。機会があればつつじの時季に歩いて見たい所だ。尾根道には、まだ目の覚めるようなピンク色鮮やかなみつばつつじの花がさいており、今にも ほころびそうな赤い蕾の山つつじや、白つつじの蕾もたくさん見られた。ときどき薄日が差して雪の残る日光白根山も見えたりして喜んだがすぐに又曇ったりで、今日の最高峰夕日岳(1526m)ではガスがたちこめ展望ゼロとなってしまった。      
地蔵岳からハガタテ平に下る道には陽も差してきて新緑の中に咲くピンクのつつじの花のすばらしさに一同立ち止まって八木さんんのデジカメに収まった。(翌日HPの連格帳を開いたら早くもこの写真が載っており帰宅後すぐに投稿なさったようでその早さと八木さんのマメなことに感心をし、また首からタオルをぶら下げた我が身の無様な姿が写し出されて恥じ入りました)ハガタテ平からは何回か沢を渡りかえしながら下って、クネクネとカーブの多い林道を杉林の中をショートカッ卜しながら林道終点のゲートに出て古峯神社のそばのバス停に着き、15時50分発のバスで新鹿沼の駅に出た。

☆コースタイム  
細尾峠(9:5O)薬師岳(10:40~5O)薬師肩(11:55~12:OO)三ッ目(12:15~45昼食)夕日岳(13:OO~10)三ッ目(13:25)地蔵岳(13:4O~5O)ハガタテ平(14:15)林道
(15:OO)ゲート(15:3O)バス停(15:4O)

☆費用  
タクシー 日光~細尾峠     1台 ¥5,220  
バス   古峰神社~新鹿沼(30分) ¥1,000

 

赤城 鍋割山

平成14年5月26日(日)晴れ  
メンバー L高橋  矢澤 大田 斎藤 栗原 国府田 八木 佐藤(忠) 吉田(博) 清水(ふ) 宇野     - 計11名 -
                                              
- 高橋 記 -  
JR両毛線前橋9時10分集合であるが、自家用車2台を利用することとなり、人間市駅、板橋駅から、それぞれ4名が乗車、関越道のSAで待ち合わせ、前橋駅に直接来られる3名を出迎え、全員集合。あらかじめ予定していた道路が通行不能のため、迂回し、森林公園駐車場にやや遅れて到着。身仕度を整えて出発。        
登山道を歩むと、まもなくヤマツツジの群落が赤やピンクに咲き乱れ、我々を出迎えてくれた。勾配もなく、快適な山道。こずえを見上げると、青空からふりそそぐ光で、若葉がいっそう輝いていた。 1時間ほどで荒山高原の芝の広場の手前のなだらかな場所に出た。        
ここで小休止。ここも咲き誇るヤマツツジで一杯。芝の広場から1O分はどで、荒山と鍋割山の分岐の鞍部に当たる荒山高原に出ると、人、人でいっぱい。箕輪口からの登山者であろう。      
左に折れ鍋割山を目指す。すぐにピークに到着、展望の案内板があり、もう頂上かと勘違い。すると、「山頂はこの先ですよ」と先着の人に教えられる。        
尾根道は展望が開け、真正面の榛名山、その奥の浅間山、右手に子持山、その奥の谷川連峰は残雪が白く輝いていた。後方は荒山、地蔵岳。写真を撮りながら進み、ちょうど正午に鍋割山に着いた。        
帰りは、ヤマツツジの花を愛でながら各々が写真撮影を兼ねた立ち休みのみで、下る。会員無事、森林公園駐車場に帰着。冷やしてあった牛乳を飲み一息をつく。ここからは、少々遠いが赤城温泉郷の滝沢温泉に行くことにする。皆、温泉で汗を落とし、再び車に分乗。5時前に、無事、前橋駅に到着。ここで往路と同様に3方向に分かれ解散した。        
たびたび道路を間違えたが携帯電話で2台の車が連絡を取り合い、自家用車利用の山行を無事終えた。

☆コースタイム  
前橋駅(9:2O)赤城森林公園駐車場(1O:OO~20)芝の公園(11:20)荒山高原
(11:3O)鍋割山山頂(12:OO~3O)荒山高原(12:5O)芝の公園(13:1O)赤城森林公園駐車場(14:OO~2O)滝沢温泉(15:1O~5O)前橋駅(16:5O)

☆費用  
上野駅→前橋駅 ¥1,890 
自家用車使用等  ¥200(下記の注を参照)   
※人間市駅乗車も板橋駅乗車も同額負担        
(注)練馬IC~前橋IC ¥2,750 狭山IC~前橋IC ¥2,250  
規定により、車両代として1km当たり10円、運転代として1km当たり10円、 燃料代は10km/リットル 1リットル=¥100として計算。 
        
 
             

奥秩父 唐松尾山・和名倉山

  6月1日(土)~2日(日) メンバー L高柳 吉田(博) 清水(ふ)    計3名
                                                                               6月1日(土)晴れ 入山~唐松尾山往復~将藍小屋泊                                  - 高柳 記 -  
三ノ瀬にタクシーが着いたのは11時で、それから歩きだし12時4O分に将監小屋に着いた。昼食を摂り不要な装備は小屋に預け唐松尾山に向かった。山頂までは1時間半ぐらいであるが山腹を行くので歩きにくく、奥秩父という感じで道も薄暗い。山頂(2109m)に14時35分についたが樹林の中で展望はなく、シヤクナゲだけが慰めであった。道の途中に西御殿岩があり、明白行く和名倉山の道が見えると小屋の主人がいうので、急斜面を息を弾ませながら登り着いたが、ガスが出ていて新緑の山がぼこぼこと見えただけである。ガスがなければ良い展望台であろう。  小屋に16時40分に戻った。その夜の将監小屋の宿泊者は25名ほどで、1人に新しい布団1組でゆったり寝られた。

6月2日伯)晴れ 将監小屋~和名倉山往復~下山  
朝食をどうぞという声が4時50分にかかり、5時20分には和名倉山に向け出発した。昨日唐松尾山に行くために歩いた道を山ノ神土まで行き、そこを今日は右に行く。和名倉山までの中間地点にある東仙波(ひがしせんば)の手前で稜線に出るが、それまで道は山腹を巻いている。しかし昨日のように暗くはなく明るい道である。        
7時20分に岩稜をこえ東仙波のピークに立つと、雪を残した富士山や甲武信岳の奥秩父の山々が見えた。ここから一旦下り、登りかえした稜線には樺の木の疎林があり、緑の芝の上の上に白い樺の木が枝をのばしていた。枝いっぱいの新芽は、面相筆で点描したように微細で美しく、やわらかな朝日を浴びていた。        
和名倉山への登山道は登り下りが多く、登っているのか下っているのか分からなくなる。将監小屋1740メートルから、山頂2,036メートルまでの標高差は約 300メートルで、普通なら1時間のコースを、4時間かけて歩くのであるから、アップダウンぐらいないと飽きてしまうかもしれない。        
千代蔵の休ン場に 9時に着き、昨年11月テントを張った場所を懐かしく確認してから、秩父湖と山頂とのT字路の分岐を右に入り、しばらくすると荒涼とした山腹に出る。やがて赤いテープに導かれて高みに向かい、樹林帯の中を倒木をまたぎながら進む。このまま山を越してしまうのではないかと不安になるころ山頂に出た。時間は9時20分で分岐から約25分である。山頂は樹林帯の中で展望は遮られていて、新しく作られた標識の白さだけが目立つ頂上であった。
T字路の分岐に戻り秩父湖への道を確認する。赤いテープを目印に忠実に行くと、何の問題もなく秩父湖への道が続いていた。昨年薮をかき分けてやっと秩父湖への道を見つけたが、あれは目印の赤いテープから外れたためと思う。        
T字路に戻り時間が9時50分と早いが昼食にする。同じ道を戻るわけだが、朝のうちは太陽の陰になっていた山肌にも日が当たり、新緑が美しさを増していた。イチゴ水をかけたような冷たい冷たい感じのシヤクナゲの花びらに、そっと指を当てたら以外と固いので驚いた。青空のもと小さい葉が重なりあって濃い緑から薄い緑に、そして薄い緑から濃い緑にと、むこうの山まで続いていた。たくさんの山を歩いて来たが、これほど美しい深緑の風景は記憶にない。往路とは違う景色に、この道は行くときに通った道かと幾度も怪しんだ。将監小屋に1時20分無事戻った。       
小屋の主人の話だと紅葉は10月中旬で、将監湖小屋からの往復より秩父湖へ抜けたほうが楽だといっていた。往復した場合アップダウンの道を戻ってくるわけだが、秩父湖へ抜けるのであれば、標高を下げていくだけなので私も同感である。将監小屋から山頂まで4時間半、山頂から秩父湖のバス停まで5時間みれば良いと思う。

☆コースタイム  
6月2日 塩山駅(9:21タクシー)三ノ瀬(9:55~11:00)将監小屋(12:40~13:10昼食)唐松尾山(14:35~14:45)西御殿岩(15:25~15:35)将監小屋(16:40)泊
       
6月3日 将監小屋(5:20)山ノ神土(5:45~5:50)東仙波(7:20~7:30)
千代蔵の休ン場(8:55)和名倉山(9:20~9:30)昼食(9:50~10:10)東仙波
(11:35~11:40)将監小屋(13:20~13:55)三ノ瀬(15:05タクシー)塩山(15:50)

☆費用  
タクシー 塩山駅→三ノ瀬 片道1台9,550円      
宿泊    将監小屋 1泊2食付き 6,000円

 

奥多摩 臼杵山・市道山・刈寄山

 平成14年6月9日(日) 晴れ
メンバー L高橋 栗原 吉田(博)   計3名
                                           
- 高橋 記 -
この時期に奥多摩に登る人はそれほど多くないのだろうか。先月の生藤山の集合時間と同じだが、バスを待つ人並みが短い。当会の参加者も3名と多くはない。おかげでバスにはゆっりと座れ、程なく登山口の元郷に到着。「登山道は、がけ崩れのため通れません」との看板があったが、下見で確認済み大丈夫である。道路にへばりついたような集落、その裏手にある堰堤の脇の「のり面」に崩壊した跡があったが既に修復中である。その先は何ら問題は全くない。それにしても、不適切な看板である。「注意して通ってください」くらいでよいのではと思う、9時少し前に登山開始。  登山口から杉林の中を急登すると、尾根筋に出た。1時間ほどで、650mのピーク。尾根筋も、針葉樹やら広葉樹やらの木々が夏至間近の日差しを遮ってくれるおかげで、暑さは感じない。さわやかな感じでさえある。梅雨前なのに湿気が少ない。前日の予報では朝方に小雨が降ると言っていたが、雨を降らさずに前線が通過し、前日までの南方の湿った大気から、大陸の乾燥し冷えた大気に入れ替わったのであろう。10時45分に臼杵山の山頂に着いた。途中出会ったパーティは1グループのみ。静かな山旅である。
さらにアップダウンを繰り返し1時間半ほどで市道山の手前のピーク。山頂を示す標識は無い。一人の登山者がくつろいでいたので、「市道山はもう少しですか」とたずねたところ「すぐですが、市道山には大勢の人が居ますよ」とのこと。それでは、ここで昼食をと、くつろぐ。さわやかな風が通り抜けていく。木々の葉がさざめくのみで静かな尾根である。        
市道山は、そこから 2~3分であった。小さな標識のまわりに、数人しか居ない。大勢の人はどこに行ったのかな~。展望も良くないので、そのまま通り過ぎることにした。そこからも、アップダウンの繰り返し、いくつもの小ピークを通過し、15時に入山峠に到着。        
刈寄山は入山峠から20分ほど、小さな東屋の先に山頂を示す標識があった。東屋からは、丹沢の山々、富士山までもが展望できた。まるで秋の展望のようである。東屋から少し峠よりに戻った所からは、所沢のドームはもとより新宿の高層ビル群までもが見通せた。  
刈寄山からは、一気に下る。と言っても1時間は要しただろうか、やっと採石場の林道に出た。ここでタクシーを呼べば良かったが、予定通り林道を歩き、沢戸橋のバス停を目指す。途中の沢で、刈寄山ですれ違った、大勢の人がいるパーティに会う。この人達が「市道山に居た大勢の人」なのうだろうか。        
行程12kmの長丁場、数え切れないほどの小ピーク、大ピーク。梅雨前の暑さと湿気の多さが予想されたが、乾いた風が木立ちの中を抜け、照りつける太陽は針葉樹や広葉樹の木々が遮ってくれ、3人仲良くわいわいと楽しい山行であった。この時期、低山での8時間に近い歩行時間は記録ものかも。      
自宅に帰りTVニュースを見ていたら、「6月に乾燥注意報が発令されたのは34年ぶり」とか言っていた。

☆コースタイム   
五日市駅(8:35発バス)元郷(9:00出発)臼杵山(10:45)市道山手前
(12:15昼食12:45)市道山(12:50)人山峠(15:00) 刈寄山(15:20)採石場(16:20)沢戸橋バス停(16:45)五日市駅(17:10)

☆費用  
鉄道  JR東京→武蔵五日市(片道) 890円      
バス  五日市駅→元郷 360円  
沢戸橋→五日市駅 150円

 

八ヶ岳 編笠山~西岳~権現岳

  平成14年6月15日(日)~16日(日)
メンバー L八木   石井 小川 小野 栗原 中村 片倉 本多(正)吉田(博) 清水(ふ)
木代 宇野       計12名
                                   
6月15日(土)晴れ 編笠山・西岳                                           - 清水(ふ) 記 -        
ついに梅雨に入り、朝は昨日からの雨が残り、家を出た時には雨だった人も多かったようです。電車が甲府に着く頃には、空全体が明るくなってきて、観音平の駐車場に3台のタクシーが着いた頃には晴間が出てきました。        
10時15分頃観音平の駐車場の一番奥から登山道に入る。背丈30センチ程の笹がカラマツ林の中を一面に覆っている。次第にゆるやかな登りにかかる。レンゲツツジのオレンジと笹の緑のコントラストが美しい。約1時間ぐらいで標高1880メートルの雲海展望台に到着する。下の方はまだ霧に覆われていて展望は無い。この辺りから笹に代わってシヤクナゲの木が多くなってくるが、花は咲いていない。登るにつれて、だんだん薄暗くなってきて、ゴツゴツした岩にコケが着いているのが、見えるようになる。雲海展望台から40分程で、びっしりとコケに覆われた標高2100メートルの押手川に到着。ここで、30分あまりの昼食休憩を取る。ここから編笠山へは道が二手に別れているが、直線的に登る道に入る。歩くにつれて道は急な登りになる。息が苦しくなった頃、岩場にイワカガミを見つけるようになる。岩場にこのピンク色の花は、良く似合う。        
やがてハシゴの階段を登る。周囲の樹木の背が低くなり、石や岩が、ゴロゴロしてくる。頂上は間近だ。        
頂上に着くと少し雨が降ってきた。どうなるものかと思って、下界を見下ろしていると下の方から霧が晴れてきて、小淵沢方面の町が奇麗に見えてきた。雨も次第に止んだ。頂上で、記念撮影を撮り、青年小屋への下りに向かう。小屋の手前の岩場をトントンと、弾みながら渡り3時頃小屋に着いた。  
小屋の前で、少し荷物を軽くして、早めに休息希望の4人を残して、西岳に向かう。少し行くと、乙女の水。ちょっと飲んでみたが、冷たくてなかなか美味しい水だった。登ったり下ったりしながら、散歩道のように歩を進めて行くと、約45分ぐらいで、西岳に着いた。青年小屋を中心にして、右手にまろやかな山容の編笠山、左手に荒々しい姿のギボシ、その後ろにちらっとと見えている権現岳。雄大な景色を存分に楽しんだ。        
青年小屋の夜は小屋の主人主催のホームコンサート。濁り酒を飲みながら、楽しい時を過ごすことができた。

6月16日(日) 晴れ後曇り 権現岳  
昨日夕方から降りだした雨は、すっかり止んで、今日も晴れてきそうだ。6時20分頃、小屋の中にある光り苔と、花壇のタロユリを見てから、小屋を後にする。        
シラピソの樹林帯に入り、やや急な登山道を登って行く。ガラガラな登山道をジグザグに進と、アッと言う問に高度を稼ぎ、ノロシバに着く。ここからの眺めは、なかなか良い。南アルブスの北岳、甲斐駒なども見える。残念ながら富士山は見えない。この辺りから岩稜の道を登って行く。イワカガミやイワベンケイ、イチゲなどが、岩場の苦しさを慰めてくれる。鎖揚がギボシの南面を巻くようになると、権現小屋も間近だ。        
権現小屋を過ぎ、赤岳への道との分岐。背後に赤岳が大きい。休憩の後、権現岳に登る。ちょっと狭い頂上付近で、記念撮影の後、三ツ頭に向かう。しばらく下ってから、登り返す。明るい尾根の道だ。振り返ると、さっきまで見えていた権現岳方面が、霧で覆われている。ハイマツの稜縁を穏やかに登ると、標高2576メートルの三ツ頭の山頂についた。        
ここから天女山まで長い下りが始まる。ロープを張ってある急な下りに飽きた頃、標高1800メートル地点くらいから、穏やかな道になってくる。天女山に近づくにつれて、尾根が広がってくる。銀ランやスズランを探しながら、少しづつ下って行く。時々銀ランが群生しているのを見つける。これはかなり珍しいらしい。やがて天ノ河原展望台に出る。ここで昼食を取る。        
長い下りに疲れたのか、はたまた久しぶりに登った高い山に満足したのか、天女山から美し森には行かず、ここから甲斐大泉に下りることになる。        
たくさんの高山植物に出会い、梅雨突入にもかかわらず、歩くのに丁度良い天候に恵まれた、楽しい山旅でした。
 
☆コースタイム  
15日 小淵沢駅(8:50発 タクシー約20分)観音平登山口(10:15)雲海(11:15)押出川(12:10~40)編笠山(14:15)青年小屋(14:55)青年小屋~西岳~青年小屋
(15:15~17:15)
       
16日 青年小屋(6:20)ノロシバ(6:50)権現岳(8:20)三ツ頭(9:05)前三ツ頭(9:40)
天の河原(11:30~12:00)天女山(12:15)甲斐大泉(13:30)

☆費用 
タクシー    小淵沢→観音平 3,290円/1台            
宿泊     青年小屋 1泊2食 7,500円

 

南ア前衛 櫛形山、甘利山~千頭星山

  平成14年6月22日(土)~23日(日)
メンバー L国府田 広瀬&お孫さん(櫛形山のみ) 深町 中村 瀬内 片倉 本多(正) 
沼本 吉田(博)      計10名

22日 薄暮り 櫛形山                                                - 国府田 記 -        
どんよりとした曇り空に雨を覚悟して家を出たが、電車が笹子トンネルを通り抜けると青空が出ており気分も明るくなった。        
身延線の東花輪駅で広瀬さん、お孫さんと合流し2台のタクシーで池の茶屋登山口に向かう。頂上迄の標高差200mのところまで林道が伸びているのでどんどん高度が上がり、終点近くなると未舗装の道路で車も揺れ気分が悪くなりかけた頃、登山口の駐車場に着いた。マイカーで入り往復する人もかなり多い。青空も見え雨の心配はなさそうだ。登り始めるとちらほらとアヤメが咲いており期待が湧く。50分程で頂上(櫛形山)の奥仙重に着いた。モミやツガの原生林の中で薄暗く奥深い山中に入ったような気分になる。ここで広瀬さんとお孫さんは引き返された。(広瀬さんんは2、3日前に足を捻挫されたので)        
明るい裸山に出て(今日は展望がない)昼食の後、傾斜になったお花畑の5分咲きぐらいのアヤメを眺めながら下りあやめ平へ向かう。登山道周辺はコメツガやカラマツの木にからみついた寄生植物のサルオガセが非常に多く、また一面た生え揃ったマイズルソウが緑ノ色の林床を作って趣を添えている。あやめ平はまだアヤメは全然咲いていない。広葉樹の自然林の緑豊かな北尾根登山道を下って立派に舗装された櫛形山林道に出、田中澄江の登山碑のある展望台で一休止。甲府盆地等は見下ろせたが富士山や遠くの山々は残念ながら雲の奥。        
車道を横断し、また樹林の中を下ってグリーンロッジへの車道を20分余り歩くと駐車場に着いた。今日は雨に逢わずに幸いだった。        
今夜の宿は広瀬さんの実家。旧家の立派な邸宅です。近くにある町営の新しい温泉で入浴のあと、スーパーで買い求めた夕食で広瀬さんの二人の元気なお孫さん母子と一緒に賑やかな食事を楽しむ。昔造りの広い部屋でシュラフの必要もなく布団の上で快適な一夜を過ごしました。広瀬さんお世話になりました。

                                        櫛形山地図 


23日 雲り
 甘利山・千頭星山  
朝起きると小雨がちらついていた。今日は一白雨の中かと少々気分がふさいだ。朝食を済ませ出発前に一同揃って広瀬家の門前で記念撮影。7時に頼んだタクシーも来て広瀬さんとご家族に見送られ、出発した。  
登山口もちらほらの小雨で雨具を着け歩き始める。ツツジも満開の時期は過ぎてはいたがまだまだ充分鑑賞に耐えうる咲き具合だった。15分も歩くとあっけなく甘利山頂上に着く。広々とした平坦地だがこのお天気では全く展望がない。早々に千頭星に向かう。登るにつれ、ツツジの花の色鮮やかに咲いているところが多くなる。雨も止み奥甘利山への標識を見送って鞍部の広い笹原を過ぎ、きつい登りが終わると青木鉱泉への分岐の大西峰に着いた。予定した時間より随分早く着いたのでいささか気抜けした。  
まもなくなだらかな笹原の尾根になり、広々とした笹原の中の程好い位置にカラマツが点々と立つ箱庭のような景観は、自然の造形美とも云ったところ。晴天ならノンビリと休みたい所だ。南アルブスの山々の展望も今日は生憎の天気。やがて急登となり5分も登ると千頭星の頂上。樹林の中で展望はないが静かな所だ。雨が降ってきて傘をさして昼食にする。寒くなって長居はできない。食事を済まして往路を戻る。下って来ると雨も止み、登りの時にカットした奥甘利山へ往復した。樹木に囲まれて展望はない。
予定の時刻より大分早く下山できたので今朝の雨で早々に出発した甘利山でゆっくり休憩をし直して、登山口の駐車場に戻りタクシーで韮崎に出た。        
櫛形、甘利、千頭星と全く展望に恵まれなかったが、たいした雨にも逢わず、花の咲き様もまあまあで、人出もさほど多くなくまずまずの山行だった。

☆コースタイム  
22日 東花輪(9:15発タクシー)池の茶屋登山口(10:05~20)櫛形頂上(11:10~25)
裸山(12:00~30昼食)あやめ平(12:55~13:10)櫛形林道展望台(14:25~40
)車道出合(15:20~30)グリーンロッジ駐車場(15:55~16:05)~藤田
       
23日 藤田 広瀬家(7:00発タクシー)甘利山駐車場(7:55~8:10)甘利山(8:25~35)大西峰(9:55~10:00)千頭星頂上(10:30~11:00)大西蜂(11:25)奥甘利登り口(12:00)奥甘利頂上(12:05~12:15)甘利山(13:00~20)駐車場(13:35~50)
韮崎駅

☆費用      
タクシー   東花輪→池の茶屋登山口   8,000円(1台当り)    
 グリーンロッジ駐車場→藤田    4,000円                  
藤田→甘利登山口駐車場→韮崎 4,500円

 

浅間周辺 水ノ塔山・篭ノ登山

平成14年7月7日(日) 曇り 
メンバー L大田 本多(正) 清水(裕)        計3名
                                             
- 大田 記 - 
参加人数が少なかったこともあり、軽井沢駅から清水さんの車で高峰温泉を目指すことになった。清水さんは前日から軽井沢の別荘に来られていたということで清水さんの愛車にのせていただいた。もちろんドライバーは清水さんであった。夏休みのシーズンは小諸に抜ける国道18号は大渋滞で大変なことになるとのことで、18号を通らず、浅間サンラインルートから登山口のある車坂峠を目指した。軽井沢では晴れていた空も、車坂峠に着いたころは曇り空となっており、冷たい風が強く吹いていた。高峰高原ホテルの近くの駐車場に車を止め、準備を整え、登山口のある高峰温泉を目指した。この辺りの標高は既に2,000メートル近くあり、立ち止まると寒い。高峰温泉、までは20分弱程度であった。高峰温泉で下山口の池の平と車坂峠を結ぶシャトルバスの時間を聞いたところ、7月14日からしか運行してないということであった。早速、清水さんを先頭に水ノ塔山を目指し、登山道を歩き始めた。稜線に出ると風がとても強く、帽子や眼鏡を飛ばされそうになる。危ないところは殆どないが、風で吹き飛ばされないように注意して歩くこと約40分で水ノ塔山の頂上に到着した。  
頂上には4~5名の先着者がいた。小休止の後、篭ノ登山を目指した。前回来た時は花が一杯だったような気がしたが、今回はそれはどでもないようだ。それでもコイワカガミやイカリソウ、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、シラタマノキなどが競いあって咲いていた。風は少し弱くなっているような気がしたが、やがて到着した篭ノ登山の頂上も雲の通り道となっており、眺望は全くなかった。また風も相変わらず強いため、記念写真を撮ると這這の体で頂上を後にした。ガレた道を注意深く下るとやがて傾斜も緩くなりレンゲツツジとシヤクナゲが多く咲く道となった。ここから池ノ平駐車揚はすぐだった。池ノ平からアヤメの群落となって咲く道を通り、コマクサ岳を目指した。このコマクサは金網で保護されており、花はきれいだが、雰囲気はイマイチだった。池ノ平駐車場に戻る途中のベンチで遅めの昼食を取った。池ノ平駐車場から車を止めている車坂に戻る途中、道を歩き出してすぐに、四駆に乗った親切な方に車に乗せていただいたため、車を止めていた駐車場までの道は歩かずに済んだ。  
帰りは高峰高原ホテルで一浴し、汗を流して、さっぱりした気分で往路を戻り、軽井沢まで来ると、清水さんに旧軽井沢を車で案内していただき、軽井沢駅から帰宅の途についいた。今回の山行では清水さんに大変お世話になった。

☆コースタイム  
車坂峠(9:15)高峰高原登山口(9:35)水ノ塔山(1O:15~25)篭ノ登山(11:00~05)
池ノ平生車揚(11:30)コマクサ岳(12:05)途中昼食休憩(12:25~13:00)
池ノ平駐車場 車坂峠(13:20)
 
☆費用        
新幹線特急乗車券  東京→軽井沢 ¥10,480(往復)

 

尾瀬 笠ヶ岳・富士見峠

  7月13日(土)~14日(日)前夜発
メンバー  L吉田(-) 石浦 広瀬 都竹 清水(裕) 前夜発   5名                                                高橋 八木 13日早朝参加 2名         計 7名
              
平成14年13日(土)晴れ後雨 笠ヶ岳                                  - 吉田 記 写真 八木  -        
前夜、新宿発の夜行バスで到着、戸倉温泉「わかば旅館」で仮眠した5名と早朝参加の2名が合流して宿の車で鳩待峠に到着、2日前の「台風6号」の大雨で道路の路肩が崩落し、通れるのはタクジーのみの通行で心配したが宿の親父の顔で、崩落現場を通りいつもながらの賑わいを見せる鳩待峠に予定通りの時間に着いた。        
笠ヶ岳に向け出発、さすがに7月も中旬暑い。何度か水分補給しながら木道と階段の多い標高差500mを登り至仏山との分岐、ここから笠ヶ岳に向かう。登山道で青いきれいな小鳥が巣立ったばかりか、バタバタ羽ばたいて、もがいていたが、やがて力強く飛び立って、みなでホッとする。「ちんぐるま」「ごぜんたちばな」「よつばしおがま」等、花を楽しみながら笠ヶ岳の下のお花畑に着いた。ニッコウキスゲには少々早いのか、少ししか咲いていなかった。最後の登りを岩につかまりながら喘ぎ喘ぎ登って山頂に着く。目の下に「奈良俣ダム」その先に谷川岳、上州武尊、等上越の山々を遠望しながら昼食。        
午後は岩場を滑落しないように慎重に下り、同じ道を鳩待峠に向かった。至仏山との分岐の手前、「おおしらぴそ」の林の中で雨になり、傘をさして木道を歩き予定の時間に宿の車の待つ鳩待峠に下山した。道路崩落のため路線バスが入れずタクシー待ちの人達で広場は満員、延々長蛇の列、3時間は待つだろうとの親父の話、車に乗りホッとし、温泉の待つ戸倉温泉に向かう。

14日(日)暮り後晴れ 富士見峠        
 前日の雨が止むことなく夜通し屋根を叩いていた。朝起きると雨は上がっていたが、道路崩落の混乱に気乗りしなかったが、意欲的な方もいて朝食後、再び宿の車で鳩待峠に向かう。鳩待小屋の裏の登山口から「鳩待通り」に入る。きつい登りは最初だけで「ぶな」「おおしらぴそ」の原生林のゆるやかな登りだが、前夜来の雨で登山道が沢になっていて歩きにくい。行き交う人もほとんどない静かな道でまもなく横田代の湿原に着く。「わたすげ」「ひおうぎあやめ」「ときそう」等湿原の花を楽しみながら木道横のベンチでゆっくり休憩、ひんやりとした高原の風が吹く。コースの最高点、中原山1968Mを過ぎ深い霧のなか湿原復元工事地の「あやめ平」に到着。晴れていれば燵ケ岳の大きな山容が正面に見えることだろう。  
小さな湿原をいくつか通り富士見小屋で休憩。鳩待小屋での混雑をさけ、ここから下山することにする。富士見峠から下る道は初めてだが、車の轍もある変哲もない砂利道で富士見下に向かいひたすら下る。すっかり晴れて台風8号の余波か風が木々をゆらしている。  
富士見下から宿の車で「わかば館」に帰着。昼食と入浴でゆっくりし、高橋さんのマイカーに全員便乗、JR上毛高原駅で解散。  
季節外れの二つの台風上陸の間の好天にあたり、道路崩落のアクシデントに遭遇したが参加者の皆さんのご協力によりコースを一部変更して実施できたのは幸運でした。

☆コースタイム  
7月13日(土)前夜・新宿駅出発(22:50)尾瀬戸倉着(3:30)わかば館で仮眠
(3:40~7:30)朝食後車で出発(8:00)鳩待峠着(8:20)登山道に入る(8:25)
至仏山との分岐(10:05~15)笠ヶ岳下のお花畑(11:45)笠ヶ岳山頂(12:10~50)
至仏山との分岐(14:50)鳩待峠に下山(15:50)
       
7月14日(日)朝食後車で出発(6:40)鳩待峠着(7:00)登山道に入る(7:05)横田代
(8:20~35)あやめ平(9:20~35)富士見小屋(9:55~10:05)白樺林で休憩
(11:10~20)富士見下到着(11:50)迎えの車でわかば館に帰る(12:30)
高橋さんの車で上毛高原駅へ出発(13:00)
 
☆費用       
交通費 新宿→尾瀬戸倉 夜行バス(関越交通)¥3,700                                    送 迎 戸倉~鳩待峠 ¥900×3               
富士見下→戸倉     ¥360      
高橋さんのマイカー便乗謝礼 ¥500      
上毛高原→自宅 各自        
宿泊費 わかば旅館 仮眠+朝食 ¥3,500                          
一泊2食 ¥7,350
 
 
 

奥日光 赤岩ノ滝

 
平成14年7月20日(土祝)晴れ 
メンバー L国府田 矢澤 栗原 中村 清水(ふ)    計5名
                                              - 国府田 記 - 
静かで涼しい所をと赤岩滝を取り上げてはみたものの日光はブランドの山や滝が数多くあり、知名度もない山奥の滝まで行く方がいるかしらと思っていましたが4名の方が参加して下さり、栗原さんが車を出し下さって助かりました。  
赤沼車庫からの低公害バスは静かで自然に優しい感じで快適です。あまり人の入らない少々荒れぎみの柳沢林道は熊出没注意の看板もあり沢音だけの静かさで、沢辺でバーベキュウでもて楽しみたいような所です。        
 柳沢の徒渉では水量が多く、置き石は水を被っており早くもギブアップして靴を脱いで渡りました。栗原さんは靴も脱がずにいつの間にか渡っていました。      
対岸の崖下に色あせた赤ペンキの赤岩滝の矢印があります。        
ここで昼食を澄ませ、沢身を歩くようになって樹林帯に入ったりしながら沢に沿って歩いて行くと赤岩沢の合流地点に着き、2、3度徒渉を繰り返し岸壁を登りつめると目前に赤岩滝が現れました。落差は30M位?でしょうか、水量も豊かで3段になって落下する滝は見事です。涼しさはまさに天然のクーラー。写真を撮りながら眺めを堪能して往路を戻りました。柳沢の合流点の岩を飛び越える徒渉で私がドボン!をしてしまいました。痛みのある膝を気にし躊躇しながら足をかけた途端にスリップし、重量ある体は一気に沢底に落ち込み水深はわずかなのに両短足を越え尻の方まで岩の間の水流の中に浸ってしまいました。栗原さんが満身の力で腕を引張り上げて下さり漸く脱出しました。リーダー自らこんな実演をしてなんともだらしがないことです。栗原さん翌日腕の筋肉が痛んだのではないでしょうか。お世話をかけました。柳沢川の帰りの徒渉は切り倒した儘の枝木があったので何本か沢に運んで足場を作り無事に渡りました。        
 最終のバスは20分程遅く変わっていたので急がずに澄み、西の湖もカットしてバス停でゆっくりし、4時2分発のバスで赤沼車庫に出、栗原さんの車でいろは坂も案じた程の渋滞にも会わず日光駅に着きました。
 
 
 

 
 
 


☆コースタイム
 
バス停発(11:15)柳沢川徒渉(12:10~20)昼食(12:20~50)赤岩滝.(13:35~50)柳沢川徒渉(14:35~45) 西の湖分岐(15:30)バス停(15:35)
 
 
 

北フルブス 南岳~大キレット~北穂高岳

平成14年7月25日(木)~28日(日)     
メンバー L高柳 斎藤 片倉 清水(ふ)    計4名

7月25日(木)快晴 上高地~横尾山荘
7月26日(金)快晴 横屋山荘~南岳                                            - 斎藤 記 -  
前日松本駅で揃った高柳リーダ以下3名の4人組は、横尾山荘で快適な一夜を過ごし、軽い準備運動後、5時25分出発。沢に沿った樹林帯の道には水の流れの音が続く、途中、槍見河原でわずかな山の間から槍ヶ岳を見る。ソバナ・センジュガンビの花の色が、寝ばけ眼に鮮やかにとびこんでくる。  
槍沢ロツジで休憩。パパ平の旧槍沢小屋後の石積みのあるキャンプ揚を過ぎると、草原の道へと入る。前方に横尾尾根が聳えたち、その上には雲ひとつ無い紺碧の空が広がる。素晴らしい天気である。心配していた台風の影響もなし、高柳会長の「雨男」も返上かな?        
平日なのに登山者も結構いる。ほとんどが槍ヶ岳を目指して登って行く。頭上に槍ヶ岳を仰ぎ見るようになると、ジグザグの急登が始まる。ハクサンイチゲ・シナノキンバイ・クルマユリ等咲くお花畑が続くが、ジリジリと焼かれる感じで暑い。U 字谷になっている槍沢の残雪の上を吹く沢風にホッとする。  我々4人組は途中道を左にとり雪渓を渡り氷河公園へと向かう。天狗池にはまだ残雪があり槍の姿をはっきりと映すことは出来なかったが、ここからの槍の勇姿は一見の価値あり。天狗池を過ぎると、巨岩とハイマツ帯の急な登りとなる。南岳までの道は不明瞭なので、白いペンキの印を確認しながら登る。久しぶりの山行に我が身には辛い登りであったが、岩陰に咲くイワヒゲの小さな小さな白い花が美しく慰めてくれた。  南岳山頂からは、急峻な崖の上に建つ北穂高岳山荘の赤い屋根が良く見える。明日の行程が思いやられる。山頂直下にある南岳小屋に13時40分到着。それ程の疲労感がないのも、リーダの何時もの駄洒落(?)とリードの良さか!! 皆元気 ビールで乾杯!  小屋からは展望も良く、目前に常念・大天井・燕・その奥に浅間山、八ヶ岳・富士山・南アルブス、笠ヶ岳の奥に白山が雲海のなかに浮かんで見えた。食事も良く、感じの良い小屋だった。  真赤に染まる夕焼けの、雲上に浮かぶ山々をしばらく眺め、明日の北穂高岳小屋のラーメンを楽しみに19時過ぎに床に入った。

7月27日(土)快晴 南岳~北穂高岳~横尾山荘                            - 片倉 記 -        
南岳小屋の朝は早く、小屋から一段上がった所から、朝日の中に浮かぶ富士山を中心に南アルブス、北アルプスが一望できます。朝食をすませ身仕度をして小屋を後にします。南岳小屋から一段上がった所は獅子鼻と呼ばれ、これから行く大キレット、北穂高岳そして北穂の小屋が見えます。獅子鼻を右に回り込んで急なルンゼ状の所を下り、落石に気をつけて岩の多い急斜面を下ります。岩稜の足元を見下ろしながらの下りは高度感があり、一歩ずつ慎重に下り、飛騨側にからんでいけば岩場の下りとなり、岩屑の多い斜面を歩き、やがてヤセ尾根になった所を越えて、キレットの底に降ります。 
これから登る北穂の、北面にあたる滝谷の岩壁が圧倒的な迫力でそそり立っているいるのが見えます。稜線の、飛騨側の登り下りを繰り返し、ジグザグに登ると長谷川ピークです。長谷川ピークから悪場が始まり、三点支持を守りバランスをよく保っていき、鎖や鉄のピンをつかみながら慎重に下るとA沢のコルで、ここから北穂高岳へきつい登りが始まります。  浮石の多い岩稜のジグザグな急登が始まり、飛騨側に出ると足元がすっばり切れ落ち「飛騨泣き」と呼ばれる悪場を抜け、滝谷の眺めが見事な展望台を過ぎると小屋まで最後の登りです。北穂高岳小屋で休憩をとりました。北穂高岳の頂上から振り返ればキレットと槍ヶ岳の眺めがすばらしいです。  リーダの休憩の取り方が良いのでここまで無事に来られたと思います。北穂南峰直下の分岐で右は奥穂高岳へ、左は涸沢へジグザグに急坂を下り、鎖場と鉄梯子を補助に南稜に取り付き下ります。稜線からは岩場混じりの急な下り道を行き、ガレ場からハイマツ帯の中をしばらく行くと、お花畑(コバガイケソウ、ハクサンシヤクナゲ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ)をジグザグに下り、涸沢小屋の近くでは奥穂高岳や涸沢カールの展望が広がっています。  涸沢ヒュッテで水を入れで、涸沢側に出るとゆるやかな下りになり、雪渓を二度ストックを使って渡ります。急坂を下り本谷橋を渡り、ゆるやかな樹林を下り屏風岩を上に見上げながら深い樹林を横尾大橋に出てきます。対岸は今夜の宿横尾山荘です。

7月28日(日)快晴 横尾山荘 - 上高地~松本釈

☆コースタイム  
7月25日(木)上高地(11:25~50)明神池(12:35~40)徳沢園(13:30~40)横尾山荘(14:30)泊
       
7月26日(金)横尾山荘(5:25)槍沢口ツジ(7:10~20)天狗原分岐(9:25~35)昼食
(9:55~10:20)天狗池(10:40)稜線(12:40~50)南岳(13:10~30)南岳小屋
(13:40)泊  

7月27日(土)南岳小屋(6:00)キレット鞍部(6:50~55)北穂高岳(9:20~55)涸沢小屋(12:15~50)横尾山荘(15:20)泊
       
7月28日(日)横尾山荘(6:15)上高地(8:50)着

☆費用  
タクシー  松本駅→上高地 1台12,000円(通常約16,000円)         
※当会の斎藤さん紹介による「アルプス交通」所属の利根川様のクシーを、往復とも利用させていただき下山時には上高地の散策も楽しませてもらった。利用したい方は直接携帯電話に連絡してください。                                
携帯電話 利根川 定由様 090-4096-3321

〈覚書〉
・槍沢から南岳に直接登る氷河公園のコースは天狗原から先は岩の上を渡っていく登り道で、それが終わると天狗のコルからは岩を攀じるコースになり鎖もある。このコースは登ったほうが危険も少なく楽である。
・南岳から北穂に向かうキレットは危険な個所には鎖や梯子が設置されており、足場もあり落ち着いて行動すれば問題はない。ただ高度感があり高所恐怖症の方には嫌なルートではある。
・キレットの難しい個所は最低鞍部から北穂に登っていくコース上にあるので、北穂から南岳に向かうより、南岳から北穂に向かうはうがよいように思う。       

 

南アルブス 甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳

平成14年8月2日(金)~4日(日)
メンバー L栗原 大田  本多(郁) 高橋 八木 本多(正) 清水(裕) 木代  
仙水小屋・駒ヶ岳のみ:小川                               
仙丈ケ岳のみ:片倉 清水(ふ)   仙水小屋・駒ヶ岳計9名      仙丈ケ岳計10名
                                        
8月2日(金)晴れ 仙水小屋                                                      - 栗原 記 -        
広河原行きは臨時バス、が2台出て全員が座って行けた。広河原は村営バスとの連絡がよく乗り継ぎ、昼食は北沢峠長衛荘のベンチでとる。舗装道路を数分下ると北沢長衛小屋。更に沢沿いに3O分位登った頃、遠雷、・雨がちらついてきた。濡れる間もなく仙水小屋に到着。夕立が落ちついた頃、遅れた八木さん到着。 仙水小屋9名泊

8月3日(土)晴れ 甲斐騎ケ岳        4時朝食、4時半出発。ヘッドランプをつけて沢沿いの道を登る。東が白み、ご来光を仙水峠で拝む。駒津峰へは休みながら高度を稼ぐ。振り返ると明日の仙丈ケ岳が見える。駒津峰(7時)から正面に駒ヶ岳を見ながら、岩の多い上り下り、六方石を越えて分岐を摩利支天の中間部に向けて、花崗岩崩れの白州の道を登る。中間部からひと登り、 9時過ぎに駒ヶ岳頂上に到着。早い昼食をとり、展望を楽しむ。ガスが湧いてくる彼方、中央、北アルプスが見える。

帰路、鞍部を過ぎ、登り六方石を過ぎてしばらく、「栗原さん」の呼び声。見ると片倉、清水(ふ)さんの両名、夜行で、今朝7時頃登り始めたたとか。元気だ。健闘を期し、駒に向かう彼女たちと別れた。駒津峰からは緩やかだが小石の多い下り。双子山、不動岩を過ぎると、結構な下り坂、1時30分北沢峠到着。小川さんは3時20分のバスで帰る。片倉、清水(ふ)両名は4時過ぎ帰着。長衛荘 泊まり10名
                                     甲斐駒ヶ岳地図 
 

8月4日(日)晴れ 仙丈ケ岳
       
温泉浴の都合で、バスを1時20分に早めたため、弁当を貰って、3時半、ライトを頼りに出発する。大平小屋からしばらく緩い登りが続いたが、前面にのし掛かるように壁が立ちはだかる。手を使うような急登で、高度差150メートル以上も稼いだろうか、藪沢大滝上に出たようだ。 これを過ぎると薮沢を右に見ながらの沢沿いの道となる。        朝食をとって、沢沿いに高度を稼ぎながら進む。薮沢小屋への分岐を過ぎ、ひと登りで馬の背ヒュッテに到着する。馬の背尾根にでると、遥か仙丈小屋が見える。さらに仙丈ヶ岳はガスの中。
千丈小屋で休憩。この小屋は2億円掛かったとか。7人が頂上を目指し、8時半到着した。のんびり組3人が左手の肩にショートカット。花やカメラを楽しむ。千丈の肩から俯瞰すると、鞍部から小仙丈ヶ岳へ、細い登山道を蟻のように人が続いている。両サイドは切りたって、山の大きさを実感する。  小仙丈ヶ岳の手前で7人は追いっいてきた。小千丈で一休み。稜線は登山客でにぎわっている。北沢峠へは11時45分到着。  
長衛荘の山菜そばはおいしかった。途中下車で芦安村のヘルシーハウス三渓園で汗を落として帰る。
 
 
 
 ☆コースタイム
 
8月2日(金)甲府(10:00)広河原(12:10~30)北沢峠(12:55~13:30)仙水小屋
(14:10) 


 
8月3日(土)仙水小屋(4:30)仙水峠(5:00~10)駒津蜂(7:00~20)六方石
(7:45~55)駒ヶ岳(9:10~40)六方石(10:00~40)駒津峰(11:00~15)双児山
(12:00)北沢峠(13:25)
       
8月4日(日)長衛荘(3:27)大平小屋(3:37)朝食(大滝の上)(5:10~30)分岐(7:00)
馬の背小屋(7:10~15)千丈小屋(8:00~10)仙丈ヶ岳(8:30)小千丈(9:30~35)
長衛荘(11:45)

☆費用  
交通費 バス  甲府→広河原片道¥1,950 
広河原→北沢峠往復¥1,500           
広河原→芦安¥1,250           
タクシー 1人 ¥1,250  
宿泊費 仙水小屋¥6,500 
長衛荘¥7,000  
温泉代 三渓園¥500  
費用合計 ¥19,950(甲府までのJR代金を除く)
 

 

北八ヶ岳 双子池~蓼科山

       平成14年8月24日(土)~25日(日)   
 メンバー L矢澤  斎藤 国府田 八木 本多(正) 木代   計 6名
                                     
8月24日(土)霧のち暮り 北横岳~双子池                              - 矢澤 記 -        
あずさ乗車中は、青空が広がったのに「ピラタスロープウエイ」はまったくの霧の中でした。溶岩大地の坪庭から横岳への尾根に取り付き、それ程の急登も無く、北横岳ヒュッテへ。ベンチが濡れているので休憩料¥300を払って小屋の中で昼食を済ませ、少しの急登で北横岳山頂へ。霧が流れ展望ゼロの為休憩せずすぐ下山にしました。予定の大岳経由は岩が濡れているので、穏やかな亀甲池からのコースに、変更しました。茶色に濁った亀甲池に比べ、今日の宿「双子池ヒュッテ」(雄池・雌池)は澄んだ湖面にからまつ林を映し、トリカブトの紫が湖面を彩る高台に建っています。100人収容に本日の泊まりは全部で13人。夕食は天麩羅(山菜等)とお代わり自由のおいしい豚汁でワインやビールの喉越しもさわやか。楽しいおしやべりの後、部屋に戻ってすぐ眠りについてしまいました。

8月25日(日)快晴 双子山~蓼科山        
標高2000mの朝は外は2度、でも二重サッシの室内は薄い布団一枚で充分でした。朝日を受けて湖面に映える樹林は素晴らしい眺めで今日の快晴を約束しています。小屋の裏より樹林帯を登り詰め、フウロやマツムシソウ、リンドウ咲く草原の双子山へ。目前の蓼科山を背景に記念写真を一枚。 下り着いた大河原峠は沢山の車がおかれ、突然賑やかになりました。歩きづらい大小の岩の重なりの急登も周りの空気が冷たく、夏の暑さはもうありません。 所々縞枯れ現象もみられ、大勢の登山者と前後しながら、将軍平で小休憩後、岩塊の急登でやっと挙科山の一角へ。初めての人は岩塊を敷き詰めたガラガラの広い山頂にびっくりしますね。青空に南八つのシルエット、眼下の緑と心地好い風にゆっくりコーヒータイムにしました。下山は山頂ヒュッテの脇より岩に着けられた矢印を頼りに下り、途中昼食をはさんで標高を下げ続け、やっと緩い笹原の道を抜けると女神茶屋のある蓼科登山口に着きました。タクシー2台で駅直行組とプール平で入浴組とに別れ帰京しました。

☆コースタイム  
8月24日 ピラタスロープウエイ山頂駅(10:30歩)北棟岳ヒュッテ(11:30~12:00昼食)北横岳山頂(12:20)亀甲池(13:45)双子池ヒュッテ(14:55)        
8月25日 双子池ヒュッテ(6:10歩)大河原峠(7:20~40)将軍平(9:20~35)蓼科山(10:25~11:20)下山途中(11:50~12:15昼食)蓼科山登山口(14:2O)

☆費用     
交通費 タクシー 茅野駅→ピラタスロープウエイ駅(ジャンボ)¥9,600                 蓼科山登山口→プール平              ¥2,800(1台)                       蓼科山登山口→茅野駅               ¥7,000(1台)             
バス   プール平→茅野駅              ¥900       
宿泊費 双子池ヒュッテ               ¥6,500(2食付)

 

山中湖畔 三国山

 平成14年9月1日(土)晴れ時々曇り
メンバー L石浦  矢澤 小野 栗原 井上 中村 都竹 東濱 吉田(博)   計9名
                                           
- 石浦 記 - 
初めは高速バスで行く予定でしたが、満員との事で電車で行って来ました。      
丁度接続の良いバスがあり渋滞もなく峠に着きました。
籠坂峠の公園墓地の中を通って火山粒の歩き易い道を登るとアザミ平になり、広い草原の中は初秋の花が多かった。
フジアザミが見られるかと期待して行ったのですが、咲く時期なのに一つも見られなかった。
イノシシにでも荒らされたのでしょうか?
アップダウンの無いブナやミズナラの樹林帯を登るので夏向きで、森林浴にもなり気持ちの良いコースです。        
三国峠から草原の道を登ると鉄砲木ノ頭で、眼下にススキの波うつ原とその先に、山中湖と富士山、周囲の山々の一大パノラマが広がっていました。
そのススキの原の中を下って平野に着いた。
バスの時間に大分間が有ったのでタクシーで富士吉田に出たので早く帰れました。


 
☆コースタイム
  
バス富士吉田発(9:25)籠坂峠出発(10:00)アザミ平(10:50)大洞山(11:25~12:00)ブナ坂峠(12:40)三国山頂(12:55~13:2。)鉄砲木ノ頭(13:55~14:15)平野バス停(15:15~15:25)富士吉田着(15:55)
 
☆費用
 
東京→大月 ホリデー   2,040円          
大月→富士吉田        990円          
バス 富士吉田→籠坂峠  710円
 
 
 

鳥海山~月山

平成14年9月14日(土)~16日(月)
メンバーL大田 SL清水(裕) 斎藤 片倉 本多(正) 東濱 吉田(博) 清水(ふ) 宇野 
梅沢   計 10名

9月14日(土) 晴れ時々曇り 滝の小屋                                             - 大田 記 -        
三連休の初日の東京駅は行楽客で混み合っていた。新幹線が東京駅を出たあと清水(ふ)さんが乗車していないので調べたところ、勘違いして上野駅から乗ろうとしていたことが分かったが、あとの祭りであった。大宮駅で新入会員の梅沢さんが乗車して9名は揃った。新幹線を新庄で降り、陸羽線、羽越本線と乗り継ぎ、12時前に鶴岡駅に着いた。ここで昼食を取り、レンタカー2台を借りる手続きをしているうちに l 時間半遅れで清水(ふ)さんが到着した。  
そういう訳で鶴岡駅を出発したのは1時40分頃であった。今回の山行では車を 2台使う予定をしており、予め、本多(正)さんと清水(裕)さんにドライバーをお願いしており、お二人の巧みな運転で鳥海山の麓にある滝ノ小屋に向かった。途中、湯ノ台温泉にある国民宿舎「鳥海山荘」で温泉に入り、身奇麗にして、また車に戻り、約25分のドライブで登山口のある駐車場に着いた。駐車場に着くまでの道は手入れが良く行き届いた完全舗装の道で、今回はレンタカーによる山行なので不要なものは車に残し、本日の宿、滝ノ小屋に向かった。歩くこと20分弱で16時半過ぎに滝ノ小屋に到着した。 
宿の宿泊者は我々を含めて16名(定員は70名)ということで連休の山にしては登山客が少なく、ゆったりと過ごすことができた。小屋から南の方角には月山が大きく見えた。

9月15日(日)曇りのち雨 鳥海山                                      - 清水ふじえ 記 -        
5時に朝食をすまし、5時半頃、滝ノ小屋を出発した。明け方雨が降っていたらしいが、今は止んでまずまずの天候だ。歩き始めて5分弱で、八丁坂の登りになる。次第に高度を上げてゆくと、背後に日本海の展望が開けて、港がある海岸線も良く見えている。傾斜がおさまり、さらに暫く行くと台地状の河原宿に着く。目映い朝日に少しずつ色づき始めた鳥海山と小さくなった雪渓が登頂意欲を誘う。河原宿からは、暫く小沢に沿った道を歩いて行く。花弁を閉じたリンドウが、あちこちに群生していて色鮮やかだ。小沢をひとまたぎして、左手に雪渓を眺めながらさらに登っていくと、急登の薊坂になる。少し視線を上げると、ナナカマドの赤い実やいちごの実、ブルーベリーの青い実などが、まきに実りの秋を感じさせてくれる。鳥海薊は、殆ど枯れてドライフラワー状になっている。傾斜がおさまるとまもなく、外輪山の一角、伏拝岳にでた。少しの間、目の前にゴツゴツした新山の岩峰が大きく見えていたが、たちまち霧に覆われ見えなくなってしまった。コースはここで右に折れ、外輪山の稜線を東にたどる。短いハシゴを下り、左に大物忌神社分岐を越して、まずは外輪の最高峰七高山の頂上に向かう。2229mの七高山からは、奥羽山脈方面の展望を少し見ることができた。僅かに戻り、分岐を右に取り、深い谷底のような所へ下りていく。10m程下がると今度は反対に、登り返す。左手に大物忌神社の分岐で荷物を降ろし、右手に向かいペンキ印を追いつつ荒々しい岩山を登って行くと、10分程で鳥海山の最高峰 新山のてっぺんに着いた。  新山に登り始めた頃から少しずつ雨が降ってきて、荷物を置いた地点に戻った頃には、本降りの雨になった。大物忌神社の休憩室で身支度を整え、リーダーの判断で休む間もなく下山することになった。  さっきは楽しかった稜線上の道も、雨だけでなく、風も出てきてちょっと怖さを感じる。伏拝岳からの下りの道は、雨で濡れた岩が滑りやすくなっていて、緊張の連続を強いられる。雨はさらに強くなり、とても止みそうにない。雨具を着けていないズボンが濡れてきて冷たさを感じるようになった。仕方がないので雨の中でレインズボンをはいた。この後、雹が降ってきて、暫く土砂降りとなった。河原宿小屋が見えてくる頃には雨も止んできて、1時半には河原宿小屋で、遅めの昼食となった。  河原宿小屋から40分ぐらいで、朝出発した滝ノ小屋に着いた。朝置いた荷物を受け取り、昨日レンタカーを置いた駐車場に下った。鳥海山荘のおフロに入り、今夜の宿、羽黒山の宿坊に向かった。
                                            
 鳥海山地図 

       
9月16日(月) 曇り時々雨  月山                                              - 宇野 記 -        
朝 5時に昨夜の宿の生田坊をレンタカーで出発。途中清水(ふ)さんが、「あっ鳥海山が見える!」運転をしている本多さんが、「チョウカイ、チョウカイ!」「本多さんに座布団一枚」と私。それから賑やかな駄酒落談義が始まった。その結果、栄えあるオヤジギャグNO.1は高柳さん、N0.2は栗原さんということになった。NO.3は誰でしょう。 早朝のせいか行き交う車もなく、快適なドライブを楽しんで5時45分に月山八合目の駐車場に到着。  
山頂を目指して5時55分出発。朝の空気が爽やかだ。始めは大小いくつもの池塘が点在している弥陀ガ原湿原に懸けられた木道が続き、その内にごろごろした石の道に変わった。歩いているうちに少し暑くなってきたので、6時20分頃衣類調節のため小休止。ところが歩き始めて10分もたたないうちに雨がポッポッ降り出し、昨日は雨具を着るタイミングが悪くてかなり濡れてしまったのに懲りて急いで着込んだ。それにしても昼まではもつという天気予報はどうなったのでしょうね。  
私の山行の時にはよく雨に降られるという話を大田さんについうっかりしてしまい、雨女のレッテルが貼られそうでコワイ。今年の4月~8月までの5ケ月間で、28回山に行って雨具を着ないで済んだ山行はちょうど半分の14回。これってやっぱり雨女?  仏生池小屋に7時10分に到着して朝食を済ませる。山道では山伏のいでたちをした人達が法螺貝を吹き鳴らしていて、信仰の山であることを実感。  
月山の花々も盛りを過ぎ、無残に枯れたコバイケイソウばかりが日立っていたが、それでもハクサンイチゲ、ヤマハハコ、ウサギギク、ハクサンボウフウ、ウツボグサ、アザミ、リンドウなどが山道を彩っていた。  
8時35分に頂上小屋に到着。神社にお参りしようとしたら、入り口に張り紙がしている。中で500円を払ってお札をいただいて参拝するようにとある。お札を買わないと、神社の中に入れないなんてあこぎだなあと、くるりときびすをを返してハツと気が付いた。数年前に湯殿山口から登った時、(この山は急登や鉄梯子があって結構きつかった。)同じ張り紙を見て、その時も500円をケチって中にはいらなかったことを思い出した。こんな調子だから雨にばかり降られるのかなあ。        
頂上小屋を9時10分に出発、10時45分に八合目駐車場に全員無事にたどり着いた。皆で、できるだけ早く帰ろうということになり、お風呂に入らないで一路、鶴岡駅に向かった。幸い新幹線にも全員座ることができた。

☆コースタイム
14日 車道終点(16:15)滝ノ小屋(16:33)

15日 滝ノ小屋(5:32)河原宿小屋(6:30~35)伏拝岳(8:37~45)七高山(9:20~23)新山(10:00)大物忌神社(10:15~25)河原宿小屋(12:40~13:15)滝ノ小屋(14:00)

16日 8合目駐車場(5:55)仏生池小屋(7:15~25)月山頂上(8:35~45)8合目駐車場(10:45)

☆費用          
東京⇔鶴岡 16,000円(おはよう庄内きっぷ使用)         
滝ノ小屋    4,500円         
生田坊     8,020円
レンタカー使用に伴うもの        (7,296円/1名)            
使用代金        65,100円(ホンダ“アコード’’2台使用)            
ガソリン代金       3,500円(2台分)            
運転者手当て      4,360円(2,18O円×2名分)            
鳥海山荘 入浴料   1,000円(500円×2回分)            
タクシー 1台約     5,700円1人1,260円

 

下権現堂山・越後駒ヶ岳

 平成14年10月5日(土)~6日(日)
メンバー  L八木 広瀬 小野 本多(郁) 中村 高橋 片倉 本多(正) 吉田(博) 
清水(ふ) 木代 宇野    計12名                                                         駒の小屋泊り (別行動)小野 中村 本多(郁)

10月5日(土) 晴れ  下権現堂山                                              - 片倉 記 -  
今回の山行は車組、電車組に分かれ、越後湯沢駅で合流、車で戸隠歴史自然公園に着き、戸隠神社をお参りし、登山道は戸隠神社の階段を登り、大きな案内看板でルートを確認して登り始め、急な登りが続き、日差しも強く湿度もあります。急な登りから一旦、平坦となり杉の植林地を通り、五合目を過ぎるとようやくブナ林が現れ、強い日差しを受けて低木帯を汗しながら登っていきます。七合目を過ぎて登山道が左に回りこむと、弥三郎清水と名の付く霊験あらたかな水場があり、大きな岩の下からコンコンと清水が湧き出ています。登山道は大岩を右に巻き込み、ひと登りで下権現堂山の頂上に出ます。頂上の展望は360度で稜線通しに、上権現堂山から唐松山、右方は越後三山、左方には守門岳、浅草岳などが見渡せます。頂上には鐘があり、写真をとり休憩をして下山します。沢を下っていきます。足の下はぬかるんで沢を数回渡り、すべりやすい土で高度を下げる。戸隠神社へ出てきます。車の中で真っ赤な太陽を見て、今日の宿ログハウス白光へ向かいます。

10月6日(日) 晴れ  越後駒ヶ岳                                               - 片倉 記 -        
朝早く身支度をして枝折峠へ車で向かいます。すでに駐車場はいっぱいで、右側に登山カードのポストが見えます。ヘッドランプを頭につけ、始めの木段は急登で、すぐゆるい尾根道に出ます。朝日が出てきて、山々を美しく見せてくれます。ひと汗かき、明神峠と駒ノ湯への分岐、銀の道にぶつかり、ひと登りで明神峠に出ます。アップダウンを数回繰り返すと、道行山の分岐、四合目に着きます。道行山越えも長い急な登りとなり、道行山の山頂の西側を巻き、銀山平近道標識を右に見て再び下りになります。潅木のなかの展望のきかない道を黙々と歩く。徐々に傾斜を増し、ひょっこりと展望のよい小さな草付に出ます。小倉山が右に大きく見えます。潅木が低くなると小倉山直下の草付に出ます。一帯は草付から潅木に変わり、緩斜面が続き、少しぬかるんでいて歩きにくく、登ります。めざす越後駒ヶ岳が見えます。小倉山の頂上を登りきると、枝折峠コースと駒ノ湯コースの分岐五合目になります。樹林帯の登りをしばらく行くと、ようやく七合目の百草ノ池に着きます。百草の池から次第にダケカンバが現れ、露岩と草付を交え急登のガレ場を登っていきます。前駒に着き八合目になります。緑の樹林のなかで先ほど過ぎた百草ノ池がひとしずくの斑点のように白く輝いています。なだらかな道が岩稜となって、少し先で駒の小屋直下の岩場にかかる。鎖場もあるがペンキ印も書いてあり、最後の力をふりしぼって駒のノ小屋に行きます。                                          
駒の小屋九合目には水場があり、管理人がいます。小さな広場にはイスがあり、25人ぐらいでいっぱいになり、展望はよく見えます。駒ノ小屋から山頂への稜線に出ると、中ノ岳への分岐点の道標があり、右に向かうと山頂まで往復十分ほどで頂上に着きます。        
一等三角点の頂上からは、荒沢岳、中ノ岳、兎岳などの山々が見渡されたが、頂上は狭く写真を撮ったらすぐ小屋まで下り、小屋も人が多いのでまた少し下った岩場で昼食を食べていると、小野さん、中村さん、本多さん達が重い荷物を背負って登ってきました。皆で拍手をして迎え、三人は今日駒のノ小屋に宿泊。 少し経ってから九人で下りました。明神峠を下ると枝折大明神の小祠の前を通り、朝暗いので気がつかないで通過した、遭難者の慰霊碑である白衣観音像が立っている所を通って下ります。車でログハウス白光に戻り、湯に入って車で入間駅まで。

☆コースタイム  
5日(土) 戸隠神社登山口(10:45)弥三郎清水(13:00)下権現堂山(13:20~13:50)
中越(13:30~14:40)戸隠神社(16:30)ログハウス白光(17:15)
       
6日(日) 枝折峠(5:10)明神峠(5:40)道行山(6:55)小倉山(7:45)百草の池(8:30)
駒の小屋(9:45)越後駒ヶ岳(10:30)駒の小屋(10:45)小倉山(12:35)道行山(13:20)明神峠(14:15)枝折峠(14:50)

☆費用         
交通費 (車使用に伴う経費のみ)  
往路 入間市一湯沢駅間  8人 (1人 2,100円)小計 16,800円             
湯沢駅-ロッジ間  12人 (1人  700円)小計   8,400円                     
(入間市一→ロッジとうし区間)1人    2,800円        
復路 ロッジー湯沢駅間  9人 (1人1,000円) 小計 9,000円           
湯沢駅一入間市間  8人 (1人 2,300円) 小計  18,400円                  (ロッジ一入闇市とおし区間) 1人 3,300円 2台 合計       52,600円      
(内訳)高速料金   狭山一湯沢   1台 片道         3,600円                  湯沢一小出   1台 片道             1,800円           
燃料費            1台                  5,500円          
車両代     1km10円     1台               5,000円          
運転代    1km10円      1台               5,000円                              2台 合計          52,600円        
宿泊費 ログハウス白光                       7,700円

 
10月6日(日)晴れ  枝折峠~越後駒ヶ岳
- 小野 記 -  
駒の小屋に泊まる予定の中村さん、本多(都)さん、私の3人は日帰り組と同時に枝折峠を出発する。大きな荷物に「縦走ですか?」と、度々聞かれるので三山縦走という事にしてしまった。
荷物は重く、越後駒ヶ岳は遥か彼方に凛と聳えている。何度も休憩を取りながら百草の池に着き、急登が始まりました。先行する中村さんと私、マイペースで歩きたいという本多さん。20分歩いては、本多さんを待ちながら紅葉を楽しみました。すぐ上で八木さん、本多(正)さんの声がする。もしかしたら?バテバテの3人に比べ、余裕の笑顔で休憩をしていた日帰り組に前駒で合流、ようやく小屋の位置がわかる。下山する仲間と別れ、紅葉に染まる山々を眺めながら、12時30分駒の小屋に着く。今日宿泊者はいないでしょう。管理人さんの言葉に、荷物をめいっぱい広げ、少し休んで山頂へ。360度の大展望に、寒くなるまで、越後の山々を眺めていました。

10月7日(月)雨  駒の小屋~駒の湯
- 小野 記 -        
夜間、小屋が吹き飛ばされそうなくらいの暴風に、今日の下山は無理かもしれない、と覚悟をしましたが、朝には治まり小雨になったので8時下山開始。心配していた小屋直下の岩場も、ゆっくり下って難なくクリアー。太陽が時折顔をのぞかせ、雨に洗われた草紅葉と、木々の色づきが一段と冴え、百草の池も眼下に輝いている。小倉山より駒の湯へ下る。雨は上がりそうもない中、3カ所の鎖場、見事なブナ林と変化に富んだコースでしたが、駒の湯まで急降下の連続でした。貸し切り状態のぬるいお風呂で疲れを取り、天然のきのこをお土産に帰路につきました。
 
☆コースタイム
6日 枝折峠(5:05)前駒(11:30)駒の小屋(12:30~13:30)山頂(14:00~15:00)
 
7日 駒の小屋(8:00)百草の池(9:00)小倉山(10:00)駒の湯(13:30)

☆費用
交通費 タクシー  駒の湯→小出駅 5,670円(1台)            
宿泊費 駒の小屋              2,000円
  
 
 

八幡平・岩手山・秋田駒ヶ岳

平成14年10月12日(土)~14日(月)   
メンバー L大田 魚津 斎藤 中村 片倉 本多(正)        計 6名

10月12日(土) 晴れ  茶臼岳~八幡平                                        - 大田 記 -         
三連休の初日の東京駅は行楽客で混み合っていた。早朝の新幹線も混み合っており、盛岡駅を下車するまでは、立っている人も多かった。駅を出て、八幡平行きのバスを待つが、ここも待つ人で一杯だった。バスが1台到着したが、乗せきれないため、2台目を待つが中々来なかった。ひとつ前の新幹線で到着している筈の中村さんが見当たらなかったが、逞しい彼女のことだから宿で会えると考え、時間の節約のためタクシーに切替えて乗車した。途中の道が込んでおり、登山口の茶臼口に着いたのは正午近くであった。車道の北側にある登山口からネマガリタケの急な斜面を登ると、すぐに平坦な登山道に出た。ダケカンバの多い道を歩くこと約35分で無人の茶臼山荘に到着し、ここで昼食タイムとなった。八幡平の展望台の一つにも数えられる茶白岳の頂上は小屋の前からトド松の樹林帯を潜り抜けるとすぐだった。眼下には八幡沼をはじめ、いくつかの沼と正面には高く聳える岩手山の雄姿、裏岩手連峰(春岳、諸桧岳、嶮岨森…・)、秋田駒や遠くには鳥海山も見えた。山荘まで戻り、石の多いなだらかではあるが、歩きにくい道を下っていくと樹林帯の間に黒谷湿原が出てきた。今は草紅葉となっているが、花のシーズンはさぞ素晴らしい景色であろう。さらに小さなアップダウンを繰り返して源太森に着いた。ここからの景色も素晴らしかった。源太森からは木道を歩き、工事中の陵雲荘を経て八幡沼の展望台に出た。展望台からは石畳の遊歩道を通り、八幡平の頂上に着いた。ここは山というより公園にある展望台といったところで、すぐ側まで車道が来ており、多くの普段着の人で溢れていた。そのためか頂上にある展望台からの景色は今一歩であり、登山者にとってはやや興ざめの雰囲気であった。頂上からは約20分程度でバスの発着場のある駐車場に出た。ここからバスに乗り、本日の温泉宿であるゲンデルランドに向かった。ゲンデルランドでは一足先に着いていた中村さんが出迎えてくれた。新幹線に乗り遅れたとのことであった。人騒がせなことではあったが無事に出会えた。

                                  八幡平地図 


10月13日(日) 快晴  焼走り登山口~岩手山~馬返し登山口
                          - 魚津 記 -  
宿泊したゲンデルランドは温泉で、蒸気風呂、うたせ風呂等風呂の種類も多く十分に楽しめた。朝3時半、露天風呂から見上げると、沢山の星が見える。今日も天気は良い。        
5時30分、ジャンボタクシーで宿を出発した。車道の両側は紅葉した木々で美しい。運転手は「今年は気温が下がらないから、いつもよりきたないのさ」と言う。岩手山は朝焼けで美しい。5時50分、焼走り登山口に到着した。先ず、300年前の噴火で生じた溶岩流に案内された。こぶし大位の真っ黒い火山礫が一面を埋め尽くしている。記念撮影後、体操をして出発をした。道の左側には黒い溶岩台地が見え隠れするが、火山礫は山に近い程、大きくなり、形も変わってくる。傾斜が増してくると、流水にえぐられた道になる。最も深くえぐられた所では3~4mの深さになっている。軽い火山砂粒は、容易に雨水や雪解け水で流されてしまうのだろう。この土砂流れ防止柵が興味深い。直径20cm位の丸太を、道幅によっては9~20本を横列にぴったりくっつけて打ち込み、それを1m間隔位に設けるものである。道のえぐられた形により、平坦だったり、中央が凹になっている。柵の間に土砂を未だ入れていない所では、この柵を跨ぐ必要があり、特に足の短い人には大変である。  
道がジグザグになって間もなく、樹林帯から抜けて展望が開ける。下の方に雲海が広がり、雲は左方向に流れている。雲海の彼方には、早池峰山が大きく見える。ここで朝食になった。ヤマハハコの白い花が沢山咲いているが、ドライフラワーになっていた。真っ直ぐで急な火山砂礫道を滑らないように、注意深く喘ぎながら登ると再び樹林帯に入った。ここからは、山を巻くやや平坦な道である。間もなくツルハシに着いた。同じような道を進み、登りになって幾つかの短い岩場を登ったら平笠不動避難小屋の前に着いた。ここからは登るにつれて、オオシラピソやハイマツ等の木々の背が低くなって来る。樹林帯を過ぎ、石のごろごろしているジグザグの道を登ったら、不動平からの道と合流した。風当たりの強い火口縁を登り、岩手山の頂上に到着した。頂上では大勢の人々が写真を撮ったり、食事をしたりしていた。        雲は無く 、360度の展望が楽しめた。登る時から見えていた早池峰山の他、八甲田、岩木、鳥海等を眺めながらの昼食である。昼食後はお鉢めぐりをして不動平に下った。八合目避難小屋は収容200名の立派な建物である。避難小屋では無く、八合目山荘とでも名付けるべきと思う。小屋の前の御成清水は冷たく、大変美味であった。この小屋は明日から閉鎖されるため、沢山の貸出し用毛布を乾かしていた。        
ここから馬返し登山口へ下山するが、景色の良く見える旧道を選んだ。前方に早池峰山、左側の事前に美しい姫神山を見ながらの下りである。岩礫の岩場通が延々と続くので、滑らないように注意深く歩いた。滑ったら下迄落下の危険がある。2.5合目で新道と合流するが、ここからは歩きやすい道となる。始めから新道を利用した方が楽だったようである。(姫神山:民話では岩手山の奥様)  馬返し登山口で鬼又清水を飲み、一息ついてからジャンボタクシーに乗り、盛岡駅に向かった。盛岡駅の地下街で名物の冷麺を食べ、新幹線とバスを乗り継いで高原温泉の宿に着いた。        
天気が良く、紅葉と展望を十分に楽しめたが、大変歩きにく い山であった。私は34年前に岩手山から玉川温泉迄縦走したが、その時はもっと良い道だったように思う。噴火の危険を知らせる警報装置が、今回歩いた道だけで7ケ所設置されており、岩手山噴火の可能性の大きさを実感した。
                                 
岩手山地図 


10月14日(月) 霧後晴れ 秋田駒が岳
                                  - 斎藤 記 -  
高原温泉7時40分始発のバスに乗り駒ヶ岳8合目まで行く。前日に中村さんが帰ったので、5名で赤土の登山道を登って行く。あいにくのガスで展望が無い。足元には、登山道を飾ってくれたであろう花達が、今年の役目を終え、来年に命をつなぎ、初冬の姿で佇んでいた。  片倉展望台からは、さほどの登りもなく阿弥陀他に着くはずだが、辺り一面白い世界で何も見えない。仲間を呼び合う声に、あちこちから返事が返ってくる。  
道を右にとり登った男岳山頂も、幻想の世界だった。男岳を下り始めた頃から、時折ガスが流れだし、眼下に長く伸びた木道、阿弥陀池、避難小屋、丸い形をした女目岳、対照的な男岳、横岳を見渡せるようになった。避難小屋前にザックを置き、階段状の登山道を、あえぎながら登り女目岳(駒ヶ岳)の山頂に立つ。遠く八甲田山、岩木山、前日登った岩手山等が見渡せる。家族ずれの幼稚園児くらいの男の子が、「ヤッター!! ばんざ~い!!」と両手を上げた笑顔がなんとも可愛いかった。  帰りは、来た道を引き返す。途中ゴミを拾いながら歩いている人に出会う。8合目まで車で行け、手軽に登れる山なのにこれだけ締麗なのは、この人たちの努力があったからなのだと「ご苦労様です。」と感謝の気持ちをこめて挨拶する。  眼下には、田沢湖も姿を現し、笹とハイマツの緑の山に対峠して広がる広葉樹林帯の紅葉もきれいだった。  
高山植物群落地として、国の天然記念物に指定される程の花の宝庫であるこの山に、花の頃もう一度来たいものである。        
今回の山行は、山と温泉三昧を十分に楽しんだ3日間だった。 満足 満足!!

☆コースタイム  
12日 茶臼口バス停(11:54)茶臼山荘(12:30~55)黒谷地(13:47~55)源太森
(14:20)八幡平(15:00)八幡平頂上駐車場
       
13日 焼走り登山口(5:50~55)噴出口(7:40~55)ツルハシ(8:35~40)
平笠不動避難小屋前(9:25~35) 岩手山・昼食(10:28~11:05)不動平避難小屋
(11:35~45)八合目避難小屋(12:00~10)一合目(14:06~26)馬返し登山口
(14:55~15:05)車で盛岡駅(15:45)
       
14日 八合目駐車場(8:11)片倉山(8:36~42)阿弥陀池分岐(9:16)男岳(9:30~36)阿弥陀池避難小屋前(10:0l~06)女目岳(10:15~24)阿弥陀池避難小屋前(10:35)
片倉山(11:10~15)八合目駐車場(11:35)

☆費用 
東京 ⇔ 盛岡 ⇔ 田沢湖       24,000円(三連休パス使用)             
盛岡  →  茶臼ロバス停        17,230円(タクシー)             
八幡平頂上駐車場 → ゲンデルランド 840円(バス)             
ゲンデルランド  → 焼走り登山口   4,120円(タクシー)             
馬返し登山口   → 盛岡        8,000円(タクシー)             
田沢湖駅 →  高原温泉          580円(バス)             
高原温泉→  駒ヶ岳八合目        430円(バス)             
駒ヶ岳八合目 → 田沢湖駅        810円(バス)             
ゲンデルランド                11 370円(2食付)             
民宿みどり荘                  7,000円(2食付)

 

大阪好山好会合同 蒜山・大山

 平成14年10月19日(土)~20日(日)    
メンバー 広瀬    大阪好山好会15名                   計 16名

10月19日(土) 雨  蒜山                                                   - 広瀬 記 -  
はじめに好山好会会長はじめ皆様のお心づかいにより、楽しい山行となりましたこと御礼申し上げます。        
新大阪駅に8時集合、15人と1人貸切りバスで出発した。早くも雨粒がおちてきて六甲の山並みもかすんでいる。蒜山ICでは蒜山三山が右手に見えるが、正面に見えるはずの大山は残念ながら雲の中であった。時間と天候の関係で塩釜から12時に中蒜山をめざして歩き始める。10分程ゆるく傾斜した広い道を行くと1合目につく。すこし傾斜がまして2合目、ともかく雨で滑りやすい。ヒノキのむき出した根っこを足がかりにして登ってゆく。5合目につく頃雨が大分強くなってきた。6合目あたりで、すこし色づき始めた木々をまとった稜線がかすんで見える。7合目の岩の道は滑り易く緊張した。ともかくひたすら登り詰めていくというかんじで、2時間程かかって標高1123mの頂上につく。晴れていれば上蒜山、下蒜山はもちろん、好展望の山だそうだ。  
頂上直下の避難小屋で、傘をさして登った人も合羽を着て下りにかかる。滑りやすくて「○○さん何回滑りなはった?」などと聞こえてくる。1時間半ほどかけて塩釜へ戻る。汚れた雨具や靴を、名水百選に選ばれている冷泉で洗い、バスに乗車する。途中雨が小降りとなり、暮色の中、紅葉の始まった大山が姿をあらわし、その美しい色と山容にすっかり魅せられてしまった。5時過ぎ大山寺の宿に到着、一夜をすごす。

10月20日(日) 雨  大山  
目覚めると屋根に雨の落ちる音がする。今日は最初から雨具を来て7時30分出発。宿から間もなく夏山コース大山登山口になっている。崩壊の激しい大山は登山道の殆どが、丸太の土留めや、岩石を金網で囲った階段状になっている。3合目あたりから西日本最大のブナ林が見られるが、ここの紅葉はまだ目立たない。6合目当たりから雨に加えて風が強くなってきた。木々の背も低くなり、曲っていて冬の自然の厳しさを物語っている。8合目を過ぎると木道が敷かれているが雨で滑りやすい上に風がすごくて身体が浮きそうになり、慎重に一歩一歩たどってゆく。天然記念物のダイセンキャラボクの緑の間を登って行く時は、大山に来た事を実感する。11時前に弥山山頂に着くが、早々に直下の避難小屋へ下って昼食をとる。温度計は9℃を指しているが風が強いので寒くて震えてしまった。強い風雨にもかかわらず、あとからあとから人が登ってくる。        
下山は5合目上部で行者コースに入る。ここからずっと新しい丸太の階段の道を行くが、ここは紅葉がはじまっていて美しくほっとする。黄葉が多いようだ。元谷の河原からは、荒々しい北壁がかすんで見える。大神山神社から大山寺へ向かい2時過ぎ宿へ帰る。米子駅15時56分発の汽車に乗る私の為に、すぐにバスに乗り温泉は後回しにして3時米子駅到着。ここで大阪の皆様と再会を約してお別れし、皆生温泉へと向かわれた。
 
 
 
 
 
 
 
☆費用   
東京→新大阪       13,750円               
米子→岡山一→東京  21,510円                  
宿泊・バス代     18,000円

 

群馬 岩櫃山

  平成14年11月10日(日)曇り後晴れ
メンバー L吉田(一)  広瀬 本多(郁) 栗原 中村 清水(ふ) 梅沢  計7名
                                           
- 吉田 記 -

 
無人駅の郷原駅下車、車掌が切符を受け取るがメンバーの何人かが乗り越し精算、5分程はかかったと思われるが、遅れなど気にしないローカル線ののんきな列車だ。        
懸念した積雪も無く、駅から間近の紅葉に彩られた岩峰めざして登山口へ。めいめい防寒着を脱いで、そそり立つ岩のあいだの急登を、つぎつぎ現れる鉄鎖を使って慎重に登る。水楢や楓の紅葉で明るい林の中を30分ほど登って鞍部に着く。  
尾根上の岩づたいに鎖場と梯子を使い山頂の岩峰の下に荷物をデポし、空身で鉄鎖を使って山頂の岩によじ登る。 狭い山頂ですっかり晴れ上がった360度の展望を楽しみ、同じ場所を懸垂下降して 5分ほどの北峰の岩場で昼食休憩。下りは群馬原町方面に向かって緩やかな、今を盛りの紅葉の雑木林を歩く。明るい尾根上の道を行き「岩櫃城本丸跡」のベンチで休憩。ここからは10分ほど歩いて駐車場に下山する。  
ここからは、ひっそりとした畑の中の道から小さな東電のダムの回りをまわって、人も車も通らぬ荒れ果てた車道をどんどん下って国道に出る。        
群馬原町の駅で解散、15分ほどで上りの列車に乗り帰京。短いコースだったが天候にも恵まれ、難所もスリルもほどほどにあって、皆さんの足並みも揃ってゆっくりペースで予定の時間に駅に着きました。


 

 
 
 
 
☆コースタイム  
郷原駅出発(10:50)登山口(11:15~11:20)鞍部で休憩(11:50~11:55)岩櫃山頂(12:15~12:25)北峰で昼食(12:30~13:15)岩檀城本丸跡(13:55~14:05)駐車場(14:15~14:25)群馬原町駅着(15:05)

 
 
 
 

 

 

 

 
 

帯那山

  平成14年11月16日(土)晴れ
メンバー L高柳、  広瀬、小野、 堀内、 東濱、 吉田(博)     計 6名
                                             
- 東濱 記 -  
車窓から山梨市まで続いた左右の山々の色づきに目をみはり、少々曇りぎみの空を心配しながらの山行。甲府盆地の見晴台と言われている「帯那山」、今日はどうだろうかと駅前からタクシーに分乗、バス終点の切差を過ぎ戸市集落の先、帯那山を示す道標の前で下車。 
小沢ぞいに進むとコンクリートの道からゆるやかな坂道に変わり、杉、檜をはじめ、すっかり黄金色に色づいたカラマツ林の中で、左側に堰堤を見てしばらく登ると水ガ森林道に出ました。すばらしい木々の色づきに大満足、左上の幅広い道を行くとまた林道、ゆるやかに登ると草におおわれた桜の木が数本立ち並ぶ山頂に着きました。コンクリート造りの古い休憩所が残っていました。富士山、南アルブス、奥秩父の山々は姿を見せず、小休止後、北へ10分位のカラマツとススキにおおわれた奥帯那山へ、三角点とはあわずに帯那山へ戻り、花の季節にはすばらしいであろう場所の中を、南に下山路を見つけ下山しました。ゆるやかに下ると右側の斜面は牧場になっていました。        
日だまりで昼食、再び車道に出、S字カープの所ですばらしい展望、雲の上に雪化粧した北岳、間ノ岳、鳳風三山、茅ケ岳、眼下には甲府の山々、昇仙峡の紅葉のすばらしさに小休止、嬉しくなりました。積翠寺ハイキングコースの道標にしたがい落葉のかさかさと音をたてる心地よい道を降り、坂道の途中二体の石仏の先を左折、T字路に出ました。林道や仕事道のような道が多く道標がなかったら迷いそう。        
太陽のライトアップで木々の色がすばらしく 変わり、美しいながめ。そのうえリーダの楽しいお話の数々で皆快調に歩を進め馬込へ向かった。 ガイドブックにある二軒の集落は見つからなかった。急な降りの下に古湯坊温泉の屋根が見え、小休止のあと古湯坊温泉の裏庭脇へ出ました。      
黄赤のグラデーション、真っ赤になったもみじ、ほんとうにすばらしいながめ、川沿いに積翠寺のバス停へ向かった。        
バス時間があわずタクシーで甲府駅へ、途中武田神社の紅葉もすばらしかった。甲州の秋を満喫できました。ありがとうございました。

☆コースタイム   
山梨市駅(9:35)登山口(9:55~10:00)水ガ森林道(10:40)帯那山(11:05~11:20)奥帯那山(11:30~11:35)昼食(12:20~12:40)石仏(12:50)林道(13:00)
古湯坊温泉(14:30)積翠寺バス停(14:55~15:10タクシー)甲府駅(15:35)

☆タクシー                  
山梨市駅    →登山口 1台 3,700円                
積翠寺バス停 →甲府駅 1台 1,700円

 

 小野子山~中ノ岳~十ニケ岳

平成14年11月23日(土)晴れ
メンバー L高橋  大沢 斉藤 栗原 国府田 八木 本多(正) 中村 片倉 清水(ふ)    計10名                                                    

- 高橋 記 -        
普通列車にて6名、予定表の草津1号にて4名、渋川に 9時過ぎに集合。予約したジャンボタクシーと追加のふつうのタクシーとに分乗し子持牧場の上の小野子山赤芝登山口に向かう。  登山口を9時40分出発、さほど急登ということではないが、まだエンジンが暖まらず多少息せき切る様子。10分ほどで衣服調整のため休み、エンジンも全開。進むと林道跡か道幅が広くなる。その林道跡終点に10時、ここで一旦休憩し、さらに30分ほど進むと姉ツツジの大木が待っていた。そのすぐ上が尾根、ここからは傾斜も緩み、快適な尾根道。小野子山頂には11時に到着。眼下の野や家々には陽が当たっている。列車に乗る頃は雲が立ちこめ、連絡帳にのせた私の予報はハズレかなと心配したが、予報通り天候は快晴に向かっている様子で青空が広がってくる。風はない。気温もこの時期としては暖かい。雲が退き、遠くの雪をかぶった山々が姿を現す。そのたびに、あっ谷川岳かな、武尊山かなと、次々と声が挙がり、みな楽しそうだった。      
 いつまでも眺めているわけにはいかないので、さあ行こうと声をかけ、きつい急坂を下る。地図の等高線をみると100m 一直線に下り、尾根に出て、さらに100m下るようだが、目の前の坂は心理的にもっとあるように感じる。坂の途中から眼を遠くに転ずると、山々の展望がさらに開けている。鞍部に11時25分に着いた。目の前には中ノ岳がそびえ立つている。さほど高い山ではないが、登りは相当にきつい。急坂を登り終えると、陽の当たる平らな尾根上にでた。12時少し前で、中ノ岳も目の前だが、場所が良いのでここで昼食を摂ることにした。陽があたり暖かい。        
中の岳を12時25分に通過、またまた急坂の下りである。10分程で鞍部に着く。隊列を整え、ここからは体力に応じゆっくり登ってくださいと声をかけ、迷わず男坂に向かう。100mほどであるが枝に手をかけ木の根につかまり一気に登る。後ろを振り返ると隊列は長くなり後尾の人は見えない。目の前が急に開けた。山頂である。周囲がぐるりと360度見渡せる。後続が次々と登ってきては、この展望に喜びの声があがる。360度の展望を示すプレートを囲みながら、皆で遠くの山々を確認する。
真北に谷川岳の白い峰々、その左に苗場、志賀の岩菅、四阿山、雲間に浅間隠、その雲の上に浅間山が顔を出している。右手は、どっしりとした武尊山、尖ったいかにも火山といった風の日光白根山、日光男体山、赤城方面は雲の中で、南の榛名の山々も霞んでいるが、水沢岳から烏帽子岳まで独特の尖塔が姿を示している。素晴らしい展望を楽しんだあと、今度は女坂を下る。男坂の一直線の急坂とはうって変わって山腹をジクザクに下り楽である。中ノ岳との鞍部に再びついた。ここから入道坊主までも急坂で、隊列も長くなる。林道に出た。
時計をみると14時を示している。これなら、予定通り15時半には小野上温泉駅に着くと、一安心した。林道から再び山道に入り下るとすぐに入道坊主に出た。ここからは、ずっと林道歩きである。林道もなかなかの下り坂で高度を下げていく。やがて村落に出た。だが小野上温泉駅は、まだまだ先である。駅前の温泉センターに着いたのは15時半を過ぎていた。国府田さんは15時58分の列車で帰るという。他の皆は、美人の湯と看板のある小野上温泉センターで湯につかり汗を洗い流して帰ることにした。湯量の豊富な良い温泉であった。(湯上がりの女性陣がより美人に見えたのは、長くつかり過ぎて湯にあたったせいかな~)        
帰りの列車の乗り継ぎも良く、高橋と八木さん、高崎で泊まる清水さんをのぞく6名は新前橋からアーバンに乗り換えた。高麗川駅に降り立つと小雨が降っていた。

☆コースタイム
 
渋川駅(9:05)赤芝登山口(9:40)姉ツツジ(10:30)小野子山(11:00中ノ岳手前
(11:50~12:20)中ノ岳(12:25)十ニケ岳(13:00~13:20)鞍部(13:30)入道坊主(14:00)小野上温泉センター(15:40)入湯~小野上温泉駅(16:47)乗車

☆費用            
上野~渋川         乗車券2,210円 特急券1,680円           
小野上温泉駅~上野   乗車券2,520円           
タクシー ジャンボ+1台     14,840円

 

官の倉山~石尊山

  平成14年12月1日(日)曇り時々小雨
メンバー L石井 宇野 梅沢 古森 清水(ふ) 高田 高橋 田村 広瀬 八木 計10名 
                                       
- 石井 記 -        
本日の参加者は合計10名、天気予報では午後から雨とのことなので 9時に東武竹沢駅を出発する。約3時間のコースなので、ゆっくり田園風景を楽しみながら、最初のポイントの天王沼に到着。りっぱな東屋があり小休止をとる。天王沼を過ぎると杉の樹林帯となり、薄暗い登りをゆっくりと歩き、30分ほどで、第2ポイントの官の倉峠となる。峠から官の倉山までは20分ほどで、頂上からは比企三山の大霧山、笠山、堂平山がはっきり見える。道標をバックに写真を撮り、次のポイントの石尊山を目指す。石尊山には大山信仰の石碑があり、比企丘陵と関東平野が一望のもとにみえる。  昼食には早すぎるので、急な下りをゆっくりと次の北向不動に向けて出発する。鎖の取り付けられた道を下ると、ほどなく沢沿いの道に出て、ほどなく北向不動に着く。急な石の階段を登り、参拝する。ここで小休止の後、次のポイントの八幡神社を目指す。のどかな田圃道をのんびりと散策し、途中で道に迷ったりしながら、12時過ぎに長福寺の山門のそばで、ようやく昼食となる。        
大休止の後、1時前に出発。風のない、心地良い山里を40分ほど歩いて、八幡神社となる。途中で地元の晴雲酒造に寄り、トイレ休憩を済まし、小川町の風最を 楽しみながら、東武小川町駅に着く。        
日だまりハイキングとはいかないが、雨もパラパラ降っただけで、ハイキング山行を楽しんだ1日だった。

☆コースタイム  
東武竹沢駅(9:00)天王沼(9:30)官の倉峠(10:00)官の倉山(10:30)石尊山(10:50) 北向不動尊(11:10)八幡神社(13:30)東武小川町駅(14:30)

☆費用           
東武池袋~東武竹沢(東武小川町)往復    乗車券1560円

 

忘年山行報告 峰山から藤野やまなみ温泉

  平成14年12月8日(日)  曇り~みぞれ混じり小雨~曇り     
参加者 大田(L) 広瀬 村上 本多(郁) 斎藤 千葉 栗原 井上 高橋 国府田 堀内 本多(正) 東濱 吉田(博) 清水(ふ) 宇野 田村     計17名
                                                      

                               - 大田 記 -  急に寒くなり、雨が降ることも予想されたが、納会ということで小雨決行とした。忘年会場の予約時間の都合で高尾駅の集合時間を当初より1時間ほど遅らせ、10時20分発の小淵沢行き普通電車で出発した。藤野駅からはバスで藤野やまなみ温泉まで行った。
本日の参加者は17名だったが、1名が都合により、会場直行となり、もう1名も体調不良ということで急遽、登山を中止し、温泉で皆を待つことになった。        
牧野小学校の裏手の道を登り始めてすぐに、折からの小雨がみぞれ混じりとなった。約30分も歩くと落ち葉で敷き詰められた滑り易い 急坂を登ることになった。喘ぎ喘ぎ登って平らな道に出ると大鐘への分岐であった。ここからは平坦な植林された道、歩くと数分で峰山神社のある山頂に到着した。  
下りは大鐘への道を下った。この道はよく歩かれており、道幅も広く、ゆったりとした道で、それ程も歩かないうちにゴルフ場の裏手の舗装された道に出た。下見山行の時は分からなかった近道も、2回目になると見付けることが出来、13時20分には出発点の藤野やまなみ温泉に戻ることができた。        
宴会まで少し、時間があったので希望者は温泉に入ってから宴会となった。      
栗原さんの乾杯の挨拶で始まった宴会も、例会参加回数の多い、上位3人(1位吉田博美、2位清水ふじえ、3位本多正好の各氏)の表彰、また参加各氏が来年に向けての抱負など語り、16時15分頃お開きとなった。



☆コースタイム  
藤野駅(バスで12分)牧野小学校(11:00)峰山(12:00~08)ゴルフ場横(12:40)
藤野やまなみ温泉(13:20)

☆費用            
ホリデーパス使用             2,040円     
バス代 藤野駅→やまなみ温泉     220円     
タクシー やまなみ温泉→藤野駅   2,020円           
忘年会費用                 3,000円