山 旅
会報 No.149
好山好山旅会
H.18.7
好山好山旅会
H.18.7
平成18 年8月例会山行計画
第一例会 8月4日(金)~8日(火) 北アルプス 高天原~赤牛岳 担当者 高柳、八木
第二例会 奥信越 佐武流山 担当者 八木
第三例会 8月19 日(土) 奥日光 皇海山 担当者 大田
第四例会 8月27 日(日) 浅間 白糸の滝 担当者 清水(裕)
《那須 日留賀岳》
6月3日(土) 曇り
参加者 八木【L】、廣瀬、小野、中村、高橋、本多(正)、梅澤[日留賀岳のみ] 計 7名
新湯富士
-八木 記-
新湯温泉神社の駐車場に車を停め、階段を上って神社の前から左側の山道に進んだ。
樹林を抜けたらすぐ左側に硫黄臭のただよう爆裂火口を左側に見る。
このコースは塩原自然研究路として整備されており、見とおしのとぼしい樹林帯をゆるやかに歩いて、 いよいよ新湯富士の登りになるが、あっけなく山頂に立つ。
多人数のパーティが一組、 山頂を占有していたが、宿泊先を聞けば御宿明神と言っていた。当初の予定は御宿明神に宿泊するつもりであり、その先約も取っていたが、天気しだいではキャンセルすると伝えたのがわざわいしたのか、宿泊する予定の日の10日ほど前になって丁重に断られた。大勢の団体客が入ったためであることは、この時に告げられていたが、奇 しくも山頂でこのパーティと鉢合わせした。
山頂に似つかわしくない山名をしるした立派な標識があり、昼食をここで摂った後、大沼をめぐり、湖畔のベンチに30分も 佇んでから下山した。
6月4日(水) 晴れのち曇り
日留賀岳
-廣瀬 記-
昨夜あとから宿に着かれた梅沢さんを加えて女性四人は、今日の山は長丁場とい うことで、宿の車で早朝四時出発して小山氏宅へ向かう。
小山氏は日留賀嶽神社の主守者で、日留賀岳登山者に駐車場を提供してくださるなど、いろいろ面倒を見て下さっている。
家の右手の道をひと登りすると、シラン沢林道に出て一時間ほど歩 いたところで林道終点となる。
ここからいよいよ山道となる。いくらか傾斜した歩 きやすい道が続いている。
両側の林は新緑がなんともいえず美しい。
一方男性三人は五時自家用車で出発、登山口から標高にして五百米位登ったとこ ろで先発組と合流した。
あまり早く追いつかれて、女性陣はがっかりする。
山道は傾斜をましているものの、迷うことのない一本道で歩きやすい。
樹間から遠くに日留賀岳の山容を見る。
左手遠方には雪を被った山々が見えてとても良い眺めだ。
シ ャクナゲもぼつぼつ咲いているし、足元にはツバメオモト、イワナシなどなじみの花々にまじって咲いていた。
山頂につくと三百六十度の展望が得られた。
七ヶ岳、会津駒ヶ岳とか山座同定する。ゆっくり楽しんでから同じ道を戻る。
登りの時はあまり気にならなかったが、 山頂付近は木の根がはっていたりして一寸歩きにくい所だ。
しばらく下ったところで雲が出て来たようだ。すばらしい天気の時間に頂上にいられて良かった。
登山中は夏鳥の声もまじって、鳥の声がたえることのない、賑やかな山だった。
小山氏宅 からは塩原の温泉に入るべく、八木さんの運転の車であちこち探していただいて、 無事入浴して帰路についた。那須塩原駅で解散した。
☆コースタイム
6月3日(土) 新湯富士
新湯温泉神社(11:15) 新湯富士(12:15~12:45) 大沼(13:30~14:00) 新湯温 泉神社(14:50)
6月4日(日) 日留賀岳
小山氏宅(5:15) 林道(5:40) 林道終点(6:05) 尾根出合(6:40) 日留賀岳 (9:10~9:50) 林道終点(12:10~12:40) 小山氏宅(13:25) (日留賀岳の尾根出合まではリーダーの行動時間です)
☆費用
車両代 250 円~550 円(那須塩原からの片道・往復の違いなどによる) 宿泊費 8,000 円~8,500 円(朝食弁当の有無による)
《福島 二ッ箭山・背戸蛾廊》
6月10 日(土) 晴れ
参加者 高柳【L】、広瀬[二ッ箭山のみ]、斉藤、國府田、吉田(博)、梅澤、三好 計7名
二ッ箭山
-高柳 記 -
入山に備えて幾つかの案内書を読んだがコースならびに状況が何れも明瞭ではなかった。そのためこの報告はコース案内を主とした。 福島県のいわき駅に9 時17 分に着いた。
ジャンボタクシーに乗り登山口に9 時50 分に着く。
国道399 号線の根本の登山口に入る手前、左側に「二ツ箭山登山口」とい う案内板のある新しい大きな駐車場がありトイレも新しい。
そのためか登山口にある古い駐車場はロープが張られ使用禁止になっている。
身支度をして出発する。広い道を15 分も進むと右へ「尾根コース」の分岐があり、下山はここを下ってくる予定。
左の「沢コース」に入るとやがて沢沿いの道になり「滑り岩」に出るが花崗岩のこの岩は登山靴では滑らず、なぜ「滑り岩」なのか不可解である。
10 分も歩くと〆張場(しめはりば)に着く、ここは広場になっていて左へ登って行く道は「尾根コース」、正面は「沢コース」となっている。
今日登る「月山新道」 は沢を渡って右へ登って行く、見上げると小さいが「月山新道」の標識もある。
〆張場から左へ登って行く「尾根コース」は女体山直下に出て、40 メートルとも云 われる鎖を登るコースと鎖場を巻く道に別れるが、この巻き道は迷いやすいと山頂で出会った夫婦連れが話してくれた。
イワウチワが群生しているので幾度も来ているが、そのつど迷うとのこと。
また、〆張場を真っ直ぐに行く「沢コース」も女体山の根元 に突き上げる斜面が崩壊していて駐車場の案内板には×印がついていた。
右の「月山新道」はいきなりの急登で20分ほどで尾根に出る。
尾根には分岐の標識があり、右は下山予定の「尾根コース」となり登山口に戻れる。
この分岐を左へ月山 を目指す、大岩が堆積していて鎖もあり幾つかを乗り越えていき、月山山頂の手前で再び分岐の標識を見る、この右への分岐は桐ヶ丘の駐車場に下る道で、案内書によっ ては我々が登ってきた根本からの登山道と混同するので注意したい。
月山山頂に11 時45 分に着いた、展望が無かった道もここだけは開けていて眼下には平野が広がり、遥かに10 キロメートル東の太平洋も見えているようだ。
昼食は女体山での楽しみとして先に進む、歩き易い尾根道を行くと右へ猫鳴山・屹兎屋山(きっ とやさん)への標識がある。
ここを左に行きあとは道なりに左へ左へと行く。
一旦大 きく下っていくが途中左に標識があり、崩壊しているという〆張場からの「沢コース」 である。
ここを道なりに右へ回りこみ、少し登ると女体山の根元にぶつかる。
大岩が積み重なっているところを鎖で3 メートル程登ると、見落としがちだが足元に右に進 む踏み跡がある。
この道をゆるゆる行くと女体山山頂に飛び出る、12 時35 分。
すぐ隣には男体山がある。
女体山山頂は写真で見ると岩の尖塔のようであるが以外と広く、〆張場で会った6名パーティが昼食を摂っていた。
あちらも男性リーダ1人で女性5 名、こちらも男性1人に女性6 名。
人数ではこちらの勝ち、でも平均年齢では負け、などとはしゃぎな がら食事にした。
13 時下山に入り、月山で少し休憩し、桐ヶ丘との分岐を右にとりそして〆張場への分岐を左にとって14 時50分新しい駐車場に下山した。
顔を洗ったりしながら宿からの迎えを待った。
今回は花の時期は過ぎていて花を見ることはなかった。
花は5 月中旬ごろが良いと思う。
沢沿いを歩き鎖や岩を攀じる変化に富んだこのコースを、次回は余裕を持って歩き、女体山の隣にある男体山に挑んでみたい。
ただし、垂直の鎖場30 メートルがあ るという。
6月11 日(日)小雨のち曇り
背戸峨廊
-斉藤 記 -
天気予報では曇りのはずだったが、早朝5時30分頃より小雨が降りだした。
やっ ぱり会長の威力は健在だった。
8時からの朝食を7時からにしてもらい、ご主人自慢の山菜の煮物を多数いただき、 宿の車で遊歩道入り口の駐車場まで送ってもらう。
途中、昨日一緒だった広瀬さんと 江田駅前で別れる。
駐車場からは川へと下って行く。背戸とは隠れたところ、峨廊とは岸壁のそそり立つ様をいうらしい。
当地出身の詩人草野心平が名付けたとの事。まさにその通りの渓谷にはいって行く。
川の流れと新緑の美しさにこれからの行程に期待がふくらむ。
15 分程歩くと、最初の滝トッカケの滝に着く。苔むした屋根の小さな東屋があり、 雨も気にならなくなったので雨具を脱ぐ。
ここから先は本格的な沢コースとなり、鎖につかまり、鉄のはしごを上り、靴の底を川で洗いながらとなかなかのコースになる。
上流に行くにしたがって両岸も狭まり、苔むした岩肌には食草のミズナ、カラマツ草の白い花、アジサイの新緑等がみずみずしい。
しばらく歩くと片鞍の滝が現れる。 巾の広い見ごたえのある滝である。
その脇の岩の上を滝壷に落ちないように鎖につか まりながら慎重に歩く。
次の龍門の滝もナメ滝できれいだ。 やがて、岩場の50mを鎖をたよりに登り、70mの高さを5段続きの鉄梯子で登る。
この辺が一番きつかった様に思う。 竜の寝床、鹿の子滝、見返りの滝と深い淵をたたえた見ごたえのある滝が続く。
大きな岩をぬうように、急流と滝が連続して続き飽きる事がない。
しかし、時にはやさ しいせせらぎもあり、両岸の雨に洗われた新緑の木々の中には、もみじの木が多く混 じり、秋の紅葉の彩りがすばらしいであろうと想像させられる。
コース最奥の三連の滝に着く頃が丁度お昼時、滝を見ながら昼食をとる。
帰りは展望広場まで登り尾根コースとなる。急な坂道を下り、雑木林の歩きやすい道を行くとやがて、朝来た駐車場に戻る。
「迎えは無理」と言っていた宿のご主人が思いがけず車で来てくれ、宿の風呂で汗を流しさっぱりとして帰路に着くことができた。
☆コースタイム
6月10 日(土) 二ッ箭山
いわき駅(9:17 タクシー9:25) 登山口(9:50~9:55) 御神体滝(10:15) 〆張場 (10:55~11:05) 月山(11:45~11:50) 女体山(12:35~13:00) 月山(13:35~13:40) 〆張場への分岐(14:00) 二ツ箭山駐車場(14:50)
6月11 日(日) 背戸峨廊
宿(7:50) 背戸峨廊入口(8:00) トッカケの滝(8:15~8:25) 片鞍滝(10:00) 三連滝=沢終了(11:10~11:30) 背戸峨廊入口(12:40)
☆費用
ジャンボタクシー いわき駅 → 登山口 7,500 円 「渓谷の宿・背戸峨廊」 1 泊2 食税込 5,250 円
《奥多摩 大岳山》
6月17 日(土) 晴れ
参加者 吉田(博)【L】、高橋、原田、土方(新会員) 計 4名
-吉田(博) 記-
奥多摩駅まで4 時間もかかったという新会員の方と話をしていて登山口を行き過ぎ たのに気付く。
途中から本来の登山道へ合流し、愛宕神社への長い階段を登る。
今日は梅雨の晴れ間ではあるが、お日様がでるほどではなく、梅雨特有の湿気でちょ っと動くだけで汗が出てくる。
3 月の下見の時は枝ごしに見渡す事が出来たし、涼しくて快適だったが、今日は湿気でバテそうだ。
風の通るところで何回も立ち休みして涼をとる。
昨日までの雨でかなり水分を含んでおり岩はぬれているが、滑らないので助かる。
鋸山までは単調な岩がちの登下降が続き、山頂も樹林に囲まれて展望はない。
ここから大岳までは1 時間半ほどかかるので、早いが昼食とする。
大岳に向かい歩きだして間もなく、こんなに下っていいの?の声に間違ったのかな と思い地図を広げ戻ることにする。
下見の時、迷うようなところはなかったはず。し かし、こんなに下った記憶もない。
結局この道でよかったのだが、(他に道はない)何 のための下見だったのか?
ちょっとだけ鎖もあったりして大岳に着く。
ここはいつも人が入れ替わりでにぎわ っている。 今日は展望がないので、コンパスから多分この辺りに○○山、向うに○○が見える だろうと予想する。
大岳山荘へは岩と滑りやすい粘土の道だ。
人気がなく山荘は休み のようだ。
日の当たらない道をトラバースし、笹の道を白倉分岐まで行く。
途中、切り開かれ 椅子が置かれた所もあるが、生憎今日は霞みすぎて見えない。 分岐からは、濡れた枯葉を踏んでつづら折れにおりていく。舗装路に出て道なりにだ らだら降りて行くとバス停にたどり着く。
バス停前にある店で仕入れたアイスを食べ終わるのを見計らったようにバスがきた。
☆コースタイム
奥多摩駅 8:30 → 登計峠 9:10 → 鋸山11:40~11:55 → 大岳山13:30~13:45 → 大岳山荘13:55 → 白倉分岐14:20 → 白倉登山口15:05 → 白倉バス停15:35 → 武蔵五日市駅16:20
☆費用
JR 立川~奥多摩 620 円 武蔵五日市~立川 290 円 バス 白倉~武蔵五日市 520 円
★新会員紹介
土方 幸一さん 〒 Tel
一口紹介 昔、南アルプスを中心に登っていたが(30 年前)、最近、健康のため、筑波山程度の山に登り始めました。
小林 節子さん 〒 Tel
一口紹介 運動不足のため、自然の中で歩きたいと思います。
第一例会 8月4日(金)~8日(火) 北アルプス 高天原~赤牛岳 担当者 高柳、八木
第二例会 奥信越 佐武流山 担当者 八木
第三例会 8月19 日(土) 奥日光 皇海山 担当者 大田
第四例会 8月27 日(日) 浅間 白糸の滝 担当者 清水(裕)
《那須 日留賀岳》
6月3日(土) 曇り
参加者 八木【L】、廣瀬、小野、中村、高橋、本多(正)、梅澤[日留賀岳のみ] 計 7名
新湯富士
-八木 記-
新湯温泉神社の駐車場に車を停め、階段を上って神社の前から左側の山道に進んだ。
樹林を抜けたらすぐ左側に硫黄臭のただよう爆裂火口を左側に見る。
このコースは塩原自然研究路として整備されており、見とおしのとぼしい樹林帯をゆるやかに歩いて、 いよいよ新湯富士の登りになるが、あっけなく山頂に立つ。
多人数のパーティが一組、 山頂を占有していたが、宿泊先を聞けば御宿明神と言っていた。当初の予定は御宿明神に宿泊するつもりであり、その先約も取っていたが、天気しだいではキャンセルすると伝えたのがわざわいしたのか、宿泊する予定の日の10日ほど前になって丁重に断られた。大勢の団体客が入ったためであることは、この時に告げられていたが、奇 しくも山頂でこのパーティと鉢合わせした。
山頂に似つかわしくない山名をしるした立派な標識があり、昼食をここで摂った後、大沼をめぐり、湖畔のベンチに30分も 佇んでから下山した。
6月4日(水) 晴れのち曇り
日留賀岳
-廣瀬 記-
昨夜あとから宿に着かれた梅沢さんを加えて女性四人は、今日の山は長丁場とい うことで、宿の車で早朝四時出発して小山氏宅へ向かう。
小山氏は日留賀嶽神社の主守者で、日留賀岳登山者に駐車場を提供してくださるなど、いろいろ面倒を見て下さっている。
家の右手の道をひと登りすると、シラン沢林道に出て一時間ほど歩 いたところで林道終点となる。
ここからいよいよ山道となる。いくらか傾斜した歩 きやすい道が続いている。
両側の林は新緑がなんともいえず美しい。
一方男性三人は五時自家用車で出発、登山口から標高にして五百米位登ったとこ ろで先発組と合流した。
あまり早く追いつかれて、女性陣はがっかりする。
山道は傾斜をましているものの、迷うことのない一本道で歩きやすい。
樹間から遠くに日留賀岳の山容を見る。
左手遠方には雪を被った山々が見えてとても良い眺めだ。
シ ャクナゲもぼつぼつ咲いているし、足元にはツバメオモト、イワナシなどなじみの花々にまじって咲いていた。
山頂につくと三百六十度の展望が得られた。
七ヶ岳、会津駒ヶ岳とか山座同定する。ゆっくり楽しんでから同じ道を戻る。
登りの時はあまり気にならなかったが、 山頂付近は木の根がはっていたりして一寸歩きにくい所だ。
しばらく下ったところで雲が出て来たようだ。すばらしい天気の時間に頂上にいられて良かった。
登山中は夏鳥の声もまじって、鳥の声がたえることのない、賑やかな山だった。
小山氏宅 からは塩原の温泉に入るべく、八木さんの運転の車であちこち探していただいて、 無事入浴して帰路についた。那須塩原駅で解散した。
☆コースタイム
6月3日(土) 新湯富士
新湯温泉神社(11:15) 新湯富士(12:15~12:45) 大沼(13:30~14:00) 新湯温 泉神社(14:50)
6月4日(日) 日留賀岳
小山氏宅(5:15) 林道(5:40) 林道終点(6:05) 尾根出合(6:40) 日留賀岳 (9:10~9:50) 林道終点(12:10~12:40) 小山氏宅(13:25) (日留賀岳の尾根出合まではリーダーの行動時間です)
☆費用
車両代 250 円~550 円(那須塩原からの片道・往復の違いなどによる) 宿泊費 8,000 円~8,500 円(朝食弁当の有無による)
《福島 二ッ箭山・背戸蛾廊》
6月10 日(土) 晴れ
参加者 高柳【L】、広瀬[二ッ箭山のみ]、斉藤、國府田、吉田(博)、梅澤、三好 計7名
二ッ箭山
-高柳 記 -
入山に備えて幾つかの案内書を読んだがコースならびに状況が何れも明瞭ではなかった。そのためこの報告はコース案内を主とした。 福島県のいわき駅に9 時17 分に着いた。
ジャンボタクシーに乗り登山口に9 時50 分に着く。
国道399 号線の根本の登山口に入る手前、左側に「二ツ箭山登山口」とい う案内板のある新しい大きな駐車場がありトイレも新しい。
そのためか登山口にある古い駐車場はロープが張られ使用禁止になっている。
身支度をして出発する。広い道を15 分も進むと右へ「尾根コース」の分岐があり、下山はここを下ってくる予定。
左の「沢コース」に入るとやがて沢沿いの道になり「滑り岩」に出るが花崗岩のこの岩は登山靴では滑らず、なぜ「滑り岩」なのか不可解である。
10 分も歩くと〆張場(しめはりば)に着く、ここは広場になっていて左へ登って行く道は「尾根コース」、正面は「沢コース」となっている。
今日登る「月山新道」 は沢を渡って右へ登って行く、見上げると小さいが「月山新道」の標識もある。
〆張場から左へ登って行く「尾根コース」は女体山直下に出て、40 メートルとも云 われる鎖を登るコースと鎖場を巻く道に別れるが、この巻き道は迷いやすいと山頂で出会った夫婦連れが話してくれた。
イワウチワが群生しているので幾度も来ているが、そのつど迷うとのこと。
また、〆張場を真っ直ぐに行く「沢コース」も女体山の根元 に突き上げる斜面が崩壊していて駐車場の案内板には×印がついていた。
右の「月山新道」はいきなりの急登で20分ほどで尾根に出る。
尾根には分岐の標識があり、右は下山予定の「尾根コース」となり登山口に戻れる。
この分岐を左へ月山 を目指す、大岩が堆積していて鎖もあり幾つかを乗り越えていき、月山山頂の手前で再び分岐の標識を見る、この右への分岐は桐ヶ丘の駐車場に下る道で、案内書によっ ては我々が登ってきた根本からの登山道と混同するので注意したい。
月山山頂に11 時45 分に着いた、展望が無かった道もここだけは開けていて眼下には平野が広がり、遥かに10 キロメートル東の太平洋も見えているようだ。
昼食は女体山での楽しみとして先に進む、歩き易い尾根道を行くと右へ猫鳴山・屹兎屋山(きっ とやさん)への標識がある。
ここを左に行きあとは道なりに左へ左へと行く。
一旦大 きく下っていくが途中左に標識があり、崩壊しているという〆張場からの「沢コース」 である。
ここを道なりに右へ回りこみ、少し登ると女体山の根元にぶつかる。
大岩が積み重なっているところを鎖で3 メートル程登ると、見落としがちだが足元に右に進 む踏み跡がある。
この道をゆるゆる行くと女体山山頂に飛び出る、12 時35 分。
すぐ隣には男体山がある。
女体山山頂は写真で見ると岩の尖塔のようであるが以外と広く、〆張場で会った6名パーティが昼食を摂っていた。
あちらも男性リーダ1人で女性5 名、こちらも男性1人に女性6 名。
人数ではこちらの勝ち、でも平均年齢では負け、などとはしゃぎな がら食事にした。
13 時下山に入り、月山で少し休憩し、桐ヶ丘との分岐を右にとりそして〆張場への分岐を左にとって14 時50分新しい駐車場に下山した。
顔を洗ったりしながら宿からの迎えを待った。
今回は花の時期は過ぎていて花を見ることはなかった。
花は5 月中旬ごろが良いと思う。
沢沿いを歩き鎖や岩を攀じる変化に富んだこのコースを、次回は余裕を持って歩き、女体山の隣にある男体山に挑んでみたい。
ただし、垂直の鎖場30 メートルがあ るという。
6月11 日(日)小雨のち曇り
背戸峨廊
-斉藤 記 -
天気予報では曇りのはずだったが、早朝5時30分頃より小雨が降りだした。
やっ ぱり会長の威力は健在だった。
8時からの朝食を7時からにしてもらい、ご主人自慢の山菜の煮物を多数いただき、 宿の車で遊歩道入り口の駐車場まで送ってもらう。
途中、昨日一緒だった広瀬さんと 江田駅前で別れる。
駐車場からは川へと下って行く。背戸とは隠れたところ、峨廊とは岸壁のそそり立つ様をいうらしい。
当地出身の詩人草野心平が名付けたとの事。まさにその通りの渓谷にはいって行く。
川の流れと新緑の美しさにこれからの行程に期待がふくらむ。
15 分程歩くと、最初の滝トッカケの滝に着く。苔むした屋根の小さな東屋があり、 雨も気にならなくなったので雨具を脱ぐ。
ここから先は本格的な沢コースとなり、鎖につかまり、鉄のはしごを上り、靴の底を川で洗いながらとなかなかのコースになる。
上流に行くにしたがって両岸も狭まり、苔むした岩肌には食草のミズナ、カラマツ草の白い花、アジサイの新緑等がみずみずしい。
しばらく歩くと片鞍の滝が現れる。 巾の広い見ごたえのある滝である。
その脇の岩の上を滝壷に落ちないように鎖につか まりながら慎重に歩く。
次の龍門の滝もナメ滝できれいだ。 やがて、岩場の50mを鎖をたよりに登り、70mの高さを5段続きの鉄梯子で登る。
この辺が一番きつかった様に思う。 竜の寝床、鹿の子滝、見返りの滝と深い淵をたたえた見ごたえのある滝が続く。
大きな岩をぬうように、急流と滝が連続して続き飽きる事がない。
しかし、時にはやさ しいせせらぎもあり、両岸の雨に洗われた新緑の木々の中には、もみじの木が多く混 じり、秋の紅葉の彩りがすばらしいであろうと想像させられる。
コース最奥の三連の滝に着く頃が丁度お昼時、滝を見ながら昼食をとる。
帰りは展望広場まで登り尾根コースとなる。急な坂道を下り、雑木林の歩きやすい道を行くとやがて、朝来た駐車場に戻る。
「迎えは無理」と言っていた宿のご主人が思いがけず車で来てくれ、宿の風呂で汗を流しさっぱりとして帰路に着くことができた。
☆コースタイム
6月10 日(土) 二ッ箭山
いわき駅(9:17 タクシー9:25) 登山口(9:50~9:55) 御神体滝(10:15) 〆張場 (10:55~11:05) 月山(11:45~11:50) 女体山(12:35~13:00) 月山(13:35~13:40) 〆張場への分岐(14:00) 二ツ箭山駐車場(14:50)
6月11 日(日) 背戸峨廊
宿(7:50) 背戸峨廊入口(8:00) トッカケの滝(8:15~8:25) 片鞍滝(10:00) 三連滝=沢終了(11:10~11:30) 背戸峨廊入口(12:40)
☆費用
ジャンボタクシー いわき駅 → 登山口 7,500 円 「渓谷の宿・背戸峨廊」 1 泊2 食税込 5,250 円
《奥多摩 大岳山》
6月17 日(土) 晴れ
参加者 吉田(博)【L】、高橋、原田、土方(新会員) 計 4名
-吉田(博) 記-
奥多摩駅まで4 時間もかかったという新会員の方と話をしていて登山口を行き過ぎ たのに気付く。
途中から本来の登山道へ合流し、愛宕神社への長い階段を登る。
今日は梅雨の晴れ間ではあるが、お日様がでるほどではなく、梅雨特有の湿気でちょ っと動くだけで汗が出てくる。
3 月の下見の時は枝ごしに見渡す事が出来たし、涼しくて快適だったが、今日は湿気でバテそうだ。
風の通るところで何回も立ち休みして涼をとる。
昨日までの雨でかなり水分を含んでおり岩はぬれているが、滑らないので助かる。
鋸山までは単調な岩がちの登下降が続き、山頂も樹林に囲まれて展望はない。
ここから大岳までは1 時間半ほどかかるので、早いが昼食とする。
大岳に向かい歩きだして間もなく、こんなに下っていいの?の声に間違ったのかな と思い地図を広げ戻ることにする。
下見の時、迷うようなところはなかったはず。し かし、こんなに下った記憶もない。
結局この道でよかったのだが、(他に道はない)何 のための下見だったのか?
ちょっとだけ鎖もあったりして大岳に着く。
ここはいつも人が入れ替わりでにぎわ っている。 今日は展望がないので、コンパスから多分この辺りに○○山、向うに○○が見える だろうと予想する。
大岳山荘へは岩と滑りやすい粘土の道だ。
人気がなく山荘は休み のようだ。
日の当たらない道をトラバースし、笹の道を白倉分岐まで行く。
途中、切り開かれ 椅子が置かれた所もあるが、生憎今日は霞みすぎて見えない。 分岐からは、濡れた枯葉を踏んでつづら折れにおりていく。舗装路に出て道なりにだ らだら降りて行くとバス停にたどり着く。
バス停前にある店で仕入れたアイスを食べ終わるのを見計らったようにバスがきた。
☆コースタイム
奥多摩駅 8:30 → 登計峠 9:10 → 鋸山11:40~11:55 → 大岳山13:30~13:45 → 大岳山荘13:55 → 白倉分岐14:20 → 白倉登山口15:05 → 白倉バス停15:35 → 武蔵五日市駅16:20
☆費用
JR 立川~奥多摩 620 円 武蔵五日市~立川 290 円 バス 白倉~武蔵五日市 520 円
★新会員紹介
土方 幸一さん 〒 Tel
一口紹介 昔、南アルプスを中心に登っていたが(30 年前)、最近、健康のため、筑波山程度の山に登り始めました。
小林 節子さん 〒 Tel
一口紹介 運動不足のため、自然の中で歩きたいと思います。