山 旅
会報 No.156
好山好山旅会
H.19.2
好山好山旅会
H.19.2
平成19 年3月例会山行計画
第一例会 3月10(土)~11 日(日) 北八ヶ岳 本沢温泉岳 担当者 清水(ふ)
第二例会 3月17 日(土) 安蘇山塊 仙人ヶ岳 担当者 高柳
第三例会 3月31 日(土) 高尾 小下沢林道 担当者 吉田
《秩父 宝登山》
1月3日(水) 曇りのち晴れ
参加者 高橋【L】、尾辻、本多(正)、三好、宇野、鈴木、原田 計 7名
-鈴木 記-
今年の登り初めは、お正月山行にはぴったりな山、宝登山であった。
お天気は朝のうち雲が多かったが、青空ものぞくまずまずの山行日和になった。
秩父鉄道、野上駅集合。野上駅から長瀞アルプスといわれる尾根道をたどって宝登山に抜けるコースで、アルプスと名前は勇ましいがかわいい里山ハイキングであった。
宝登山のロウバイも暖冬のせいかもう咲き出しているとのことで、途中の民家の庭のロウバイも黄色の花をつけていた。
自動車道を横切り民家の脇を通りぬけ、沢沿いに進み雑木林を登って尾根筋に出た。
道は落ち葉の分厚いじゅうたんで、下が凍っていることもなく、サクサクザザザーとかきわけながら気持ち良く歩くことができた。
尾根の上から下の町並みが見えるところがあって、あれが安曇野という説明にアルプスミニチュア版でなるほどなあと納得であった。
途中天狗山を往復。展望のない山で、少し広い山頂らしきところで引き返した。
平坦な道を気持ち良く歩き続け氷池への分岐点に到着。
それから先の野上峠からも氷池への道が続いていた。氷池は、秩父名物の天然の氷をつくっているところだそうで、 今から思うとちょっと寄ってみたかったところである。
なだらかな尾根道が急にぷっつり終わりと立派な林道があらわれ、杉林の中を宝登 山への登り口まで進んだ。
登山口の道標から宝登山山頂までは暗い北の斜面で急な階段が続いていた。
この日一番の登りだったが、あえぎながら登りきった先は明るい広々 とした山頂広場であった。
西の斜面にたくさんのロウバイ植えられていて、黄色の蕾を大きくふくらませているもの、満開に近いくらいに咲いているもの、蕾のまだかた いものなどさまざまだが、ほんのりあまいかおりをただよわせていた。
山頂のベンチでお昼を済ませ、近くを散策し写真撮影をしてしばしロウバイ観賞を楽しんだ。 まだ絶対咲いていないと確信して来たのにたくさん咲いていてびっくりだったが、今年初めての花見山行を楽しむことができ大満足であった。
宝登山の宝とは金銀財宝ではなく、このロウバイの黄金色のことだったのかもしれない。
下山は宝登山神社に向かうしっかりした道だったが、ロープウェイを使わずに登ってくる人が結構多いのにはおどろいた。
下りついた宝登山神社の境内は、さすがお正月でたくさんの初詣の人でにぎわっていた。我々も今年一年の山行の無事と健康、そ してたくさんの山に登れることを祈ってお参りをし帰路についた。
☆コースタイム
野上駅(10:00)~登山口(10:15)~天狗山分岐(10:40)~氷池分岐(10:50)~野 上峠(11:10)~宝登山(12:00~12:40)~宝登山神社(13:10)~長瀞駅(13:40)
☆費用
東武・秩父鉄道 池袋~野上 片道 1,290 円 長瀞~池袋 片道 1,320 円
《奥秩父 雲取山》
1月13 日(土) 晴れ時々曇り
参加者 清水(ふ)【L】、八木、片倉、梅沢、三好、鈴木、中出、 計 7名
-片倉 記-
立川駅での集合、今年初めての挨拶の人もいます。
奥多摩駅を降り、バスで鴨沢ま で行き、身仕度をして、バス停の横の階段を登り、アスファルトの道を人家の間をぬけて、30 分程度登ると林道に合流して左方向に道なりに進みます。左に登山道が有ります。道なりにしばらく緩やか、桧の木に囲まれた登りです。
細い登り道が凍っているので、皆でアイゼンを付けて登ります。その後、2 ヶ所凍っ ていました。
途中、丸に水場と書いた場所が有ります。道は尾根を東側に巻き気味に緩やかに登って行きます。
堂所を過ぎると富士山が見えてきます。傾斜が増して急な 登りです。七っ石小屋の分岐を右に入り、きつい登り、七っ石小屋の前に出ます。
小 屋の前は展望も良く一休みします。
小屋の横を進み、分岐を右に登ると石尾根縦走路が合流、ここを左におれで七っ石神社を通過して、七っ石山頂に出ると展望が大きく開け、雲取山が顔を見せてくれます。
七っ石山頂から西に下り、唐松林道への道が交差するブナ坂は唐松の原生林です。
ブナ坂から奥多摩小屋へは展望は開けて歩きやすい快適な尾根道が続きます。
富士山、 南アルプスは山が雪で白くクッキリ見えます。
奥多摩小屋から小さな峰をいくつか巻き、小雲取山に登ります。
再び尾根に出て大菩薩や富士山、飛竜山など見えます。
避難小屋から北に行った所が雲取山の頂上です。
雲取山は一等三角点の頂上で、頂上は風が強く、展望が開けています。
雲取山荘へは原生林の中、北側なので雪が多い下山道を、歩いて行きます。
そして、夕闇迫る頃、雲取山荘のストーブが私たちをあたたかく、迎えてくれました。
部屋の中は寒いですが、こたつが暖かでした。
その夜、風が冷たく星が輝いていました。
1月14 日(日) 晴れ
-清水(ふ) 記-
午前5 時半、目を覚ますともうすでに部屋の電気はついていて、皆もそれに連れて、 起きはじめていた。
6 時に、日本全国の定番朝ごはんを食べ、無料のお湯をテルモスに満たし、部屋に帰ると窓から綺麗な朝焼けを見ることができた。
今日の日の出は、6 時50 分頃。今日も良いお天気だ。
7 時少し過ぎに全員が、アイゼンを着け雲取小屋に別れを告げた。しかし、かなりの寒さだ。マイナス10 度ぐらいらしい。足の指が歩いていてもなかなか温まらず、かじかんで痛みを感じている。
廃墟となって荒廃している雲取ヒユッテを過ぎ、男坂と書いてある道を行き、しばらく歩くと女坂と合流した。
私の嫌いな片側が切れている道 をたんたんと歩くと、長沢背稜の分岐を右に見て、白岩山に着いた。
この辺りは積雪量も多く、石や木の根が出ている夏道に比べるととても歩きやすい。
身体も少しづつ燃焼を始めたようで、ポカポカと暖かくなり、寒さは、あまり感じな くなってきている。
白岩小屋の先は、左側の展望がよく、富士山もちょこんと頭をだして、よく見えた。
南アルプスも甲斐駒辺りがよく見える。 前白岩山に、少し登り返し、ここからはお清平までは、急な下りとなる。
アイスバ ーンになっているところもあるので、慎重に下ってゆく。
この辺りは、標識も丁寧につけられていて、休めそうなところには、ところどころ、 ベンチが、設置されているので、非常に便利だ。
右側に霧藻ヶ峰に小屋が見えてきた。小屋の主がいたので、いつでも小屋は開いているのと尋ねると、来れる時だけ来ているという答えだった。
保健所の営業許可取ってあるよ。とも言っていた。食事も出せるようだ。
小屋のテラスからは浅間山と両神山が、重なって互いを引き出す光景は、なかなか おもしろいので、ついつい長居したくなる場所だ。
全員で、記念撮影をして、秩父宮様のレリーフを見てから、地蔵峠に下る。
妙法ヶ 岳(奥の院)の分岐を過ぎると雪も次第に少なくなってきたので、全員がアイゼン、 スパッツをはずし、さらに10 分ほど下ると三峰駐車場が見えてきた。
お風呂好きは、神の湯で汗を流し、西部秩父行きのバスに全員が乗り込み、奥秩父に別れを告げた。
きりっとした冬の寒さは厳しかったが、今シーズン初めての雪の感触を味わいなが ら、晴天の穏やかな山歩きを楽しむことができる山旅だった。
☆ コースタイム
1 月13 日 鴨沢(9:20)→登山道分岐(9:50)→堂所(11:55)→昼食(12:35~ 12:55)→七つ石小屋(13:24)→雲取奥多摩小屋(14:58)→避難小屋 (16:10)→雲取山(16:20)→雲取山荘(16:45)
1 月14 日 雲取山荘(7:07)→大ダワ(7:22)→芋の木ドッケ(8:29)→白岩山 (9:08)→お清平(10:30)→霧藻ヶ峰(11:00)→妙法ヶ岳分岐(12:11) →三峰神社(12:35)
☆ 費用
奥多摩~鴨沢 バス 610 円 三峰神社~西武秩父駅 バス 900 円 立川~奥多摩 電車 620 円 西武秩父~池袋 電車 750 円
第一例会 3月10(土)~11 日(日) 北八ヶ岳 本沢温泉岳 担当者 清水(ふ)
第二例会 3月17 日(土) 安蘇山塊 仙人ヶ岳 担当者 高柳
第三例会 3月31 日(土) 高尾 小下沢林道 担当者 吉田
《秩父 宝登山》
1月3日(水) 曇りのち晴れ
参加者 高橋【L】、尾辻、本多(正)、三好、宇野、鈴木、原田 計 7名
-鈴木 記-
今年の登り初めは、お正月山行にはぴったりな山、宝登山であった。
お天気は朝のうち雲が多かったが、青空ものぞくまずまずの山行日和になった。
秩父鉄道、野上駅集合。野上駅から長瀞アルプスといわれる尾根道をたどって宝登山に抜けるコースで、アルプスと名前は勇ましいがかわいい里山ハイキングであった。
宝登山のロウバイも暖冬のせいかもう咲き出しているとのことで、途中の民家の庭のロウバイも黄色の花をつけていた。
自動車道を横切り民家の脇を通りぬけ、沢沿いに進み雑木林を登って尾根筋に出た。
道は落ち葉の分厚いじゅうたんで、下が凍っていることもなく、サクサクザザザーとかきわけながら気持ち良く歩くことができた。
尾根の上から下の町並みが見えるところがあって、あれが安曇野という説明にアルプスミニチュア版でなるほどなあと納得であった。
途中天狗山を往復。展望のない山で、少し広い山頂らしきところで引き返した。
平坦な道を気持ち良く歩き続け氷池への分岐点に到着。
それから先の野上峠からも氷池への道が続いていた。氷池は、秩父名物の天然の氷をつくっているところだそうで、 今から思うとちょっと寄ってみたかったところである。
なだらかな尾根道が急にぷっつり終わりと立派な林道があらわれ、杉林の中を宝登 山への登り口まで進んだ。
登山口の道標から宝登山山頂までは暗い北の斜面で急な階段が続いていた。
この日一番の登りだったが、あえぎながら登りきった先は明るい広々 とした山頂広場であった。
西の斜面にたくさんのロウバイ植えられていて、黄色の蕾を大きくふくらませているもの、満開に近いくらいに咲いているもの、蕾のまだかた いものなどさまざまだが、ほんのりあまいかおりをただよわせていた。
山頂のベンチでお昼を済ませ、近くを散策し写真撮影をしてしばしロウバイ観賞を楽しんだ。 まだ絶対咲いていないと確信して来たのにたくさん咲いていてびっくりだったが、今年初めての花見山行を楽しむことができ大満足であった。
宝登山の宝とは金銀財宝ではなく、このロウバイの黄金色のことだったのかもしれない。
下山は宝登山神社に向かうしっかりした道だったが、ロープウェイを使わずに登ってくる人が結構多いのにはおどろいた。
下りついた宝登山神社の境内は、さすがお正月でたくさんの初詣の人でにぎわっていた。我々も今年一年の山行の無事と健康、そ してたくさんの山に登れることを祈ってお参りをし帰路についた。
☆コースタイム
野上駅(10:00)~登山口(10:15)~天狗山分岐(10:40)~氷池分岐(10:50)~野 上峠(11:10)~宝登山(12:00~12:40)~宝登山神社(13:10)~長瀞駅(13:40)
☆費用
東武・秩父鉄道 池袋~野上 片道 1,290 円 長瀞~池袋 片道 1,320 円
《奥秩父 雲取山》
1月13 日(土) 晴れ時々曇り
参加者 清水(ふ)【L】、八木、片倉、梅沢、三好、鈴木、中出、 計 7名
-片倉 記-
立川駅での集合、今年初めての挨拶の人もいます。
奥多摩駅を降り、バスで鴨沢ま で行き、身仕度をして、バス停の横の階段を登り、アスファルトの道を人家の間をぬけて、30 分程度登ると林道に合流して左方向に道なりに進みます。左に登山道が有ります。道なりにしばらく緩やか、桧の木に囲まれた登りです。
細い登り道が凍っているので、皆でアイゼンを付けて登ります。その後、2 ヶ所凍っ ていました。
途中、丸に水場と書いた場所が有ります。道は尾根を東側に巻き気味に緩やかに登って行きます。
堂所を過ぎると富士山が見えてきます。傾斜が増して急な 登りです。七っ石小屋の分岐を右に入り、きつい登り、七っ石小屋の前に出ます。
小 屋の前は展望も良く一休みします。
小屋の横を進み、分岐を右に登ると石尾根縦走路が合流、ここを左におれで七っ石神社を通過して、七っ石山頂に出ると展望が大きく開け、雲取山が顔を見せてくれます。
七っ石山頂から西に下り、唐松林道への道が交差するブナ坂は唐松の原生林です。
ブナ坂から奥多摩小屋へは展望は開けて歩きやすい快適な尾根道が続きます。
富士山、 南アルプスは山が雪で白くクッキリ見えます。
奥多摩小屋から小さな峰をいくつか巻き、小雲取山に登ります。
再び尾根に出て大菩薩や富士山、飛竜山など見えます。
避難小屋から北に行った所が雲取山の頂上です。
雲取山は一等三角点の頂上で、頂上は風が強く、展望が開けています。
雲取山荘へは原生林の中、北側なので雪が多い下山道を、歩いて行きます。
そして、夕闇迫る頃、雲取山荘のストーブが私たちをあたたかく、迎えてくれました。
部屋の中は寒いですが、こたつが暖かでした。
その夜、風が冷たく星が輝いていました。
1月14 日(日) 晴れ
-清水(ふ) 記-
午前5 時半、目を覚ますともうすでに部屋の電気はついていて、皆もそれに連れて、 起きはじめていた。
6 時に、日本全国の定番朝ごはんを食べ、無料のお湯をテルモスに満たし、部屋に帰ると窓から綺麗な朝焼けを見ることができた。
今日の日の出は、6 時50 分頃。今日も良いお天気だ。
7 時少し過ぎに全員が、アイゼンを着け雲取小屋に別れを告げた。しかし、かなりの寒さだ。マイナス10 度ぐらいらしい。足の指が歩いていてもなかなか温まらず、かじかんで痛みを感じている。
廃墟となって荒廃している雲取ヒユッテを過ぎ、男坂と書いてある道を行き、しばらく歩くと女坂と合流した。
私の嫌いな片側が切れている道 をたんたんと歩くと、長沢背稜の分岐を右に見て、白岩山に着いた。
この辺りは積雪量も多く、石や木の根が出ている夏道に比べるととても歩きやすい。
身体も少しづつ燃焼を始めたようで、ポカポカと暖かくなり、寒さは、あまり感じな くなってきている。
白岩小屋の先は、左側の展望がよく、富士山もちょこんと頭をだして、よく見えた。
南アルプスも甲斐駒辺りがよく見える。 前白岩山に、少し登り返し、ここからはお清平までは、急な下りとなる。
アイスバ ーンになっているところもあるので、慎重に下ってゆく。
この辺りは、標識も丁寧につけられていて、休めそうなところには、ところどころ、 ベンチが、設置されているので、非常に便利だ。
右側に霧藻ヶ峰に小屋が見えてきた。小屋の主がいたので、いつでも小屋は開いているのと尋ねると、来れる時だけ来ているという答えだった。
保健所の営業許可取ってあるよ。とも言っていた。食事も出せるようだ。
小屋のテラスからは浅間山と両神山が、重なって互いを引き出す光景は、なかなか おもしろいので、ついつい長居したくなる場所だ。
全員で、記念撮影をして、秩父宮様のレリーフを見てから、地蔵峠に下る。
妙法ヶ 岳(奥の院)の分岐を過ぎると雪も次第に少なくなってきたので、全員がアイゼン、 スパッツをはずし、さらに10 分ほど下ると三峰駐車場が見えてきた。
お風呂好きは、神の湯で汗を流し、西部秩父行きのバスに全員が乗り込み、奥秩父に別れを告げた。
きりっとした冬の寒さは厳しかったが、今シーズン初めての雪の感触を味わいなが ら、晴天の穏やかな山歩きを楽しむことができる山旅だった。
☆ コースタイム
1 月13 日 鴨沢(9:20)→登山道分岐(9:50)→堂所(11:55)→昼食(12:35~ 12:55)→七つ石小屋(13:24)→雲取奥多摩小屋(14:58)→避難小屋 (16:10)→雲取山(16:20)→雲取山荘(16:45)
1 月14 日 雲取山荘(7:07)→大ダワ(7:22)→芋の木ドッケ(8:29)→白岩山 (9:08)→お清平(10:30)→霧藻ヶ峰(11:00)→妙法ヶ岳分岐(12:11) →三峰神社(12:35)
☆ 費用
奥多摩~鴨沢 バス 610 円 三峰神社~西武秩父駅 バス 900 円 立川~奥多摩 電車 620 円 西武秩父~池袋 電車 750 円