山 旅
会報 No.159
好山好山旅会
H.19.5
好山好山旅会
H.19.5
平成19年6月例会山行計画
第一例会 6月 3日(日) 御坂山塊 大沢山 担当者 原田
第二例会 6月 9日(土)~10日(日) 南会津 小野岳・大戸岳 担当者 高柳
第三例会 6月24日(日) 草津 四阿山 担当者 清水(ふ)
第四例会 6月30日(土) 南ア前衛 櫛形山 担当者 高橋
《 鈴鹿 御池岳・藤原岳 》
4月7日(土) 曇りのち雨
参加者 清水(ふ)(L)、片倉、吉田(博)、宇野、三好、佐々木、鈴木(陽)(藤原岳のみ)
計7名
-宇野 記-
昨夜東京駅八重洲南口高速バス乗り場に集合した6人の乙女たちは(会のホームペ ージの連絡帳での高橋さんのお言葉)レディースドリームなごや1号に乗り込んだ。
久しぶりの夜行バスだが、荷物をデポ出来ないので、お泊りグッズは何も持ってこなかったから、スリッパがサービスでついていたので履き替えた。
女性だけの専用車で、前の席との間隔がゆったりしているので快適であった。
バスは夜中近くに出発して翌朝6時過ぎに名古屋に着いた。
近鉄名古屋線、三枝鉄道三枝線と乗り継いで西藤原駅に8時半ごろ着き、タクシーで御池岳登山口のある鞍掛峠駐車場へ向かった。
駐車場から歩き始め、鞍掛峠を通って1時間半以上かけて鈴北岳へ着いた。
登山道はざれていて滑りやすく歩きにくい。あいにく天気も芳しくなく、途中から 小雨が降ってきたので雨具の上を着て備えた。
夜行バスの疲れとあいまって私はばて気味であったが、鈴北岳山頂からはすぐ北に霊前山、伊吹山、遠くには白山、御 嶽山、北アルプス、八ヶ岳、中央アルプス、南アルプスと一望できていい気分であった。
鈴北岳から御池岳へは真の池、日本庭園を通って行くなだらかな道で散策気分で歩くことが出来た。
鈴北岳から御池岳の道のりは約1時間であった。
御池岳(1 247m)の頂上の展望はあまりよくなく、この山は花の種類も少なかったが、フ クジュソウとそのそばにはネコノメクサがよく咲いていた。
はるばる来ても花が全然咲いてない山もあることを思えばよしとするかと思った。
下山は白船峠登山口まで下り、タクシーに迎えに来てもらい、今夜の宿の藤原館に3時ごろ着いた。
まず どろどろに汚れた靴やスパッツなどを洗って干した。
夕方には明日の藤原岳に参加する鈴木さんも到着して、7人揃って賑やかに夕餉の膳を囲んだ。
食事の内容もこの料金では申し訳ないような豪華さである。お風呂も沸かし湯だが、たっぷりの湯量で気持ちがよかった。
一同明日に備えて早々と床に就いた。
4月8日(日) 晴れ
-清水(ふ)記-
朝5時起床、6時に朝食をとり、6時半に宿のバスに乗り込み、コグルミ谷まで送って貰う。
予定では、木和田尾登り口より藤原岳を目指す予定であったが、尾根まで2時間30分の登りは、きつそうだと思ったので、標高500メートル以上ある コグルミ谷の登山口からだと1時間程度で、尾根に取り付くことができ、地図上に 「春、花の多い通りやすいよい道」と記載がある、白船峠への道を歩くことができ るので、この道への変更を皆に了解してもらい、変更することになった。
昨日下りてきた、コグルミ谷は、谷が崩れているところが何箇所かあり、あまり良 い登山道ではないが、ネコノメソウや、シロハナネコノメソウなどの小さい花があ り、急登の苦しさを、慰めてくれる。
長命水を過ぎると尾根道となり、昨日登った 御池岳と白船峠への道の分岐に着いた。
さらに登ってゆくと、気持ちのよい尾根道 の両脇には、イワウチワの群落が続いていて、あと2~3週間先には素晴らしい春の花の道となるだろうことを思うと、4月下旬にもう一度来たいという思いが湧いた。
白船峠を過ぎると大きな送電線の塔のある広い場所に着いた。
さらに登りつめ て行くと、カルスト地形らしい場所に出て、白い石に苔が付いているところの間に黄色い、福寿草があちらこちらに咲いていた。
石と苔と黄色い花のコントラストが、 素晴らしく、藤原岳の福寿草の良さは脇役があってこそのものだと感じた。
そして、 朝の光を浴びて、昨日より大きく花開いた福寿草の様子は、何回でもカメラに収め たい気持ちをおこさせた。
やがて、藤原岳が、目の前に迫ってきた。
少し下ったと ころに、藤原山荘があり、ここで昼食を食べた。
藤原岳には、ここから20分もかからず、あっけなくピークに着いた。
霊仙山や、御在所岳などを眺めることができ た。
下りは、アマナやキクザキイチゲなどの小さい花を探し始めると、思いのほか多く咲いていて、楽しかった。
藤原山荘からの下りにも、福寿草は、多くあり、こ ちらの登山道には、多くの人たちが登ってきていて、この山の人気の高さを感じた。
分岐からは、西藤原の駅の近くに降りることができる大貝戸道を選び下山した。
聖宝寺道に比べると面白みが無いと言われている道であったが、整っていて歩きやす く、スミレや小さい花たちは多くありいがい良い道だった。
西藤原の駅からの三枝鉄道の沿線は、桜の花が満開で、花の山旅にふさわしいフィナーレとなった。
☆ コースタイム
4月7日 鞍掛峠(9:28)→鈴北岳(10:50)→鈴ヶ岳下の福寿草群 落地(11:05~11:14)→御池岳(12:28~13:00)→ 白船峠分岐(13:47)→コグルミ谷登山口(14:55) 4月8日 コグルミ谷登山口(6:54)→長命水(7:42)→白船峠分岐(8:25) →白船峠(9:19)→藤原山荘(11:07~11:30)→藤原岳 (11:53~12:00)→藤原山荘(12:26~12:31)→8合目 (13:15)→5合目(13:55)→2合目(14:26)→登山口 (14:47)
☆ 費用
ドリーム&ひかり(高速バスと帰りの新幹線代) 14880円 近鉄名古屋~西藤原 電車代 1040円×2 タクシー代 西藤原~鞍掛峠 3530円(1台) コグルミ谷登山口~藤原館 3800円(1台) 宿代 6825円
《 道志 鹿留山 》
4月14日(土) 晴れ
参加者 八木(L)、小野、中村、高橋、宇野、梅澤、竹中(体験山行) 計7名
-八木 記-
谷村町駅前を出発したタクシーは国道から鹿留入口交差点で鹿留林道に向かった。
鹿留オートキャンプ場の地続きの鹿留釣り場を車窓の左側に見た頃に、御正体神社の赤い山門の前に着く。
地形図の破線路はもう少し先の林道から山に向かっている が、ここはガイドブックの通りに御正体神社の山門をくぐって破線路を辿る。
石段の上が神社であり、左右を見回しても草木が生い茂っているだけであるが、左側を 真横に進めば木の間から広い道を覗くことができる。
草地の道は送電線の巡視路につながり、当分の間この道を歩く。
潅木の若芽が風にゆらいで淡い緑を日にはじかせ、足元にはタチツボスミレ、ヒトリシズカが咲き、歩く先々で春が胎動していた。
涸れた沢を左に一度、その先で右に一度渡った所で山道に入る。
プラスチックの階段を踏み、やがて送電線の分岐に出合う。
この場所に鉄塔番号が記され、左右どの方向に進んでも鹿留山の手前で合わさる。
右側に向かい、ヒノキ林の中のプラスチ ックの階段にしたがうままジクザクに登っていく。
山腹で道が二手に分かれ、鉄塔に向かっている右側の道に進んだ。
鉄塔の基部で展望が広がり、後方にどっしりし た御正体山、前方の滝子山はすぐ分かったが、雁ヶ腹摺山も見えていたそうだ。
鉄塔から先は、あくまでも尾根筋を選んで歩く。
右側が雑木林になり、木々越しにま ず目に付く山は三ツ峠山だ。
長泉院から端を発している尾根も連れあうように伸び、 最高点の倉見山もピークを気取っているとしか思えないほど下の方に見える。
間もなく右側にはっきりした道が分かれ、ガイドブックでもなければ躊躇してしまうところであるが、ここは一見草木のぼさぼさしている尾根に向かう。
潅木の枝に切り刈られた跡が残り、むっとするほど葉の茂る頃は、この間はヤブに一変するところだ。
ひたすら尾根筋を追って歩き、木の幹にピーンと張ってあるワイヤーに赤いテ ープが巻いてあるのを見てその下をくぐり、さらに急登をしのいだら大岩の前に出る。
大岩を右にして左斜面から這い登るようにして尾根上に戻り、平坦地を一、二度介するものの、ほぼ登りずくめの急登である。
枯葉が地上を擁して道形などつかめないが、明瞭な尾根に引き入れられるままに歩く。
南アルプスが見える頃にはあらかた標高を稼ぎ終え、すぐ先のピーク(1500m地点)で昼食にした。
前方の木々越しに富士山がのっそり現していたことにびっくりし、輝いている雪のまぶしさが 目を突いた。
左側に向かい、ブナの茂る明るい尾根を歩いて急なコブを二つ三つ越 えたら鹿留山に着く。ひとつ目のコブで243号の鉄塔の立つ尾根に合わさっていたが、すっきりした道が下方に伸びていた。
鹿留山と記すものは木の幹に付けてある小さな山名標だけである。
周囲の山から見る颯爽とした山容におよそ似つかわし くない、木立の囲まれた静かな山頂である。
ここから杓子山まで小さなコブを幾つか越えて着く。
この間の道中にも富士山が眺められたが、山頂ではまた別の感慨が起こるというものだ。
地の辺りから左右に均整をたもったまま広大な裾野を山頂までひとおもいに青空に伸ばして天空を圧するのは圧巻である。
富士山に釘付けにな ったまま30分も杓子山にとどまり、やおら下山に気持ちを切り替えた。富士山の正面に当たる急坂を下り、やがてハングライダーの飛び立つ地点の先で道を二手に分けている場所が大榷首峠(おおざすとうげ)である。
不動湯に向かって右側に進み、その道はすぐ林道に変わる。後はゆるゆると林道を下り、不動湯で家路に急ぐべきタクシーの到着を待った。
☆ コースタイム
御正体神社 9:10 No242号鉄塔とNo243号鉄塔の分岐 9:4 5~9:50 No242号鉄塔 10:05~10:10 大岩 11:10 (昼食)12:00~12:30 鹿留山 13:00~13:20 杓子山 14:00~14:30 大榷首峠 14:50~14:55 不動湯 15:45
☆ 費用
タクシー代 谷村町駅 ~ 御正体神社 2,810円×2台 不動湯 ~ 下吉田駅 1,900円×2台 一人 1,350円
☆☆☆ 平成19 年度第1回 役員会 議事録 ☆☆☆
日 時 平成19 年4 月15 日(日)午前9 時~12 時
場 所 豊島区勤労福祉会館 第2会議室
出席者 高柳、大田、高橋、八木、片倉、清水(裕)、清水(ふ)、梅澤、原田
1.会務担当者変更等(本年4月以降)
・会報 高橋→八木(4月の山行報告の提出分から)
・山の談話室 栗原→高橋
・募集 本多(正)→広瀬 一旦、広瀬さんから本多(正)さんと交代 したが、本多さんが病気療養のため当分の間、ということで広 瀬さんと交代。尚、本多さんの病気療養が長引く場合、今年度は広瀬さんに担当していただく。
2.7月以降、来年1月までの例会計画作成
1)例会変更 前回、計画時点から実施日が変更及び追加されたもの。
① 5 月第4 例会/会津七ヶ岳・二岐山(担当:八木)に山を変更
② 6 月第3 例会/菅平根子岳~四阿山(担当:清水(ふ))を追加
③ 6 月第4 例会/南ア前衛櫛形山(担当:高橋)に山を変更
④ 8 月第1 例会の爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳を9 月第4 例会に日時を変更
3.その他
1)退会者 ・石浦黎子、古森英雄、平野勲、小林誠、中沢吉美、平井工、小林節子氏ら7 名が退会し、現在の会員は43 名。
2)新規入会者:「山と渓谷」募集掲載の件 ・男性2 名、女性3 名から問い合わせがあったが現時点での入会者は無い。
3)山行計画書の送付について
・計画書を作成した段階で1通は庶務担当の梅澤さんに送付し、もう 1通をホームページ運営管理者の高橋さんに送付する。
高橋さんの方で「好山好山旅会」のホームページの山行計画欄に掲載する。
・山行計画書は山行実施の2ヶ月前を目処に梅沢さんへ、山行報告書 は実施月の翌月5日を目処に八木さんへ送付して、担当者の心理的 負担を減らす。
4)新人歓迎山行
・7 月22 日(日)の鼻曲山(清水(裕)リーダー)とする。
5)次回役員会 ・10 月20 日(土)9時~12時
※ お知らせ
1)下記の山行は、清水(ふ)リーダーの都合により日程変更です。
【根子岳、四阿山】6/17(日)→6/24(日)に変更
【妙高・火打山】 7/14(土)~7/16(月)→7/6(金)~7/8 (日)に変更
以上、宜しくお願いします。
2)5月第4例会七ガ岳(担当 八木)の参加者へ ヤマケイのアルペンガイドにはナメ沢の水深は靴底ほどのもので、登山靴なら水流 の中を歩けると書いてあります。
私の経験、あるいはネットの情報ではそれほど容易いものではないと思います。危険な所はありませんが、滑ると水浸しになります。 その処置方ですが、作業服などを扱っているお店、例えば「ワークマン」などで軍手ならぬ軍足(要するに靴下)、綿100%、厚手の作業用の靴下(Lサイズ)を 安売りしています。これを登山靴の上に被せれば、フェルト底並の効果があるそうです。
すっぽり被せるのが最も効果的ですが、登山靴の前半分だけでもよいとはネ ットの情報です。
※ 編集後記
今月号から会報の編集を担当することになりました。パソコンのワードは趣味の領域を超えず、これからいろいろ勉強させてもらうことになりそうです。
さっそく会長より、エクセル仕様の会計報告書を送っていただいたのですが、それをうまく会 報に掲載することができませんでした。
このことにかかりっきりになったら今月号は発行できません。これらの作業が仕事の範疇だったら自然に身に付いていたので しょうが、仕事柄、無縁のことでした。
多分、来月号には掲載できるはずです。
前任者の高橋さん、一年間ご苦労様でした。そして会員の皆様、向後一年間、あるい は二年間、編集を担当することになるのか分かりませんが、宜しくお願いします。
第一例会 6月 3日(日) 御坂山塊 大沢山 担当者 原田
第二例会 6月 9日(土)~10日(日) 南会津 小野岳・大戸岳 担当者 高柳
第三例会 6月24日(日) 草津 四阿山 担当者 清水(ふ)
第四例会 6月30日(土) 南ア前衛 櫛形山 担当者 高橋
《 鈴鹿 御池岳・藤原岳 》
4月7日(土) 曇りのち雨
参加者 清水(ふ)(L)、片倉、吉田(博)、宇野、三好、佐々木、鈴木(陽)(藤原岳のみ)
計7名
-宇野 記-
昨夜東京駅八重洲南口高速バス乗り場に集合した6人の乙女たちは(会のホームペ ージの連絡帳での高橋さんのお言葉)レディースドリームなごや1号に乗り込んだ。
久しぶりの夜行バスだが、荷物をデポ出来ないので、お泊りグッズは何も持ってこなかったから、スリッパがサービスでついていたので履き替えた。
女性だけの専用車で、前の席との間隔がゆったりしているので快適であった。
バスは夜中近くに出発して翌朝6時過ぎに名古屋に着いた。
近鉄名古屋線、三枝鉄道三枝線と乗り継いで西藤原駅に8時半ごろ着き、タクシーで御池岳登山口のある鞍掛峠駐車場へ向かった。
駐車場から歩き始め、鞍掛峠を通って1時間半以上かけて鈴北岳へ着いた。
登山道はざれていて滑りやすく歩きにくい。あいにく天気も芳しくなく、途中から 小雨が降ってきたので雨具の上を着て備えた。
夜行バスの疲れとあいまって私はばて気味であったが、鈴北岳山頂からはすぐ北に霊前山、伊吹山、遠くには白山、御 嶽山、北アルプス、八ヶ岳、中央アルプス、南アルプスと一望できていい気分であった。
鈴北岳から御池岳へは真の池、日本庭園を通って行くなだらかな道で散策気分で歩くことが出来た。
鈴北岳から御池岳の道のりは約1時間であった。
御池岳(1 247m)の頂上の展望はあまりよくなく、この山は花の種類も少なかったが、フ クジュソウとそのそばにはネコノメクサがよく咲いていた。
はるばる来ても花が全然咲いてない山もあることを思えばよしとするかと思った。
下山は白船峠登山口まで下り、タクシーに迎えに来てもらい、今夜の宿の藤原館に3時ごろ着いた。
まず どろどろに汚れた靴やスパッツなどを洗って干した。
夕方には明日の藤原岳に参加する鈴木さんも到着して、7人揃って賑やかに夕餉の膳を囲んだ。
食事の内容もこの料金では申し訳ないような豪華さである。お風呂も沸かし湯だが、たっぷりの湯量で気持ちがよかった。
一同明日に備えて早々と床に就いた。
4月8日(日) 晴れ
-清水(ふ)記-
朝5時起床、6時に朝食をとり、6時半に宿のバスに乗り込み、コグルミ谷まで送って貰う。
予定では、木和田尾登り口より藤原岳を目指す予定であったが、尾根まで2時間30分の登りは、きつそうだと思ったので、標高500メートル以上ある コグルミ谷の登山口からだと1時間程度で、尾根に取り付くことができ、地図上に 「春、花の多い通りやすいよい道」と記載がある、白船峠への道を歩くことができ るので、この道への変更を皆に了解してもらい、変更することになった。
昨日下りてきた、コグルミ谷は、谷が崩れているところが何箇所かあり、あまり良 い登山道ではないが、ネコノメソウや、シロハナネコノメソウなどの小さい花があ り、急登の苦しさを、慰めてくれる。
長命水を過ぎると尾根道となり、昨日登った 御池岳と白船峠への道の分岐に着いた。
さらに登ってゆくと、気持ちのよい尾根道 の両脇には、イワウチワの群落が続いていて、あと2~3週間先には素晴らしい春の花の道となるだろうことを思うと、4月下旬にもう一度来たいという思いが湧いた。
白船峠を過ぎると大きな送電線の塔のある広い場所に着いた。
さらに登りつめ て行くと、カルスト地形らしい場所に出て、白い石に苔が付いているところの間に黄色い、福寿草があちらこちらに咲いていた。
石と苔と黄色い花のコントラストが、 素晴らしく、藤原岳の福寿草の良さは脇役があってこそのものだと感じた。
そして、 朝の光を浴びて、昨日より大きく花開いた福寿草の様子は、何回でもカメラに収め たい気持ちをおこさせた。
やがて、藤原岳が、目の前に迫ってきた。
少し下ったと ころに、藤原山荘があり、ここで昼食を食べた。
藤原岳には、ここから20分もかからず、あっけなくピークに着いた。
霊仙山や、御在所岳などを眺めることができ た。
下りは、アマナやキクザキイチゲなどの小さい花を探し始めると、思いのほか多く咲いていて、楽しかった。
藤原山荘からの下りにも、福寿草は、多くあり、こ ちらの登山道には、多くの人たちが登ってきていて、この山の人気の高さを感じた。
分岐からは、西藤原の駅の近くに降りることができる大貝戸道を選び下山した。
聖宝寺道に比べると面白みが無いと言われている道であったが、整っていて歩きやす く、スミレや小さい花たちは多くありいがい良い道だった。
西藤原の駅からの三枝鉄道の沿線は、桜の花が満開で、花の山旅にふさわしいフィナーレとなった。
☆ コースタイム
4月7日 鞍掛峠(9:28)→鈴北岳(10:50)→鈴ヶ岳下の福寿草群 落地(11:05~11:14)→御池岳(12:28~13:00)→ 白船峠分岐(13:47)→コグルミ谷登山口(14:55) 4月8日 コグルミ谷登山口(6:54)→長命水(7:42)→白船峠分岐(8:25) →白船峠(9:19)→藤原山荘(11:07~11:30)→藤原岳 (11:53~12:00)→藤原山荘(12:26~12:31)→8合目 (13:15)→5合目(13:55)→2合目(14:26)→登山口 (14:47)
☆ 費用
ドリーム&ひかり(高速バスと帰りの新幹線代) 14880円 近鉄名古屋~西藤原 電車代 1040円×2 タクシー代 西藤原~鞍掛峠 3530円(1台) コグルミ谷登山口~藤原館 3800円(1台) 宿代 6825円
《 道志 鹿留山 》
4月14日(土) 晴れ
参加者 八木(L)、小野、中村、高橋、宇野、梅澤、竹中(体験山行) 計7名
-八木 記-
谷村町駅前を出発したタクシーは国道から鹿留入口交差点で鹿留林道に向かった。
鹿留オートキャンプ場の地続きの鹿留釣り場を車窓の左側に見た頃に、御正体神社の赤い山門の前に着く。
地形図の破線路はもう少し先の林道から山に向かっている が、ここはガイドブックの通りに御正体神社の山門をくぐって破線路を辿る。
石段の上が神社であり、左右を見回しても草木が生い茂っているだけであるが、左側を 真横に進めば木の間から広い道を覗くことができる。
草地の道は送電線の巡視路につながり、当分の間この道を歩く。
潅木の若芽が風にゆらいで淡い緑を日にはじかせ、足元にはタチツボスミレ、ヒトリシズカが咲き、歩く先々で春が胎動していた。
涸れた沢を左に一度、その先で右に一度渡った所で山道に入る。
プラスチックの階段を踏み、やがて送電線の分岐に出合う。
この場所に鉄塔番号が記され、左右どの方向に進んでも鹿留山の手前で合わさる。
右側に向かい、ヒノキ林の中のプラスチ ックの階段にしたがうままジクザクに登っていく。
山腹で道が二手に分かれ、鉄塔に向かっている右側の道に進んだ。
鉄塔の基部で展望が広がり、後方にどっしりし た御正体山、前方の滝子山はすぐ分かったが、雁ヶ腹摺山も見えていたそうだ。
鉄塔から先は、あくまでも尾根筋を選んで歩く。
右側が雑木林になり、木々越しにま ず目に付く山は三ツ峠山だ。
長泉院から端を発している尾根も連れあうように伸び、 最高点の倉見山もピークを気取っているとしか思えないほど下の方に見える。
間もなく右側にはっきりした道が分かれ、ガイドブックでもなければ躊躇してしまうところであるが、ここは一見草木のぼさぼさしている尾根に向かう。
潅木の枝に切り刈られた跡が残り、むっとするほど葉の茂る頃は、この間はヤブに一変するところだ。
ひたすら尾根筋を追って歩き、木の幹にピーンと張ってあるワイヤーに赤いテ ープが巻いてあるのを見てその下をくぐり、さらに急登をしのいだら大岩の前に出る。
大岩を右にして左斜面から這い登るようにして尾根上に戻り、平坦地を一、二度介するものの、ほぼ登りずくめの急登である。
枯葉が地上を擁して道形などつかめないが、明瞭な尾根に引き入れられるままに歩く。
南アルプスが見える頃にはあらかた標高を稼ぎ終え、すぐ先のピーク(1500m地点)で昼食にした。
前方の木々越しに富士山がのっそり現していたことにびっくりし、輝いている雪のまぶしさが 目を突いた。
左側に向かい、ブナの茂る明るい尾根を歩いて急なコブを二つ三つ越 えたら鹿留山に着く。ひとつ目のコブで243号の鉄塔の立つ尾根に合わさっていたが、すっきりした道が下方に伸びていた。
鹿留山と記すものは木の幹に付けてある小さな山名標だけである。
周囲の山から見る颯爽とした山容におよそ似つかわし くない、木立の囲まれた静かな山頂である。
ここから杓子山まで小さなコブを幾つか越えて着く。
この間の道中にも富士山が眺められたが、山頂ではまた別の感慨が起こるというものだ。
地の辺りから左右に均整をたもったまま広大な裾野を山頂までひとおもいに青空に伸ばして天空を圧するのは圧巻である。
富士山に釘付けにな ったまま30分も杓子山にとどまり、やおら下山に気持ちを切り替えた。富士山の正面に当たる急坂を下り、やがてハングライダーの飛び立つ地点の先で道を二手に分けている場所が大榷首峠(おおざすとうげ)である。
不動湯に向かって右側に進み、その道はすぐ林道に変わる。後はゆるゆると林道を下り、不動湯で家路に急ぐべきタクシーの到着を待った。
☆ コースタイム
御正体神社 9:10 No242号鉄塔とNo243号鉄塔の分岐 9:4 5~9:50 No242号鉄塔 10:05~10:10 大岩 11:10 (昼食)12:00~12:30 鹿留山 13:00~13:20 杓子山 14:00~14:30 大榷首峠 14:50~14:55 不動湯 15:45
☆ 費用
タクシー代 谷村町駅 ~ 御正体神社 2,810円×2台 不動湯 ~ 下吉田駅 1,900円×2台 一人 1,350円
☆☆☆ 平成19 年度第1回 役員会 議事録 ☆☆☆
日 時 平成19 年4 月15 日(日)午前9 時~12 時
場 所 豊島区勤労福祉会館 第2会議室
出席者 高柳、大田、高橋、八木、片倉、清水(裕)、清水(ふ)、梅澤、原田
1.会務担当者変更等(本年4月以降)
・会報 高橋→八木(4月の山行報告の提出分から)
・山の談話室 栗原→高橋
・募集 本多(正)→広瀬 一旦、広瀬さんから本多(正)さんと交代 したが、本多さんが病気療養のため当分の間、ということで広 瀬さんと交代。尚、本多さんの病気療養が長引く場合、今年度は広瀬さんに担当していただく。
2.7月以降、来年1月までの例会計画作成
1)例会変更 前回、計画時点から実施日が変更及び追加されたもの。
① 5 月第4 例会/会津七ヶ岳・二岐山(担当:八木)に山を変更
② 6 月第3 例会/菅平根子岳~四阿山(担当:清水(ふ))を追加
③ 6 月第4 例会/南ア前衛櫛形山(担当:高橋)に山を変更
④ 8 月第1 例会の爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳を9 月第4 例会に日時を変更
3.その他
1)退会者 ・石浦黎子、古森英雄、平野勲、小林誠、中沢吉美、平井工、小林節子氏ら7 名が退会し、現在の会員は43 名。
2)新規入会者:「山と渓谷」募集掲載の件 ・男性2 名、女性3 名から問い合わせがあったが現時点での入会者は無い。
3)山行計画書の送付について
・計画書を作成した段階で1通は庶務担当の梅澤さんに送付し、もう 1通をホームページ運営管理者の高橋さんに送付する。
高橋さんの方で「好山好山旅会」のホームページの山行計画欄に掲載する。
・山行計画書は山行実施の2ヶ月前を目処に梅沢さんへ、山行報告書 は実施月の翌月5日を目処に八木さんへ送付して、担当者の心理的 負担を減らす。
4)新人歓迎山行
・7 月22 日(日)の鼻曲山(清水(裕)リーダー)とする。
5)次回役員会 ・10 月20 日(土)9時~12時
※ お知らせ
1)下記の山行は、清水(ふ)リーダーの都合により日程変更です。
【根子岳、四阿山】6/17(日)→6/24(日)に変更
【妙高・火打山】 7/14(土)~7/16(月)→7/6(金)~7/8 (日)に変更
以上、宜しくお願いします。
2)5月第4例会七ガ岳(担当 八木)の参加者へ ヤマケイのアルペンガイドにはナメ沢の水深は靴底ほどのもので、登山靴なら水流 の中を歩けると書いてあります。
私の経験、あるいはネットの情報ではそれほど容易いものではないと思います。危険な所はありませんが、滑ると水浸しになります。 その処置方ですが、作業服などを扱っているお店、例えば「ワークマン」などで軍手ならぬ軍足(要するに靴下)、綿100%、厚手の作業用の靴下(Lサイズ)を 安売りしています。これを登山靴の上に被せれば、フェルト底並の効果があるそうです。
すっぽり被せるのが最も効果的ですが、登山靴の前半分だけでもよいとはネ ットの情報です。
※ 編集後記
今月号から会報の編集を担当することになりました。パソコンのワードは趣味の領域を超えず、これからいろいろ勉強させてもらうことになりそうです。
さっそく会長より、エクセル仕様の会計報告書を送っていただいたのですが、それをうまく会 報に掲載することができませんでした。
このことにかかりっきりになったら今月号は発行できません。これらの作業が仕事の範疇だったら自然に身に付いていたので しょうが、仕事柄、無縁のことでした。
多分、来月号には掲載できるはずです。
前任者の高橋さん、一年間ご苦労様でした。そして会員の皆様、向後一年間、あるい は二年間、編集を担当することになるのか分かりませんが、宜しくお願いします。