山 旅
会報 No.173
好山好山旅会
H.20.7
好山好山旅会
H.20.7
平成20年8月例会山行計画
第一例会 8月1日(金)~3日(日) 北アルプス 白馬岳清水尾根 担当者 高橋
第二例会 8月13日(木)~16日(土) 南アルプス 光岳~聖岳 担当者 八木
第三例会 8月24日(日) 奥秩父 西沢渓谷 担当者 高橋
第四例会 8月28日(木)~31日(日)北アルプス薬師岳~五色ヶ原 担当者 吉田(博)・高柳
《 奥秩父 十文字峠 》
6月7日(土) 天気 曇り
参加者 清水(ふ)(L) 中村 高橋 八木 本多(正) 清水(裕) 宇野 梅沢 池田 計9名
-宇野 記-
別コースを歩く2人を除く7人はそれぞれ東京、上野、大宮からあさま503号に 乗り佐久平に向かった。
小海線に乗り換え信濃川上で下車し、大型タクシーで新三国峠まで行き、三国山(二本木ノ頭1818m)を往復した。
三国尾根延長上の悪石(あく いし)(1849.8m)梓白岩(1853m)を通り、途中には弁慶岩といういかにも名前が示 すように巨大な岩がそそり立っている所も通過した。
十文字山(2071.9m)は展望はよ くないが、今日の行程の終わりに辿りついたという開放感を覚えた。
十文字峠に位置する十文字小屋には4時前には到着したが、高橋、八木のご両人はすでに着いて外のベンチでくつろいでいた。
私たちの歩いてきた山中のシャクナゲは少々期待外れで、 今年は「裏」なのかしらと思った。他の花もミヤマカタバミくらいしか見ることがで きなかった。
しかし小屋の外にあるトイレの周辺にはかなり見事にシャクナゲが咲いていた。
これだけ綺麗に咲かせるには多少手入れもするのかもしれない。
こじんまりした小屋は週末ということもあって大勢の人たちでごった返していた。
夕食は5時から交代制で済ませた。
献立はフランス風のスープのポトフに味噌汁と野菜の煮物という面白い組み合わせであった。
ポトフには玉葱が丸ごと入っていてボリューム満点だが、肉無しなのでちょっと物足りない気もしたが、食材はボッカで 担ぎ上げているらしいので、傷みやすいものは無理なのだということを聞いて贅沢を言ってはいけないと納得した。
夕食後はいる場所もなければすることもなく早々と床についた。
狭いスペースには2人づつ互い違いになって寝たが、それでもましな方で、 遅く着いた人たちは食堂の床に寝ていたようだった。
6月8日(日) 天気 曇り
-清水(ふ)記-
6時過ぎに小屋の朝食を食べて、十文字峠の石楠花の前で記念撮影をして、5時48分 栃本に向けて出発。
心配していたお天気は、雨にならず、どうにか午前中は、持ちそうな雰囲気である。
十文字峠の標識には、栃本という表記はなくて、とりあえずは、甲武信ヶ岳に向かって歩を進めると、すぐに栃本、川又方面の標識があって、大きい荷物を背負った大学生の登山部員の一行とは、ここで別れた。
小屋での話ではこちら に向かう人は、あまりいないようで、今日は静かな山旅になるような感じだ。
四里観音で、川又に行く道と分けて、北東方面に歩みを進めて行く。
苔むした倒木の様相が 奥秩父の雰囲気をかもしだしている。
時折、トウゴクミツバツツジのムラサキっぽい ピンク色が、緑と調和して、私たちの目を楽しませてくれる。
そして、小さい小さいカタバミやオーレンの花がなんともいえず、カワユイ。
やがて、四里観音避難小屋、水場という標識に出会ったが、避難小屋は、少し位置がずれてい るので、とくに避難小屋には、寄らずに歩みを進め、栃本の標識に向かって行く。
大山のピークには寄らずに巻いて行くと、三里観音に着き後ろからちょっと石仏を触っ たら倒れそうになったので 、びっくりした。
ちょっとした土砂降りが降れば、倒れてしまいそうなひ弱さだった。
広くて平らな歩き安い道と、狭くて片側に落ちそうな 気がする細い巻き道が交互にあらわれる。
地図上では、赤沢山のピークを越えて行くような表記だが、特にピークや、標識も無く、淡々と上り下り歩いて行くが、なかなか白泰山避難小屋は、見えてこない。
少し岩っぽくなってきて、小さい岩場を登ってさらに登り続けると、目の前に大きな避難小屋がやっと見えてきた。
小屋,から右手方向に、のぞき岩という絶壁があるので、何人かで見にいった が、残念ながら霧がでていて、あまり展望は望むことができなかった。
それでも、つつじが緑に映えてきれいだったので、写真にその景観を収めた。
白泰小屋から30分ぐらい歩いて行くと、だんだん本格的な下り道になり、栃本に向かって、下っていることが実感できたころ、栃木から来たという高校生の集団に遭遇した。
かなりの大人数だったので、なんでこんな地味な山にきたのか 不思議な感じがしたが、下ったところの林道に高校生登山大会のちらしが貼ってあったので、その練習なのかなって感じがした。
比較的穏やかな道で滑りやすいところも少ないのでそういう大会をするには、丁度よい道なのかもしれない。
一里観音がある広い山道の脇で、昼食をとり、だらだらと下って、栃本のバス停に、たどりついた。
高校生に会った以外は、静かで、歩きやすく、なかなか味わいある峠越えの道で、充実した山歩きが楽しめた。
☆ コースタイム
7日 新三国峠(10:30)三国山(10:55~11:00) 新三国峠(11:25~11:30)悪石(12:10~12:30) 梓白岩(13:30)十文字山(15:55)十文字峠(16:07)
8日 十文字峠(5:48)四里観音(6:18) 四里観音避難小屋分岐(6:45) 三里観音(8:10) 白泰避難小屋(10:10)一里観音(11:30~11:55) 林道(12:25)栃本バス停(13:30)
☆ 費用
ジャンボタクシー代(信濃川上駅~新三国峠)13000円 タクシー代(栃本バス停~三峰口駅 一台)6470円 山小屋宿泊代(1泊2食)7500円 JR電車代(東京~信濃川上)6290円 西武電車代(三峰口~池袋)1180円
《 大菩薩嶺 滝子山 》
平成20 年6 月14 日(土) 晴れ
メンバー (L)吉田(博) 斉藤、梅沢、原田 計4人
梅雨入り後の晴れ間をぬって夏山のトレーニングを兼ねて滝子南稜から初狩への道を歩いた。
笹子駅で電車を降りた人全部が滝子へ行くとは思わないが多さにびっく りする。
後で時間を追うと笹一前を歩いてる時分に岩手・宮城内陸地震があったよう だ。
登山口には大きなパーティもいるようで先行する
。予報では日中の温度28 度を覚悟して歩き始めたが、意外に涼しく風が通る所では何度も立ち止まって深呼吸する。
お花は丁度端境期であるが、上部の岩がちの箇所にイワカガミの葉がびっしりついていて咲き残りも散見する。
2~3 週間前が見頃だったかな。
前回あったもろい鎖は ロープに変わっており、そこを越えて緑のトンネルをくぐっていくとすでに人でいっ ぱいの頂上、12 時10 分着。
生憎富士は裾野を広げているだけで、頭は雲の中。
ツツ ジはまだまだ咲いていて賑わいに色を添えている。
今日はもう一人別ルートで入って いて12 時半~1 時に集合の予定だが1 時になっても来ない。昼食をすませ、写真を とり、山座同定もし、手持ちぶさたでうろうろする。
ここが今日の反省点だが、集合時間は決めていたが、集合できなかった場合どうするか決めていなかった。
携帯が通 じないのは知っていたが、まさか合流できないとは。
集合時間は過ぎたので、5 分もかからぬ分岐までおりる。鎮西ヶ池と初狩駅の分岐。
もしかして.....ここであと 30 分待つことにする。
地図を広げ未知のルートを追って想像する。
ベテランとはいえ状況がわからないので困る。1 時半。
我々も一般ルートとはいえ2時間半はかかるので下ることにする。
手帳の切れ端にメモして標識に絆創膏で貼り付ける。
歩きやすい道を風に吹かれながらどんどん下る。
沢を何度か渡り返し林道に出た。
初狩駅で道を失い撤退したことをメールで知る。様子がわかって一安心。
これからは、時間の読めないルートで合流はやめようっと。
☆ コースタイム
笹子駅8:40 寂ショウ尾根登山口9:15 電波塔9:40 滝子山12:10~13:30 桧平13:55 初狩駅15:50
☆ 費用
新宿~笹子1890 円初狩~新宿1450 円
※ お知らせ
1)【東北の山 焼石岳・神室山】は岩手・宮城内陸地震で中止になりました。
2) 受贈会報「木鶏」2008年7月号
第一例会 8月1日(金)~3日(日) 北アルプス 白馬岳清水尾根 担当者 高橋
第二例会 8月13日(木)~16日(土) 南アルプス 光岳~聖岳 担当者 八木
第三例会 8月24日(日) 奥秩父 西沢渓谷 担当者 高橋
第四例会 8月28日(木)~31日(日)北アルプス薬師岳~五色ヶ原 担当者 吉田(博)・高柳
《 奥秩父 十文字峠 》
6月7日(土) 天気 曇り
参加者 清水(ふ)(L) 中村 高橋 八木 本多(正) 清水(裕) 宇野 梅沢 池田 計9名
-宇野 記-
別コースを歩く2人を除く7人はそれぞれ東京、上野、大宮からあさま503号に 乗り佐久平に向かった。
小海線に乗り換え信濃川上で下車し、大型タクシーで新三国峠まで行き、三国山(二本木ノ頭1818m)を往復した。
三国尾根延長上の悪石(あく いし)(1849.8m)梓白岩(1853m)を通り、途中には弁慶岩といういかにも名前が示 すように巨大な岩がそそり立っている所も通過した。
十文字山(2071.9m)は展望はよ くないが、今日の行程の終わりに辿りついたという開放感を覚えた。
十文字峠に位置する十文字小屋には4時前には到着したが、高橋、八木のご両人はすでに着いて外のベンチでくつろいでいた。
私たちの歩いてきた山中のシャクナゲは少々期待外れで、 今年は「裏」なのかしらと思った。他の花もミヤマカタバミくらいしか見ることがで きなかった。
しかし小屋の外にあるトイレの周辺にはかなり見事にシャクナゲが咲いていた。
これだけ綺麗に咲かせるには多少手入れもするのかもしれない。
こじんまりした小屋は週末ということもあって大勢の人たちでごった返していた。
夕食は5時から交代制で済ませた。
献立はフランス風のスープのポトフに味噌汁と野菜の煮物という面白い組み合わせであった。
ポトフには玉葱が丸ごと入っていてボリューム満点だが、肉無しなのでちょっと物足りない気もしたが、食材はボッカで 担ぎ上げているらしいので、傷みやすいものは無理なのだということを聞いて贅沢を言ってはいけないと納得した。
夕食後はいる場所もなければすることもなく早々と床についた。
狭いスペースには2人づつ互い違いになって寝たが、それでもましな方で、 遅く着いた人たちは食堂の床に寝ていたようだった。
6月8日(日) 天気 曇り
-清水(ふ)記-
6時過ぎに小屋の朝食を食べて、十文字峠の石楠花の前で記念撮影をして、5時48分 栃本に向けて出発。
心配していたお天気は、雨にならず、どうにか午前中は、持ちそうな雰囲気である。
十文字峠の標識には、栃本という表記はなくて、とりあえずは、甲武信ヶ岳に向かって歩を進めると、すぐに栃本、川又方面の標識があって、大きい荷物を背負った大学生の登山部員の一行とは、ここで別れた。
小屋での話ではこちら に向かう人は、あまりいないようで、今日は静かな山旅になるような感じだ。
四里観音で、川又に行く道と分けて、北東方面に歩みを進めて行く。
苔むした倒木の様相が 奥秩父の雰囲気をかもしだしている。
時折、トウゴクミツバツツジのムラサキっぽい ピンク色が、緑と調和して、私たちの目を楽しませてくれる。
そして、小さい小さいカタバミやオーレンの花がなんともいえず、カワユイ。
やがて、四里観音避難小屋、水場という標識に出会ったが、避難小屋は、少し位置がずれてい るので、とくに避難小屋には、寄らずに歩みを進め、栃本の標識に向かって行く。
大山のピークには寄らずに巻いて行くと、三里観音に着き後ろからちょっと石仏を触っ たら倒れそうになったので 、びっくりした。
ちょっとした土砂降りが降れば、倒れてしまいそうなひ弱さだった。
広くて平らな歩き安い道と、狭くて片側に落ちそうな 気がする細い巻き道が交互にあらわれる。
地図上では、赤沢山のピークを越えて行くような表記だが、特にピークや、標識も無く、淡々と上り下り歩いて行くが、なかなか白泰山避難小屋は、見えてこない。
少し岩っぽくなってきて、小さい岩場を登ってさらに登り続けると、目の前に大きな避難小屋がやっと見えてきた。
小屋,から右手方向に、のぞき岩という絶壁があるので、何人かで見にいった が、残念ながら霧がでていて、あまり展望は望むことができなかった。
それでも、つつじが緑に映えてきれいだったので、写真にその景観を収めた。
白泰小屋から30分ぐらい歩いて行くと、だんだん本格的な下り道になり、栃本に向かって、下っていることが実感できたころ、栃木から来たという高校生の集団に遭遇した。
かなりの大人数だったので、なんでこんな地味な山にきたのか 不思議な感じがしたが、下ったところの林道に高校生登山大会のちらしが貼ってあったので、その練習なのかなって感じがした。
比較的穏やかな道で滑りやすいところも少ないのでそういう大会をするには、丁度よい道なのかもしれない。
一里観音がある広い山道の脇で、昼食をとり、だらだらと下って、栃本のバス停に、たどりついた。
高校生に会った以外は、静かで、歩きやすく、なかなか味わいある峠越えの道で、充実した山歩きが楽しめた。
☆ コースタイム
7日 新三国峠(10:30)三国山(10:55~11:00) 新三国峠(11:25~11:30)悪石(12:10~12:30) 梓白岩(13:30)十文字山(15:55)十文字峠(16:07)
8日 十文字峠(5:48)四里観音(6:18) 四里観音避難小屋分岐(6:45) 三里観音(8:10) 白泰避難小屋(10:10)一里観音(11:30~11:55) 林道(12:25)栃本バス停(13:30)
☆ 費用
ジャンボタクシー代(信濃川上駅~新三国峠)13000円 タクシー代(栃本バス停~三峰口駅 一台)6470円 山小屋宿泊代(1泊2食)7500円 JR電車代(東京~信濃川上)6290円 西武電車代(三峰口~池袋)1180円
《 大菩薩嶺 滝子山 》
平成20 年6 月14 日(土) 晴れ
メンバー (L)吉田(博) 斉藤、梅沢、原田 計4人
梅雨入り後の晴れ間をぬって夏山のトレーニングを兼ねて滝子南稜から初狩への道を歩いた。
笹子駅で電車を降りた人全部が滝子へ行くとは思わないが多さにびっく りする。
後で時間を追うと笹一前を歩いてる時分に岩手・宮城内陸地震があったよう だ。
登山口には大きなパーティもいるようで先行する
。予報では日中の温度28 度を覚悟して歩き始めたが、意外に涼しく風が通る所では何度も立ち止まって深呼吸する。
お花は丁度端境期であるが、上部の岩がちの箇所にイワカガミの葉がびっしりついていて咲き残りも散見する。
2~3 週間前が見頃だったかな。
前回あったもろい鎖は ロープに変わっており、そこを越えて緑のトンネルをくぐっていくとすでに人でいっ ぱいの頂上、12 時10 分着。
生憎富士は裾野を広げているだけで、頭は雲の中。
ツツ ジはまだまだ咲いていて賑わいに色を添えている。
今日はもう一人別ルートで入って いて12 時半~1 時に集合の予定だが1 時になっても来ない。昼食をすませ、写真を とり、山座同定もし、手持ちぶさたでうろうろする。
ここが今日の反省点だが、集合時間は決めていたが、集合できなかった場合どうするか決めていなかった。
携帯が通 じないのは知っていたが、まさか合流できないとは。
集合時間は過ぎたので、5 分もかからぬ分岐までおりる。鎮西ヶ池と初狩駅の分岐。
もしかして.....ここであと 30 分待つことにする。
地図を広げ未知のルートを追って想像する。
ベテランとはいえ状況がわからないので困る。1 時半。
我々も一般ルートとはいえ2時間半はかかるので下ることにする。
手帳の切れ端にメモして標識に絆創膏で貼り付ける。
歩きやすい道を風に吹かれながらどんどん下る。
沢を何度か渡り返し林道に出た。
初狩駅で道を失い撤退したことをメールで知る。様子がわかって一安心。
これからは、時間の読めないルートで合流はやめようっと。
☆ コースタイム
笹子駅8:40 寂ショウ尾根登山口9:15 電波塔9:40 滝子山12:10~13:30 桧平13:55 初狩駅15:50
☆ 費用
新宿~笹子1890 円初狩~新宿1450 円
※ お知らせ
1)【東北の山 焼石岳・神室山】は岩手・宮城内陸地震で中止になりました。
2) 受贈会報「木鶏」2008年7月号