山  旅
会報 No.178
好山好山旅会
H.20.12 
 

                                             

平成21年 1月例会山行計画
第一例会 1月4日(日) 新年山行 高尾 景信山 担当者 清水(裕)
第二例会 1月10日(土)~11日(日) 八ヶ岳 天狗岳 担当者 清水(ふ)
第三例会 1月25日(日) 大菩薩嶺 甲州高尾山 担当者 清水(ふ) 

 《関西の山 大和葛城山・金剛山(大阪ダイヤモンドトレール)》
平成20年10月の例会報告
10月25日(土曜) 天気 晴れのち曇り
参加者 清水(ふ)[L]中村 濱田 延命 計4名 
-清水(ふ)記-
昨夜、新宿を22時20分に出発した高速バスは、定時より早い、7時15分 ぐらいに、大阪阿部野橋に無事に着いた。
バスを降りると、背広姿の豊岡さんと、今回一緒に歩いてくれる濱田さんが、すでに到着していて出迎えてくれた。
豊岡さんは、これから仕事ということで、ほとんど話しをする間もなく、孫の写真だけを置いて走り去っていった。(わざわざ出掛けに来てくださり、ありがとう ございました。)
コーヒーショップで、軽いモーニングを食べて、7時50分の近鉄 急行で、近鉄御所に向かった。御所駅前から葛城ロープウエイ行きのバスに乗り込む。
バスの中は、小さいリュックを背負った人が大勢いた。
私たちは、計画では、歩いて頂上を目指す予定だったが、日没が早い時期なので、ゆ っくり歩きたいという皆の希望でロープウエイで、時間を稼ぐことにした。
9時半少し過ぎに、10分ほどの登りで、大和葛城山の頂上に着いた。
平らな頂上からは、大阪方面が良く眺められ、これから登る金剛山もススキをバックに良く望むこ とができた。
国民宿舎への道を回りこんで、ダイヤモンドトレールと表記のある登山道にでて穏やかな道を少し歩くと、長い丸太階段の下りが待ち受けていた。
どこまで下るのかと思 わせる果てしなく続くような急坂を下って行くと、多くの車が道路わきにところ狭し と並んでいる水越峠に着いた。 道路を少し下ったところの左側のガードのところが、ガンドガコバ林道の始まりで、 歩きやすく、車が通れるほどの道幅がある。
途中、金剛の水といういい水場があり、この水をペットボトルに入れて、家まで持ち 帰る人も多くいるようだ。 私たちはこの水場で昼食にして、おいしい水をたっぷりと飲んだ。それほど冷たくは ないが、嫌味のないすっきりしたおいしいお水だった。
カヤンボという分岐のところで、六道ノ辻を通る道に行くか、正規のダイヤモンドト レールを歩くか悩んだ末、杉ヒノキの美林と地図に書いてあるのに惹かれてか、ダイ ヤモンドトレールを歩くことにする。
丸太階段を登って行くと旧パノラマ台という東側に眺めがあるところに着き、そこからは右にカーブして、片側に気持ちよい自然林を眺めながら高度を上げてゆく。
ときおり、綺麗に紅葉した木々を見ることができ、日の光がほのかにさしこんで、さ らに艶やかさを増しているところがあると、みんなで立ち止まり、見入ってしまう。
左からの郵便道が合わさると、一ノ鳥居という素朴な生木でできた鳥居があるところにでた。 ここからは、あっという間に金剛山山頂にある、葛木神社に着いた。
1125メート ルの山頂は気温11度で、ヒンヤリしていて、紅葉がきれいだった。
今夜の宿、香楠荘へ行く道筋の展望台に上がると、大峰山系が、シルエットのように 浮かび上がり、いつまでも見ていたいと思うような風景だった。
4時少し前に宿に着いた。夜は、関西空港まで見渡せる夜景を眺めて、おいしい宿の 食事を食べて、ゆったりとした時間をすごすことができた。
10月26日(日曜) 天気 雨
雨のため、歩行中止 ロープウェイで下山し、奈良観光に変更
-濱田 記―
天気予報が大きく外れ、日曜は朝から雨+風。こんなでは歩いても楽しくないし、 第一怪我でもしたらつまらない!と意見が一致。
急遽、奈良で開催されている正倉院展に行くことになり、食事もゆっくりと済ませ、 宿を後にした。 奈良に着いたのは、お昼近く。
博物館に行くと雨にも関わらす、行列が出来ている。 以前に来た時はこんなに見学者はいなかったなぁ。頭数が多いのを喜ぶべきか、嘆く べきか。
ともあれ、行列の後から入館し、人に揉まれながら見学。暑い!
各部屋の出口で4人合流しながら順々宝物を見てゆく。
思いの外時間が掛かり、常設展には行けなかった。
博物館を後にし、食事と買い物(私の推薦する奈良漬けの店に引っ張っていきまし た。お味は如何でした?)奈良駅で解散となり、山としては宿題が残った感がありま す。
ところで、奈良国立博物館の常設展は仏像が主だが、篤志家から寄贈された青銅器 類も展示。仏像も時代や国、作者によってお顔も異なり中には何時までも拝見していたいと思うものもあり、青銅器類も充実しているのでこちらも楽しめる。
なにより、人が少ない!自分のペースでゆっくり楽しめるのが良い。
他にも、古代からの都だけあって、お寺も多く、山は低いものの、散策がてらに歩 くも良し、他の見学と組み合わせるも良しです。
また、奈良市からは外れますが、明 日香辺りを歩いて、または自転車を借りて回るのも楽しいですよ。 トイレも完備されつつあり、その点でも安心です。
ただ、文化財の保護の視点からでもあるのでしょうが、石舞台などは柵で囲われ、入場料も必要となりました。
私が 高校生の頃は田圃の中に大きな石がデンと坐っているという状態で、四方どこからで も近づけましたが。 ともあれ、四季折々の風景の中でゆったり歩く奈良は良いですよ。是非、御来県を!
☆ コースタイム 25日
ロープウェイ前(9:10)大和葛城山(9:33) 水越峠(11:03)金剛の水(11:53~12:25) カヤンボ(12:30)一ノ鳥居(13:59) 葛木神社(14:15)香楠荘(15:50)
☆ 費用
高速バス代(新宿~大阪阿部野橋)8610円 近鉄電車代(阿部野橋~御所)610円 奈良交通バス代270円 ロープウェイ代720円(葛城山)350円(金剛山) 帰りの電車代(京都~東京)12710円

《 奥多摩 向山~三頭山 》
平成20年11月の例会報告 
平成20 年11 月9 日(日) 曇りのち雨のち曇り
メンバー (L)吉田(博) 高橋、竹中 計3 人
-吉田(博)記-
今回の計画は奥多摩駅から午前中1本しかないバス時間に合わせているため朝早 いのが難点だ。
始発に乗るため一睡もしていないというT氏と小菅行きのバス中で合流。
奥多摩湖から車で参加のT氏が乗車し3人そろう。
予報ではお日様マークも出ていたはずだが、曇っていて遠目がきかない。
かなり乗ったなと思うころ余沢バス停につく。
下見の時は暖かかったせいかのどかな山村とい う感じだったが、今日は寒々としている。 村道をしばらく行くとハイキングコースの標識があり山道に入る。落ち葉でいっぱ いのなだらかな道をつづら折れに登っていく。
何日か人が入ってないのだろうか?蜘 蛛の糸が丁度ほっぺた当たりに何回も貼りつく。
周回コースを右に分け展望台方向へ登っていく。まもなく、櫓のある向山頂上に到 着。
三頭山と展望台方向の分岐に真っ赤になったカエデがあるのだが、今日は冴えな い。
スタート時よりもガスってきて、じっとしてると寒くなるので早々に腰を上げる。
ここからが少々わかりづらい。落ち葉が積もっていても登山道は多少へこんでいて わかるはずだが、・・・・・はずしてしまった。
進む方向はわかっているので、一人 右手の土手に上がる。すぐに鶴峠分岐まで唯一の標識が見つかり修正。その後も木の 階段が出てくるまではまぎらわしい。
今日は何といっても周りが見えないため黙々と 歩くのみ。 
鶴峠からの道に合ったころから雨というか、霙がふってきた。陽が差すときれいな ブナの道もガスっていてもの悲しい。
一人の登山者にも会わず話し声がと思ったら三 頭山頂上だった。
こんな天気でも次々に上がってくる。昼食後、下山はヌカザス尾根 の計画だが、濡れて滑りやすいのを嫌って鞘口峠から奥多摩湖に向かうことにする。
さすがに大勢上がってくる道だけあって歩きやすいし、自然林がいっぱいで感じがいい。
今は1200m あたりの紅葉がすばらしい。鞘口峠で奥多摩湖へは通行止めを知 る。
都民の森へおり、一人は車回収のため奥多摩湖へ戻った。
都民の森へ下りたのは12 時55 分、でもバスは3 時までない。お団子を食べコー ヒーを飲んでも10 分しかたってない。売店の隅にあるストーブ前を陣取ってバスの 来るのを待った。 ☆コースタイム
余沢バス停8:10 登山口8:20 展望台分岐8:55 向山9:20~27 鶴峠分岐10:10~15 三頭山11:30~50 鞘口峠12:35 都民の森12:55
☆費用
JR 新宿~奥多摩1050 円武蔵五日市~新宿780 円 バス 奥多摩~余沢760 円 都民の森~武蔵五日市910 円


《 大菩薩嶺 黒川鶏冠山 》
 11月15日(土)晴れのち曇り
 メンバー (L)八木、廣瀬、小野、中村、片倉、本多(正)、白井、鈴木 成田、土方、池田、武田 計12人
-池田 記-
急用で不参加となった清水リーダーに代わり、八木リーダーのもとタクシー三台に分乗し塩山駅を出発した。
車中からは青空に雪を被った富士山や名残の紅葉に歓声を上げながらやがてタクシーは、柳沢峠から高度を下げながら登山口である高台の廃校ま で入った。
今日のコース中おもな登りは、鶏冠山までの1 時間半位のみ後は小さなアップダウンがあるがさほどではない。
紅葉は終わり落ち葉を踏みしめながら緩やかな登りが続く。
鶏冠山山頂の岩峰に立つと眺望良く間近に大菩薩嶺を望める。
隣に富士山が見えるはずだが雲に隠れ裾野が僅かに見えるのみ。
分岐まで戻り山腹をからみながら黒川山直下、横手峠を足早に通り越し六本木峠で昼 食をとる。
秋晴れだった空があっという間に一面雲に覆われ肌寒くなってきた。
ここから丸川峠まで樹林の美しい気持ちの良い尾根歩きができると聞いていたので 期待に胸が膨らむ。
緩やかなアップダウンの続く長い道に飽きてくるが、ところどころ石畳になっていて 青々と苔むした原生林は北八ヶ岳を彷彿させる。
大菩薩嶺が大きく近づいてくると間もなく丸川峠に到着。
カヤトに覆われた草原にい かにも山小屋らしい小屋がポツンと建っている。コーヒーが美味しいらしい。 休憩にはとてもよい所、次回はゆっくりコーヒーを味わいに来よう。
ここからは大菩薩登山口まで一気に下る。 急坂で石がゴロゴロして足元が悪い積もった落ち葉を気にしながら高度を下げて行 くとカラマツやカエデ、モミジの黄色や赤が陽に照らされて綺麗に輝いていた。
終わってみれば苦しい登りもなく危険な所もなかったせいか足早に駆け抜けた秋の 一日でした。
☆コースタイム
鶏冠山入口9:05 鶏冠山10:45~10:50 六本木峠 11:50~12:20 天庭峠 12:55~13:00 寺尾峠 13:15 丸川峠 13:35~13:45 丸川峠入口 15:10 裂石 15:30
☆費用
塩山駅~神金第二小中学校 タクシー代 7010円(一台) 裂石~塩山駅 タクシー代 2690円(一台)


《 南アルプス前衛 日向山 》
11月22日(土)快晴
参加者 高橋[L]、藤巻、武田 計3名 
─藤巻 記─
入会後初めての参加で少々緊張しながら当日を迎えました。
でもうれしいことにこ の日は朝から真っ青な空が広がり期待が膨らみます。
集合駅小淵沢では予定の電車より1 便早く到着したのにもかかわらず高橋さんが待合室で出迎えてくださいました。
武田さんの車に乗せていただき高橋さんの車での先導で登山口へ。
登山口の駐車場は結構混雑しており、やや手前の路肩に車を置い の出発でした。
ここで高橋さんは「今日は地質についてお勉強していきましょう」と カラー刷りの地質分布図を見せてくださり日向山は花崗岩であり鳳凰、甲斐駒、大菩 薩も同様地帯であること。
この地帯の縁には温泉があることが多くまた水場も得られることが多い等を教えて 頂きました。
植物に加え地質についても学べるこの会はなんとすばらしいことでしょうと感動し ました。 10 時20分矢立石登山口を出発。枯葉を踏みながらの雑木の道を進みます。
さらに進むとカラマツの落葉した梢越しに八ヶ岳がくっきりと見え蓼科山の奥に は北アルプスも。 この辺りからぱらぱらと登山者に会い始めました。
雨量計、三角点を通過した後は なだらかな道となり頂上もすぐ近いのでしょう、数グループがお弁当を広げています。
でも白砂はまだ現れません。いぶかりながら先に進むと突然真っ白な白砂の頂上が 現れたのです。 「うわー、きれい!」といっせいに写真撮影開始です。優雅に裾野を広げた八ヶ岳、 前山を従えて聳える甲斐駒ケ岳。前面に広がる山の峰々すべてが圧巻です。
左に一段下った雁ガ河原はさらにすばらしく花崗岩の積み重なりが燕岳のミニ版のようです。
眺めの良いここで景色を堪能しながら昼食をとりました。
さて帰路をどのコースにするか高橋さんは悩まれました。予定は錦滝でしたが果た して新人には厳しすぎるのではと案じてくださったのでしょう。
同じ道を戻りましょうと一旦は決まりましたがやっぱり心残りのないようにと錦 滝コースに決断してくださいました。
そろりそろりと白砂を下ります。途中の丸い岩のところでは表面にキラキラ光って いるのは石英でこれが集まったものが水晶であると教えていただきました。甲府特産 水晶に納得。 白砂が終了すると樹林の中の急な下りになりトラロープも時々出てきましたが木の枝や根の手がかりに助けられそう難しくはありません。
心配した鉄ハシゴはしっかりした作りで想像よりも短く無事に通過できました。
程なく林道と東屋が見えてきて右手奥には錦滝が。 なんと滝の周りが凍結しているのです。滝つぼの上にはツララがきれいに並び思いが けない絶景にまたまた写真撮影です。
東屋からは今朝の登り口、矢立石まで水平林道を歩きます。 陽だまりの道は心地よく名残のカラマツの黄葉と真っ青な空が今日の山行のフィナ ーレを飾ってくれました。
駐車場からはおまけに尾白川渓谷も行きましょうと寄ってみましたが日陰にある渓 谷はすっかり葉を落としていて早々に退却。
長坂駅までお送り頂き解散しました。 高橋さんすばらしい山へのご案内ありがとうございました。 そして地質のお話もたいへん勉強になりました。武田さん車に乗せていただきありがとうございました。
☆コースタイム
矢立岩(10:20)→ 日向山三角点(11:40)→ 雁が原(11:45~12:25)→ 錦滝(13:00~13:15)→ 矢立岩(13:45)
☆費用
JR 八王子→小淵沢 2,210円 特急指定券 2,090円 長坂→八王子 1,890円
*備考:高速道路は100km以内のETC利用で休日割引50%等が使えました。 (上野原→小渕沢、長坂→相模湖)



平成21 年度会費納入のお知らせ
会費の納入時期になりました、出費の多い時期ですが下記要領でご納入くださるよう 宜しくお願いします。
振込期限:平成21 年2 月末
年 会 費:5,000 円+スポーツ安全保険1,500 円/年=6,500 円 但し、平成21 年4 月1 日~平成22 年3 月31 迄
振込方法:郵便振込み(振込用紙は郵便局で入手してください)
加 入 者:好山 好 山 旅 会 口座番号:00130-5-70267


※ お知らせ
1)【越後 越後白山・光明山】は天気不良のために中止になりました。
2) 受贈会報「木鶏」2008年12月号