好山好山旅会
H.21.8
平成21年9月例会山行計画
第一例会 9月5日(土)~7日(月) 北アルプス 燕岳~常念岳~蝶ヶ岳 担当者 吉田(博) 第二例会 9月5日(土) 丹沢の山 新大日 担当者 原田
第三例会 9月19日(土)~22日(火) 北アルプス 針ノ木古道~五色ケ原担当者 高橋
第四例会 9月27(日) 浅間の山 黒斑山 担当者 清水(裕)
《 奥秩父 小楢山 》
平成21年6月の例会報告
参加者 清水(ふ)(L)村上 中村 高橋 斉藤 吉田(博)佐々木 早川 武田 計9名
6月21日(土曜) 天気 晴れ
-佐々木 記-
久しぶりの好天に恵まれ最高の登山日よりになりました。
塩山駅からタクシー2台で両脇のブドウ棚を見ながら1400m地点の登山口まで。
全員で輪になって自己紹介(宜しくお願いいたしまーす。)
しばらく登ると右手に的岩(一枚の平べったい石がどかっと扇のように立っている。) ところどころ緑の葉の中に赤い色が、、、つつじの花が咲いていました。満開より可憐で かわいい。空気もおいしいし最高。 やがて一杯水 おいしい水飲めるかな?ちょと期待しながら あっ ちょ ちょろ流れているだけ残念、回りは庭園のようで落ち着く雰囲気です。
まもなく小楢山頂上。いがいと広いのでゆったりと早目のお昼。
母恋し路、父恋し路の看板を見ながら下山。しばらくすると左側の巨大岩の壁が続く、 これが幕岩だ。えっ登れるの?鎖を伝いながら登るステップが沢山ある。以外といけ るいける思ってるとあっ足が届かない。腕の力も必要だ。(これからは足、腰、だけで はなく腕も鍛えなくては。)
3 個のさわると崩れそうな岩トンネルをくぐると、幕岩の頂上だ。
思ったより広い。360 度の大展望台に立って、眺めて見たら最高な気分。天気もいいし岩の上で大の字になっ て寝転びたい気分(高所恐怖症の方は足がすくむかも。)
さわやかな風を体で感じながら、下ったり登ったり。やがて妙見山到着。
一息いれて さあー、鼓川温泉へめがけひたすら下山。 時間に余裕があったのでゆっくり温泉につかり、疲れを取ることが出来た。温質は肌 に優しく乳液でも塗ったような肌触り。露天風呂もあり湯上りに広い休憩所でそれぞれビール、ソフトクリーム。(いがいと美味しかったそうです。) 目の前からバスが出てブドウ棚を見ながら塩山駅へ。
☆ コースタイム
塩山駅(8:57)タクシーにて焼山峠(9:45)一杯水(10:45)小楢山(1 0:55~11:20)
小楢峠(11:34)幕岩(11:50~12:07)みだ れ岩(13:15)富士見台(13:50)妙見山 (14:05)鼓川温泉(15:12)
☆ 費用
電車代(新宿~塩山往復)3780円 バス代 200円 タクシー代(一人分)1570円
お風呂代 500円
《 越後の山 丹後山~中ノ岳 》
平成21年7月の例会報告
メンバー (L)八木、高橋、池田 計3人
7月4日(土)曇り
-池田 記-
今回の山行は、私以外は男性と言っても3名の小さなパーティーですが、行く前から健脚の男性に交じって大丈夫だろうかと不安があった。しかも避難小屋泊まりでザックも重 くなる。男性二人とはこれまで何度も定例会や個人山行で、ご一緒した事があり気心の知れた仲間。この先行ける機会がないかも知れないと思いきって参加表明した次第である。
山行当日リーダーの運転で出発、六日町を過ぎ十字峡トンネルを出た所に車を止める。
避難小屋には雨水もあるようだが4ℓの飲料水を持った。ゲートから登山口まで1時間の林道歩きですが、林道脇には、クガイソウ、ヤマアジサイ、オオバギボウシ、ヒヨドリソ ウなどが咲き飽きさせない。
丹後山の登山口まで来ると8名位の若者のグループに出合っ た。今夜は避難小屋泊まりとの事、賑やかになりそう。
先行して登り始める。のっけから急な登りで、ザックの重みが肩に食い込んでくる。時 間はたっぷりある、ゆっくり登ろうと声を掛け合いながらジグザグに登って行く。
登り始 めて20分位で一合目に到着、樹林の中の急登で汗が噴き出してくる。確か登山口の標高 が530mで避難小屋の建つ丹後山が1808m標高差は1260mになる。
水分をまめ に取りながらゆっくり登るとしよう。足元にギンリョウソウ、ツルアリドオシの白い花が 沢山見られるようになる。
三合目が近付くと暗い樹林から解放され尾根上に出た。ザックの重さにも慣れ視界が広 がると気分も楽になった。
空は曇っているが、明るく雨は降りそうもない。ブナ林や大き な松に目を奪われながら5合目に来ると、湿地帯にはイワカガミやイワウチワが見られ心 が和む。
6合目を過ぎやがて笹が生い茂るようになると急な登りとなり7合目を見て登り切ると目の前に大岩が現れる。鎖が付いているが使うほどではない。
八合目から気持ちの良い稜線歩きとなり目の前には、ニッコウキスゲの咲く笹原が広が っている。避難小屋まであと少し気分が楽になりゆっくり写真を撮りながら歩く。 久し振りに見るニッコウキスゲ、緑の笹原に黄色が映え一段と鮮やか、しかし朝咲き夕 方には閉じる姿は、なんともはかなげだ。
九合目分岐に来ると水場への標識や巻機山への標識もあり、その方向には笹の海が広が っている。笹原の中を五分で小屋に到着。
二階のある広い小屋でトイレ、外には雨水のタ ンクも完備。当日は15名位の宿泊者でゆったり寝られそう。夕食が終わり外に出てみる と小屋の周りのガスが取れ、明日向かう中ノ岳への稜線が見えている。花と展望の尾根歩 きを楽しみに、晴れる事を祈って。
7月5日(土)晴れ
-八木 記-
朝食を簡単に済まして丹後山避難小屋を出発したのが、4時55分。
丹後山は2、3分後 に着いたが、避難小屋自体が広い山頂の一角にあり、従って丹後山も山名をその場に標示 してこそ立つことができる。
たおやかな笹原の尾根に登山道が朝の光にはっきり浮かんで 気持ちがはずむが、夕べに降っていた雨が水滴になって笹の葉に宿り、絡みついていた僅 かの間に下半身がびしょ濡れになって腹の中で愚痴をこぼしながら歩いた。
ここから前方を望む限り、まだ遠い中ノ岳は別にして照準を合わすべくピークはなだらかな尾根から一 頭地抜けている兎岳だが、その間に利根川源流に着いたのは歩き出してから30分後のこと。
ここで流れ落ちた一滴が利根川になって太平洋に注ぎ込まれる。昨夜の宿泊者の7、 8人のグループがこの場所を目的にして登り、ここで引き返す話をしていた。
高みに向っ ての登りになり、上がってからコブを幾つか越して登った大水上山はピークらしからぬところ。
今日のお目当ては、大水上山の手前辺りの登山道から離れた場所で咲いているオオサクラソウ。ネットの情報ではシラネアオイに混じって一株だけ咲いているとのことだ。 またハクサンコザクラも見られるらしい。だが、顔色変えて探しても紫色に染まっている ものを捉えられず、とうとう山頂まで来てしまった。落胆ははなはだしく、これからの中 ノ岳の長い道のりに興ざめする思いが胸の内を走り、足取りも冷ややかで投げやりになっ た。
兎岳の鞍部は深く、直下から登りに差しかかる頃には日差しも強くなって小さな虫が 勢いよく顔面を襲ってきた。
山頂まで登って来ると中ノ岳がグッと迫り、ここから少し行 った先で荒沢岳方面の尾根を右側に分ける。
整備されている登山道はむしろ荒沢岳方面の尾根であり、兎岳を右側に廻り込んで行く中ノ岳の登山道は手に余る笹薮だ。
足もとの感触では道が通っていることを分かるが、不意の段差に足を滑らして運が悪ければ尻餅を付 く事態に陥る。登りの場合には問題はないと思うが、下りは慎重を期するに越したことが ない。
笹原を脱したら右側の斜面に残雪が広がり、上部の融けたところに青色の花が見え るのはシラネアオイのようだ。ところが先を下っている仲間から間髪容れずにオオサクラ ソウと上ずった一声。
さらにハクサンコザクラと歓声、この辺りは雪が融け始めたらお花 畑に衣替えをするところだ。兎岳を下り切ったところにハクサンコザクラ、シラネアオイ の群生が見られ、オオサクラソウだけはこの場所を最後にして見納めだった。
これらの花 に出合ってからは雲でも踏んでいるような浮ついた足取りになり、急斜面の残雪を目の前 にして総身の血が冷え、たちどころに興奮から覚めた。
下り坂になったらまた笹薮の中に 入って行き、抜け出たら残雪の上を登り、とこのことを二度ほど繰り返していよいよ中ノ 岳直下の登りを迎える。
ここまでにも色々なお花に出合えることができ、特に目に付いた のはハクサンチドリ、ミヤマキンバイ、アカモノ、ムラサキヤシオ、ウラジロヨウラク、 サンカヨウそれに意外だったのはカタクリも見られたことだ。
中ノ岳は当面は見通しのき かない灌木と笹の中を登り、中腹まで登って来て中ノ岳を眺めることができ、また荒沢岳、 未丈が岳など四囲の展望も開けたと同時に音もなく冷たい風が尾根を通りすぎて行った。
目の前のピークを登り切ったら山頂は奥の山であり、やがて下山路の分岐に当たる池の段 に着く。この場所にザックを置いて20分も登れば中ノ岳だ。
途中にもハクサンコザクラ が咲いていたが、この山ではごく普通に見られるようである。山頂に360度に渡る山々を記しているが、今日は雲の多い天気である。
越後駒ヶ岳はまだしもおぼろげに見えてい るが、それよりも近い八海山の頂稜は何と雲の中だ。
中の岳避難小屋に行くまでの間にも ハクサンコザクラが咲いているとのこと。もう一度ハクサンコザクラを写真に納めてから 池の段を下ったのが9時45分。
この下山道を歩くのは今日で三回目。広い斜面の下りから尾根の細道に変わり、登山道の 周りにはニッコウキスゲ、ゴゼンタチバナなどが咲き、特にヒメシャガが気を引いた。
湿地を抜けると登り返しに入り、この間にもツバメオモト、イワカガミの群生を見ることができ、タムシバの白い花も咲き残っていた。
三ヶ所あった残雪の周りにもシラネアオイが 咲き、三ヶ所目のところで日向山に白い建物を見ることができる。さらもう二ヶ所、残雪 を越したところに日向山の標識が立ち、この場所が5合目だ。ここからはもっぱら尾根の 樹林の中を下ることになり、しばらく下った先のブナ林の中は冷気が身体に伝わって一服を得た心地になる。
千本松原で1時間の行程時間を残すが、前半の下りは要注意である。 岩場の急坂に疲労の度も加わっているので油断は禁物。後半も相変わらずの急坂だが、樹 林の間から十字峡の風景を束の間覗けたら下山口は近い。
☆ コースタイム
一日目
十字峡駐車場 9:30 丹後山登山口 10:10 鉄砲平 10:35 四合目 12:35~12:50
八合目 14:25~14:30 道標の立つ分岐 15:00~15:05 丹後山避難小屋15:10
二日目
丹後山避難小屋 4:55 利根川水源 5:25 大水上山 5:45~5:50 兎岳 6:30 池の段 9:45 中ノ岳 10:05~10:15 池の段 10:30 (昼食) 11:00~11:20 日向山 12:10 千本松原 13:15~13:25 一合目 13:45~13:55 十字峡 14:20
☆ 費 用
車両費 3000円(一人)
《 天城山 万次郎・万三郎 》
7 月11日(土) 曇り時々晴れ
メンバー (L)大田 本多 成田 斉藤 計4名
-斉藤 記-
雨を予想していたが幸にも天候は好転し、時々日が差す山行となった。
伊東駅からタクシーで天城高原ゴルフ場まで行く。ここには登山者専用の立派な駐車場 (100台)とトイレがある。
縦走路案内板の前を檜の林の中へ下りていく。しばらく平らな道が続くがヒメシャラの赤茶色の木立が目につく。
名残のアマギツツジの赤い花が咲いている。ヤマツツジによく似 ているが見上げる程の木の大きさにびっくりさせられる。
やがて登山道に入り万次郎岳に向かう。しばらく清流に沿って歩くが原生林を思わせるうっそうとした森だ。
梅雨の時期 のせいか川辺の岩一面に苔が付きとてもきれいだ。ところどころに赤いツツジの花や、白 いヒメシャラの花が落ちていて、花の時期には遅かったがこれもまた良いものだ。 しばらく急な登りをすると万次郎の山頂に着く。
大して広くない山頂はヒメシャラ、リョ ウブ、マメザクラが自生し展望はなく、数組のグループがいた。しばらく休んでいると寒 さを感じるくらい涼しい。
我々もここで昼食をとり万三郎に向かう。しばらく下っていくと途中眺めの良いところに 出る。馬の背、万三郎は良く見えるが、遠望はきかず残念ながら富士山は見えない。
登り 返すと平らな道になりアセビのトンネルをいく。石楠立あたりにはアマギシャクナゲが多 く花柄だけを残している。大きなブナの林に入る。赤茶色のつるつるした樹肌のヒメシャ ラの大木も多い。
江戸時代には治山治水のため伐採が制限され、その後皇室の御料林とな り、今は国有林となって保護されてきたので巨木が残ったらしい。 網の目の様なブナの根の張った登りを行くとやがて万三郎の山頂に着く。
小広い山頂もま わりの木が伸びていて展望はない。しばらくの休憩後十字路に向かい急坂を下山する。雨 が降れば川になるような沢をいくつか超え万三郎、万次郎の中腹を巻くようにゴルフ場登山口に向かう。
花の季節には遅かったが、アマギツツジ、ヤマボウシ、シモツケソウ、ヤマアジサイ、イチヤクソウ等が見られた。 百名山にふさわしい良い山だった。
☆ コースタイム
天城高原ゴルフ場(10:05)万二郎岳登山口(10:20)万二郎岳頂上(11:30~55)
万三郎岳頂上13:05~15)涸沢を経て天城高原ゴルフ場(15:10)
☆ 費 用
品川駅~伊東駅(往復) 4,410 円 伊東駅~天城高原ゴルフ場 7,350 円 天城高原ゴルフ場~伊東駅 7,470 円
※ お知らせ 1
)【谷川連峰 谷川岳~白毛門】は参加者僅少のために中止になりました
2)受贈会報「木鶏」2009年8月