山  旅

会報 No.194
好山好山旅会
H.22.4 
 

                                                  

 

  平成22年5月例会山行計画
第一例会 5月 1日(土)         中央線の山 御前山 担当者 原田
第二例会 5月 2日(日)~4日(火)  佐 渡の山 金北山 担当者 清水(ふ)
第三例会 5月16日(日)         安 蘇の山 根本山 担当者 高橋
第四例会 5月22日(土)~23日(日) 奥秩父の山 金峰山~国師ヶ岳 担当者 八木
第五例会 5月29日(土)         那 須の山 三本槍岳 担当者 魚津





《 奥武蔵 伊豆ヶ岳 》
平成22年3月の例会報告 
メンバー:L白井、佐々木、明見 計3名
平成22年3月13日(土) 晴れ時々曇り
-白井 記-
今回も明見さんは大阪からの参加、その熱意と体力には頭が下がる。
正丸駅から右手に下りて行く 階段は斜めになっていて平衡感覚がおかしくなりそうだ。
舗装道を歩き始めると直ぐに「関東ふれあいの道」の標識と今日のコースである正丸駅-吾野駅 の道のり14.5km と書かれた御影石のプレートが目に入る。
誰が考えたか、踏破距離を赤みかげ石と残距離をみかげ石の長さで表わした凝ったものである。
今回は、正丸峠を経由せずに直登するコースをとる。
その週の前半に秩父地方は25cm の積雪が有ったばかりで、「北斜面の登りはまだ相当な残雪があ るので軽アイゼンは必要」との高橋さんからの指摘どおり大蔵山分岐の手前からかなりの積雪であ ったため馬頭尊が立つあたりで早々とアイゼンを付けた。
こんな道の状態にもかかわらず小学生の団体(付き添いの先生や親も含めて50 人近い)がスニーカーで足を滑らせながら元気に登って来た。
岩混じりの急登から少し下ると男坂と女坂の分岐となるが、現在男坂(鎖場)立ち入り禁止。女坂のなだらかな登りで頂上に着く。
頂上は20cm 程の積雪が有ったが、陽だまりで風も無く、寒さは あまり感じられなかった。 奥武蔵、奥多摩の山々は全て見渡せたが、かすみがかかってスッキリとは見えない。
吾野への道のりは長いので昼食もそこそこに南へ急斜面を下り始めるが、雪は溶けて土と混じりチョコレート 色のシャーベット状で岩の露出も多く直ぐにアイゼンを外した。
小学生の団体は登って来た道を戻った様だ。古御岳への登り返しは大変であり、頂上からの下り はまた急でドロドロの道に尻もちをつかない様に慎重に下りる。
さらに幾つかのコブを繰り返しながら高畠山、中の沢の頭に着きここでようやく14.5km の半分を過ぎた。
天目指峠で車道を横切りまた登山道に戻り木の根の露出した斜面、岩の斜面を登り下りしてよう やく子の権現に到着。
ここは足腰の神様として信仰を集めており、これからも永く山歩きが出来るように我々もお参りをした。
赤い仁王様のたつ山門を抜けて一度車道に下るが直ぐに吾野駅に下る山道に入り、残り5km を 駅に向かってひたすら歩いた。
道端の雪に埋もれたフクジュソウは盛りを過ぎていて、期待していた節分草は探せなかった。正 丸駅を出て7 時間弱、ようやく吾野駅に到着。
1000m に満たない低山ではあったが、14.5km の道のりでの数えきれない程多くのアップアンド ダウンで今シーズンの本格的な山行に向けての良いトレーニングになったと3人の共通した感想。 大変お疲れさまでした。
☆コースタイム
正丸駅発9:40→正丸峠分岐10:00→伊豆ヶ岳11:35→小持山12:00(昼食)12:30発→鳥首峠14:45→子の権現15:00→吾野駅着16:35





《 奥武蔵 鼻曲山~大高取山 》
参加者 高橋[L]、斎藤、小野、中村、吉田(博)、原田 計6名
3月20日(土)晴れ
-高橋 記-
各地で梅の便りが聞かれる季節、低気圧と高気圧が交互にやってくるため、暖かい日もあれば寒 い日もある。今日は風もなく初夏のような暖かさに恵まれた。
みなさん集合時間より早く到着され、バス停に一番に並んで待った。バスは我々グループと同様に登山のグループが乗り込んで出発した。
聞こえてくる会話によると、我々と同様に鼻曲山を目指 すとのこと、そのグループは我々より先に、手前の大満バス停で降りていった。最初に桂木峠を目 指すようである。
我々はバス終点の黒山で降り、身支度を整え林道を歩いた。
駅では暖かく感じた空気も谷間の里ではひんやりとしている。梅の木の枝が折れている。
2日ほどまえの雪で折れたようである。のんびりと歩くうちに笹郷集落の先の登山口についた。
ここから山道に入る。昭文社の地図には ルートを示す点線すらないが、ここは町が催しているハイキング大会のルートで道はしっかりとし ている。
急登の箇所もなく、すぐに尾根に出た。尾根は地図に点線で示されている。我々の進む方 向と逆のルートは忘年山行で登った越上山に至る道である。
尾根道は、最初は杉林の中の緩やかな道であるが、ほどなく広葉樹に囲まれ岩のピークが現れた。
小休止していると斎藤さんが崖の所に咲くイワウチワを見つけた。数輪、可憐な花を咲かせている。 しかし、見頃は未だのようであった。
落葉した樹林の中を進むと現れた二つ目のピークが鼻曲山で、 小さな標識が木に張り付けられていた。ここで記念写真を撮る。
さて、今山行のハイライトは鼻曲山からの急坂の下りである。この急坂にもイワウチワの蕾が見 られた。とても473メートルの山とは思えないほどスリルに富んでいる。
ここを登りにとったのでは、 このスリルは味わえないだろう。次のピークで、バスで一緒だったグループと出会った。登りが続 いたのであろう、ここで休憩をとっていた。
我々は休まず先に進んだ。 336メートルのピークを過ぎるとグングンと高度を下げ、桂木峠に向かう。
樹の合間から指す陽射し を浴びて、陽だまり山行の、のんびりした気分になる。シュンランが林の下にひっそりと咲いていた。
まもなく桂木峠の車道に出たが、直ぐに山道に入る。 樹林が切れるとゆずの畑が現れた。
ここ毛呂山町はゆずの里で売り出している。民家が現れると、 右手の視界が一気に開いた。関東平野が一望できるはずであるが、陽射しをあびて土中の水分が蒸発したのであろう霞んで見えない。
桂木観音はこの眺めを望む位置に建っている。桂木観音の境内 で昼食を摂ることとした。 昼食を終え、再び樹林の山道に入った。
杉林が続いており、陽射しは届かない。ダラダラと登っ て行くと大高取山頂に出た、と言っても岩峰のピークではなく、広場という感じの気の抜けた山頂である。展望も全くない。
休まず進むことにした。 V字型の山道で、雨天の時は水路となっているのであろう、時々滑りやすい箇所がある。相変わ らず展望は得られない。
つまらないのであろう、みんな調子良くグングン下っていく。ぱっと視界 が開けた。里に降りた。コンクリートの道に戻った。無事下山した。
時間にゆとりがあるので、越生梅園に入園した。梅の花は見頃を過ぎており、これといった施設 もない。入園料200円は高い感じがする。売店で土産品を覗いたり買ったりし過ごしたが暖かいと いうより暑い感じの梅園であった。
☆コースタイム
越生駅(08:53)~黒山(09:20)~笹郷(09:40)~カイ立場(10:00)~鼻曲山(10:15)~桂木峠 (11:25)~桂木観音(11:40~12:10)~大高取山(12:30)~梅園入口(13:00) ☆費用
東武池袋→越生 片道 700円 越生→黒山 片道 340円 越生梅林入園料 200円
梅林入口→越生 180円





《 南アルプス前衛 守屋山 》
参加者 清水(ふ)[L]、梅澤、川端、鈴木 合計4 名
3 月22 日 天気晴れ
-鈴木 記-
寒くなるという予報で防寒具をしっかり用意しての山行であったが、朝から青空の良いお天気で、 寒さも感じない絶好の登山日和となった。
行きの電車の窓から真っ白な南アルプス、富士山、八ヶ 岳を眺め茅野に降り立った。
4名そろい、タクシーで杖突峠へ向かう。雪山ハイキングのつもりでいたので雪はまだかまだか とみていたが、さっぱり現れてくれない。今年は雪がないようだ。
登山口を迷いU ターンしてさがす。広い駐車場とりっぱな守屋山登山口の看板がしっかり立っていたのを見落としていた。
カラマツ林の中、ゆるやかな登りが続く。S リーダーの体調が悪いというので、無理をせずゆっ くり来てもらうことにして、他3 名、一足お先に山頂をめざすことにした。
たんたんとした登りが 続き、車道に出た。「守屋山近道」の道をとり少し下ることになる。 おりついたところはアカエ沢源頭の広場で、小川の流れる広場といったところだった。
そこが有名な守屋山ザゼンソウ生息地で、トイレ、駐車場、避難小屋がありちょっとした公園であった。ザゼンソウをそれとなくさがしたが見当たらない。まだまだこれからのようである。 それからも急なところもあったが登りやすい道で、車もかなり上まで入れそうである。
40 分ほど 登ると小さな避難小屋があり、覗いてみるときれいに整頓されなかなか居心地がよさそうである。 ほどなくして東守屋山に到着した。
そこからの眺めがすばらしく、八ヶ岳から蓼科山、霧ケ峰、 美ヶ原の山々、そして諏訪湖を見下ろし、前方にはひときわ真っ白な北アルプス、乗鞍、御岳、中 央アルプス、南アルプスと360 度の大パノラマが広がっていた。
十分楽しんだあと西守屋山に向かう。30 分程で到着。
そこでも展望はすばらしく、北アルプス、 中央アルプスが一段と目の前にせまってきたように感じられた。明るい原っぱの山頂で、のんびり 日向ぼっこでもしたいくらいであった。
お昼をして出発。途中、東守屋山でリーダーと合流し、みんなでそろって下山した。
ザゼンソウの広場で休憩。幾重にもまかれたバラ線でザゼンソウが保護されていたが、イノシシ 対策なのだろうか、しっかり保護されているようだ。帰る途中2匹のニホンカモシカに遭遇。カモ シカもザゼンソウがお好みなのだろうか。
車できていたご夫婦のご好意で、S さんを乗せてもらい、他3名は来た道を引き返した。そして 無事杖突峠で合流し、ずい分予定より早く待っていたタクシーに乗ることができた。 守屋山はザゼンソウでしか知らなかったが、大展望の山であることを知った。 初夏、花の咲く頃も来てみたい山であった。
☆ コースタイム
杖突峠登山口9:50 アカエ沢広場10:35 東守屋山11:30 西守屋山12:00~12:30
アカエ沢広場13:30 杖突峠登山口 14:10
☆ 費用
電車代3260 円×2(新宿~茅野 あずさ特急代を含む)or 2300 円(青春18 切符利用)
タクシー代 3780 円×2(茅野~杖突峠)



<総会・役員会議事録> 日 時 2月27日(土) 9:00~12:00
場 所 豊島区勤労福祉会館
出席者 大田 高橋 片倉 吉田(博) 清水(ふ) 清水(裕) 川端 白井 原田 土方 佐々木
議 題
1. 会費納入状況について
・現在37名納付済み
・未納者に対して、連絡を取っているが、退会の意思表示者はいない。
2. 役員交代の件
・募集係の交代 本多→川端 3月より
・庶務係の交代 原田→斉藤 4月より
・会計係の交代 片倉→梅澤 4月より
・会場申し込み 本多→清水(裕) 4月より
・清水(ふ)さんを副会長に→副会長2名体制
3. 年会費について
・Web 閲覧者と郵送連絡者で会費に差をつける必要があるのでは
・参加費を廃止したほうがいいのでは
・会計の状況を見て判断する。
4. 山行計画 ・別紙の通り、 22年6月分から 12月まで作成。
5. その他
・次回総会兼役員会 22年9月23日(木)9:00~

※ お知らせ
1)受贈会報「木鶏」2010年4月
2)3月第一例会の倉見山は雨天のために中止になりました。