山 旅
会報 No.195
好山好山旅会
H.22.5
平成22年6 月例会山行計画
第一例会 6月 5日(土) 奥多摩の山 本仁田山 担当者 吉田
第二例会 6月 12日(土)~13日(日) 岩 手の山 姫神山 担当者 高柳
第三例会 6月 19日(土)~20日(日) 日 光の山 備前楯山・庚申山 担当者 白井
第四例会 尾 瀬の山 帝釈山 担当者 土方 中止になりました。
《 石砂山 》
平成22年4月の例会報告
参加者 原田(L) 広瀬 小野 斉藤 中村 梅沢 合計6名
-原田 記-
4月4日(日)曇り
藤野で2台しかいないタクシーを何とか押さえ、登山口の篠原に10時30分着。
実は今朝からの心配はこのタクシーのことだった。藤野のタクシーは予約不可で、ならば上野原からと思えば、 上野原からメーターを落としてくるので、余計なお金がかかってしまう。
とにかく登山口に着いてやれやれである。それにしても、このタクシーの無愛想ぶりは、天然記念物ものである。
農家の人が「今日はもう50人位は通ったよ」とビックリしている。
途中で蝶狙いの人たちにすれ違う。 が、残念ながら、今日は肌寒い曇天で、結局終日それは変わらず、虫一匹飛ばない日だった。
道は東海自然歩道で整備され歩きやすい。登り始めに、エイザンスミレがお出迎え。
前半は沢山のシュンランが盛りで、見ごたえがあった。木ではウグイスカグラやキブシの花、モミジイチゴやヤマブキはつぼみ、タチツ ボスミレもまだ少ない。
花の蜜を求めてギフチョウが舞うには、まだ早かったようだ。
山頂で運よくテーブルを確保し、「山ランチ」第一回目、ホットサンドと卵スープに取り掛かる。 皆が持ち寄ったハム、チーズ、野菜など何でも食パンに挟みホットサンドメーカーに入れ、コンロに乗せ、 焼く。
時間もかからずして、ホカホカのサンドが! そして、どんどん上手になっていく。 激美味。
そし て、卵スープも完璧。わいわいやっているうちに、沢山山頂に居た人々は、消えていた。 下山は植林のうっそうとした階段状の山道を登ったあと、いい感じの雑木林の尾根を伏馬田城跡へ寄り、 バス停のある下菅井へのんびり下る。
桜や桃、スイセン、ヒュウガミズキなど人家の花々が楽しい。
途中 の旧菅井小学校前には、二宮金次郎が今も薪を背負いながら、勉強をしている。懐かしい姿だ。
参加の皆さん、お目当てには会えず仕舞いでしたが、又いつか暖かい日に歩いてみて下さい。
☆ コースタイム
篠原 10:30 石砂山 11:45-13:08 伏馬田城跡 14:20-14:40
下菅井バス停 15:10
☆ 費用
タクシー(藤野→篠原)2240円 バス(下菅井→やまなみ温泉)100円
(やまなみ温泉→藤野)220円
《 奥武蔵 武甲山 》
参加者 L 高柳 高橋 吉田(博) 原田 成田 明見 計6名
- 高柳 記 -
4 月18 日(日) 晴
当初4 月17 日の予定であったが天候の都合で18 日となった。
4 月16 日には都心では4 月として は41 年振りの降雪があり、武甲山でも降雪があった。 当日、駅から望む武甲山には採掘跡に雪が付き山全体に何十本もの雪の横縞が走っていた。
横瀬駅からタクシー1 台と高橋さんの車で登山口の一ノ鳥居の駐車場に向かった。
駐車場には多くの車があり高橋さんの車も駐車することができた。
支度を整え9 時25 分に歩き始める。
登山口の標高は518 メートル、山頂は1296 メートルなので その差は778 メートルである。
登山道は展望のない杉林の中をひたすら登ることになる。周囲には雪が残り日当たりの箇所は溶けてぬかるんでいた。
標高が1000 メートルに近づくと積雪もふえ15 センチはあった。
山頂直下の十字路には11 時30 分に着いた。
開けた明るい尾根の上に標識や新し いトイレもある。
直進すると大きな社がありこれが御嶽神社である。
神社の裏手に展望台がありここが山頂で11 時40 分に着いた。
頂稜部は周囲が二重の柵で囲ってあり、下を覗くと武甲山の山肌を削り、コン クリートの材料である石灰岩の採掘現場が見下ろせる。その下には羊山公園の芝桜園が一際鮮やかであった。
遠景は靄っているが雪の浅間山や谷川連峰が遥かに浮かんでいた。
以前は静かであった武甲山さんも、今日は多くの登山者で賑わっていて少々驚いた。
雪の眩しさ を避け昼食を済ませて12 時25 分に下山かかる。
暫くは急坂なのでアイゼンの着用を奨めたがわた しだけがアイゼンを付ける。
十字路まで戻り下に車を駐車している高橋さんと別れた。
ここから橋立に向かう道は南面で、雪 が腐りよく滑る。
発破の待避所を幾つか過ぎ長者屋敷ノ頭に13 時15 分に着いた。
陽だまりでアイ ゼンを外し、くねくねと斜面を1 時間下ると林道に出た。
林道の左下には橋立川の清冽な流れがあ り、新芽を立てる雑木林の中にミツバヤシオの爪紅いが美しい、サクラも淡く咲いている。
原田さ ん指摘の小さな蝶も飛んでいた。浦山口駅まで10 分という橋立に着いたとき、15 時15 分発の電車 に間に合いそうだ、ということで少し急ぎ乗車することができた。
☆ コースタイム
横瀬駅9:00 一ノ鳥居登山口9:15~9:25 十八丁目10:15~10:25 十字路11:30
武甲山頂11:40~ 12:25 長者屋敷ノ頭13:15~13:20 車道14:20 橋立15:00
浦山口駅15:10
☆ タクシー 横瀬駅 → 一ノ鳥居登山口 2,510 円/台
《 大御影山と大谷、赤坂山 》
参加者 清水(ふ)[L]、中村、高橋、梅澤、鈴木、佐々木、早川、池田、武田 合計12 名
大谷、赤坂のみ参加 広瀬、豊岡、明見
-佐々木 記-
4 月24 日(土曜) 天気 晴れ時々曇り
夜行バスで一路米原へ 朝、5 時到着。
バスは横3 人席、リクライニングでゆったりしていて、乗り心地は最高。
昨夜の 雨もやんで、今日は天気よさそうだが、ちょっと寒いなあ。
電車、バス、タクシーを乗り継ぎ、さあ登山開始。ゆっくり、ゆっくり、新緑を楽しみ琵琶湖を 見ながらハイキング気分で、登りはじめました。
期待した花は、まだ咲き揃っていなかったので、残念。今年は気温が低いので、仕方が無い。
バ イパス分岐、滝谷山分岐、展望良しとゆっくり登った。途中、大御影山登山道の目印あり。2 時間 も登ったのにここが登山口?みんなで、笑ってしまいました。
雲行きが怪しくなってきました。雨かと思いきや、霰。急いで合羽を着始めると、高橋さんが、 「これは、すぐ晴れるよ。」と。そのとおり、すぐ晴れた。
間もなく大谷山分岐。明日登る山だと思いながら所々に残っている残雪を踏みながら、一路大御影山への頂上めざして。(アイゼンは、使わなかった)
頂上で、陽だまりの中ゆっくりお昼を頂きました。山での食事は、最高でした。
4 月25 日(日曜)天気 晴れ
-広瀬 記-
メタセコイアの並木が2.5キロ続くはじに民宿村がある。
外に出ると今日歩く大谷山から赤坂山の稜線が青空のもと、長々と見える。
宿の車で石庭登山口へむかい、宿の記録用もかねて集合写真をとる。
登山道は歩きやすい上に春 の花をさがしながらなので、疲れもあまり感じない。
イワカガミの葉が日を浴びて鏡のようだ。 登るにつれて雪は多少残るが気になるほどではない。
カルストの広びろした所にでると、眼下に 琵琶湖が大きく広がる。そこからは勿論疎林やアップダウンはそれなりにあるものの、おおむね笹におおわれた準平原状の地形なので、眺望がすこぶるいい。
琵琶湖が見えるかと思うとかたや若狭 湾、遠くに白い白山、マッチ棒をならべたようなメタセコイアの並木と民宿村が箱庭のようでかわ いい。なによりなのは、これから目指す道が見渡せることだ。
大谷山(集合写真)・寒風もすぎて、赤坂山迄20 分ぐらいの粟柄越で頂上を見ると人の群れ、登 山道は長蛇の列なのでここで昼食とする。
そばの石仏によりそうように咲くカタクリが印象的だっ た。
赤坂山頂上は踏んだもののすぐに粟柄越にもどり、マキノ高原へ下山した。
下山口には丁度マキ ノ駅行のバスが来たので帰られる方と、さらさ温泉で汗を流す方に分かれて、帰路についた。
☆ コースタイム
24 日
ビラデスト今津8:15 大御影山登山道入口8:23 滝谷山分岐 10:22 林道11:10
大御影山12:15~12:53 林道13:50 滝谷山分岐14:25 バイパス分岐15:15
ビラデスト今津15:45
25 日
石庭6:55 稜線9:45 大谷山10:05 寒風10:48 粟柄越11:50~12:15 赤坂山 12:30 粟柄越12:40 マキノ高原14:10
☆ 費用
夜行高速バス代(池袋~米原)6830 円 タクシー代(近江今津 ~ビラデスト今津)一台3600 円 タクシー代(ビラデスト今津~ マキノの民宿)一台4700 円
ビラデスト今津環境整備協力金 一人300 円 民宿宿泊代(一泊2 食)6300 円
マキノタウンバス代220 円 マキノ~東京 電車代(新幹線特急券を含む)12080 円
《奥秩父:茅ヶ岳・金ヶ岳》
平成22年4月24日(土) 晴れ
メンバー:L白井、吉田(博)、吉田(美) 計3名
-白井 記-
韮崎駅からは青空にくっきりと茅ヶ岳が望まれ、昨日降ったと思われる雪で上の方は白くなって いた。
深田公園入り口の駐車場は既に満杯に近く、読売旅行のツアーバスも1台停まっていた。
園だけを目的に来る人も少ないと思われ「深田久弥終焉の山」としての人気の程がうかがえた。
アカマツにカラマツが混じる古い林道を進み、間も無く新しい林道(前山大明神林道)を横切るとまた暫くは緩やかに登って行く。
頂上から下りて来た人に聞くと「頂上付近は積雪があり道は雪解けでぐちゃぐちゃだ」と言われ一同顔を見合わせた。
道幅が狭まり傾斜がきつくなり始めると程 なく女岩に着いた。
20名以上は居ると思われるツアー客が休憩していたので、我々は追い越して 先を急ぐ事とした。
女岩手前を右手に回り込んで急登になり、ツアー客とは別の10名ほどのパーティーの後ろにつ いて行くが途中で道から外れた事に気付いた。
落ち葉と岩が多く確かに間違えやすい所であったが、無意識によその集団について行くのでなく、自分達でしっかりルート確認をしながら登らなくてはいけないと反省。
稜線に出るが、立ち木が邪魔で周囲の山が良く見えないので尾根を進むと見晴らしの良い場所に 深田久弥終焉の地の慰霊碑が建っていた。
碑の向こうにはうっすらと白い金峰山、瑞牆山がくっき りと見える。
死亡日時1971 年3 月21 日11 時23 分とあり、ほぼ同時刻に我々は同じ場所に立っ ていたのだ。
ここから岩の露出した狭い道を登って行くが、あちこちにイワカガミの赤みを帯びた 葉が群生しており、もう暫くすると綺麗に咲く事だろう。
15 分程で頂上に着いた。
雪解けでぐちゃぐちゃ状態を覚悟していたが既に乾いていてやや拍子抜 け、雪は日陰に少々残るのみだった。
この後向かう金ヶ岳の向こうに八ヶ岳が、北東側には金峰・ 国師・甲武信と続く奥秩父の山々がはっきりと見渡せた。
残念ながら南アルプス、富士山方面は雲 の中。 金が岳へは急坂をぐっと下降し登り返しは結構きついが、途中岩のトンネル(石門)が有ったり、 左が切れ落ちた岩尾根が有ったり結構楽しめた。
手前の南峰を超えてたどり着いた金が岳本峰の頂 上には先客は3人だけ、車で来た人は駐車場に戻らねばならぬ故、金ヶ岳をピストンしようとする人も少ないのだろう。
先客の中に茅ヶ岳の山頂で「来た道で無く尾根伝いのルートで駐車場に下りたい」と話しかけて 来た単独行の人が居た。ガイドブックのコピーしか持たず、詳しい地図もコンパスも無く我々の持 つ昭文社の地図にも出て居ないので、来た道を戻る方が良いのではないかと茅ヶ岳山頂ではアドバ イスしておいた。
話を聞くと、九州から車で寝泊まりしながら本州の山を登り続けており昨年は5カ月間家を出て本州の山を登り、今回は3月初めに自宅を出て北上しながら7月まで登る予定との事。
5年前までは仕事一筋で来たが有る時思い立ち、早期退職して山登りを始めたという少々変わ った人だが、同居の家族もちゃんと居て孫もいるオジイチャン(山川さん)。
結局、我々に付いて 「ふれあいの里入口」まで下りそこから林道(前山大明神林道)を歩いて、駐車場に戻る事になっ た。
道中の無事を祈りながら別れ、タクシーとの待ち合わせ場所に着くと、朝方深田公園入り口の駐 車場にいたツアーバスが停まっており、運転手が話しかけて来た。
「お客さん達が金ヶ岳を通って 此処に下りてくるので待っているのだが、なかなか下りて来ない。」女岩で追い越して、茅ヶ岳山 頂で40分休憩していても上がって来ていなかったので、「あと2時間ぐらいは掛かると思いますよ。」
この中高年登山ブームの中、有名な山へのツアーは旅行会社としても良い商品で、出来るだけ参 加者が多い方が儲けが出るから40人を超えるツアーも平気で組まれているのが現状だろう。
昨年 のトムラの様な惨事がまた起きないよう祈るばかりである。
<コースタイム>
登山口(深田公園入り口駐車場)発9:45→女岩11:00→深田久弥慰霊碑11:35
→茅ヶ 岳11:55(昼食)12:35発→金ヶ岳13:30→ふれあいの里15:30
臨時役員会開催のお知らせ
日時 7月10日(土) 9時~12時
場所 豊島区立勤労福祉会館(豊島区西池袋2-37-4)
内容
1.会の担当変更に伴う引継ぎ 会計 片倉 → 梅澤
庶務 原田 → 斉藤
会報 八木 → 鈴木
募集 本多 → 川端
2.役員手当の支給 21年度分
3.その他 「山の談話室」休刊について
ご多忙のところ申し訳ありませんが、新旧役員、リーダーはご出席願います。
※お知らせ
1)6月の第四例会「 尾瀬の山 」と7 月の第二例会「 日光の山 」はリーダーの土方さんの都合 により中止となりました。
2)今月号より会報係りは鈴木が担当することになりました。慣れぬことでいろいろ行き届かないところもあると思いますが、よろしくお願いいたします。