会報 No.196
好山好山旅会
H.22.6
平成22年7月例会山行計画
第一例会 7月 3日(土) 信 越の山 白砂山 担当者 白井
第二例会 7月11日(日) 日 光の山 中 止 担当者 土方
第三例会 7月17日(日)~19日(日) 北 陸の山 白 山 担当者 清水(ふ)
第四例会 7月31日(土)~8月 1日(日) 霧ケ峰の山 八島湿原 担当者 清水(裕)
《菊花山-猿橋御前山 》
平成22年5月の例会報告
メンバー 原田(L) 小野 中村 高橋 吉田(博) 竹中 計6名
-原田 記-
5月1日(土) 天気 晴れ 大月から10分で菊花山登山口着。
天気はガスもなく最高で、菊花山まで気持ちの良い雑木林の 尾根道、林床はチゴユリ。
ヤマツツジのオレンジの花が青空に映え、菊花山が近くなると富士山のまだまだ多い雪の白さがまぶしい。
展望の良い御前山にはさすがに先客がおり、少し下がった所で、 トルティーヤランチで盛り上がる。エスニックもいいですね、たまには。
下山は馬立山の先で田野倉尾根へ。緩やかな下りで、富士山お供のお勧めコース。
ここは一段とジュウニヒトエとフデリンドウが真っ盛り。
そして、ヒメハギ、ホタルカズラ、オド リコソウ、イカリソウなども楽しい。
下山して15分で、田野倉駅着。
GWと言うのに出会った人もわずか、爽やかな風にも恵まれ静かな穴場的コース、駅ー駅で利用 しやすい。又季節を変えて歩くのもいいだろう。
☆コースタイム
大月(9:05)登山口(9:15)菊花山(9:58-10:10)尾根合流(10:55-11: 05)
御前山(11:20-12:50)馬立山(13:25-13:35)登山口(14:40)
田野倉駅(14:55)
《佐渡 金北山と金剛山》
参加者 清水(ふ)[L]、斎藤、八木、三好、池田、武田 二日目から参加 鈴木 合計7 名
5月3日 天気 晴れ
-三好 記-
久々の泊まりの会山行・・佐渡のお花が見たくて参加しました。
2日、池袋駅23時半集合に、 Sさんが日にち間違えて、一日遅れで参加のハプニングがありましたが・・。
新潟港でYさんと集合。 始発のジェットホイルで両津港へ1時間余りで到着しました。
両津港から今回の山「金北山」が見えました。まだ雪があり白いところあり、予約したタクシー の運転手さんが、金北山からドンデン山には雪山装備が必要ですと言ってました。
タクシーで白雲荘までの道のりで キクザキイチゲやカタクリのお花に出会って、止めてもらい 写真を撮りましたが佐渡のお花の始まりと知る瞬間でした。
金北山へは航空自衛隊佐渡分駐屯基地への一報が必要とのこと。
金北山に 到着、集合写真を 撮り目指すドンデン山荘へと歩きました。
金北山への車道歩きからうって変り、雪があり菖蒲池までのコースタイムで20分のところとて つもないハプニングがありました。
踏み跡解らずさまよい、この先はアイゼンを付けないといけないという所で他の会のメンバーと 一緒になり急斜面を降りるところ、他の会のメンバーが遅いので、別のルートで歩く人がいたので その人について行ったのですが・・。
一人滑落し巻きぞいにして二人、そのあとも一人滑落・・幸い皆さん何事もなく良かったのです が、他の会のリーダーに「事故が起こったら自分たちが救助しなければいけない、無理は駄目」み たいに言われ 皆さんと同じコースで下ることにしました。
初めて見る滑落・・それが死に繋がる と思うと怖いと思った瞬間でした。
そのあとは雪道ありぬかるみあり、日本海の風ありのコースでしたが、歩く道にカタクリ、キク ザキイチゲ、ミスミソウ・・心癒されの山でした。
本当にすごかったカタクリが一面の斜面を歩き、今回の目的のミスミソウを思う存分見れて満足、 満足のわたしでした。
5月4日(火) 天気 曇りのち晴れ
―池田―
前夜、ドンデン山荘の方から金剛山まで積雪が多くトレースが付いていなとの事で、話し合い白 瀬登山口から金剛山を目指す事になりました。
ところが翌朝、風強くガスで視界が良くない上に今にも雨が降り出しそう。
安全策を取って予定を変更しアオネバ渓谷を下る事にしました。
金北山縦走路入口からアオネバ十字路までは、たっぷり雪があり林道脇には所々フキノトウが顔 をのぞかせていました。
前日に金北山からの縦走の折、アオネバ十字路からアオネバ渓谷を少し下り急ぎ足で散策をしましたが、今日は下るだけなので時間はたっぷり気持ちもゆったりと、でも天 気が良くないので花ビラは閉じたまま元気がありません。
前日に撮った写真があるので気を取り直 しゆっくり花を愛でながら下って行きます。
やがて薄日が差し始め徐々に花が開いてきました。緩やかに流れる渓谷沿いには、オオミスミソ ウをはじめニリンソウ、カタクリ、シラネアオイ、エゾエンゴサク、エンレイソウなどの花々が咲 き乱れ渓谷一帯が、花々で埋め尽くされています。
何と言っても雪解けと共に見られるオオミスミソウは、紅、青紫、白、桃色などと色の濃淡、雄 しべの色など変化に富みずっと見てても飽きることがありません。
下って行くに従ってシラネアオイの群落、フクジュソウ、ナガハシスミレなど見られ今年は雪が多かったせいか一斉に沢山の花が 咲き、下山口まで花は途切れることなく目を楽しませてくれました。
「知人から初めて佐渡を訪れるならまずアオネバ渓谷から」と言われた意味が良く分かりました。 本当に素晴らしく佐渡の良さを充分味わう事が出来きました。
初日の金北山から雪の縦走路、日当たりのよい登山道脇ではカタクリやアズマイチゲが混在して 咲きほこり、芝生のような所ではアマナの群生が見られ、さまざまな花々が迎えてくれた佐渡、思 った以上に素晴らしく今回歩けなかった金剛山に雪解けの頃又佐渡を訪れたい。花好きにはたまら ない佐渡ヶ島でした。
☆ コースタイム
3 日
白雲荘8:00 金北山9:40 天狗の休場11:40~12:00 イモリ平12:40~12:50
真砂の峰13:00 石花分岐13:58 マトネ14:20 アオネバ峠15:10~16:20
(アオネバ登山道散策)ドンデン山荘17:00
4 日
ドンデン山荘7:35 アオネバ峠8:30 登山道入口10:40
☆ 費用
高速バス代(池袋~新潟)5250 円 ジェットフォイル代(往復)9460 円
タクシー代(新潟駅→新潟港)1130 円×2 ジャンボタクシー代 7750 円(両津港→白雲荘)3550 円(アオネバ登山口→両津港) 宿泊代7400 円 電車代(新潟~池袋)9560 円
《 那須 朝日岳~三本槍岳 》
平成22年5月29日 日帰り 曇り
メンバー(L)魚津、広瀬、中村、吉田博美、吉田美穂 計5名
-魚津 記-
バスが那須湯元を過ぎると、道の両側では山ツツジが、その淡いピンク色の美しい花を見せてく れた。白い花、紫の花のツツジも点々とある。
ロープウエイ山麓駅に到着した。ガスのため山は全 然見えない。寒い。
準備運動をして歩き始めた。登山道は石製の立派な幅広の階段に整備されてい た。
峠の茶屋からは山道である。
昨年6月1日にはアカヤシオツツジの花が満開であったが、今年は 小さな蕾の段階である。道端にタチツボスミレの花が一輪咲いていた。ミネザクラの花が 少し咲いている。
今年の山はまだ冬の様相を示している。
登るにつれて、ガンコウランの小さな白 い花が現れた。
下ってきた人が、急斜面の雪渓が有ると教えてくれた。大勢の中学生がまとまって降りてきた。 雪渓で戸惑ってしまったので混雑し、申し訳ないと引率者が謝っていた。
幅10m位の急な雪渓が 有り、登山者が歩いた跡がついている。
滑ったら大分下まで落下する。雪渓を渡るのが初体験の中 学生が多かったため、時間がかかったのであろう。ゆっくりと注意深く渡った。
峠の茶屋に到着した。一瞬、ガスが晴れて茶臼岳頂上が見えた。白い噴煙も見える。
反対側の剣 が峰も現れた。カメラを向ける人が多く見られた。
休憩後、朝日岳に向かった。去年も有った急斜 面の雪渓が、今年は何倍も大きくなって待っていた。
靴で雪を削り、足場を確かめながら注意深く 渡った。 二箇所の鎖場を登り、急なザレ場を登った。
岩の間にはガンコウランの花が見える。不思議な形 をした岩が多く、何に見えるか話しながら進んだ。
そして朝日岳の西肩鞍部に到着し、荷物を置いて頂上に向かった。
朝日岳からは先ほど登ってきた道が線状に見え、茶臼岳も見えた。
アマツバメ が何匹も猛スピードで飛んでいる。こんなに寒くても、餌になる昆虫がいるのだろうか、と不思議 に思える。
西肩鞍部に戻り昼食を摂り、三本槍岳に向かった。
熊見曾根分岐を過ぎると、清水平の湿原の木 道が見えた。
アップダウンを繰り返し、金網で包まれた石とその上に丸太を置いた、非常に歩き難 い長い階段を下りたら清水平であった。
湿原には花は咲いていない。木道も所々で壊れている。シ ャクナゲの蕾は未だ固い。
北温泉への分岐点に到着し、さらに進み、ジグザグの道を登って三本槍 岳に到着した。360度の展望が評判の頂上であるが、ガスのために全然見えない。
山々の姿を想像してから帰路に付いた。行きと同じコースである
。峰の茶屋に着いたのが午後4 時、バスの発車時間まで35分である
。ピッチを上げ、バス停には午後4時33分に到着出来た。 発車2分前であった。
バスは通常、行きと同じコースの弁天温泉経由で下るが、今回はツツジの名所の八幡温泉を経由 して下った。
八幡温泉の山ツツジは今が満開で、その美しさに魅了された。例年より一週間遅れの 満開とのことであった。花のない山登りであったが、八幡温泉の広い面積の山ツツジが見られて、 気持ちが明るくなれた。
☆コースタイム
ロープウエイ山麓駅(10:23歩) 峰の茶屋(11:28~11:35) 朝日岳の肩(12:12)
朝日岳(12:25~12:30) 朝日岳の肩 (12:35~12:55昼食) 清水平(13:24)
三本槍岳 (14:07~14:23) 北温泉分岐(14:44) 峰の茶屋(16:00) ロープウエイ山麓駅(16:33~16:35バス発) -以上-
《 根本山 》
参加者 高橋[L]、八木、清水(ふ)、鈴木、川端、成田 計6名
5月16日(日)晴れ -
川端 記-
駐車場にはすでに10台以上停まっているようだ。マイナーな山だと思っていたが、皆つつじを 求めての山行であろうか。
今日は沢コースで行く話も出たが、シロヤシオに期待して尾根コースに 決定する。
上り始めてすぐに出会った下山者よりアカヤシオは散り、シロヤシロはまだ咲いておらずミツバ ツツジが咲いている程度との情報有り。
期待はずれかとガッカリしながら頂上を目指す。
しかし、1時間くらい登ったあたりからシロヤシオがあちらこちらに咲いていた。これはうれし い誤算だった。
山頂で昼食をとり、アカヤシオが咲いているのを期待して次の目的地の熊鷹山に向 かう。 熊鷹山までは高原を思わせるような気持ちよいなだらかな尾根道を行く。
残念ながらこちらもシ ロヤシオはまだ蕾でありアカヤシオは散った後であった。
それでも展望台である櫓の上から下を見 ればミツバツツジ、山ツツジですばらしい展望であった。
シロ、アカのツツジが満開の時はさぞか し見事なのだろう。満開時に別ルートからも登ってみたいと思う。
わずかな下りと長い林道歩きをして駐車場へ戻る。リーダー差し入れの冷たい牛乳とコーヒーを 頂き帰路についた。
下山後のビールも最高だが冷たい牛乳もまた最高。ご馳走様でした。
☆コースタイム
不死熊橋(10:05)~根本山(12:05~12:35)~十二山(13:05)~
熊鷹山(13:35~13:55)~林道出合 (14:15)~不死熊橋(15:20)
☆費用
東武浅草→新桐生 1,160円 特急座席指定 1,000円
《 奥秩父 黒金山~乾徳山 》
参加者 八木[L]、清水(ふ)、武田、船生 合計4名
5月22日(土曜日) 天気 晴れ
-八木 記-
一泊二日の予定で金峰山・国師ヶ岳に行くつもりが担当者の不手際により、黒金山から乾徳山に 変更。参加者の皆さん、突然の変更でご迷惑をおかけして申し訳ありません。
さて、塩山駅からタクシーに乗り、登山口のある天科に着いたのが9時20分。
取り付くところで戸惑ったが、青笹川の左岸沿いの道で牛首ノタル、黒金山を指す道標をすぐ先で確認でき、まず は一安心。
今日採ったルート、エアリアでは赤破線扱いで牛首ノタルまでのコースタイムは3時間 30分とのこと。
ちなみに昭和56年発行のエアリアも赤破線、ただコースタイムは3時間と記す。
二本目の標識を確認してから二股に分かれた右側の沢沿いに行き、間もなく沢を離れてジクザク 道で尾根に向かう。
先で登山道は二手に分かれ、気にするでもなく尾根に向かったのは失敗。
尾根 に立って様子がおかしい、と薄々気付きながらも尾根道を歩いて本来の登山道に合わさったのが、 かれこれ1時間30分も後のこと。
すぐ先で標識を眼にし、その後は標識を追々に確認しながら登 山道をていねいに辿る。
林道に出たところが展望スポット、休憩を取るには打ってつけの場所であ り、時間の頃合いから昼食も摂ることにした。
この先からが、楽しい道のり。草原の広がるところでは展望が望め、周囲にカラマツ、ダケカン バがほどよく間隔を空けながら点在して山全体が牧歌的な風景。
牛首の尖鋭なピークは巻いて越し、その先の草原の広がったところが牛首ノタルである。
黒金山はこの鞍部からコメツガ、シラベの原生林の中を登って行けば40分後には着く。
山頂に 立ったと同時に眼中を占めるのが目の前の国師ヶ岳に北奥千丈岳。15分ほど展望に浸り、最後に 金峰山の五丈岩を視線に留めてから黒金山を離れる。
この先の登山道もコメツガ、シラベの中。黒金山の下り切ったところに標識が立ち、右側に延び ているのが大ダオ、国師ヶ岳方面の登山道だ。
乾徳山は尾根通しに行ってそれほどのアップダウン を感じずに鞍部の水ノタルに着く。
この先は岩稜の登りだが、難しいところは一つも無い。
乾徳山はいつもハイカーで賑わうが、今の時間では山頂に居るのは我々だけ。
時刻を気にして 早々に山頂を去り、しばらくは岩稜の登山道を下る。
この岩場に咲いていたピンク色の花がクモイ コザクラ。コイワザクラの変種だが、葉が違うとのこと。
なお、奥秩父の飛竜山では両方、見られ るらしい。
広々とした草原に出たところが扇平であり、その後は尾根道、林道と歩いてタクシーの待つ大平高原に着いた。
☆ コースタイム
青笹集落 9:30 尾根出合 10:25 林道出合 11:50~12:10
牛首ノタル 13:40~13:50 黒金山 14:30~14:45 笠盛山 15:30
水ノタル 16:05 乾徳山 16:20~16:30 大平高原 18:25
☆ 費 用
行き タクシー代(塩山駅~天科) 4、670円(一台)
帰り タクシー代(大平高原~塩山駅)5、480円(一台)
※ お知らせ
1) 大田会長の携帯電話の番号とEメールアドレスが変更になりました。 ホームページの会員専用ページでご確認下さい。
2) 5月第4例会「金峰山~国師岳」は都合により「黒金山~乾徳山」に 変更になりました。