会報 No.198
好山好山旅会
H.22.8
平成22年9月例会山行計画
第一例会 9月 3日(土)~5 日(日) 南アルプスの山 甲斐駒ケ岳 担当者 清水(ふ)
第二例会 9月11日(土) 那 須の山 高原山 担当者 土方
第三例会 9月18日(土)~20日(祝) 谷川連峰 馬蹄形縦走 中止 担当者 高橋
第四例会 9月26日(日) 大菩薩の山 牛の寝通り 担当者 大田
《白山》
平成22年7月の例会報告
参加者 清水(ふ)〔L〕、大田、斎藤、高橋、鈴木、武田 二日目より別行動 小野、中村 合計8 名 7 月17 日(土)晴れ
-武田 記-
梅雨もあけたような青空、三連休、花の白山、多くの登山者でにぎわう。若者のグループの姿も目立つ。
道は整備され、歩きやすい。
別当出会いから砂防新道を歩き甚の助避難小屋をへて南竜道分岐 から南竜道、エコーライン、弥陀ヶ原をぬけ室堂に到る
。時期が早いのか花がまだ少ないとのこと。 甚の助小屋あたりまではけズダヤクシュ、サンカヨウの実、センジュガンピ、キヌガサソウ、南竜 道あたりからイブキトラノオ、ハクサンフウロ、ハクサンコザクラ、ハクサンチドリ、テガタチド リ、ヨツバシオガマ、クロユリ、ミネウスユキソウ、コイワカガミなど花の種類も増え、白い残雪 と青空と緑に花、なんという気持ちのよさだろう。
時間にも余裕があるため眺めの良い場所で休憩をとる。
南竜道からエコーラインに入る手前、南 竜山荘を見おろしのびのびと広々とした風景を見ながらの休憩、五葉坂手前の岩の上で仰向けの休憩、やっぱ山っていいなーと思ったのに、室堂はあまりの人の多さで騒々しく、すこしがっかりかな。
クロユリも群生していたが、まだ蕾が多くちょっと残念。次回は、クロユリが咲き乱れる時期に訪れ たいと思った。
7月18日(日)晴れ
-斎藤 記-
5 時30 分からの朝食を済ませ御前峰山頂めざし6 時ごろ出発。
神社の右手から続く石畳の登山道 は歩きやすい。
山頂の奥の院で日供祭を済ませたのか、日の出を見て下山してくる人達に混じって 神職が数人下りてくる。いかにも信仰の山らしい。
山頂からは、東の雲海遠く剣、槍、穂高の山々が、近くには乗鞍、御嶽山が、振り返れば能登半 島から日本海が見え、梅雨明けの紺碧の空の下360 度の展望、爽やかな気持ちの良い朝である。
ガ レたジグザグの道を下り、御池めぐりコースを行く。
途中、本日別行動の二人と出会い集合写真を 撮る。
やがて急な下り坂となり雪渓を横切って行く。振り返ると雪渓の白と雲ひとつない青空のコント ラストがまぶしい。
この辺りからキヌガサソウが現れ灌木の下を覗くとサンカヨウが咲いていたり と次々と現れ、長い間楽しませてくれた。
昔、貴人にさしかけた絹傘にたとえた名であるそうだ。
間もなく着いたお花松原は一面のクロユリの群生地であるが花数は少なく時期が少し早かったよ うだ。
しかし、ここから先の北弥陀ヶ原はお花畑の連続で、ハクサンコザクラの群落が次々と現れ、 アオノツガザクラ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ等は今を盛りと咲いている。
うぐいす平で昼食をとる。この先からは花数は少なくなるがハクサンシャクナゲ、ニッコウキス ゲ、ハクサンフウロ、シナノキンバイの群落等が見られた。
決して歩きやすいとは言えない道を、岩肌むきだしの荒々しい姿の岐阜県側からの白山を左に見 ながら暑さの中ひたすらゴマ平小屋を目指す。
途中シシウドとヤグルマソウの花畑にアサギマダラ が5、6匹舞っていた。思いがけない出会いに写真をパチリ。
皆が歩き疲れたころ小屋は突然目の前に現れた。
2 時10 分着。我々は早めに着いたので一階に場 所をとることはできたが、次々とやって来る人達で収容人数25 人の小屋に25 人入りお互いに譲り 合って狭く暑い一晩を過ごした。 7 月19 日(月) 晴れ
-清水(ふ)記-
定員いっぱいの避難小屋は、標高1800メートルぐらいでもかなりの暑さで、あまり熟睡でき なかった。
3 時過ぎに、二階や、一階の早立ちのグループが食事の支度を初め、私たちのグループ もそれに伴い、寝ているどころではなくなり、3 時半過ぎには、全員が目覚めた。
4 時40 分、支度が整い、中宮温泉に向かう下山道を歩き始めた。
私たちは、北に向かっているので、左手に朝焼けの白山を時折眺めながら進んで行く。
今日も太陽は元気印で、まだ朝早いのに、 歩いていると汗がたらたらと滴り落ちてくる。
この中宮道は、歩きやすい道のところもあるが、細 尾根や、ガレて歩きにくいところや、滑りやすいところも多く、なかなか緊張を強いられる箇所が 多い道だ。
ふと目に白い一輪のユリの花が眩しく写った。歩みを進めるとさらに少しピンクぽいユ リを何本か見ることができた。噂にきいたササユリに違いない。
少しピークは過ぎている感じでは あったが、今日は花が少ないので、心に染みて、可憐であった。
避難小屋からは、小屋近くにテントを張っていた男性一名と、昨日の北弥陀ヶ原あたりから、よ く見かけていた東京方面から来た若いご夫婦が、ほぼ同じ速度で、休憩のたびに抜いたり、抜かれ たりで、最終的に登山道最後まで一緒に歩いているような状態だった。
中宮温泉からは、一人で歩 いている男性2 名とすれ違っただけであった。連休というのに静かな道だった。
なかなか標高が下 がらない下山道だったが、清浄坂の標識を見た後は、急坂になり、中宮温泉の建物が見えたときに は、白山縦走の終わりが見えて来て、安心感と共に、なし終えた感激がじわっと湧き出てきた。
幅 広の階段を下りて、舗装道に着地。そこで、降りてきた皆と握手して、山旅の終わりをわかち合っ た。
西山旅館で熱い風呂に入り、3 日間の山旅の汚れと疲れを落として、タクシーで鶴来に出て帰路に ついた。
☆ コースタイム
17 日
別当出合9:10 中飯場9:55 甚之助避難小屋11:55~12:50 エコーライン分岐 13:40 観光新道分岐14:55 室堂センター15:30
18 日
室堂センター6:00 御前峰6:50~7:05 血の池7:45 お花松原9:15 北弥陀ヶ原 11:00 うぐいす平11:40~12:00 三俣峠13:00 ゴマ平避難小屋14:10
19 日
ゴマ平避難小屋4:40 滝ヶ岳6:15 シナノキ平避難小屋7:10 中宮温泉10:10
☆ 費用
高速バス代7840 円 宿泊代7700 円 お風呂代500 円 タクシー代(中宮温泉 ~鶴来)9920 円(一台分) 帰りの電車代12000 円 合計の一人当たりの代金30540 円
★ お知らせ
1.8月の第三例会の御坂黒岳は21日(土)から22日(日)に変更です。
2.8月の第四例会は白井リーダーによる奥多摩・御岳山滝巡りになりました。
3.9月の第一例会は大日岳から甲斐駒ケ岳に変更になりました。
4.9月の第三例会は都合により中止となりました。
5.9月23日(木・祝)午前9時より役員会兼総会が豊島勤労福祉会館にて開催されます。