会報 No.203
好山好山旅会
H.23.1
平成23年2月例会山行計画
第一例会 2月 5日(土) 外秩父の山 堂平山~笠山 担当者 白井
第二例会 2月11日(土)~13日(日) 丹沢の山 西丹沢縦走 担当者 清水(ふ)
第三例会 2月19日(土) 筑波の山 宝篋山(変更) 担当者 土方
第四例会 2月27日(日) 伊豆の山 城山~葛城山~発端丈山 担当者 大田
創立30周年の年を迎えて
会長 大田 雅巳
新年あけましておめでとうございます 今年は当会も創立されて30周年を迎えます。
好山好山旅会という会の名前もなかなかに味が あるように感じられます。
会の創成の頃からの会員はおりませんが、これからもこの会を発展さ せていきたいと考えております。
また創立30周年の記念山行及び、引き続いて行う食事会を6月に実施することを計画しております。特に食事会には、現在は退会されている多くのOB会員 の方々にも声をかけて出席を募りたいと思います。 皆様にもご協力をお願いしたいと考えております。
一方では山ガールが増えてきてスタイルもファッショナブルになり、若い人が増えていること は嬉しいかぎりです。当会についても女性上位の傾向が益々強まってきていることを実感せざる を得ません。
さて当会では昨年1年間で47回の例会が計画され、そのうち8回が天候等の不良で中止とな りましたが、実施されたのは39回でした。
1回あたりの平均参加人数は7.1人であり、参加者が多いのは喜ばしいことですが、1人のリーダーが担当する人数としては6~8人程度が望ま しいと考えております。
男性と女性の参加回数は男性が4回/年、一方女性は8回/年と男性の倍の参加回数です。
男性会員の頑張りが望まれます。 当会では昨年も個人山行を含めて山旅での事故等はありませんでしたが、新聞紙上では昨年も 8月の秩父山系の滑落事故では救助作業をしていた多くの方が巻き添えにされています。
山旅に無理は禁物です。登山では無理をしない、引き返す勇気が必要です。リーダー諸氏は特 にこのことについては肝に銘じておいていただきたいと思っております。
当会の会員もリーダーも年々、歳を重ねており、体力の衰えも加速しています。
これからは若 手の方にもリーダーをお願いすることになるかと思いますが、その時は会への返礼として自分の 経験を後に続く仲間に伝えるためにも引き受けていただけるようお願いします。また他の会務に つきましても同様に引き受けいただけるようお願いします。
今年も健康に気を配り、元気で楽しい山行ができるように努力しましょう。
<30 周年を迎えるにあたって>
相談役 高柳 正 敏
1980 年(昭和55)10 月3 日に大阪好山好会において東京支部設置を決定 1981 年1 月1 日「好山好会東京支部」として創立され、本部を秋葉会長宅に置く。
1982 年8 月26 日付で高柳は入会した。今年は2011 年、当会も30 年になる。当時の会員は 25 歳ぐらいから40 歳前後の男女20 名未満で平均年齢は35 歳ぐらいではなかったかと思う。
当時はリーダーとしての力量がある会員は2、3 名であった。山行計画は全て秋葉会長が立案 し、計画書も自分で書き、コピーを撮り封書にして会員に郵送していた。
従って月に3 回から4 回の全部の山行担当は秋葉会長になっていた。
そのため山岳雑誌「山と渓谷」に繰返し会員とリーダーの募集広告を掲載しているのを見てい た。ところがある号でリーダーのみの募集広告が掲載され心が動いた。 わたしも42 歳になっていた。ハードな山は体力的に無理になっていたので、のんびりと山を 楽しみながら若手のリーダーを育てたいと考えるようになっていた。
入会した当時の会の名称は 「好山好会東京支部」である。秋葉氏が大阪在勤中に「好山好会」を創立し、定年退職後に東 京に戻り立ちあげた山の会である。
その後「好山好山旅会」と改称された。 東京都文京区茗荷谷にある秋葉氏の自宅で月に一回会員が集まり、秋葉氏の山行計画の説明を 聞いたり、山行時のスライドが映写された。
その後は奥様が出すビールとおつまみをいただき解散となった。出席者は会員なら誰でも良く、10 人未満が集まっていた。
秋葉氏の歩きかたは奥多摩の一つの尾根を何回かに分けて全部歩いたり、ガイドブック1 冊 のコースを全部踏破することであったりした。
また鎌倉街道も会山行として全コースを踏破している。
しかし、北アルプス、南アルプス、中央アルプスとアルプスと名のつく日本の山を会山行 として取り上げることは無かった。
「あんな山は金さえ持っていけば誰でも歩ける」が口癖であ った。
リーダーに任命されたといっても秋葉氏が作成した山行計画書に、赤ペンで担当者としてわた しの名が記載された計画書が郵送されてくるだけである。わたしの都合が悪ければ秋葉氏が担当 することになる。
会員同士の個人山行も行われていて時々誘われることもあった。
ある晩、秋葉氏から電話があり明朝、新宿発7 時の列車で4 人が穂高の縦走に行くのでアドバイスをして欲しいという。
朝、 駅に行ってみて驚いた。ひとりがザイルを襷掛けにしている。コースは槍ヶ岳から北穂、奥穂、 前穂をへて岳沢に下るという。ザイルは使ったことがなく、カッコイイから持っていくのだとい う。
ザイルはわたしが預かり、コースも北穂から奥穂、前穂に変更させた。
わたしはスーツにザ イルを持って出勤したものである。
初代会長秋葉氏、二代目会長高柳、三代目会長野口氏(三頭山で急逝)、四代目会長高柳 再任、現五代目会長大田氏と継承した。
また庶務、会計及び会計監査、会員募集、会報及び「山の談話室」の作成、山行記録のデータ化、そしてリーダーとそれぞれの係りも次々と引き継がれた。
また、会に貢献し退会されていった多くのOB のたゆまぬ努力も見てきた。
会長の任務の一つに役員の任命があり、これが一番頭を悩ます。
しかし、皆さんは快く引き受 けてくれ、会への恩返しとして自発的な申し出もあった。
一般会員の会山行への参加が、会が存 続できた大きな力となっていることは言を俟たない。昨年実施された会山行は39 回におよび参 加延べ人数は280 名であった。
最後になるが当会のホームページを立ち上げ、現在もホームページの管理人として活躍されて いる高橋副会長、退会された元リーダーの栗原氏にはあらためて感謝したい。ホームページの利 用価値は高く、ホームページ無しには好山好山旅会は成立しないのでないかと思っている。
これからも中高年の山の会として、山を楽しむ常識人の集まりとして、これからの思い出を紡 ぐ場として、末永く続くことを願っている。
《 不老山 》
平成22年12月第一例会報告
実施日:12月5日(日) 晴れ
メンバー:L白井、大田、斉藤、梅澤、成田、佐々木 計6名
-白井 記-
新松田から8:25発の西丹沢行きのバスに乗り棚沢キャンプ場前で下車。
川沿いに車道を少 し戻り河内川に掛るつり橋を渡る。
渡った所で地元の人と思われる男性に声を掛けられた。
「不 老山に行かれるのですか?頂上から駿河小山に下る道は9月の豪雨で通行出来なくなっている そうですよ。丹沢湖に下りる道も吊り橋が流されていて通行禁止です。」
これを聞いて此処から も登れる隣の「大野山」にする案も出たが、我々の先に1人歩き始めた登山者も居た事もあり、 頂上へ向かい登山者から情報を得ながら駿河小山に下れそうも無ければ往路を引き返す事にし た。
前の登山者が行った方向に畑の中の道を何の疑問も無く進んで行き、途中から登り道になって行った。
整備された登山道であれば踏み固められて足跡もはっきりしているはずが、道が落ち葉 に覆われており、豪雨の影響で山全体の道が荒れているため登山者が少ない為かと思いそのまま 進んで行った。そのうち道のあちこちで崩落の跡が有り、両側の草丈が長く落ち葉の量も増え荒 れがひどくなって行く。
造材用の道が多い山域と聞いていたので、その道から離れ番ヶ平に繋が る尾根に出るよう、植林帯の所々に見えるデポテープ様の目印を頼りに下草の刈られた斜面を歩 き易い場所を選び、足を踏ん張りながら登って行った。
登り始めて1時間、悪戦苦闘の末にようやく歩きやすい尾根道に出た。その後も踏み跡がさほ ど明確ではない道で有ったが1時間弱で分岐の道標に着く。
ここで我々が本当なら歩いて来た道 (山市場から:棚沢キャンプ場の有る集落)とぶつかる。と同時に、リーダーが登山口を見誤っ た事が明らかになった。
我々が歩いて来た尾根道に向けて道標とは別に白い看板が立っており、 「ここから先はハイキングコースではありませんので通り抜けできません(山北町)」。
比較的 歩きやすい尾根道だったのは、以前は登山道として利用されて道標も設置されていて、三穂ダム・ 平山地区へ続いていたとの事。
結局、不老山山頂(北峰)には予定コースタイムから20分遅れ で到着。
テーブルやベンチが置かれて広いが展望は利かない。
ここから5分程歩いた南峰からは西側が開けており、三国山に続く稜線の向こうに富士山が聳 えていた。
登山者の話では駿河小山への下りは崩壊している箇所は有るが通行は可能。
予定して いた金時神社経由を止め、勧められた生土に下りる県境尾根ルートを取る事にした。
このルート には小山在住の岩田さんが作った楽しい、カラフルな道標が至る所に見られる。花や鳥のイラス トを描いた道標、万葉集の歌などを書き記した道標、山の形をした道標。
岩田さんは80歳を超 えているそうですが、道標以外にも山道の整備に力を尽くしているようで9月の台風で崩落した 個所に階段や手すりを取り付けるなど、不老山並々ならぬ愛情を注いでいる。
岩田さんが有志の 若者と整備してくれた崩壊箇所を通過し、日が暮れる前に無事駿河小山駅に到着。
今回の山行は、一つ間違えば遭難に繋がった可能性が有ったが、私以外のメンバーがベテラン揃いで冷静かつ体力もあった事が幸いし、事故にならずに済んだ。
西丹沢は迷いやすい場所が多 いそうで、21年度は死者4名、重傷者6名、行方不明2名が出ているとの報告が有る。
今回の 教訓として、 リーダーは全ての山行に事前下見を行う事は難しいが、事前にWEB上で有られ る情報の確認、地元の役所または交通機関への問い合わせによる情報入手が必要。以上、今回の 反省と総括です。
<コースタイム>
棚沢キャンプ場バス停9:00発→尾根道(番ヶ平に繋がる)10:10→
番ヶ平手前分岐11: 00→不老山(北峰)12:20着(昼食)12:45発→南峰13:00→鉄塔 14:20→生土15:50→駿河小山駅16:20着
《 忘年山行・高水三山 》
12月第2例会報告
12月12日(日)晴れ
参加者 ①三山コース 大田(リーダー)、高柳、斉藤、高橋、吉田(博)、 白井、成田、吉田(美)、佐々木、吉塚
②ショートコース 清水(ふ)リーダー、尾辻、堀内、清水(裕)、川端、原田、鈴木 土方、
③会場直行 延命、濱田(和) 合計20 名
― 大田 記―
久し振りの大人数の参加であるが、三山コース、ショートコース、会場直行コースと分かれる が、自分が担当した三山コースの参加者は10 名であった。
軍畑駅を出たところで新会員の吉塚さんの紹介を行い、歩き始めた。
この山は駅からそのまま 歩けるので奥多摩の山でも登山者の多い山である。
平溝川に沿って暫らく歩き、高源寺橋を渡って右側の道に入るとすぐに高源寺があった。
急勾配の車道をしばらくの間たどっていくと、車道は終え、植林中の歩道に入って堰堤を越え ると、登山道は西に向かって登って行った。
高水山から東南に延びている尾根の上に出ると、こ こからは稜線に沿って北西に向かうようになる。左に折れていき、林道が下に見えるようになる とやがて常福院の前に出た。
11月に下見に来て登った際は頂上近くで小熊を見かけたので、今回は鈴を持って来たが、熊 は見かけなかった。
常福院の山門をくぐり、お参りをして庭の南側にある登山道を歩き、西に向 けて登ればすぐに高水山の山頂である。
軍畑駅を出発してから、ここまで1時間40 分ほど経っ ていた。
頂上からの景色はそれほど良くないが小休止して次の岩茸石山に向かった。
急な下りを降りる と北側を巻いてきた道が合流してきた。
途中に出てくるピークを越えて下っていくと分岐に出た。 巻き道はそのまま惣岳山に行くが、我々はショートカットせずに前方の急坂を登り、岩茸石山に 向かった。
岩茸石山は三山の中では最も眺望のいい山である。ここで軽い昼食休憩をとることに した。 南側は木々の並びで視界がさえぎられているが前方の眺望はすこぶるいい。
日の出山、御岳山、大岳山が良く見える。北は、棒ノ折山とその手前にある黒山が見えている。
棒ノ折山には特に際 立った特徴はないが、東南の尾根の末端から順に稜線を追っていくことによってその位置を確認できる。
昔、真夏に名郷から棒ノ折山を経て岩茸石山に抜けたことがあったが、数人の仲間が 暑さで脱水症状になったことを思い出した。
その棒ノ折山の上方にスカイツリーが見えていた。これからはスカイツリーが見えると方位を 決めるのに役立つようになるのかも知れない。
岩茸石山からは南の尾根を下るどんどん下っていくと巻き道と出会うが、巻き道を行かずに右 側の急坂を登ると尾根通しに頂上の平らな惣岳山に達した。
ここから40分ほど下っていくと沢 井への分岐が出てきた。そのまま真っ直ぐ行くと御嶽駅に通ずる。
我々は左折し、沢井方面に下った。そこからは歩くこと10分程度で林道が終わり、あっけなく舗装道路に出てしまった。
後 は沢井駅を目標に25分ほど歩いて忘年会の会場である「ままごとや」到着した。
14時までに全員が「ままごとや」に揃い、忘年会を開始した。
尚、恒例により年間参加回数の多い以下の上位者が表彰された。
1位 19回 中村さん 1位 19回 清水(ふ)さん 3位 16回 吉田(博)さん 3位 16回 武田さん
コースタイム
軍畑(8:55)登山道入口(9:20)高水山(10:35~45)岩茸石山(11:15~35) 惣岳山(12:15~25)沢井分岐(13:10)林道終点(13:10)ままごとや(13:35)
費用
JR立川~軍畑 380円 JR沢井~立川 450円
※山行報告書を作成する方へのお願い(大田)
山行が終了すると、報告書を作成していただくことになりますが、その際に山行に参加した参加者の名前を書く際の記載順については担当リーダーの次からは会員名簿の上位者を優先して書 くようにお願いします。
毎年12 月の忘年山行で参加回数の上位者を表彰するようにしておりますが、その際のベースになる各人の参加回数は山行報告書を基に一覧表に再入力して作成します。
その一覧表の各人の名 前は名簿順になっていますので参加者の記載順は名簿順になっていないと入力ミスにつながり、後からの確認がやりにくくなりますので宜しくお願いします。
☆ お知らせ
1. 1月第3例会・弘法山の実施日が23日(日)より30日(日)に変更になっています。
2. 2月第3例会が鍋足山から筑波・宝篋山に変更になりました。
3. 2月第4例会が日光・雲竜瀑から伊豆の城山~発端丈山に変更になりました。
4. 新入会員のお知らせ 1月より千葉県柏市にお住まいの高橋 淳子さんが新加入されました。 よろしくお願いいたします