山  旅

会報 No.207
好山好山旅会
H.23.5
 

                                                  

 

  平成23年6月例会山行計画
第一例会 6月 5日(日) 30周年記念山行 御岳山 参道コース 担当者 高橋
                                丹三郎コース 大田
                                鉄五郎コース 清水(ふ)
第二例会 6月12日(日) 甲信の山 横尾山~飯盛山 担当者 八木
第三例会 6月18日(土) 御坂山塊の山 毛無山~十二ヶ岳 担当者 原田
  
 
 
 
 
 
《 御坂 達沢山~北西尾根 》 
平成23年4月の例会報告
メンバー 八木(L) 小野 斎藤 中村 高橋(和) 吉田(博) 鈴木 池田 瀬川 計9名
4月3日(日) 天気 曇り
-八木 記-
石沢温泉駅からタクシーに乗って立沢林道へ。
砕石場の前で下車して前方に延びている林道を歩く。
初めのうちは砕石場の土砂などが飛び散ってダンコウバイの黄色い花も埃まみれに見えて いたが、そのようなところもじきに通り過ぎる。
後半で折れ曲がることを繰り返すようになったら林道も終点が近い。
コンクリート舗装道が奥まで延び、落石の多かった林道だ。
登山道で真っ すぐ進んで小さな沢を越し、その後はヒノキ林の中の登りとなる。
林道の終点で左側の斜面に取り付いてから尾根を辿るコースもあるそうだが、これが達沢山の南側で延びていた踏み跡なのだろう。
斜面を登ってこれといった急登もないまま小尾根を越し、次の斜面を登って尾根に出る。
達沢山と京戸山の分岐であり、さっそく雑木林の梢越しから右側 に京戸山が見て取れた。 達沢山は左側の尾根を辿れば10分と僅かの時間で着く。
右側に雑木林が広がって気持ち良い登りだったが、山頂までならあっけない。
裸木の装いでも達沢山は陰った眺望しか得られないが、 一応は甲府盆地を俯瞰しながら南アルプス方面が開ける。
今日のこの方面の空は一顧にも値する ものが無く、展望などまったくの問題外。
昼ごろには晴れ間が覗くとの天気予報だったのだが。 それでも反対側では山頂に到着する間際に御坂黒岳や三ツ峠山を視野におさめることはできた。
山頂で早めの昼食を摂り、下山コースに採ることにしたのが達沢山北西尾根である。
山頂に一人の登山者が居たが、この人は、北西尾根を辿ってから向きをかえて大久保山に登ると言って先に出発した。
コースを事細かく聞きはしなかったが、山行を終えてから地形図を辿ってみれば、 どうしても866m峰までは一緒の行程だったはず。
ところが下って行ったばかりなのに歩いた痕跡はごくごく僅かに落ち葉の中に留めているだけだった。
もっとも踏み跡を当てにしたわけで もないが、とにかく北西尾根の前半には踏み跡は無いか、あっても薄い。
山頂を下って西側に旭山方面の尾根を分けたところが北西尾根の取っ付き。1290m峰の分 岐との確信を持って下ったが、すぐに露岩が現れてその険しさに、とにもかくにもびびってしまった。
けちの付き始めであり、これがこの先の後難へと尾を引いて行く。
露岩は僅かの間で越して行けるのだが、歩かれている様子も無く、念のために分岐まで引き返す。
だが、分岐はやはり ここしかない、と気合を入れ直して露岩を慎重に越す。
見下ろすのと見上げるのとでは危険さも 異なって見え、登路だったらおそらく容易に登っていたはず。
この先もいろいろなことがあって、 いかに北西尾根を歩き通すかに一生懸命であり、したがってこのように余裕が無くては細部につ いては記憶になく、勢いこれからは雑感風になる。
露岩を無事に越し、その後は左側をヒノキ林、右側をアカマツにして、しばらくはとんとん拍 子に下った。灌木がわずらわしかったが、その間で1066m峰は気づかずに通り過ぎる。
91 0.6m峰の手前にあったちょっとした高みで右側に折れて行く踏み跡を見てしまったのが二度 目のつまずきだ。
何げなく歩いていれば気づかずに通り過ぎてしまうような踏み跡だが、分岐ら しい目印を無視は出来なかった。
この踏み跡を910.6m峰で東側に折れる道と勘違いし、いばらの草木の中を歩く羽目にな る。
様子がおかしいとは初めから思いつつも、案の定、先で踏み跡は消えだ。
僅かの間に過ぎな かったが、またいばらの草木の中を引き返す。
地形図を見て察しが付くようなところを歩き、9 10.6m峰には、とにかく至った。
今から振り返ってみれば、この先でもまごついている。
尾根が広がって左側も右側にも進路を 採る尾根のように見え、しかしながらテープのある左側の尾根は険しい急坂、右側の尾根も、も う一段下ってみれば、これもまた急坂。ひるがえって、さらに右側に寄った尾根で仲間が踏み跡 を見つけたらしく、これこそ910.6m峰から東側に折れて行く尾根なのだ。
ガイドブックの通りに下草が無くなって歩きやすくなり、下り坂で鞍部を介して登り返し、ほ どなく866m峰に到着した。
エアリアマップにも記すように、神領山という山頂だ。
山名標が 木の幹に掲げられ、東側の下り坂には明瞭な踏み跡が延びていた。
この下り坂に進路を採って 早々に下ったが、後顧の憂いが無いわけではなかった。
山名標のあったところからまだ先に平頂 が延び、その端まで行って進路の尾根が有ったのかどうか、確かめるべきだったからだ。
うやむ やにして下りに下って遅きに失し、またもや引き返すことになったが、これで何度、軌道修正を した事であろう。
危惧していた通りで左右に尾根が延びており、西側が大久保山、北側の踏み跡 が次のピークの蜂城山への尾根だ。
下り切って鞍部に至り、踏み跡の薄い細道を左右に分ける。
いよいよ下山にも目処がつき、鞍 部から美しい雑木林の中を登り切れば最後のピークになる蜂城山だ。
山頂に蜂城天神社の建物が 建ち、鳥居の下で甲府盆地を眼下にすることができる。
眺めの大きいところだが、今日は遠近を 問わずに白みかかってぼっとした展望だった。
これからの下り坂は普通に歩かれている登山道。ジクザクする度に石灯篭が脇に立ち、今でも 参詣する人が多いのだろうか。
下り切って車道に出たが、ここでもまたまた、ちょんぼ。
地図で 確かめることもせずに左側に向かったが、タクシーの待たせている釈迦堂遺跡博物館は右側へ。
今日は桃の花を見たさの山行だったが、サクラがほころんだばかりでは二週間後が見頃なのだろ う。
☆コースタイム
立沢林道(9:45) 林道終点(10:40~10:45) 達沢山(11:30~12: 00)
北西尾根取り付き(12:10) 910.6m峰(13:00) 866m峰 (14:40~14:45) 蜂城山(15:45~15:55)) 登山口(16:20) 釈迦堂遺跡博物館(16:45)
☆ 費用
行き タクシー代(石和温泉駅~立沢林道) 約4000円(一台)
帰り タクシー代(釈迦堂遺跡博物館~勝沼ぶどう郷駅) 約2000円(一台)






《 斧窪御前山(523m)》
4 月17 日(日)天気晴れ
参加者:L原田 大田 小野 中村 清水(ふ)八木 高橋 吉田(博)池田 瀬川 土方 計11 名
-原田 記-
期せずして地図読み山行となりましたが、皆さん、地図+磁石はお持ちでしたか?
コースのポイントは、540m圏で進路を変えるところと538mピークからの下山方向でした。 道頼み、テープ頼みせず、歩きましょう。バリエーションルート流行で、あちこちテープを付け ている人もいますが、低山には目印など控えて欲しいと思います。間違っても戻ればいいことですし、里に早く下りちゃう程度のことですから。
5 月に入ると、夏鳥と蝶が出揃って、同じ山でも楽しさが倍増しますので、お勧めです。
☆コースタイム
梁川8:55-大田峠9:32~9:40 530m圏10:20~10:26 ヨソ木山11:10~11:17 480m圏昼休み11:57~12:22 斧窪御前山12:40~12:45 登山口13:10
梁川13:32 着
花ベスト3 ①ホタルカズラ(この時期これは見逃せない) ②イカリソウ(これも出会うと嬉しい) ③ヤマブキ(黄色は元気カラー)





《 御坂 中尾根~達沢山 》
メンバー 八木(L) 小野 中村 高橋(和) 吉田(博) 清水(ふ) 梅澤 原田 池田 瀬川
(ゲスト) 間宮 計10名
4月24日(日)  天気 晴れ
-八木 記-
笹子駅前8時59分のバスに乗って新田バス停で下車。
この先、車道で上に向かうこと5分で 狩屋野林道に到着。ゲートをくぐり抜けて林道の奥へ。中尾根の取り付き口は林道の右側にある 送電線鉄塔の標柱が目印だ。だが、この目印を見落として15分以上も経っていることに気づく。
ここまで来た以上しようがないので、もう少し林道の奥に行ったところに地形図に記す破線道が あり、当面はこれを辿ることにした。
入口もすぐに分かり、しばらくは道形もあった。しかし、次第に道形があやふやになり、それ をきっかけにして適当に枝尾根を拾って中尾根に向かうことにした。
この枝尾根も登るにつれて 露岩などが現れ、先行きはいかにも険しそうである。
送電線鉄塔の見える中尾根は、ここから指 呼の間であり、枝尾根からトラバースすることにする。
目的の中尾根に乗ったことは乗ったが、綱渡りの面があったことも否定できないだろう。
さて、 中尾根からは踏み跡もはっきりし、幾つかのコブを越えてまずは笹子峠からの尾根に出る。
以後、 達沢山までは一般登山道であり、しばらく歩いてカヤノキビラ頭に立つ。
このピークで短い時間 で昼食を切り上げ、まだまだ先の長い行程に備えてあわただしく出発。
京戸山の本峰を通り越し、 さらに下ってナットウ箱山に着く。このピークも京戸山と呼ぶが、高さからいって山名を冠するにふさわしいのは本峰とのことだ。
達沢山はナットウ箱山を下ってほんのひと登りで着く。
休憩もそこそこにし、下山道は神領山 までは前回の通りにして下る。
歩いたばかりのコースであり、さすがに早い、早い。とんとん拍 子に下って神領山に着いた。さて、この先は前回とはコースは違って大久保山に進路を採る。
登 山地図では大久保山まで難路だが、そこも含めて下山口までスムースに歩き通すことが出来た。
☆コースタイム
新田バス停(9:10) 中尾根出合(10:35~10:40) カヤノキビラノ頭 (12:10~12:30) ナットウ箱山(13:25~13:30) 達沢山(13:50~13:55) 神領山(15:45) 大久保山(16:15~16: 20) 車道に出る(16:50) 浅間園(17:05) タクシーで勝沼ぶどう郷駅へ ☆ 費用
バス代 笹子駅~新田バス停 210円
タクシー代(浅間園~勝沼ぶどう郷駅) 約2000円(一台)






<役員会・総会議事録>
日 時 4月16日(土) 9:00~12:00
場 所 豊島区勤労福祉会館
出席者 高柳 大田 高橋 清水(ふ) 八木 清水(裕) 吉田(博) 川端 白井 原田 鈴木 土方
梅澤 濱田(和)
議 題
1. 会計報告について
・収支について説明。 現在の残高は約80万円(今年度会費含む)
2. 創立30周年記念行事について
・計画案 別紙の原案に1コース追加し、3登山コースとする。
・招待客 最近10年間に退会された方を中心に、約25名を招待
・会から行事のための補助金 宴会費用は全額を会負担とする。
・山の談話室 従来通り、製本し発行する。
製本作業については別途集合し行う。日時は未定。
3. 例会計画について
・別紙の通り、 23年6月分(6,7月例会については一部、変更・追加)から24年 1月までの例会計画作成。 その他
・次回役員会 23年11月6日(土)or13日
・Web 管理手当 新設(¥12,000)
・会費振込先間違いによる事故発生
今回は損金処理、今後は振込み依頼を郵送して連絡する。 以上



☆ お知らせ
1. 4月第二例会 倉岳山~高畑山は悪天候のため中止となりました。
2. 4月第四例会 荒船山は都合により中止になりました。
 3. 5月第一例会 鳳凰三山は都合により取り止めとなり、5 月8 日(日)源次郎岳~ 恩若ノ峰に変更になりました。
4. 八木さんの「 達沢山 」シリーズが、個人山行で4月24日にとり行われましたが 参加者が多数だったため、会山行として報告していただきました。
5. 新入会員のお知らせ 上尾市にお住まいの長嶋孝雄さんと千葉市にお住まいの木村成雄さん、2名 の方が加入されました。
お二人ともたくさんの山を登っていらっしゃるよう です。 よろしくお願いいたします。