会報 No.208
好山好山旅会
H.23.6
平成23年7月例会山行計画
第一例会 7月 2日(土)~3日(日) 南会津 田代山 担当者 土方
第二例会 7月 9日(土) 上州の山 草津白根山 担当者 大田
第三例会 7月16日(土)~18日(月) 北信州の山 志賀高原~岩菅山 担当者 清水(ふ) 第四例会 7月22日(金)~24日(日) 頚城山塊 火打山~焼岳 (中止) 担当者 八木
第五例会 7月30日(土)~31日(日) 北アルプス 朝日岳 担当者 吉田(博)
《上日川峠~恩若ノ峰》
平成23年5月の例会報告
参加者 清水(ふ)(L)、八木、中村、吉田(博)、梅沢、竹中、早川、瀬川、吉塚 計 9 名
5 月8 日(日)晴れ
-清水(ふ)記-
当初、計画書では、塩山からタクシーに乗る予定でしたが、ホームページに書き込んでくれた Oさんのお陰で、甲斐大和からのバス便があることがわかったので、急遽、栄和交通のバスに変 更した。
今日は、ゴールデンウイークの最終日、そしてこの良い晴れのお天気なので、大菩薩峠に登る人も多いようで、バスは、超満員。臨時便も2 台出ていたが、私たちは、早めに来てい たメンバーに誘われて、一台目のバスに全員乗り込むことができた。
バスは、8 時50 分位に上日川峠に着き、昨年入会された吉塚さんの紹介をしてから、身支度 を整えて出発した。
登山道は、大菩薩峠とは反対方向の下日川峠に向かい、駐車場脇から、熊笹 の道に入って行く。
下日川峠までは、南西方向に向かい、時折小さい登りがあるが、ほとんどが 下りぎみで、踏あとも、時折分かりにくい箇所もあるが、方向さえ間違わなければ問題のない道 だった。
下日川峠手前で、林道に入り、ゲートまで歩こうと思ったら、テープが右に入るようにいっぱ い付いていたので、右の笹薮に入っていったら、嵯峨塩鉱泉への分岐があり、遠回りせずに、最 短の道で歩くことができた。
少し急坂を慎重に下ると富士山が南側に見えてきて、あっという間 に源次郎岳に着いた。
ここで昼食にして、集合写真も撮った。
源次郎岳の下りがこのルートの一 番の難所ですが、しっかりロープがついていて、これを頼りに歩いて行くと難なく、難所をこな すことができた。
恩若ノ峰までの道は思ったより、大変なところはなく、時折ミツバツツジと、豆桜と、新緑を 楽しみながらいい道を歩いて行くと地図のコースタイムより30 分程早く、恩若ノ峰に着いた。 山頂から、北方向の道と南方向の道があったので、どちらがいいのか悩んだけれど、塩山の山の会の標識を頼りに南側に歩いて行くと、塩山方向の西側に行く道とぶつかり、こちらの方向に向 きを変えて九十九折に降りて行くと、さくらんぼ果樹園がある文殊院の道にでることができた。
下界は、日差しがきつかったけれど、果樹園のスプリンクラーの水しぶきが心地よく感じられ、 時折吹く5 月の風に気持ちよく吹かれながら、塩山駅まで歩みを進め、ここで解散となった。
☆ コースタイム
上日川峠(9:05)中日川峠(9:51)下日川峠(10:55)嵯峨塩鉱泉分岐(11:15) 源次郎岳(11:52~12:20)恩若ノ峰(14:35)農道分岐(3:40)塩山駅(16:10)
☆ 費用
交通費 電車代(立川~甲斐大和)1110 円 (塩山~立川)1280 円
バス代(甲斐大和~上日川峠)1000 円
《奥秩父:両神山》
平成23年5月14日(土) 晴れ
メンバー:L白井、高橋、小野、中村、梅澤、川端、大貫、木村(新入会員) 計8名
-白井 記-
一般的な日向大谷からの表参道コースではなく、今回は数年前にこの山の地主(山中さん)が 私有地内の仕事道を整備し新道としたコース「白井差新道」を往復する事にした。
このコースの利用には予め予約が必要で一日の入山者数が制限され1 人1,000 円の入山料が掛る。
西武秩父駅で今回が初の会山行である木村さんほか参加者は、高橋さんと私の車に分乗し登山口に向かった。
三峰口か西武秩父から小鹿野役場乗換えのバスも有るが本数が少ないのでマイカ ーかタクシーが必須。
9 時半に登山口に着くと既に数台の車とツアー客の小型バスが停まっていた。
予め到着時刻を連絡していたので、山中さんの奥さんが家から丁度出て来ていた。
「通行証」 代わりの地図を受け取りながらコースの説明を受けて出発。
しばらく林道を進むと直ぐに山道に変わった。
沢沿いの道を何度か端を渡りながら進む。昇竜の滝を過ぎると沢を離れて新緑のまぶしい尾根をジグザグに登る。
道は良く整備されてゴツゴツ した岩の露出が無く、ふかふかとして極めて歩き易い。
傾斜が緩くなって開けた場所が「ブナ平」 だ。
ブナを中心とした天然林の新緑の上に快晴の青空が透かして見える。
樹林帯の花は種類は多 く無いが、コガネネコノメソウ、エイザンスミレ、ハルリンドウ、ラショウモンカズラ、エンゴ サクなど可憐な花。コバイケイソウの群落も。
右手に見えて来た両神山の山頂に至る斜面にはア カヤシオの濃いピンク色が目立った。 登り始めて2時間ほどで日向大谷からのコースとの合流地点に到着。
そこで山中さん(ダンナ) が声を掛けて来た。
先に白井差口から登った人のガイドを終えて戻るところで、我々が来る事は 知っていた。
山頂に至る道は鎖場のある岩場が続き、ようやく両神山の稜線らしさを実感。
狭い 山頂は満員で次から次に登って来るので昼食は諦め、証拠写真を撮り八丁尾根側に少々移動し満 開のアカヤシオを見ながらゆっくり昼食。
帰りは元来たコースを下るが、整備されてクッションの良い道は足にも負担が少なく1時間半で昇竜の滝に到着。
休憩も入れて5時間半で往復出来たのは、上り・下り全行程を通して先導してくれた中村さんのおかげである事を特記しておく。
登山口で8人分の入山料を払いに山中さん宅へ行くと人数分の山バッジを渡してくれた。アカ ヤシオとカモシカがデザインされたもので、山道の整備とこのバッジを貰える事、短時間で山頂 に立てる事を考えると1,000 円は高く無いと思えた。
時間的に余裕が有ったので、両神温泉「薬 師の湯」で入浴してから西武秩父駅に戻り解散。 <コースタイム>
登山口発9:45→ブナ平11:15→両神山頂12:15着(昼食)12:55発→
のぞき橋 14:10→昇竜の滝14:35→登山口着15:10
《敦賀 野坂岳と西方ヶ岳・さざえヶ岳》
メンバー 清水(ふ)(L) 梅沢 原田 池田 早川 瀬川 計6 名
顧問の豊岡さんが来られなくなり、お天気も2 日目は雨との予報から、計画とは逆の山行となり ました。
5 月21 日(土)晴れ
-瀬川 記-
常宮神社でタクシーをおり、民家から田畑をぬけ西方が岳登山口に着く。
標高764mの低山 だが海抜ほぼ0mから登るので、標高差はそれなりにある。
天気は曇りから晴れ、気温も高く蒸 し暑い。
ウラジロ、ベニドウダン、ウツギ、ツバキ、イカリソウ、タンナサワフサギなど花を観賞しな がら登る。西方が岳までの中間点である銀命水まで暑さもあり思ったより時間がかかる。
銀名水は岩のなかから湧き出る冷たくおいしい水だ。
30分ぐらい登るとオウム岩に着く。高さ20m 幅30mの大きな岩だがその上に立つと敦賀の町、気比の松原、美しい敦賀湾が見える。絶景で ある。天気に感謝。
そこから道は緩やかになりブナ林続く。すべらかなのびのびしたブナの幹。さわやかな緑の葉、 花こう岩の白い砂の道。木のすきまからみえる青い海。濃いピンクのツツジの花。なんと気持ち の良い道なのであろう。
登りとブナ林をくりかえし頂上西方ヶ岳に着く。避難小屋のある広場だ が視界がない。
脇に小道があり大きな岩がある。そこから穏やかな敦賀湾が見渡せ、水島が見え る。砂が白いせいか海水のエメラルドグリーンが美しい。これも絶景。山深い景色も良いが海の 見える山も又良し。
さざえヶ岳まで1時間。途中、かもしか台、尼ヶ池の分岐があったがバスの時間のため通過。 かもしか台から東側の展望がみえるはずであったが、それがこころ残りだ。
水島がさらによくみ えるさざえヶ岳の岩の上で昼食。
バスの時間に間に合うため帰りをいそぐ。なにせ浦底から3 便しかなく13時47分のバスをのがすと、車道を歩くはめになる。
一気にくだるのかとと思い きや登り下りをくりかえす。途中長名水で喉をうるおし、後半急坂をくだり、車道を歩きバスに 間に合う。
今日は蒸し暑い日で、思い切り汗をかきましたが、この北陸の山を十分楽しみました。
いつも 思うことですが名の知れた高山はもちろん素晴らしいのですが、このような低山でもそれにまけ ない魅了があることをあらためておもいました。
そして、このあたりは原発が何基かすぐ近くに あります。いつまでもこの自然と調和が壊されないことを祈ります。
追加:旅館の食事すばらしかったです。カレイの姿造り、さざえのさしみ、つぶ貝のお造り、 かに、れんこだいの塩焼き、はげのにつけ、つぶ貝の煮付け、たけのことわらびの煮物豪華でし た。こられなかった豊岡さん残念ですが、計画してくださりありがとう。
5 月22 日(日)雨のち曇り
-早川 記-
手の浦の宿の朝食後バスで敦賀駅に行った。雨がかなり強く降っている。
タクシー少年自然セ ンターへ。雨が強いのでしばらく少年自然センターで雨宿りさせてもらった。
雨具を着て傘をさして出発。道は広くしっかりしている。
雨水の流れる山道を3センチ位の蟹 が沢山歩いている。同じ位の大きさの茶色のカエルも沢山跳び跳ねている。蟹もカエルも我々踏 みつけられないように必死に逃げ回る。生の本能に従って必死に生きるのは我々人間も全く同じ だなあなどと余計なことは考えず黙々と登る。
しばらくすると雨も小降りになってきた。いろいろな花が咲いている。名前を教わったけど僕 の記憶は三分しかもたない。
頂上が近づくと雨も上がり周りの景色も見えてきた。頂上は素晴ら しい展望だった。
昨日登った敦賀半島の西方ヶ岳、昨年登った赤坂山、その向こうの琵琶湖も見 える。ひとしきり感動した後、頂上の下の避難小屋で昼飯を食べた。
もう一度頂上に戻って展望 を堪能し、それから下山。
いろいろ教わった草花の名前は全部忘れたけど、2つだけ記憶に残った。一つはアズキナシ、 もう一つはアカメガシワ。 前者は食堂でゼンザイを頼んだがアズキが入って無かった。後者は 岡目の人の額にしわがあると頭に浮かんだから覚えていたのです。
粟野駅まで歩いて敦賀行の電 車に乗った。
☆ コースタイム
21 日
常宮神社(7:45)奥の院展望台(8:08)銀名水(9:05)オウム岩(9:35)西方ヶ岳(10:32) さざえヶ岳(11:33~11:55)長命水(12:34)浦底(13:40)
22 日
いこいの森少年自然センター(9:38)トチノキ地蔵(10:13)一の岳(11:03) 三の岳(11:44)野坂岳頂上(11:55~12:38)トチノキ地蔵(14:11)いこいの森 (14:42)
粟野駅(15:14)
☆ 費用
高速バス代 池袋~米原 6830 円 横浜~米原 6580 円
電車代 米原~敦賀 820 円 米原~東京(新幹線利用)12440 円 粟野~敦賀 200 円
タクシー代 敦賀駅~常宮神社 2960 円 敦賀駅~いこいの森 2880 円
宿泊代 8500 円
★ お知らせ
1.6月5日(日曜日)、好山好山旅会創立30周年記念山行と祝賀会が奥多摩御岳山で執り行 なわれました。来月号の「山旅209 号」に報告書が掲載されます。お楽しみに。
2.5 月28 日(土)5 月第四例会・日光四郎岳は、悪天候のため中止となりました。
3.7 月第四例会・焼山、火打山は都合により中止となりました。
4.新入会員のお知らせ 坂戸市にお住いの寺嶋役昭さんと、会員の濱田和広さんの奥様、濱田悦子さんが新加入さ れました。よろしくお願いいたします。
5.訃報 会員の延命さんがご逝去されました。つつしんでご冥福をお祈りいたします。