会報 No.210
好山好山旅会
H.23.8
平成23年9月例会山行計画
第一例会 9月 3日(土) 表丹沢 行者岳 担当者 原田
第二例会 9月10日(土) 茨城の山 穴戸アルプス~難台山(変更) 担当者 土方
第三例会 9月17日(土)~19日(日) 北アルプス 毛勝山 担当者 吉田(博)
第四例会 9月23日(金)~25日(日) 信越の山 鳥甲山~苗場山 担当者 清水(ふ)
《 田代山湿原―帝釈山 》
平成23年7月の例会報告
日 時: 平成23年7月2日(土) 天気:曇り一時晴れ
(記)土方
参加者: 原田さん、寺嶋さん、佐々木さん、小野さん、 土方(L)
東川口駅に6時30分に集合したが、高速道のインターまでの道が分からず迷ってしまったが 約40分遅れで高速道路に入り順調に南会津まで走った。
天気が心配だったので予定を変更して本日田代山―帝釈山に登る事にし、途中で夕飯などの手配をしてから10時40分に登山口である猿倉を出発した。
小田代へは1時間ほどの行 程で、ここから先はワタスゲが群生する花の湿原であった。
天気も我々に見方してくれて、雨も降らず、暑くもなく時々青空がのぞく最高の天気のなか、小田代から田代山山頂を経て避難小屋まで続く花の散歩道を快適に歩いた。
避難小屋から 帝釈山までの尾根道にはオサバグサがあたり一面を埋め尽くしておりところどころにヒメシャ クナゲが咲くちょっとだけ急な道を登るとすぐに帝釈山頂に到着した。
ここで少しばかり休憩してから来た道を戻りました。
山で見かけた花: ワタスゲ、オサバグサ、ショウキラン、ヒメシャクナゲ、サイハイラン コースコースタイム:
10:40(登山口)-10:55分(水場)-11:55(小田代)- 12:20(避難小屋)-13:50(帝釈山)-15:00(避難小屋)- 16:30(登山口)
駒止湿原
日 時: 平成23年7月3日(日) 天気:曇り一時晴れ
南会津側の登山口である駒止峠より出発した。 この湿原は大谷地,白樺谷地、水無谷地の3つの湿原からなりワタスゲ、ニッコウキスゲ、ヒオ ウギアヤメが群生しており,そのほかにもサワラン、トキソウ、ツルコケモモなどたくさんの花 が満ち溢れており今年は花の当たり年である。
登山道も木道で整備されており歩きやすい反面、木道が狭く登山客が多くなると渋滞の可能性 もあったが、登山客はほとんどなく満開の湿原を独り占めにしてしまった。
この為、歩く速度は かなり遅くなりゆっくり花を楽しめました。
コースタイム:
7:55(駒止峠)-9:00(白樺谷地)-10:00(水無谷地)- 10:55(駒止峠)
田代山湿原、駒止湿原に咲いていた花の名前は原田さんに教えて頂きました。
費 用 :
総額 ¥57,500.-(1名あたり¥11,500.-)
内訳:レンタカー ¥27,000.-(48時間) 宿代 ¥6,500.-(バンガロー)
その他 ¥24,000.-(ガス代、高速代、その他)
レンタカーについては好山好名でビジネス料金契約が可能となり格安料金で 借りました。(走行距離は2日間で670kmです。)
(追記)新人会員の感想文
今回の山行は私のニッコウキスゲの想いを変える山行となりました。
30年前の学生時代は盛 岡に住んでおりました。
岩手山から八幡平を結ぶ裏岩手縦走路の三ツ石山が好きで、往年の名機 (?)のオリンパスOM1を持って雪解けの頃から秋にかけて三ツ石湿原の花や紅葉を撮ってお りました。
岩手の山では多くの花の開花と梅雨の時期が重なるのですが、ニッコウキスゲは他の花より開 花が遅く、梅雨の明ける7月の終わりから短い夏山シーズンを経て秋の気配の漂う8月の初旬に 花が咲くので、華やかな花ではありますが秋を運んでくる少し寂しい花のイメージをもっていま した。
盛岡では8月初めのさんさ踊りが終わると街でもすぐに秋になってしまいます。
今回は夏山シーズン最初に満開のニッコウキスゲを見ることができ、今までのニッコウキスゲへの想いを変え、本来の華やかなニッコウキスゲを見る想いでした。
土方Lの天気の読み・柔軟な計画の変更・車とお食事の手配、ありがとうございました。
原田 さんには花や鳥、樹の名前を教えていただきながらすぐに忘れてしまう出来の悪い新人で申し訳 ありません。
でも田代山の植林が挿木や接木ではなく、実生から苗を育てて植林するほど遺伝子環境に気を遣われていることは覚えました。
佐々木さんと小野さんのワラビやタケノコの食べ方 を始めとする尽きることのない「食べる話」はとても楽しませていただきました。感謝、感謝の 山行でした。東北の山、行きましょう。 寺嶋 昭
《志賀高原(志賀山・岩菅山・芳ヶ平)》
メンバー 清水(ふ)(L)、高柳、梅澤、白井、鈴木、瀬川、池田、 寺嶋(3 日目不参加)
合計8 名
16 日(土曜) 天気 晴れ時々曇り
-梅澤 記-
熱暑の東京を脱出し、いざ志賀高原で避暑をと向かったが残念ながら志賀も暑かった。
長野駅 からバスを乗り継いで硯川へ、そこから歩き出し渋池を通り志賀山へ。
方位版があったので志賀 山の頂上と思い、休んで食事を取ったが、三角点は3 分くらい先のところにあった。
裏志賀山、ワタスゲの咲く四十八池湿原を通って大沼池へハイキング気分で歩く。
この池がまわりの山々を映しエメラルドグリーンとなって絵画のような良い色を醸し出していた。
ここから茶色でちっともきれいではない蓮池を通りバスで今夜の宿、蓮池に戻る。
蓮池は一周 できるように回遊路があり、ヒツジ草(睡蓮)が沢山あるので、明日の朝の散策が楽しみだ。
夕飯は皆で生ビールで乾杯。明日の朝は、食事なしで一番バスで岩菅山に登るので、早く寝た。
17 日(日曜) 天気 晴れ時々曇り
-池田 記-
初めて志賀高原を訪れて、まずスキー場の多さに驚きました。
夏でも至る所でゴンドラやリフ トが稼働していてそれを利用すればらくらく登山が楽しめそうです。
2日目岩菅山へは、一ノ瀬スキー場の所から歩き始めました。
水路沿いに水平道が暫く続き、 足元にはモミジカラマツが咲き誇る。やがてアライタ沢を渡ると、いよいよ岩菅山に向けて木の 階段の上りが始まり、コメツガやシラビソの針葉樹林帯へと入って行く。
地図のアライタ沢の所にグリーンタフの岩盤と記載されていた。何の事かしらとずっと気にな っていましたらアライタ沢の岩盤は、グリーンタフなる地層で出来ていて志賀高原の地層のベー スになっているそう。
樹林帯の登りは、比較的緩やかだが木の階段が続き歩幅が合わないと疲れる。
左に岩菅山の山容が見えてくるとノッキリに到着する。
ここから岩菅山への急な登りが始まり暑くて急な登りだが、登山道脇に咲く花々に癒され30分程で山頂に到着。
山頂は広く祠、石碑、避難小屋などが ある。 展望を楽しみゆっくり休憩して奥に見える裏岩菅山へと続く稜線と端正な山容を見て、やや心 残りでしたが予定を変更してノッキリに向けて下山しました。
ノッキリから寺子屋峰へは、尾根歩きとなり小さなアップダウンは有るものの時間に余裕があ った分ゆっくり歩けて、時々振り返り岩菅山を眺めるとガスで見え隠れしていた。
寺子屋スキー場の広々としたゲレンデにはキスゲや黄色の小さな花が咲き気持ちの良い所で ゆっくり昼食を取り、高山植物園で志賀高原に咲くキスゲ、アヤメ、ギボウシ、ワタスゲなどの 花々を楽しみリフトで高天ヶ原に下山し、バスで宿のある蓮池に戻りました。
よい天気に恵まれ花と高原の爽やかな雰囲気を味わう事ができた山旅でした。
18 日(月曜)曇り一時雨
-清水(ふ)記―
朝、5 時に目覚めると、なでしこジャパンの決勝戦の後半戦が始まっていて、部屋の仲間とテ レビに釘づけになり、ちょっと興奮しながら、応援してたらなんと、日本が優勝。 朝からいい ニュースで、気分も快調。
6 時過ぎに、蓮池のはすの花を見に、食事前の散歩を楽しんだ。
志賀高原の良いところは、山に登らずとも、いたるところに高原植物が咲いていて、ここ蓮池 のスキー場にも、ワタスゲやキスゲ、ヤナギランなどが咲いていて、ロケーションがすこぶるい いことだ。
8 時に宿の食事のあと、長野から帰る寺嶋さんに見送られて、蓮池からバスで横手山への登山口にあるのぞきに向かった。
横手山の登山口は、のぞきのバス停より草津寄りで、夏山リフトの反対側にあった。
少し登り 高台に登ると展望が開け、今日は、白馬から槍までの北アルプスが志賀のシンボル笠ヶ岳の後方 にくっきりと見えていて、素晴らしい眺望に会うことができた。
横手山の登山道は少し荒れていて、石がごろごろしていて、けっこう歩きにくかったが、 リフトを横切る地点まで行くと、草の茂る歩きやすい山道となった。
あっという間に、夏の間は 観光地となっている横手山山頂に着き、展望台からの眺めを楽しんだり、一番高いところにある パン屋さんのパンを買ったりして、少し長めの休憩を取った。渋峠への下山道は、舗装された車 も通れるしっかりした道で、スキー場の方には登山道は無かった。
渋峠から、左側に芳ヶ平への登山道があり、ごろごろした石のみちと、木道や、階段の道が交 互になっている道を歩いていくと、やがて。右側に白根火山が見えてきて、少し平になってくる と、芳ヶ平の周遊の道と出会った。
この頃になると、空が暗くなり、雨が少し降ってきた。芳ヶ平ヒュッテに着いたころには、本降りの雨になり、ここで身支度を整えて、芳ヶ平の湿原の散策はせずに、足早に、白根火山に向かった。
途中で雨も止んできたので、少し休んで、お昼休憩を取り、少しづつ登りながら、白根火山の 駐車場に着いた。
遠くで雷の鳴る音がしていたが、思いのほか雨は短期間で止んでくれたので、 助かった。
14 時台のバスで、白根火山を後にして、草津に向かうバスに乗り込み、解散となっ た。 ちょっと山男さんには物足りない山行だったかもしれないが、東館山高山植物園や、信州大学 自然教育園なども楽しめて、志賀高原の夏を満喫した山旅だったので、こんなのもありかななんて、自分なりに思った。
☆ コースタイム
16 日
硯川10:55 渋池11:30 分岐点11:55 志賀山12:35~12:55 裏志賀山13:30
四十八池湿原14:00 大沼池15:15 逆池入口分岐点16:03 大沼池入口16:30
17 日
一ノ瀬6:41 中間点8:30 ノッキリ9:10 岩菅山9:45~10:18 ノッキリ10:43 金山沢の頭12:11 寺子屋峰12:26 高山植物園13:30 リフト乗り場13:55
18 日
のぞき9:10 横手山山頂9:58~10:35 渋峠10:55 ダマシ平11:30 芳ヶ平12:15
白根火山バス停13:28
☆ 費用
電車代 5780 円(大宮~長野 新幹線代含む)
バス代4350 円 3000 円(長野原草津口~赤羽)
宿代 14200 円 リフト代 400 円
★ お知らせ
1.7 月第二例会、7月9日(土)草津白根山は都合により中止、第五例会7月22日(金)~ 24日(土)の朝日岳は天候不良のため中止となりました。
2.高柳さんの自宅の住所表示が変更になりました。ホームページ等で確認お願いします。