山  旅

会報 No.213
好山好山旅会
H.23.11 
 

                                                  

 

  平成23年12月例会山行計画
第一例会 12月 4日(日) 三浦半島の山 横浜丘陵 担当者 清水(ふ)
第二例会 12月11日(日) 南高尾山稜 高尾山(忘年山行) 担当者 白井 
 
 
 
 
  《 大源太山・巻機山 》
平成23年10月の例会報告
参加者: 高橋(和)[L]、梅澤、白井、船生、木村、寺嶋 計6名
10月8日(日)晴れ
大源太山
-高橋 記-
林道終点になんとか車2台分のスペースがあり駐車、身支度を整え出発。
杉林の中を歩くと川 に出る。以前は丸木橋があったが、7月豪雨で流されたようで、渡渉する。
ほどなく、謙信ゆかりの道の標識のある分岐を通り、再び渡渉ポイントに、流れはあるもののロープが張ってあり、 それに頼り岩づたいに渡渉。
最後の渡渉が終わると尾根に続くつづら折りとなるが、これが急登である。
樹林の背が低くな って視界が広がった所からは、露岩帯も現れる。
登山道はなかなか緩くならず急登が続く。樹林が消え去ると荒々しい露岩帯が続く、しかし、ロープやクサリが付いているわけではなく、岩をよじ登るというような感じであった。
正面に山頂が見えるころには、南の七ツ小屋山はもちろん、遠く谷川連峰の山々も視界に入っ て来た。
ハアハア言いながら岩をよじ登ると、いきなり山頂に出た。
天気も良く青空が輝き、山頂からの眺望は満点である。
やはり独立峰ならではの360 度の展望であった。
山頂で昼食を摂り、 同じ道を引き返す。
下りは足下に注意しながら降りていくが、登りのタイムと下りのタイムがさほど変わらない。 急坂の露岩帯であるから時間がかかるのも仕方ない。
樹林帯に入ってからは速度も上がってきた。
急坂を下り終えると、難儀な渡渉点に出た。私は靴を脱ぎ、水の中に入り渡ったが、他の3人は 岩づたいに渡れたようである。
3箇所の渡渉を終えると杉林の中の平坦な道となり、まもなく駐 車スペースに出た。
このあと白井さんの車と湯沢IC前で別れ、船生さんと梅澤さんを越後湯沢駅で拾い、スーパ ーでの買い物も済ませ、一路、威守松小屋に向かった。
暖かい暖炉のある小屋ではワインを飲み、 チャンコ鍋をつつき、賑やかに談笑した。
☆コースタイム
駐車スペース(09:00) 分岐(09:20) 丸木橋跡の渡渉(09:40) 大源太山(11:45~12:15) 丸木橋跡の渡渉(14:05) 分岐(14:20) 駐車スペース(14:40))
10月9 日(日)晴れ
巻機山
-高橋 記-
まだ明けやらぬ闇の中、煌々と灯りをつけたバスや乗用車が小屋の前の道路を通り過ぎる明かりで目を覚ます。
朝食を済ませ、ゴミを片づけるなど整理を終え、6時に小屋を出発。
登山口の駐車場は満杯、川原にも沢山の車が停められていた。今日の人出を覚悟した。
四合目まではブナなどの樹林の中を歩く、急登ではあるが大源太山よりはきつくない感じがした。
しかし、五合目付近はかなりの急登でした。六合目の展望台からは天狗岩や割引岳が眺めら れた。
傾斜も緩んできた。しかし、樹林が消えた七合目からは再び急坂となる。植生保護のために木の階段が取り付けられている。
木段を上りきると、ニセ巻機の山頂に出た、一気に視界が広がる。
その視界のさきに優美な稜線が広がっていた、巻機山の稜線であった。
敷き詰められた 道を少し下ると避難小屋である。
ここでしばし休憩し、広がる巻機山の素晴らしい山容を眺めた。
織姫の池を横に見て再び登りに入り、さほどの距離もなく鞍部に到着した。
ここは大勢の人で ごったがえしていた。登山道も人が多かったが、ここはまるで駅のホームのようであった。ツアー客はここで引き返すという、なぜなら此処に巻機山頂の標識が有るからである。
我々は稜線を先に進み、最高点にきたが標識も三角点もない、登山道の一隅に過ぎなかった。
展望を楽しみ、少し休んで牛ヶ岳を目指すこととした。
朝日岳へ進む分岐があったが朝日岳は遙か彼方の感がした。空は晴れているが霞んでいるせいだろう。
牛ヶ岳のさらに先に進んだ所で越後の山々の展望を堪能した。幾つもの稜線が折り重なり、ピークが幾つも見え、山座を同定するのに一苦労である。
これほどの眺望はなかなか得られない、 巻機山は素晴らしい山である。
さて、下山は登りと同じルートである。もっともっと書きたいところであるが、文章も長くな ったので下山についての詳細な報告は割愛する、一言でいうと「快調に下った」。
☆コースタイム
威守松小屋(06:00) 四合目(06:45) 五合目(09:40) 六合目(07:10) 七合目(08:25 ~08:35) 八合目(09:00~09:10) ニセ巻機(09:25) 避難小屋(09:35) 巻機山頂(10:05) 牛ヶ岳の先(10:30~10:50) 避難小屋(11:35~11:55) ニセ巻機(14:05) 七合目(12:45) 六合目(13:15) 五合目(13:45) 四合目(14:10) 登山口(14:35)






《 奥秩父 雲取山~和名倉山 》
メンバー 八木(L) 中村 高橋(和) 瀬川 木村 計5名
一日目 10月28日(金) 天気 快晴
-八木 記-
今なら座れる8時40分発の鴨沢西行きのバスに早く乗り込むべきか、さて、さて、このまま タクシーを待つべきか。バスの発車が迫った頃、30分以上も待っていた甲斐があって一台のタ クシーが到着。これで車道、林道歩きが一時間以上も省ける。
後山林道のゲートでタクシーを下車。ここから歩くこと30分で塩沢橋に着く。
塩沢橋を渡ってから右側のシオ沢沿いの荒れた林道へ。10分後には登山口に着く。
初めは植林の中のトラバ ース道。左へ左へと辿っていた巡視路は右側へのトラバースにかわり、この辺りから植林は雑木 に一変した。
長かったトラバース道から尾根道に移るところがポイント。
足元の奥多摩小屋を指す小さなプレートが目印。ブリキ板も進路を示しているようだが、いかんせん古くて読みとれな い。
ジクザクを切って尾根に向かい、尾根に乗ったら高みを目指すだけになる。
道筋は広尾根の左 側に寄って歩けば視線にとどめることが出来る。高みに行き着いたところから右側に向かうようなり、この辺りの巡視路はスズタケの切り開きの中だ。
ほどなく奥後山に到着し、紅葉している樹木がにわかに華やかになった。
赤色の木も豊富に有り、樹木も大層立派なものばかりだ。
奥後山を少し下ってから、はっきりした尾根を辿るようになり、この辺りからマツなども点在 して緑色と紅葉の配色がうつくしい。
やがて石尾根直下の水平道を辿って石尾根の登山道に出る。
この先の雲取山は1時間ほどで登れるだろう。雲取避難小屋で今日のメンバーが三人泊まることにし、今二人はデラックスな雲取小屋へ。
二日目 10月29日(土) 天気 快晴
小屋の玄関先で朝焼けに染まる富士を眺め、まずは雲取山へ。
山頂で雲取小屋に泊まった二人 と落ち合う頃には雲ひとつない青空が広がった。
青空のもと、何と言っても嬉しいのは今日はどこまでも快適なトラバース道で終始すること。富士山も連れ添うようにして眺められ、今ひとつ 物足りないのは縦走路の樹木が落葉していることだ。
今日は割り切って展望を目的に歩くことに しよう。
狼平から緩い上り坂をジワジワと登って越し、トラバース道で桟道を幾つか渡って三ツ山を越 す。
この間の登り下りは険しかったが、ここを越してしまえば、また穏やかなトラバース道になる。
北天ノタルで尾根に合わさり、この先でも同様に桟道が多くなる。
三ツ岩を巻いている間で あり、ここも慎重に越してから飛竜山を南面に巻いてトラバースする。
しかし、このまま下って からでは飛竜山の登り返しが辛い。下って行く手前で適当に尾根に取り付いて山頂へ向かうことにしよう。
薄い踏み跡もあったようだが、問題なく飛竜山に立てる。
山頂から飛竜権現に下り、縦走路で次に向かったのがハゲ岩。
縦走路から外れて左側へ少し行 ったところだが、展望は折り紙付きで素晴らしい。
今日は風の無い穏やかな天気であり、ハゲ岩で眺望に浸ること30分。
いよいよ先へと進むことにし、もっとも原生林らしいところを下ってからまた緩やかなトラバース道になり、後はのんびり、のんびりと歩いて将監小屋の目印で左側の急坂を下って行けば宿泊地に着く。
三日目 10月30日(日) 天気 曇り
小屋を出発したのは夜明け前。辺りは闇であり、ヘッドランプで足元を照らして歩く。
将監峠に着き、ここで向かう先の尾根が見えて草原の輝きが見ものなのだが、何せ、まだまだ真っ暗闇。
牛王院平を過ぎ、山ノ神土で右側に採る登山道が和名倉山へ導く。
笹の中の斜面を歩いて尾根に上がり、この頃になって東空がうす明るくなり、明け方の太陽を迎えた。
尾根道で一つ目の高みを越すように思えたが、登っている途中で左側を巻く。
鋭い高みに見えたリンノ峰も、続けざまに巻いてから尾根道を辿る。
尾根道で西仙波を越し、岩まじりの高みを 越えた次の高みが東仙波だ。
東仙波でひと息を入れ、左側へ下る。
登り返して茶褐色に見える高 みが焼小屋頭であろう。
さらに高みへと向かい、この辺りから眺める周囲はダケカンバの疎林が広がって雰囲気が良い。
登山地図では吹上ノ頭を巻いているようだが、登山道は尾根通しで延びており、そのピークも通過しているはずだ。
明るく開けた下り坂を辿ってから樹林下の中でさらに下り、登り返しはカラ マツ林の中。
登りらしい登りになって川又分岐を越し、尚も登って白石山25分の標示を見る。
千代蔵休ん場を越し、目印を丹念に拾って歩けば和名倉山に自然に導かれる。
今日の山頂は賑や か、将監小屋には15人ほどの宿泊者が居たはずだが、ほとんどは和名倉山が目的。
さて、下山に取りかかることにし、まずは白石山25分の標示のところまで引き返す。
そこから二瀬方面の登山道が延び、最終的には秩父湖バス停を目指して下る。
下った早々は緑色の苔むす原生林の中、ゆったりした感覚がひたひたと押し寄せて来る。
左側の小さな草原が古い登山地 図に記す笹ッバのようであり、ここから右側へトラバースして下って行く。
テープもふんだんに有り、あまつさえ白石山の看板もあったのに尾根を離れて行くのには不安がつのって来た。
この まま和名倉沢に下って行くようでもあり、そう思ったら何かしら踏み跡も薄くなって、そこで、 ふと登山地図を見開いて混乱を招いてしまった。
登山地図に眼を当てて子細に凝らせば、なるほど尾根を微妙に巻いているようでもあり、このまま下ってもいずれは尾根に合わさるような様子。
が、この時はそうは思わず、一見した限りで は尾根を辿っているようにも見え、そう思ったら矢も盾もたまらなくなって笹ッバまで引き返した。
後に居合わせた4人のグループもそのように思ったらしく、笹ッバに向かって、今、後姿をひるがえしたばかりなのだ。
この行動で不安に不安が乗じ、混乱に一層拍車をかけることなった。  
笹ッバからの尾根は当然のことながら藪の中。
一歩進んでは一歩退きたいという気持ちを無理 強いしながら何とか前に進んで尾根通しで下り、「この先、スズタケのヤブ、遭難多し!」との 注意書きで、ようやく登山道に合わさった。
右側から登山道が延び、ここで尾根に合わさってい たのは言うまでもない。
さて、スズタケのヤブの中だが、以前から比べるとスズタケの勢いが無 くなったようであり、それほどの難儀を感じないで歩けるだろう。
テープをひとつひとつ慎重に見極め、やがて造林小屋跡に降り立つ。
それから左側の山腹で延びる森林軌道跡の水平道を45分ほど歩いて、登山地図にも記す「電 波反射板あり」のところに出る。
この先は急坂の下りであり、やがて尾根を離れて植林の中を下る。
秩父湖をおそろしいほどの高い吊り橋で渡って対岸に移り、埼玉大学の寮を通り越してバス の走る車道に出る。
後は車道で秩父湖バス停に向かうことになる。
☆コースタイム
(一日目)
後山林道ゲート 9:15 塩沢橋 9:50 ~9:55 取付口10:05 奥後山 12:45~
12:50 水場 14:25~14:35 奥多摩小屋 14:40~15:00 雲取避難小屋 16:05
(二日目)
雲取避難小屋 6:45 三条ダルミ 7:10 狼平 7:55 北天ノタル 9:30 飛竜山 10:05 ~10:15 飛竜権現 10:35 ハゲ岩 10:45~11:10 (昼食11:40~11:55) 将監小屋分岐 13:40 将監小屋 13:55
(三日目)
将監小屋5:15 将監峠 5:25 牛王院平 5:40 山ノ神土 5:45~5:50 西仙波
6:55 東仙波 7:15~7:20 和名倉山 9:05~9:15 二瀬分岐 9:35 笹藪の標示 11:35~ 11:50 造林小屋跡 12:30~12:45 登尾沢ノ頭の標示 13:30~13:45 植林の下り 14:45 吊り橋 15:15 埼玉大学の山寮 15:25 秩父湖バス停 15:45
☆ 費用
タクシー代(奥多摩駅~後山林道ゲート) 約6,200 円(一台)





役員会・総会 議事録2011.11.8
1. 日 時11月5日(土)13時~17時
2. 場 所豊島区立勤労福祉会館(豊島区西池袋2-37-4)
3. 出席者 高柳 大田、高橋、清水(ふ)、斉藤、吉田(博)、川端、白井、原田、 濱田(和)
、寺嶋
4. 議題等
1)24年前半の例会計画策定
・1月~6月の山行計画を協議(別紙、計画案の通り)
2)山での事故を防ぐために 
・参加者は仲間が視覚から外れることのないよう隊列を組むことを厳守する。
・リーダーはサブリーダーの任命に心がけ先頭、最後尾の役を決定し、離れないように 声かけを行う。
3)スポーツ保険の値上げと会費の値下げについて
・来年度4月以降は現行1600 円から1850 円に値上げとなる。
・値上げ分を会費値下げで対応する。年会費を現行の5000 円から4800 円に値下げす る。
5. その他
・ 会の財政状況も好転しており、前年度の参加回数が0回、1回の会員に対して、会報な らびに山行計画書を送付する。
・ 当会の運営に積極的に参加する意識を全会員が持てるよう働きかけを行う。
・ 次回の役員会は4/15(日)or4/22(日)

・ 平成24年度会費納入のお願い
会費納入の時期です、恐れ入りますが平成24 年2 月末までに納入くださいますようお願いし ます。
平成24 年については以下のように変更事項があります。
1) 会費について
11 月の役員会・総会で決定した通り、現行の年額5,000 から4,800 円に値下げします。 2) スポーツ安全保険 スポーツ安全協会から、近年保険金の支払い急増のため24 年度から現行の1,600 円から 1,850 円に値上げするとの連絡がありました。
従って平成24 年度の年会費は以下のようになります。
振込金額:会費4,800 円+スポーツ安全保険1,850 円=計6,650 円
但し、平成24 年4 月1 日~平成25 年3 月31 日迄
振込方法:郵便振込(振込用紙は各位郵便局で入手してください)
ゆうちょ銀行 加入者 :コウザンコウヤマタビカイ 記号 :10030 口座番号:73187421
振込期限:平成24 年2 月末
注)振込先を確認して記載間違いのないようにお願いします。


★ お知らせ
1.10月の第二例会八溝山は都合により、第三例会経ヶ岳は雨のため中止になりました。