山  旅

会報 No.220
好山好山旅会
H.24.6 
 

                                                  

 

 平成24年7月例会山行計画
第一例会 7月1日(日) 大菩薩の山 大菩薩峠 担当者 八木
第二例会 7 月 7日(土)~ 8日(日) 会津の山 安達太良山~東吾妻山 担当者 土方
第三例会 7月14日(土)~15日(日) 八ヶ岳 赤岳 担当者 清水
第四例会 7月21日(土) 那須の山 南月山~白笹山 担当者 池田
第五例会 7月28日(土)~29日(日) 北アルプス 朝日岳 担当者 高橋(和)
 
 
 
 
《西上州 小沢岳・鹿岳・四ッ又山》 
  平成24年4月第4例会の報告 
参加者 清水(ふ)[L] 白井 鈴木 池田 29日のみ 高橋 土方 川端 船生 小渕 合計9名
28日(土曜)快晴
-清水(ふ)記ー
今回は、上州の下仁田駅から近い、小沢岳と鹿岳・四ッ又山を2日で登ろうという計画だ。
初日、4名が下仁田からタクシーに乗り込み、七久保入り口で下車。
気持ちのいい沢沿いの道を 歩き、小沢峠で、ユーターンするように登山道に導かれて行く。登山道の隣には道幅の広い林道が登山道と平行に並んでいるが、私たちは、リボンに導かれて、道幅の狭い登山道を登る。
あっという間に、急登になり、ひとつ花がちらほら見えてくると、頂上に着いた。
下仁田から見ると、かなり尖った形に見えている山だが、思ったほどの急な登りも無く、案内書に書かれて いたように、西上州入門に相応しい山だった。
ひとつ花越しに見える雪の残る浅間山を楽しみ、下山し、丁度タクシーの頼んだ時間に、七久保に着いた。
宿に行くには時間が早かったので、ほたる山公園まで、タクシーに行ってもらい、40分弱で登 れる下仁田入り口の山、御岳山にも登った。
下仁田の町が良く見えるなかなかいい山だった
。夜 は、こんにゃく御膳を楽しみ、宿の人に下仁田の歴史を聞いて、養蚕が盛んだった頃の賑わいに 思いをはせて、床に着いた。
29日(日曜)快晴
-船生 記ー
前日小沢岳に登ったメンバーと下仁田駅で集合。車で来られた方も途中で合流しタクシーで登 山口に向う。
車窓からはラクダの背をした特異な姿の鹿岳と四つのピークを持つ四ツ又山を眺め ながら木々岩登山口に着く。
林道をしばらく歩き、あとは踏み跡をたどりルートを探る行程だ。
ロープの張られた急なザレ 斜面を緊張しながら登り、高原下降点の稜線に出ると道は明瞭になる。
ニノ岳の大岸壁を展望 台が覆いかぶさるように見える。ここからも急な岩場が続き鹿岳山頂へ。
周りの山肌はきれいに芽吹き始め萌黄色に染まりミツバツツジ・アカヤシオの花が多く見られ るようになる。
南端の岩場からは西上州の山々や八ヶ岳・浅間山の展望が良く、足元には集落 ののどかな山村風景が一望出来た。
ここから先、一ノ岳・四ツ又山まではハシゴ・階段状の岩の急斜面の登り降りの連続。
一ノ岳の山頂からは、ニノ岳の岩峰が目の前にせまり実に美しい。
峠から先はこれでもかというくらいの急な登りで四ツ又山頂だ。
それぞれのピークには信仰の 山だったらしく石像や祠が置かれている。
ここから眺める鹿岳は実に素晴らしく、アカヤシオの 花も咲き誇っている。
下仁田の街も足元に見え、ここからの下りは周囲の山並みを眺めながら小 沢橋まで下る予定だが、踏み跡がうすくなりコースを探りながら尾根を下り、車道にでた。
天気に恵まれ、上州の山のスリルと、展望抜群の縦走が楽しめた一日だった。
☆ コースタイム
28日
七久保入口(11:10)八倉峠分岐(11:45)前衛峰(12:35) 小沢岳(12:50~13:25) 前衛峰(13:45)七久保入口(14:50)
29日 木々岩峠登山口(8:50) 高原下降点(10:20)二の岳(10:55~11:20)
一の岳(11:45~12:00)マメガタ峠(12:50) 四ッ又山山頂(13:55)天狗峠(14:30) 巻き道合流(14:50) 林道(15:40)オアシス南牧(16:10)
☆ 費用
宿代 8400円  タクシー代 2690円(下仁田~七久保入口)
3500円(七久保入口~ほたる山公園) 3230円×2 (下仁田~木々岩峠登山口)
電車代 2970円×2(上野~下仁田)





《 南木 曽 岳・恵那 山 山 行 報 告 》
平成24年5月の例会報告 
5月2日(水)夜行~5日(土)
5月3日(木)曇りのち晴れ
(1 日目)
参加者 大田(リーダー)、中村、高橋、瀬川、船生、木村、板橋、牛丸 8名
(記 大田)
馬籠~妻籠 当初は1日目が南木曽岳であったが雨天の可能性が高く、3日目の中山道歩きと入れ替えて実 施した。
東京からの夜行バスは朝6時に名古屋に到着予定であったが、GW の渋滞でバスの到着 が3時間以上も遅れ、皆が中津川行きの中央線電車に乗れたのは9時半であった。
この影響で、中津川駅から南木曽駅に行く電車の待ち時間が1時間半もあることが分かり、電 車での移動を諦め、中津川からバスで馬籠まで移動しそこから妻籠まで歩くことにした。バスは 40分ほどで馬籠宿に到着した。
皆の想いが通じたのか、天気が段々良くなり晴れて来たのは幸 いであった。
連休のためか馬籠では多くの観光客で溢れていた。
我々は妻籠への旧道を歩き始めたが、昼に なったので見晴らしのいい高札場で正面に恵那山を見ながら食事をした。
昼食後のんびりと川沿 いの道に下ってから、峠に向かう道を登り始めた。
馬籠峠では古い茶屋の縁台で笹団子を食べて休憩した。
ここを歩くのは3回目であるが、段々と昔の様子が見られなくなってきたような気がする。
途 中では桃の木が満開の花を咲かせていた。さすがに馬籠から妻籠まで歩く人はそれほど多くはな かった。
古いたたずまいの民宿などを見て歩きながら、皇女和宮が降嫁する時に江戸までこの道 を通ったことなどを本で読んだことを思い出した。
やがて木曽らしい屋根に石置きした大妻籠の古い民家が現れた。ここからは10分ほど歩いて 古い家並みの続く妻籠宿に着いた
。バス停はさらに5分ほど歩いたところにあった。南木曽に行 くバスの到着までは各自自由に行動した。
妻籠宿の旧道は道幅が狭く両側に多くの土産物屋が軒 を連ねており、ここも多くの観光客でごった返していた。
バスで南木曽駅に行き、そこから中津 川まで移動した。中津川から今夜の宿の民宿「子の川」までは15分ほど歩いた。 
5月4 日(金)曇りのち雨
(2 日目)
参加者 大田(リーダー)、中村、高橋、瀬川、船生、木村、板橋、牛丸、 佐藤(名古屋からゲスト参加) 9名
恵那山
(記 中村)
2 日目は、朝5 時、民宿からタクシーで恵那山の黒井沢登山口に向かった。
残念ながら今日の 天気は良くないとの予報。青空が見えると嬉しいのですが?素朴な山、野趣豊かな山歩きが楽しめると!
恵那文楽、元禄時代に淡路の人形遣いが伝えた恵那山。 いくつかの滑りそうな木の橋と徒渉をしながら野熊の池へ(思っていたよりも小さい)、さらに登りが続く。
高度が上がるつれ、積雪も多くなり、歩く度に、大穴!!
天気が良いと、この辺 は幻想的な景観が見られたことでしょう。残念です。
雪は深く、山頂目指して足元に気をつけながら、山頂に到着。
展望なし、寒くて長居は無用、 昼食も早々に来た道を下山。
途中で雨に、急ぎ、雨合羽、ザックカバー等付けて、野熊の池まで 無事到着。
ここからは今日帰宅する組と民宿に泊まる組とに別れて登山口へ。
今日会えた花、シロバナエンレイソ(2 輪)、ハナネコノメ、いまだに名前が分からない花。 感謝。
5月5日(土)快晴 無風
(3 日目)
大田(リーダー)、中村、高橋、板橋、牛丸 5名 南木曽
(記 板橋)
昨日とうって変わって、絶好の登山日和。昨日は、低気圧の通過で天候が激変し、白馬岳で6 人の凍死者がでた。
用事で3名が帰宅され、今日の南木曾岳は大田・高橋・牛丸・中村さんと板 橋の5名である。6時半に民宿白木屋にタクシーを呼び出発。
7時、林道終点から、花崗岩が風化してできた白い砂の道を進む。
7時45 分、金時ノ洞窟。 この辺から岩っぽくなるが、危ない所には木の桟道や橋が整備されているので、怖くはない。う っそうとした高野槙の森の日陰に白い可憐な花が咲いていた。帰宅後、ネットで調べたら、バイ カオウレンだった。
9時25 分、南木曽岳(1677m)着。
標高差700mを2 時間半で登った。頂上は眺望が無いの で、少し先の展望台まで行って、休憩することにする。
10 時、「中央アルプス展望台」は、雲一 つ無い快晴。
正面に大きく南駒ケ岳、その左に空木岳、宝剣岳、木曽駒ヶ岳と続く。絶景を見な がらの昼食は至福の時。時間が有れば、1時間でものんびりしたいところだ。
下山は、出発点には戻らずに、直接南木曽駅まで歩く上級者コースを行く。
1時、上ノ原登山口まで快調に飛ばす。途中、道を間違えた人もいたが、大田さんが迎えに行き、 全員無事帰宅した。
コースタイム
(5月3日)
馬籠宿(12:00)高札場(12:10~40)馬籠峠(13:20~40)妻籠宿(14:50)
(5月4日)
民宿「子の川」からタクシーで約40 分で黒井沢登山口(5:45)野熊の池(7:20~30)
恵那山頂(10:00~30 食事休憩を含む)野熊の池(13:30~13:40)黒井沢登山口(16:00)
(5月5日)
馬籠民宿「白木屋」(6:30)南木曽岳登山口(7:00)南木曽岳山頂(9:25~30)
中央アルプス展望台(10:30~11:00)上の原登山口(13:00)
費用
JRバス 東京~名古屋 6,420 円 JR 名古屋~中津川 1,280 円
北恵那交通バス 中津川~馬籠 540 円 おんたけ交通 妻籠~南木曽 300 円
JR 南木曾~中津川 320 円 タクシー 民宿~黒井沢登山口 6,710 円(1台)
黒井沢登山口~民宿白木屋 8,480 円 南木曾~尾越 5,240 円
宿泊代 民宿「子の川」 6,300 円 民宿「白木屋」 7,500 円






《 雁ヶ腹摺山から楢の木尾根 》
平成24年5月13日(日) 晴れ
メンバー:L白井、小渕、高橋、八木、池田、吉塚、瀬川、竹中、船生、板橋 計10 名
-白井 記-
旧500円紙幣(岩倉具視)の裏側の図柄となっている富士山はこの頂から撮影した写真が基になっている事で雁ヶ腹摺山は有名な山。
大月駅からタクシーで大峠へ。前日、予約をしようと 富士急山梨ハイヤーに連絡したが、既に朝の時間帯は大峠に向かう人の予約で一杯。幸い大月タ クシーに2台空きが有り予約出来た。
峠に向かう途中からまだ十分に雪を被った富士山が視界に現れ、山頂からの眺めに期待が膨ら んだ。
山頂の手前、ナナカマドとツツジの灌木帯に出ると眺望が開け、富士山、南アルプス(聖 岳、赤石岳、悪沢岳方面)がくっきりと見えた。
最後の開けたカヤトの原を登り切ると、山頂は 既に大勢の登山者(半分位は富士撮影目的の写真愛好者)で一杯だった。
ここから眺める富士山 は手前に幾重にも重なる山と合せ、正に紙幣の図柄そのものであった。
混雑の山頂から北へ向かい、楢の木尾根に入ると前にも後ろにも登山者の姿が見えない。大樺 の頭までは程無く到着。
尾根道には細い枯れたササ(根曲がりダケにしては細くスズタケ?)が 被さり、目・顔に刺さらぬ様気を遣いながら進む。
唐松立の手前にダケカンバ、楢の木が美しい 明るく開けた場所が有り、暫し立ち止まってその風景に見とれた。
5号鉄塔の建つ唐松立は天然の芝生が敷き詰められ、東西南北に展望が開けた昼食には最適の 場所。ここで、吉塚さんの点てたお抹茶なども楽しませていただきながらゆっくり休憩。
ここか ら芽吹き始めのカラマツ林や広葉樹林の中、アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を下げて 行く。
途中、やや道が不明瞭な箇所やしばらく目印テープが現れず不安を感じながら達した14 09mピークを過ぎた辺りの露岩帯でようやく咲き始めたイワカガミを見つけた。
やはり今年は寒さが遅くまで続いたため山の花の開花が遅い様だ。
07 年の記録(5/14)では、 この辺りでシロヤシオが現れ、ミツバツツジのピンクが混じり、イワカガミの群生に大喜びした との記述が見られたが…。
長い尾根歩きにそろそろ疲れが出て来た頃に100m強の登り「泣坂」。泣く程の事はなくあっ けなく泣坂ノ頭に到着し、あとは広葉樹の疎林を下り、登り返すと祠の有る大峰山頂。
やや急な下りの先はミズナラ、ブナの混じる緩やかな尾根が続き西沢の頭、この日最後の水無山山頂へと 急いだ。
水無山の直前の上和田への道標に従い、一気に急坂を下って行くが通る人が少ないため か枯葉が厚く被さり、足の踏ん張りが利かない。
上和田には15時40分着、呼んでおいたタク シーで猿橋駅へ。
今回歩いた逆コースで雁ヶ腹摺山を目指す人はまず居ないだろう。10 年前は大変な藪こぎを 覚悟のこのコースは、近年大月市によりササの刈払い、道標が立てられ歩き易くなったとは言え、 上和田まで出合う人は皆無だった。
荒されていない自然を堪能出来ると同時に、あちこちでクマ の食べたと思われる樹皮、ひっかいた跡なども見られ相応の覚悟が必要なコースである。
草木が 茂り見通しが悪い季節は避けその他の季節も大人数で歩き、クマよけの鈴や大声での会話などで 人間の気配をクマに知らせる必要がある。
<コースタイム>
大峠発9:15→雁ヶ腹摺山10:10~25→大樺の頭11:00~10→
唐松立(5号鉄塔) 11:35~12:15→泣坂ノ頭13:30~45→大峰14:00→西沢の頭14:20→ 水無山14:50→上和田15:40
*予想よりも1時間半ほど早く下山出来た。
*タクシー(大月駅-大峠:7280円、上和田-猿橋駅:4760円)






《 西赤石山~東赤石山 》
参加者: 高橋(和)[L]、鈴木、原田、池田 計4名
5月18日(金)曇りときどき晴れ
-高橋 記-
前夜、浜松町バスターミナル20:10 発の夜行バスに乗り、渋滞遅れもなく予定の6:15 に新居浜市の住友病院前に到着しました。
道路の向こう側にタクシーが留まっていたので、手振りで呼 んで乗車、途中コンビニに立ち寄ってもらったくらいで、早朝のせいもあるが対向車のない細く、 くねくねした道をすいすい進み日浦登山口の駐車場に1時間ほどで着きました。
歩き出してまもなく別子銅山跡の遺跡らしい石組みが目に入ってきました。
傍らに説明板が立 っていました。小足谷集落跡と醸造所跡とあり白黒の古い写真と説明文が掲載されていました。
この跡も次から次へと別子銅山跡の遺跡とその説明板が現れてきました。学校跡、接待所跡、演 芸場跡、劇場跡など、相当に大きな建築物が幾つも建てられていたようですが、現在は基礎の石 組みだけが残されていました。
次に坑口跡や選鉱場跡、焼鉱窯群、精錬所跡など直接的な鉱山・工場遺跡の説明板も登山道脇に立っていました。生い茂った樹木に遮られ見えない遺跡もあり、過ぎ去った年月を感じざるを えませんでした。
東屋や水場、トイレがある広場に出ました。水場はダイヤモンド水と名付けら れていました。ダイヤモンドがここから出たというわけではなく、穿孔のドリルが折れ、そのド リルの先にダイヤモンドが付いたままであるので、そう名付けられたようです。
見上げた先が明るくなり登り切ると、そこは銅山越でした。鞍部のせいか風が強く感じられま した。時刻は9:30 をまわっていました。
一休みしてアケボノツツジの咲くという西山を目指し ました。「ツガザクラを守りましょう」と書かれた大きな標識がありました。分布上日本の南限に位置する貴重な高山植物と記されていました。
ツガザクラは砂礫地の脇に小さな花を咲かせて いました。一方、目当てのアケボノツツジは行けども行けども見あたりません。代わりにミツバ ツツジが咲いていました。
西山山頂は展望がありません。銅山越に引き返し、今日の宿「銅山峰ヒュッテ」に下ることに しました。
銅山峰ヒュッテには11:30 に着きました。ここで昼食を摂り、時間もタップリとある ので「東洋のマチュピチュ」と題する東平の遺跡群を見に行くことにしました。
☆コースタイム
日浦登山口(7:25)~ダイヤモンド水(8:25-8:35)~銅山越(9:35-9:5 0)~西山(10:20-10:30)~銅山越(11:00)~銅山峰ヒュッテ(11:30)
5月19日(土)晴れのち薄曇り
-高橋 記-
小鳥のさえずりで目を覚ましました。外に出てみると空は真っ青、雲一つありません。
写真に 撮ろうと小鳥のさえずりを追ってみましたが、鳴き声ばかりで姿を見つけることは出来ませんで した。
朝食を済ませ、私は同宿者を道案内するため皆より一足早く出立しました。時刻は6時過 ぎでした。
道案内は西赤石山への近道を教えるためで、鉄道軌道跡の水平道へ進みました。登り道を見つ けましたので、ここで同宿者と別れ、後続の皆を待ちました。
ここから稜線に出るまで急登が続 きました。稜線からは眼下に新居浜市の街や工場が見え、西の方向には石鎚山も捉えることが出 来ました。
西赤石山の頂上まではミツバツツジやアカヤシオが咲く樹林や見晴らしの良い岩場があり、快 晴の空とあいまって心地よく歩きました。
西赤石山頂は行く人か登山者がおり、東平からの直登 ルートもあるようです。その登山者に兜岩にアケボノツツジが咲いていると教えられ下って見に 行くことにしました。
兜岩に居た登山者にアケボノツツジはどれか聞くと、なんとミツバツツジのことを当地ではそ う呼ぶことを知りました。しかし、ミツバツツジも種類が多く、アカイシミツバ、ツルギノミツ バなどあり私にはよくわかりませんが、目的のアケボノツツジに出会えて満足しました。
東に稜線が延び、ピークが幾つも重なって見えます。気持ちよく進むと物住頭に出ました。
一 片の紙が岩の上に置かれた小石の下にありました。同宿者からのお礼のメッセージが記されていました。
さらに進むと次第に樹林の濃さが増してきました。少し暗く感じる樹林の中の鞍部に石室越の 標識が立っていました。
右は赤石山荘、左は悪路と書かれていました。ここで右に行く鈴木さん と分かれることになりました。 悪路とは言え、私はワクワクを抑えられませんでした。それはこの先の稜線のどこかにルビー を採るためハッパをかけた箇所があると聞いていたからです。
橄欖岩の中に鉱石が見つかったの でしょう。しかし、悪路と称される通り、橄欖岩の岩場はそそり立ち、右に巻いたり、左に巻い たり、岩の稜線をよじ登ったり悪戦苦闘が続きました。道探しのためにしばしば停滞を余儀なく されました。
ハッパの跡の岩場では3人で宝石探しに夢中になりました。気に入った石を持ち帰ることにし ました。それが例え宝石でなくとも輝く石を拾えたことに満足でした。
さらに岩の稜線、悪路は続き、ようやく分岐に出て、そこが赤石越かと思ったが違っていまし た。さらに悪銭苦闘が続きやっとピークに出ました。
大勢の登山者がおり、八巻山の標識と小さ な祠がありました。時刻は正午を過ぎていました。
東赤石山で合流し昼食を一緒に摂ると鈴木さ んと約束していたので歩行の遅れに少し焦りました。
次の鞍部が赤石越でした。そこに鈴木さんのザックが置いてありました。山頂で待ちわびてい るに違いない、そう思い急登を駆け登りました。(駆けてはいませんがそんな気持ちでした。) 山頂に着きました。
ところが鈴木さんが見あたりません。三角点がこの先にあるというので、そ こに進むと居ました。ホッとしましたが、昼食はまだというのです。3人は山頂で昼食を摂るこ とにし、鈴木さんは赤石越に戻り昼食をとることになりました。
その前に記念写真をパチリ。 昼食を済ませ、赤石越に戻り全員揃い下山することにしました。下山路ははじめの頃は岩場、 下るにつれ小石礫の道に変わり、周囲の緑が濃く鮮やかになり、せせらぎの音が聞こえたところ で最初の徒渉点を向かえました。
小川は清く澄み橄欖岩や変成岩の様々な色を美しく見せていま した。 さらに高度を下げると滝に出会いました。滝の先に見える谷は美しい新緑に覆われていました。
ここからがなかなか高度が下がらず谷や尾根に沿って水平道を歩む感じでしたが、少しずつ高度 が下がったのでしょう。目を上げたところにガードレールがありました。地図にないので新しい 林道でしょう。もうすぐ下山口と感じ安堵するとともに力が湧き、一気に駆け下りました。(こ こも駆けてはいませんがそんな気持ちでした。)
☆コースタイム
銅山ヒュッテ(6:10)~稜線(6:50-7:00)~西赤石山(8:20-兜岩往復-9: 20)~
物住頭(9:55)~石室越(10:50-11:00)~八巻山(12:15)~赤 石越(12:30)~
東赤石山(12:45-13:15)~赤石越(13:35)~徒渉(1 4:35)~
瀬場への分岐(15:30)~筏津(16:10)
☆費用
高速バス代 往復 21400円 タクシー代 (新居浜~日浦登山口) 一台約5800円
(マイントピア別子~新居浜) 一台約3800円 銅山峰ヒュッテ 1泊2 食 6000円
バス代 400円






《 檜洞丸~犬越路 》
参加者 清水(ふ)[L] 斉藤 佐々木 瀬川 長島 板橋 計6名
5月27日(日) 快晴
―佐々木 記―
今日はお天気も良く最高の登山日より。シロヤシオが咲いているのを期待しながら新宿駅へ。
新宿から清水さんと、隣り合わせの席。途中斎藤さんが乗車。わいわい目的地まで楽しい時間が、 過ぎて行きました。
新松田でみなさんと会い、瀬川さんはもうバスの中。板橋さんとはじめまし て。長島さんお久しぶり。挨拶もそこそこにバスは出発。
のどかな街並みを見ながら西丹沢自然 教室到着。 人がたくさんで、にぎやかです。
雲ひとつない青空のなか登山開始。川を渡り(水が少なくてよかった)新緑の木々に誘われる ように登って、ゴーラ出会まで行く途中にササバキンランとササバギンランがポツンポツン咲い ていました。
途中下山してきた男性からシロヤシオは咲いていないとの情報で、がっかり 。
犬 越路の方に咲いているのを期待しつつやがて第二展望台到着。
富士山がとても素敵でまだ早いが 富士さんを見ながら昼食に。長島さんが持ってきて下さったソーメンを頂きました。美味し い、、、、。
若者の団体が次々下山してきました。みなさん富士の素晴らしさに感激してカメラの嵐。
私たちが一番いい思いをしました。
満腹で幸せいっぱいで登山開始。やがて下山してきた高校生とすれ違い、挨拶が元気いっぱ いで気持ち良かった。
第一展望台に近くなるとなんとシロヤシオが咲いているではありませんか。 さっきすれ違った男性はなに見ていたの? ムラサキヤシオも沢山咲いています。
急な登り階段ありで、足もそろそろ疲れ、後どのくらいかなと思っていた時、元気な小学生の親子に出会い、子供さんから「もう少しですよー頑張ってください。」元気な声で励まされ頂上へ。
途中昼寝を している登山者、満開なシロヤシオの木の下で食事している団体あり。
頂上は広くトイレも完備 (150m下がったところ)。人も多くとてもにぎやかでした。
さー犬越路へシロヤシオ、ムラサキヤシオの満開な木々に歓声あげながら下山。
途中すれ違 った女性登山者に下山気をつけてと。そんなにきついの?少し行くと先ほどの方の言ったことが分かりました。気
をぬかず鎖をたよりに、でもちょっと(足がズル)危ない危ない。やがて到着。 立
派な避難小屋有り。一息入れ出発。
途中素晴らしい景色を満喫しながら、足元に神経をかけ、 やがて用木沢出合到着。
ここからバス停迄1500mちょっと。バスの時間が迫っている。 しかし、 ギリギリ間に合いました。
ビールを買う時間も有り。 まずは一息、お疲れ様でした。 とても気持ちの良い山行でした。 ありがとうございました。
☆ コースタイム
西丹沢自然教室9:50 ゴーラ出合10:45 展望台11:40~12:00
檜洞丸 13:25~13:45 熊笹の峰14:25 犬越路16:00 用木沢出合17:08
西丹沢自然教室17:30
☆ 費用
電車代(新宿~新松田)750円×2 バス代(新松田~西丹沢自然教室)1150円×2




★ お知らせ
1. 4月の第四例会「西上州の山」の報告は今月号に載せています。