会報 No.225
好山好山旅会
H.24.11
平成24年12 月例会山行計画
第一例会 12月 2日(日) 静岡の山 浜石岳 担当者 大田
第二例会 12月 9日(日) 丹沢の山 大山(納会) 担当者 白井
《 南アルプス:甲斐駒ケ岳 》
平成24年10月の例会報告
平成24年10月6日(土)~7日(日) 曇り
メンバー:L白井、小野、中村、梅澤、蔵 計5名
-白井 記-
【1日目】
3連休の初日で広河原は大混雑で、12:15発北沢峠行きのバスは一度に5台が出発。
北沢峠のベンチで昼食を取っていると、前日馬の背ヒュッテに泊まり仙丈岳に登って来た小野、 中村両名に出合った。
バス停前の南アルプス市営北沢駒仙小屋は建て替えの最中だった。
ほぼ出 来上がっていたが素晴らしく綺麗で、山小屋というよりリゾート地のロッジ。
仙水小屋までは小一時間で到着。
まだ夕飯まで間が有るので、仙水峠まで腹減らしを兼ねて仙 丈に登ってお疲れの2人を残して下見に行った。
苔蒸す森林帯を抜けると一気に視界が広がりゴ ロゴロの岩場を登って行くと程なく峠に着いた。
甲斐駒ケ岳・摩利支天がどーんと現れ、明日の 登頂への期待が高まる。
仙水小屋に戻ると暫くして、夕食。(まだ4時を回ったばかり)ここは雨が降っていなければ 屋外のテーブルでの食事となる。
仙水小屋は、毎日甲府市内へ材料の買い出しに行き、刺身が出 る事で有名。
この日もカツオ、サーモン、生シラス、イカ、ホタテの刺身が並んだ。
仙水小屋は 完全予約制なのでゆったりとしたスペースで泊まれて安い(6500 円)、が食事の時刻が朝夕共に 早い。(今回は朝食も4時)
【2日目】
夜通し降り続いた雨が明け方には上がり、まだ明けきらぬ中ヘッドランプを付けて小屋を出発 した。
森林帯では未だ暗い足元を照らしながら、ぬかるみを避けつつ進んだ。
岩場に出る頃には 辺りはかなり明るくなったが、空は曇ったままであった。
仙水峠からはまだ甲斐駒ケ岳・摩利支 天、仙丈岳方面もはっきりと見えた。 ここから駒津峰の急登が始まった。
時々息を整えながら振り返ると、中腹に赤・黄の紅葉と緑 のコントラストが綺麗な栗沢山、アサヨ峰、早川尾根の彼方には鳳凰三山が見渡せた。
仙水小屋 で別れてアサヨ峰、早川尾根方面に向かった中村・梅澤組らしき斜面を登る姿を確認、小野さんが何度か「おーい」と呼びかけたが返事は無かった。
次第にガスがかかり始め、駒津峰に着いた時は全くのガスの中だった。
一瞬ライチョウの姿を見られたのがわずかな収穫か。
ここから甲斐駒ケ岳に向かう尾根は痩せた岩場が連続する。
岩場に不安がある小野さんは5分 程進んだところで引き返し、駒津峰で待つ事になった。
六万石をすぎてもいっこうにガスが晴れる気配は無く、時折小雨が混じる中の岩場を慎重に進んだ。
急登コースを避けて巻き道を行き、 摩利支天分岐からは甲斐駒の核心部である花崗岩の砂礫の急登を、空気の薄さにあえぎなが黙々と登った。
蔵さんもかなり苦しそうだったが、私もノロノロペースで足が進まない。
晴れていたら白く輝く自然の造形美が、きっと素晴らしかったのだろう。
定年になって時間が 自由になったら天気の良い日を見計らって再挑戦したい山だ。
ようやく頂上に立つと祠や一等三 角点があり、思っていたより広い空間が広がっていた。
展望は全くダメだったが、久々の3000 mの頂(33m足りないが)に立てて、私個人としては満足。
但し、5 人パーティーで甲斐駒山頂に立ったのが2 人のみで、リーダーとしては少々残念な山行ではあった。
この後40人以上のツアー客が登って来て、下山途中の岩場は大渋滞。
団体以外も山ガール風 の女子、子連れの家族パーティーが続々と登って来た。
人気のあるブランド峰で、紅葉の時期の 3 連休では仕方が無い。
我々は仙水小屋からの朝立ちだったので、比較的空いている時間帯に登り切る事が出来たのは幸いだった。
小野さんの待つ駒津峰に急ぎ、3 時間半ぶりに再会。
昼食を とり、ハイマツ帯の尾根を双児山目指して下った。
晴れていれば正面に北岳、仙丈、塩見が眺め られるはずなのだが…。
双児山は僅かな登り返しだ。樹林帯に入ると急坂が続く、雨で濡れているので木の根の上で滑 らない様に慎重に下った。
樹林の中で時折見えた霧に霞んだ紅葉は、青空をバックに輝く紅葉と また違った良さが有る。
北沢峠にはバス出発予定時刻のかなり前に到着した。
時間もあるので暖 かいうどんか、そばでも食べたかったが既にバスの順番待ちの列が出来ていたので断念し、少々早い臨時バスに乗り込み広河原に向かった。
<コースタイム>
【1日目】
北沢峠13:15→仙水小屋14:00
【2日目】
仙水小屋発5:00→仙水峠5:35着5:45発→駒津峰7:35着7:45発→六万石8: 20→摩利支天分岐8:45→ 甲斐駒ケ岳(山頂)8:25着8:45発→駒津峰11:15着 12:00発→ 双児山12:35着12:50発→北沢峠14:15
《 志津倉山 》
日時:平成24 年10 月13 日(土)晴れ
参加者: 土方(L)、高橋、八木、船生、原田、瀬川(敬称略) 6 名
朝7 時につくばエクスプレスの守谷駅に集合し、レンタカーで登山口である福島県の大沢登山 口へ向う。登山口にある志津倉の鐘をたたいてから出発。
大沢に沿って登山道を行くと小沢に向う分岐があり、すぐに巨大なスラブの雨乞岩が現れた。
トチやミズナラの急坂を登ると最後の水場に到着。ここから屏風岩,三本松までは急坂の連続で やっとの思いでブナ平に到着。
ここは志津倉本峰との分岐となっていてわずかな時間で山頂に到着。
山頂からは会津の山々の 展望が素晴らしかった。
下りは細ヒドコースをたどるが、途中に鎖場もあり変化にとんだコースであった。
コースタイム:
登山口(11:10)-雨乞岩(11:30)-水場(12:00) -三本松(12:30)-
山頂(13:00)-登山口(14:40) 2 時間30分
《 本名御神楽山 》
日時: 平成24 年10 月14 日(日)晴れ
6 時に宿を出発し40分程で霧来沢の登山口に到着し身支度を整えてから出発。
尾根取付点までは比較的平坦な沢道で、途中で八乙女ノ滝などを見ながら気楽に歩けた。 尾根に取り付くと急斜面が連続し、杉山ヶ崎のピークにつくところで前ヶ岳南壁などの絶景が 眺められた。
ここからは鎖場もある急坂で避難小屋に着けば山頂はあと少しだ。
山頂からは、飯豊連峰、浅草岳など360度の展望があり今までの疲れを吹き飛ばして くれた。
時間に余裕があるので御神楽本峰まで足をのばしました。
コースタイム:
登山口(6:45)-八乙女ノ滝(7:05)―尾根取付き(7:30) -杉山ヶ崎(8:50)-
熊打塚(9:20)-本名御神楽山頂 (10:00)-御神楽本峰(10:50)-
本峰出発(11:20) -御神楽山(11:50)- 熊打場(12:20 )-沢出会い (13:15)
-登山口(14:00)
費用:
総額 ¥75,000.-(1 名あたり¥12,500.-) 内訳: レンタカー ¥32,760.-.
- 宿泊代 ¥22,950.- その他 ¥19,290.-
《 高川山- むすび山 》
10 月27 日(土曜日) 天気:薄曇
参加者:原田(L) 高橋 竹中 長島 板橋
高川山感想文 板橋健一記
ごく一般的なルートだと初狩駅から高川山頂上まで1 時間40 分だが、今回は西から
大回り して4 時間の上り。
下りも往路を戻れば、1 時間20 分のところ、頂上から東に伸びる尾根道を たどり、大月へ
2 時間40 分の下りだ。
全コース、アップダウンが多く、標高差だけでは分からない歩きでのあるコースだった。
前日まで晴れ時々曇りの予報だったが、初狩駅を下りると小雨。
駅構内でカッパとザックカバ ーを装着した。
今年の秋は、天候不順で例会が2 回中止になり、その他の例会でも小雨が多かっ た。
20 分ほど歩き、山道に入る。最初は藪で、 雫でズボンが濡れてしまうので、雨具の下も履 く。
藪は20 分ほどで終わり、 広葉樹の林になったが、紅葉にはまだ早かった。
屏風岩での休憩の 時に、Nさんが持参のけんちん汁をご馳走してくれた。
寒い日に温かい汁で体が暖まった。夏の ソーメンといい、秋のけんちん汁といい、Nさんいつも有難うございます!
大岩-鍵掛峠-羽根子山と進む。何回アップダウンがあったことか。
ロープにつかまって慎重に下る所もあった。途中のカンバ沢の頭で昼食を食べた。
1 時25 分、高川山頂上に着く頃には 薄日も出て、雲の中に遠く道志の山々も見えた。
大月への道も登り下りが多かったが、整備された気持ちの良い尾根道だった。
今回のコースは、私の昭文社の地図には出ていない。2 万5 千分の1 の地図を見ても、地名は詳しくは載って いないルートだ。
何回か道を間違えそうな箇所があったし、一人では来にくい面白い山行だった。
会う人も少なく静かな山の一日をすごした。
コースタイム:
屏風岩コース上り口9:27 - 10:28 屏風岩10:40 - 大岩11:04 鍵掛峠11:29 - 12:13 カンバ沢ノ頭12:40 - 羽根子山12:55 - 13:23 高川山13:38 -
天神峠14:50 -むすび山15:56 - 大月16:22
費用:
JR 高尾-初狩 740 円 大月-高尾 570 円
お知らせ
1.10 月第三例会「宝珠山・五箇山」は悪天候のため中止になりました。