山  旅

会報 No.231
好山好山旅会
H.25.5 
 

                                                  

 

  平成25年 6月例会山行計画
第一例会 6月2日(日)          丹沢 檜洞丸 担当者 八木
第二例会 6月9日(日)          中央線 滝子山 担当者 原田
第三例会 6月15日(土)~16日(日) 北上山地 焼石岳 神室山 担当者 白井
第四例会 6月22日(土)~23日(日) 那須 大白森 小白森 担当者 清水 




 《奈良吉野山と大阪金剛山》
平成25年4月の例会報告
4月13日(土) 快晴
参加者 清水[L] 鈴木 池田 斉藤 計4 名
―斉藤 記―
12日23時新宿発の夜行バスで出発し、いよいよ今日は地蔵峠から桜の吉野山をめざす。下市口駅から乗ったタクシーは、地蔵峠の上の春日神社まで行ってくれた。
神社左の急斜坂を上って行くと鳳閣寺に着く。
次の目的地百貝岳へは、その右手の宿坊の脇から登る登山道がある。
良く見ないと見逃しそうな場所だ。
吉野山までの登山道は、吉野杉、檜の良く手入れされた森の道を行く。
日本三大美林の一つで、 最高級のブランド材としても名高いらしい。
みごとに植林された美林の中を歩くのも、気持ちの いいものだ。
人声が近くなると、西行庵のある奥千本に着く。
ここからは今までの静かな登山道 と違い、観光客でいっぱいだ。
桜は一目千本とはいかないが、丁度見ごろで、きれいに咲いてい る。
ここ奥千本は、西行法師が出家後、俗界を避け3年間侘び住まいをしたと言われる小さな庵 があり、近くには岩間を流れる「苔清水」もある。
吉野山の最高峰の青根ヶ峰も大勢の人だ。山頂を少し下った所で昼食を摂る。
今日は天気も良 く見晴らしも良い。高城山からは明日行く大阪金剛山の山並みが、はるか遠くに見える。
吉野山の桜はシロヤマザクラで、薄ピンクの色が山を埋め尽くすポスターの光景を思い浮かべ ながら、上千本、中千本、下千本と下って行くが、残念ながら花は散り急ぎ、葉桜になろうとしている。ところどころ残る遅咲きの桜が美しい姿を見せてくれホッとする。
わらびもち、柿の葉 寿司、お茶処等々ご当地特産物を売る店が並ぶ参道は、人、人でごった返し、トイレはどこも長 蛇の列ができている。
社寺もゆっくり見学することはできなかったが、世界遺産にふさわしい立派な佇まいで、それぞれに歴史の跡を色濃く残しているらしい。
静かな時に来るのも良いかも知 れない。
吉野駅で待っていてくれた豊岡さん、牛丸さんと合流し、近鉄吉野線に乗り今日の宿 紀 伊見荘に向った。
紀伊見荘の宿泊者 清水 斉藤 池田 鈴木 豊岡 濱田(寿)牛丸 計7 名
4 月14 日(日)快晴
参加者 清水[L]斉藤 池田 鈴木 牛丸 計5 名
-牛丸 記―
宿泊場所「紀伊見荘」を朝6時に出発した。
うす曇ではあるが朝焼けを浴びつつ冷気の中、村の家々の間の道を進んで行った。
小一時間歩を進めて「紀見峠」に到着。
ここから尾根伝い金剛山頂に繋がる、いわゆる「ダイヤモンドトレール(略してダイトレ)」の始まりだ。
近畿では六甲全山縦走路と並ぶハイクの王道とも言うべき人気の歩道とのことだ。
歴史を紐解くと昔「修験道」として 開かれた道とのこと、尾根伝いにそれ程起伏はなく、踏み固められた比較的幅広の歩き易い山道 が続く。
途中「山ノ神」「西の行者」「杉尾峠」分岐を経て、2時間程で「行者杉」分岐に到着。
この当たりで事前に知らされていた地元山岳連盟主催の山岳マラソン・歩きイベントの最初の走者に遭遇した。
この辺りから昭文社地図で金剛山界隈2万5千分の一の詳細領域に入っていく。
勾 配が少しきつくなったり、丸太階段が続いたりして、2時間程で「久留野峠」近辺に到着。途中イベント参加者がどんどん増し、その都度お互いに声を掛け合い道脇に避ける動作が続いた。ランナーの一生懸命な姿を見て、ついつい仲間から励ましの一声が出た。
金剛山頂での昼食という思 いもあったが、そこまではまだ距離があり、ここで昼食となった。それから一時間半ほどでようやく金剛山山頂広場に着いた。
途中「一の鳥居」分岐でダイヤモンドトレール道からはずれ、多く のイベント参加者からは解放された。
山頂のお寺、神社付近をぶらつき、休憩所で一休憩して、下りは「千早本道」だ。この道は延々と丸太階段が続く。
こんな階段よりも普通の土の坂道の方が歩き易いのに、などと思いながら、 一時間ほどで「金剛登山口」に到着。
16 時頃のタイミングの良いバスに乗り、南海鉄道「河内長野」 駅への帰路についた。
総歩行おおよそ8 時間、距離おおよそ15km 以上という、事前に詳しくは勉強していかなかった 小生にとっては、思ったより歩き応えのある山旅だった。
なお、個人的な思いではあるが、時々 山中で上記のような山岳ランナーに出会うけれど、ゆっくり山歩きを味わいたいと思うものにと っては少々迷惑な存在だ。
☆ コースタイム
13 日
吉野山 鳳閣寺 9:30 百貝岳 10:25 西行庵 11:35 青根ヶ峰 12:15
金峯神社 14:15 近鉄吉野駅 16:00 14 日 大阪金剛山 紀伊見荘 6:00 紀見峠 7:00 山の神 7:26 西ノ行者 8:35 タンボ山 9:00 行者杉 9:50 千早峠 10:45 久留野峠 12:00~12:27 金剛山 13:58 金剛登山口 15:48
☆ 費用
高速バス代 8400 円 タクシー代 (下市口~春日神社) 4330 円 宿代 9850 円
電車代 吉野~紀見峠 970 円 河内長野~難波 540 円 難波~新大阪 270 円
新大阪~東京 13240 円(新幹線特急代を含む) 南海バス代(金剛登山口~河内長野) 470 円




《坪山》
参加者:原田(L) 梅沢 八木 板橋 計4 人
4月20 日(土曜日) 天気 やや晴れから曇り
バスの運転手さんが気を利かして、佐野峠登山口の看板の所で下ろしてくださった。
もう一人のハイカーはそのまま乗っていたので、どこを登るのかなと思っていたら、「勘違いしてしまいま した」とニコニコしながら、支度中の私達の所に戻ってこられた。
この方だけが、本日唯一の同 コースの方で、山頂で再会、(この方が上がった時は20 人位いたそうだが、私達が着いた時はこ の方のみで、静かな山頂)運よく全員写真を撮って頂けた。
登山口から大きいジグザクの植林を 上がると鹿柵の張り巡らされた伐採地、ここは思いがけずスミレ天国、私のテンションが上がる。
坪山へ向かう尾根は芽吹きの雑木が心地よい。
途中思いっきり下がった後、お目当てヒカゲツツジの花が見られる狭い急な尾根をしばし上がると、山頂。
曇り気味で気温も低いので早々に下 山。
西尾根は張られたトラロープに感謝あるのみの、急下り、乾いた土道をこけないよう、ゆっ くりと。
上部はまだまだヒカゲツツジは鑑賞に堪える咲き振り、下るにつれ、イワウチワも可憐 な花を咲かせている。
桜は終っているがモモの花などで彩られた長閑な里から、びりょう館へ歩 く。
上野原へ直通の臨時バスに乗り、予定より早く帰路についた。
コースタイム
登山口9:00 坪山への尾根取り付き10:57 (11:35-55 昼食) 12:16 坪山12:22
神社13:30 びりょう館13:58
☆費用
高尾―猿橋570 円 上野原-高尾320 円 猿橋-小寺560 円
びりょう館- 上野原900 円
☆花ベスト3 ヒカゲツツジ イワウチワ 7種のスミレ類
☆夏鳥 センダイムシクイ ツツドリの声





《鎌ヶ岳・御在所岳・藤原岳・伊吹山》
4月27日(土)曇りのち晴れ
(1 日目)
参加者 大田(リーダー)小野、中村、高橋、瀬川、板橋、牛丸 計7名
(記 大田)
《鎌ヶ岳~御在所岳》
GWの夜行バスでは到着時間の遅れが予想されるので、計画作成時に夜行バスの到着時間 と、目的地への移動には少し余裕を持たせていたが、バスは予定通りに到着したため、予定 よりも早くスムーズな移動ができた。
名古屋駅で合流した高橋、板橋、牛丸、大田の4人は予 定時刻よりも1本早い近鉄電車に乗り、四日市まで移動した。
四日市の湯の山温泉行き電車内 で女性陣(小野、中村、瀬川)とも合流して登山口のある湯の山温泉駅に向かった。
GWの初 日ではあったが、電車はそれほど混んではいなかった。
湯の山温泉駅でタクシーに乗車し、 武平峠に向かった。
武平峠からは鎌ヶ岳には1時間半程度で頂上まで行ける。
武平トンネル入り口の駐車場脇から武平トンネルの上に登るとそこが武平峠であった。
ここから南北に続 く道を南に登ると鎌ヶ岳、北に登るとご在所岳に行くことができる。
我々は南の登山道をゆ っくりと登った。
途中でショウジョウバカマの花や、ヒメツツジの花を見たりしながら登って行くと、頂上近くで急傾斜のガレ場があった。
少し緊張を強いられたが、鎖やロープを使 って足場を確保しながらゆっくりと登り、10時半頃、頂上に到着した。
頂上からは北側に 御在所岳が見え、祠のある場所からは入道ヶ岳、仙ヶ岳などの山が見えた、下りはガレ場を 下らず、巻き道通り、元の道に出て武平峠に戻った。
まだ午前中であったため参加者の意見 を聞き、当初の計画にはなかった御在所岳を通り、下山することにした。
御在所岳へは鎌ヶ岳とは反対の明るく開けた道を登って行った。
峠から1時間半ほど歩いて登った御在所岳は 山頂近くまでロープウェイとリフトを乗り継いで登れるため、登山者よりも観光客の多い山であった。
山頂はスキー場になっており、冬はスキー客も来るためロープウェイは通年で動 いている。山頂からロープウェイ乗り場に行く途中にある小さな池ではミズバショウが咲いており、池の近くではザゼンソウも咲いていた。
山頂はで1時間弱の食事休憩時間を取り、 自由行動とした。
下山はロープウェイで先に下る2人を除き5人で、大きな奇岩もあり、景色のよい中道を通り下山した。この道ではヤシオツツジのピンクの花が満開を迎えつつあっ た。
湯の山温泉のバス停で先にロープウェイで下山していた2人と合流してバス、電車を乗り継ぎ、三岐鉄道の伊勢治田駅で下車して17 時過ぎ、本日の宿である「魚忠」に着いた。
4月28日(日) 晴れ
(2日目)
参加者 大田(リーダー)小野、中村、高橋、瀬川、板橋、牛丸 計7名
(記 板橋)
《藤原岳》
昨日の寒気も和らいで、おだやかな登山日和となった。
純和風旅館「魚忠」 のご夫妻に見送られて伊勢治田駅に向かう。「魚忠」は、牡丹や白山吹などの花も咲いていて いる庭もきれいに手入れされ、安くて良い旅館だった。
西原駅で下車。駅に隣接して太平洋 セメントの工場があった。
三岐鉄道はかつてはセメントを運ぶ鉄道だったとか。
舗装道路を 15 分で、登山口。板の間付の立派な休憩所と広い駐車場があった。
ここから1,140mの頂上まで標高差約1,000mの登りだ。
二合目の標識のあるあたりは、杉 と広葉樹の混交林だ。四合目付近は道も広く、淡々と登る。
木々の下枝は新緑がきれいだが、 上の方の枝は、まだ新芽もでていない。
フモトスミレが咲いていた。七合目あたりでまた杉 林になった。
ネコノメソウやシロツメクサが咲いていた。
八合目は別の登山口からの道と合流し、ちょっとした広場になっていて、いい休憩場所になっていた。
九合目あたりには福寿草が多いが、すでに咲き終わっていた。
ここからは、岩がゴロゴロ露出して、歩きにくい道 だ。
登山口から2時間半で避難小屋に着いた。
大きな避難小屋で、北風を避けて中で休憩して いる人もいた。
頂上までの間は潅木しかないので、丸っこい頂上がよくみえた。
20 分で頂上。花をよく知っ ている人は、ミヤマコバイモを見つけたそうだ。
南に鈴鹿山脈の山々が良く見えた。風が冷 たく、早々に下山。避難小屋前から天狗岩に向かう。
岩がポコポコとびだしたカルスト地形だ。天狗岩から戻り、避難小屋前で昼食。
往路を戻り2 時間弱で休憩所着。
30 分ほど休憩して、西藤原駅に向かった。
宿の「いのしし亭」に着いたのは6 時過ぎていた。
夕食は鹿肉のし ゃぶしゃぶ。 まったく臭みが無く美味しかった。
宿のご主人が罠で獲った鹿だそうだ。散弾銃で穫った鹿 は、すぐに血抜きができないので臭みが残るという話に、なるほどそういう物なのかと感心 した。
4月29日(月) 晴れ
(3日目)
参加者 大田(リーダー)小野、中村、高橋、瀬川、板橋、牛丸 計7名
(記 牛丸)
《伊吹山》
ログハウス風の宿で、前の晩、宿のご主人とお上さんで捕獲し、しゃぶしゃぶ肉の状態にまでして下さった貴重な地元鹿肉をたらふくとご馳走になった。
朝もしっかりと朝食をとり 好天に恵まれた三日目の始まりだ。
朝7 時最寄のJR 垂井駅に向けてタクシーで出発。関が原駅までJR、そこからまたタクシーで40 分くらい伊吹山ドライブウェーを上り、山頂駐車場着。
頂上遊歩道を小一時間ほど散策気分で楽しんだ。
途中西端で琵琶湖を眼下に望むことが出来 た。
そこから、ガイド地図では歩行禁止になっているが、バスの無いシーズンということで、ド ライブウェーを1.5km 程歩いて、「北尾根取り付き点」に到着。
ここからは比較的なだらかな尾根伝いの道だ。
頂上と違って行き交うハイカーはぐっと減る。好天に恵まれ視界も良好。
背後に、通ってきた台形状の伊吹山を後にしながら、周辺の山、谷を見下ろせる視界で、気 分爽快だ。
花々に詳しい女性陣が、行く先々で「アッ、この花が咲いている」「あの花が咲い ている」と説明してくれる。景色が良い上にいろんな花が出迎えてくれる充実した山歩きとな った。
遠くに、前日車窓からひょっとしたら伊吹山にまだ雪が積もっているのかしら、と間違えた雪山がずっと見えている。
方角からしてまず「白山」だろう。途中「大禿山」で昼食休 憩を取った。
反対側から登ってきたいくつかのグループも昼食をとっていた。
尾根道コースは国見岳まででここから下りとなる。当初の予定の「国見峠」経由は、すれ違 ったハイカーの話から道の崩落があるとのことで、スキー場の方へ下りることとした。
かな りの急坂が待ち受けていた。
途中ピンクの可憐な「イワウチワ」の群生が我々を方々で迎えてくれた。
スキー場直前は最も急坂でブレーキを掛けながら、膝に負担を掛けながら、枯葉が 被い尽くした道を下りていった。
KDDI の管理敷地内の道ということが、整備不十分な道にな っているのだろうか。
スキー場で事前にリーダーが手配して下さったタクシーに乗り、40 分程乗り養老鉄道の起 点「揖斐」駅に16 時前に着いた。
大垣駅で東京組、名古屋組は別れた。ちなみに、前日桑名 から大垣まで乗ったので、養老鉄道は全線乗ったこととなった。
東京組の方達にとっては、 地方ののどかなローカル線に乗ることが出来た、ゆったり山旅になったことと思う。
コースタイム
(4月27日)
武平峠(8:20)鎌ヶ岳山頂(9:30~42)武平峠(10:30~35)御在所岳(11:50~12:40) 湯の山温泉バス停(14:50)
(4月28日)
伊勢治田6:40 発 西藤原(6:58~7:05)登山口休憩所(7:20~25)
避難小屋(9:45~50) 藤原岳山頂(10:10~25)避難小屋(10:40)天狗岩(11:10~25)避難小屋(11:45~12:20) 登山口休憩所(14:05~40)西藤原駅(14:50)
(4月29日)
関ヶ原からタクシー約40 分で伊吹山山上駐車場へ 伊吹山山上駐車場(8:45~ 50)
伊吹山山頂(9:25~ 35)山上駐車場(10:00)北尾根取付点 (10:25)
御座峰(12:00~05)大禿山(12:35~13:00)国見山(13:30~40) 国見スキー場(14:50~15:10) 国見スキー場からはタクシーで近鉄揖斐駅まで移動し、揖斐駅から養老線で大垣駅に移 動。
費用
JRバス 東京~名古屋 6,420 円 近鉄 名古屋~湯の山温泉 830 円
三交バス 湯の山温泉~近鉄湯の山温泉 260 円
近鉄、三岐鉄道 湯の山温泉~伊勢治田 880 円 三岐鉄道 伊勢治田~西藤原 200 円 
三岐鉄道、近鉄 西藤原~桑名 750 円 近鉄 桑名~大垣 790 円 揖斐~大垣 400 円
JR 大垣~垂井 190 円 垂井~関ヶ原 180 円 大垣~東京 11,310 円
タクシー 湯の山温泉~武平峠 2,780 円(1台) 
宿(いのしし亭)~垂井駅 1,020 円(1 台) 関ヶ原~伊吹山山上駐車場 8,150 円(1 台) (ドライブウェイ通行料2,000 を含む) 国見スキー場~近鉄揖斐 5,890 円(1 台)
宿泊代 「魚忠」 5,800 円 「いのしし亭」 5,250 円



★第一例会 セイメイバン−岩殿山は雨の為、中止となりました。
★お知らせ このたび当会の銀行口座が下記に変更になりましたのでお知らせいたします。 ゆうちょ銀行 記号 10030 番号 32588101 名前 コウザンコウヤマタビカイ 口座変更について、ご了解いただき、お忘れなきようお願いします。
今後、会費等の振り込みは上記口座にお願いいたします。