会報 No.233
好山好山旅会
H.25.7
平成25年8月の山行計画
第一例会 8月4日(日) 上州 赤城山 担当者 小渕
第二例会 8月10日(土)~11日(日) 北会津 東吾妻、箕輪山 担当者 土方
第三例会 8月16日(金)~20日(火) 南アルプス 聖岳~光岳 担当者 高橋
第四例会 8月31日(土) 御坂 御坂古道 担当者 池田
《滝子山》
平成6月9日(日曜日) 天気 晴れ
参加者:原田(L) 板橋 吉塚 計3人
ー原田記ー
車道は暑かったが、尾根に入ると樹林の影、心地よい風も吹いて梅雨の晴れ間の山を満喫した。
新緑深く展望はなく、上部ではイワカガミには遅かったものの、ヤマツツジはあちこち開花中。
地図の破線の岩尾根は、忠実にルートを追ってゆっくりと。
山頂はやっぱり山ガール、山ボーイ を含め20 人以上が昼食中。
いつ来ても、人気のある山だ。さらにポツポツ人が上がってくる。
下山は浜立尾根経由。アオハダ、マルバウツギ、ヤマツツジなど樹の花を観察しながら、急な 下降の続く尾根をひたすら下りる。
車道に飛び出すと、暑い日ざしを受けた可愛い道証地蔵が迎 えてくれた。
☆ 登山口からしばらくのところで、体調不良のお一人とお友達の計お二人が残念ながらリタ イア。
後で聞くと、山頂までは行かなかったものの、尾根を上がってヤマツツジなどゆっ くり楽しんで帰られたとのことでした。
☆ コース:
笹子8:30-寂ショウ庵入口9:23-鉄塔9:57-林道10:01-
尾根合流(昼食) 11:59-12:28-山頂12:41-12:55-浜立山13:23-
道証地蔵14:43-笹子15:47
☆ 費用:
高尾⇔笹子 820 円×2
《焼石岳1547m・神室山1365m》
平成25 年6 月15 日(土曜日) ~ 平成25 年6 月16 日(日曜日)
参加者: 白井(L) 中村 小野 原田 梅澤 木村 早川 板橋 計8名
1日目:焼石岳 曇り時々霧雨
ー板橋記ー
9 時20 分、総勢8 名、レンタカー2台に分乗して、水沢江刺駅を出発。
中沼登山口は、地震による崩落で閉鎖していたが、2011 年に再開した。
胆沢ダムからは悪路。何回も車底を擦り、きもを冷やした。
10 時35 分中沼登山口発。
4 年前に夏油温泉からツブ沼に下った時に、ぬかるみに苦労 した経験から、今回は長靴で登ることにした。
早速、木道の上を水が流れている。長靴は正解だ った。
道の両側に水芭蕉が咲いている。シラネアオイやサンカヨウも点在している。
水溜りの多い道を登ること40 分、急登を過ぎると中沼に出た。
リュウキンカの群落がきれいだ。晴れていれ ば、湖面に焼石連峰のたおやかな姿映すはずだが、今日はどんよりと曇って何も見えない。
しば らく沼の畔を歩く。ハクサンチドリやツバメオモトも咲いているお花畑の中の木道を行くとすぐに上沼に着く。満開のコバイケイソウの大群落が白い雲のようだ。
これほど大きく美しい群生は 見たことがない。まさに天空の花園だ。
ただし、立ち止まると、大挙してアブが寄ってくる。防 虫ネットを持っていなかったので、耳を刺されてしまった。
その後、4 日間も痒かった。上沼から 3 5 分の所で、雪上のトレースがブッシュの中で消えていた。
一旦戻り、正規の道を探す。「正規」 といっても、雪の上だから頂上に着けばどこも正規なのだが、雪解けの6 月は、毎日といって良い ほどトレースが変わるので、注意が必要だ。
道に迷いそうになった時には、グループ登山だとと ても心強い。
ツブ沼との分岐点にはまだ大きな雪渓があった。
この上にも水芭蕉があり、登山口のものよりずっと小さく、まだ咲き始めといった感じで、かわいらしい。
銀名水で昼食を食べ た。
この上の雪渓周辺には、イワウチワ・オオバキスミレ・イワベンケイ・タカネシオガマ・イワ カガミ・ヒナザクラが咲いていて、花の多さに感激した。
雪渓を3 つ越えると小川の中の石の上を 伝って歩く道に出て、姥石平に着く。
ハクサンイチゲが、群れ咲いている。この群生を見ただけ でも、ここまで来た甲斐があった。 天気も今一だし、2 時を過ぎたので、頂上へは行かずに、往路を戻った。
多くの花・小川・湖 沼・雪渓と変化にとんだコースに大満足の1日だった。
☆ コースタイム:
8:46 水沢江刺駅9:20 - 10:20 中沼登山口10:35 - 11:10 中沼 11:20-11:45 上沼11:55-12:20 ツブ沼分岐12:20-12:50 銀名水で昼食13:05- 14:05 姥石平14:10-17:15 中沼登山口17:25 車で移動)20:00 新五郎湯
2日目:神室山 曇り後晴れ
ー白井記ー
4時半起床。新五郎湯から登山口まで大鳥居をくぐった後からは車高の低い小型車では度々腹 をこすり、その都度ガリガリという音に搭乗者みな気が気ではなかった。
西ノ又コースとパノラ マコースの分岐にある駐車場には既に5台停まっていた。
2012 年6 月下旬のヤマレコを参考に西 ノ又コースは特に問題なしと判断して来たのだが、2011 年9 月末の台風時の倒木、崩壊箇所があ ちこちにそのまま残り。
さらに残雪が多い影響で川が増水していた事も重なり、予想していなか ったタイムロスを生じてしまった。
最終渡渉点とその少し手前の枝沢の崩落地点の通過は、引き 返すかどうかの判断が必要な場所であった。
最初の崩落地点は細いトラロープが一応固定されていた が、1 名3m 下にずり落ちた。幸い立ったままの姿勢でケガは無かった。
次の渡渉点では背の小さ い女性では飛び越える事が困難で有ったが、早川さんの身を挺してのサポート(登山靴のまま流れ に入り、女性陣に手を差し伸べ皆安全に渡れる事が出来た。その場で女性陣から感謝のキスの雨 が降った事は皆さん想像に難くないと思います、本当に大感謝!です)で無事通過。
予報では朝か ら晴れるとの事だっが、稜線に出るまではガスがかかり昨日に続いて眺望が利かないのではと気 を揉みつつ歩を進めたが、次第に雲の切れ間から青空が見え前神室山と思しきピークと谷の雪渓 が見える様になった。
クマの昼寝坂をあえぎながら登った先にイワイチョウ、イワカガミの群落 が広がり、神室本峰、前神室が見渡せる「御田ノ神」に到着。
ここから分岐(本峰と西ノ又コース、 パノラマコース)迄は雪渓の上を進んだが、気温が高くシャーベット状なのでアイゼンを付けずに 歩けた。
分岐から頂上まではコースタイム15分程だが、下りでの余力を残したいと希望する1 名を分岐に残して7名で頂上へ向かった。
丁度盛りのシラネアオイの群落やハクサンチドリを見 ながら20分で頂上に到着。
頂上からは東北一のヤセ尾根と称される神室連峰全てが綺麗に見渡せた。
連峰の盟主は神室山だが、最高峰は1.5m高い小又山。
さらに火打岳、大沢山と谷の雪渓が 美しい神室連峰南部の山々が望める。
昨日は花の盛りには恵まれたがガスの中、今日は稜線上の 眺望と登山道脇の花々(下ではとうの昔に終わっているカタクリもまだまだ健在)の盛りに恵まれ リーダーとしてもホッとした。
帰りはパノラマコースを下る、途中の前神室の登り返しは気温の 高さとブヨの襲来に悩まされ消耗した。
元気な早川さん、板橋さんが熱中症になりかけたが幸い所々に現れた雪渓の雪で頭を冷やしたり、口に含んだりして元気になった。
水は2L持参した人も飲み尽くしてしまう程暑く、汗をかいた。
第1~第3ピークを経て登山口に着いたのは出発し てから10時間が経過していた。
新幹線の古川駅に着いたのは、かなりの余裕を見たと思ってい た筈のレンタカー返却時刻18:00 にギリギリの17:55。
メンバー全員で全行程を行動しなければならない原則が、2 日間ともに果たせなかった事など 事前の調査不足、メンバーの力量(体力)の把握不足とリーダーとして反省点が多い山行だったと 反省している。
山岳遭難事故が近年増加の一途をたどり特に顕著なのが60 歳以上の遭難者の占め る割合が大きいという状況。
シニア層が殆どの当会としては、遭難が起きてからでは遅いので、会の高年齢化に合った山行計画の決め方(無理なく参加可能な山域、スケジュール、ルール)等を考える必要が有るのではないか。
☆ コースタイム:
登山口5:50-一の渡6:16-二の渡6:42-三十三尋の滝8:13-8:28 不動明 王8:32-10:02 御田の神10:12-分岐10:57-11:06 神室山11:28-12:48 前神室 13:03-第3 ピーク13:18-13:55 第2 ピーク13:55-第1 ピーク14:11 -登山口 15:30
☆ 費用:
J R ; 東京駅~ 水沢江刺駅( 往) 12,680 古川駅~ 東京駅= 11,100 円(復)
レンタカー;水沢江刺駅前→古川駅前(乗り捨て) レンタカー代(2台)41,245円
ガソリン代(2台)5,824円 合計47,069円/8人=5,884円/1人
宿泊費(新五郎湯);6,000円(夕食のみ)、朝食をおにぎりの場合+400円
《駒止湿原と二岐温泉~小白森~大白森~甲子温泉》
平成25 年6 月22 日(土曜日)~23 日(日曜日)
参加者 :清水[L ] 梅澤 池田 板橋 豊島 赤桐(ゲスト参加) 計6名
6月22日
曇り時々晴時々小雨
ー豊島記ー
会津田島駅でひめさゆりの里のヒメサユリが見頃と言う情報を得て、2台のレンターカーに分 乗して、駒止湿原と高清水自然高園のひめさゆりの里に行きました。
駒止湿原では、レンゲツツジの赤をバックにして白いワタスゲが満開を迎えていました。
昨日までの雨、風でワタスゲは丸まっていましたが昼食を食べる頃には、風や日差しの御蔭で、丸く 膨らんだワタスゲを見る事ができました。
また、ひめさゆりの里では愛らしいヒメサユリのピンクの花園に出逢い、一同シャッターを押 しまくりました。
会津田島駅に戻り会津鉄道で湯野上温泉駅下車、宿の迎えの車で20分程で二岐温泉の宿に着きました。
宿の夕食は山菜・熊鍋・岩魚の美味しい料理でした。
明日は、電車の中での情報に寄ると小白森山と大白森山の間は藪と笹ダニがいるので二岐温泉から~小白森山~大白森山~甲子温泉縦走は困難だとの情報を得ましたが、行ける所まで行ってみましょうと言うことになり、宿を午前5 時30分に出発とし、温泉に浸かり午後9時には就寝しました。
☆ コースタイム:
駒止峠の駐車場11:00ー 白樺谷地11:40ー 水無谷地11: 55ー白樺谷地 12:40ー
駐車場13:08ー高清水公園14:00 ー 車 で会津田島駅16:00
6月23日(日曜)曇り時々晴れ
宿を午前5時30分に出発、小白森山登山口から小白森山山頂に着くまでは、背丈程もある藪 こぎで、服やリュックが濡れ、小白森山山頂で甲子温泉まで縦走するかどうかは、まずは30分歩いてみて決めましょうと言う事になり、濡れたザックや服を拭き、これから目指す大白森山の藪とダニ対策も兼ねて雨具を着た。
リーダーに変わり唯一の男性の板橋さんが先頭で大白森山めざし一杯山に向かいました。一杯山までは藪も小白森山までと同程度で、ダニも居ない様なので縦走することとなり二杯山、大白 森山と足を進め、ダニにも襲われることも無く、大白森山頂で昼食を取る事が出来ました。
山頂 からは360度の眺めで、遠く雪が残っている会越の山並が見えました。
大白森山山頂から勾配のきつい涸沢の下りでしたが、その後は良く歩かれている道でした。甲子峠を経て甲子温泉に着いたのは、2時50分でした。
甲子温泉大黒屋の外来入浴時間が3時迄 ですのでギリギリでしたが入浴はできました。
大黒屋のフロントの話ですと二岐温泉からの縦走は半年に一組位しかないと言っていましたので、貴重な体験だったなーと思いました。
台風の影響で天候不順の最中なのに良い天気に恵まれ 楽しい山行きができました。
帰りはタクシーで甲子温泉から新幹線にて帰宅しました。
☆ コースタイム:
二岐温泉5:20小白森8:15ー 一杯山9:25ー 二杯山10: 05ー
大白森11:10~11:30ー 甲子峠12:30ー 那須岳分岐1 3:20ー 甲子温泉14:55
☆ 費用:
電車代 浅草~会津田島 3140 円 新白河~上野5780 円(新幹線特急料金 含む)
レンタカー代10290 円(軽い自動車2 台 6 時間レンタル) ガソリン代2430 円
宿代8000 円 お風呂代630 円 タクシー代6370 円×2
☆ 6月2日 檜洞丸は参加者3名に満たず中止になりました。