山  旅

会報 No.234
好山好山旅会
H.25.8 
 

                                                  

 

  平成25年 9月例会山行計画
第一例会 9月8日(日)         信州 横尾山~飯盛山     担当者 八木
第二例会 9月14(土)~16日(月)  奥秩父 甲武信岳~金峰山 担当者 高橋
第三例会 9日22日(日)        奥多摩 三頭山         担当者 原田
第四例会 9月29日(日)        御坂 石割山~太平山    担当者 鈴木 




《木曽駒ケ岳・宝剣岳・空木岳》
7月第1例会 
日時 : 7月12日(金)~14日(日)
参加者: 大田(L)、斉藤、高橋、瀬川、木村、牛丸 計 6 名
7月12日(金)晴れのち曇り
(1 日目) (記 斉藤)
《千畳敷~木曽駒ケ岳~宝剣山荘》
早朝新宿発の高速バスで駒ヶ根に向かう。
駒ヶ根駅で全員が揃い、登山バスに乗り換えて1 時間、しらび平ロープウエィ駅に着く。
懸念していたロープウエィも待つことなくスムーズに 乗れた。
千畳敷のレストランで、少し遅い昼食をとり出発する。
見上げると青い空に白い雲が流れ、 遥か遠い稜線を歩いている人が見える。
春の遅い千畳敷カールにはまだところどころ雪が残り、 草木も芽吹きの時だ。
乗越浄土直下までは平坦な道が続き、ゆるんだ雪の遊歩道を行く。
ショウジョウバカマ、イ ワカガミが僅かに咲いている。八丁坂辺りからは花数が増えてきた。急坂を、時には鉄板の階 段をジグザグに息を切らせながら登って行く。
観光客も含め、結構な数の老若男女が行きかっ ている。
乗越浄土に着いた頃から雲行きが怪しくなり、宝剣山荘に着いた頃はガスがかかって何も見 えない状態になってしまった。
受付を済ませ、荷物を部屋に置いてガスの中、駒ケ岳に向かう。
少し離れると前の人が見えない程だ。
中岳付近にはたくさんの花があった。ミヤマキンバイ、 イワツメクサ、タカネツメクサ、オーレン、シオガマ、イワヒゲ、コマウスユキソウ、キバナ シャクナゲ、オヤマノエンドウ、コマクサ等々今を盛りと咲いている。
ガスがなければ広いお 花畑が見渡せるのだろうにと恨めしい。
展望の良いはずの山頂も何も見えず、集合写真を撮っ て早々に引き返した。
小屋はゴミひとつ落ちてないほど掃除が行き届いていて気持ちよい。
平日のせいか宿泊客も 40名位かな?と少ない。食事もおいしい。
割り当てられた部屋は6人では手狭だったので、我々女性2人は宿の人の了解を得て屋根裏 部屋に移動した。
広い空間に6人だけだったので快適だった。明日の天気に期待して早めに床に就いた。 7月13日(土) 曇り
(2日目)  (記 木村)
《宝剣山荘~木曾殿山荘》
前日の晴天から一転して、ガスと強風だ。下界は真夏日でも標高2860 メートルの宝剣山荘では 気温は15 度もない。
まして風速15 メートルを超える強風で体感温度は10 度以下に感じる。
6 時から朝食をとり、6 時35 分に出発した。
10 メートル先も見えないガスの中、宝剣岳の登山 口を探すのに手間どったが、登り始めるとすぐに宝剣岳の岩稜に取り付く。
岩に記された矢印に 従って、岩場をトラバースしたり、鎖場を攀じ登ったりして、慎重に登り、2931 メートルの宝剣 岳山頂に着いた。
記念撮影を済ませ早々に下降するも、槍ヶ岳の穂先と同程度の注意が必要なほ ど危険なコースだ。
スリリングな岩稜の下降を終えるとケルンのある三ノ沢分岐に着き、小休止する。
強風のガスで視界がない中、稜線に咲いているコマウスユキソウやタカネシオガマなど可憐な高山植物が唯 一の目の保養だ。
千畳敷への分岐である極楽平を過ぎるとアップダウンの連続である。
島田娘の頭を通過すると 急降下し、最低鞍部から濁沢大峰の鎖場のある岩場を登り、急下降する。
尾根のハイマツの中を 緩やかに登っていくと2728 メートルの檜尾岳に着いた。
檜尾避難小屋もガスの中で見えない。
檜尾岳での休止を終えると砂礫や岩の尾根を下り、鞍部に下りる。
アップダウンを繰り返し、 大岩のルンゼを攀じ登る。さらにアップダウンを繰り返し、2778 メートルの熊沢岳に着いた。
頂 上直下で強風を避けながら大休止し、昼食をとった。
再び下降を開始すると、一瞬ガスが晴れ、これから向かう東川岳方面のナイフリッジのような 稜線が見えた。
アップダウンを繰り返し、2671 メートルの東川岳に着いた。
あとは木曾殿山荘ま で標高差約200 メートルを慎重に下るだけだ。
午後2 時に木曾殿山荘に着いた。
7月14日(日) 曇りのち晴れ
(3日目) (記 大田)
《木曽殿山荘~空木岳~池山登山口》
当初の天気予報では曇りから雨になるようであったが、木曽殿小屋を5時半に出発した頃 には風も弱く、ガスも殆どなく先ず先ずの天気となった。
この日は小屋の 前に聳える空木岳への急登から始まった。
50分ほどで第一のピークに回り込み、続いて小 さなピークを二つ越えたところが空木岳の頂上だった。6時56分だった。
ここで記念写真 を取り、小休止した。この山はどのコースを取っても中々辿り着かず、それだけに白砂とハ イマツの緑と大きな露岩のある頂上に着いた時の喜びは格別であった。
眺望は360度であるが、雲がかかり、山座同定は難しかったが、これまで歩いてきた檜尾岳、宝剣岳、木曽駒ケ岳が素晴らしい眺望を見せていた。
頂上からは池山尾根を下った。
直下の駒峰ヒュッテを過ぎると右手前方の窪地に空木岳避難小屋が見えた。
道はやがて木々の下を潜るようになり、鎖場や梯子が続く小地獄、大地獄を経て一気に下った。
やがて池山小屋付近の水場に到着し、喉を潤した。さらに少し下ったところでタカウチバ展望台に到着した。
ここで、タクシー会社に電話をして登山口からまでタクシーを予約した。さらに下る こと30分ほどで林道出口に辿り着き、東屋で予約したタクシーを待った。
池山登山口まで の下りはそれほど困難な道ではなかったが、急な下りが延々と続き、登りでは使いたくない と感じた道であった。
到着した2台のタクシーでこまくさの湯(温泉施設)に向かい、3日間 の汗を流した。
☆コースタイム
(7月12日)
千畳敷(13:10) 乗越浄土(13:50~55) 宝剣山荘(14:00~15)木曽駒ケ岳
(14:50~15:00) 宝剣山荘(15:40)
(7月13日)
宝剣山荘(6:32) 宝剣岳(6:50~55) 極楽平(7:40) 檜尾岳(10:00~10) 熊沢岳(11:50~12:08) 東川岳(13:33)
木曽殿山荘(14:00)
(7月14日)
木曽殿山荘(5:30) 空木岳(6:56~7:00) 池山小屋下の水場(10:50~11:00) タカウチ場(11:15) 林道脇駐車場(11:45)
駐車場からは迎えに来たタクシー2 台に乗り、こまくさの湯へ移動。
☆費用
京王バス 新宿~駒ヶ根 3,650 円 駒ヶ根~新宿 3,650 円
名鉄バス 名古屋~駒ヶ根 2,980 円 駒ヶ根~名古屋 2,980 円
伊那バス 駒ヶ根~しらび平 1,000 円 こまくさの湯~駒ヶ根 410 円
ロープウェイ しらび平~千畳敷 1,180 円
タクシー 林道出口~こまくさの湯 2,980 円(1 台)
☆宿泊代 宝剣山荘 8,500 円 木曽殿山荘 8,500 円
7 月末に同じルートを逆コースから登山した韓国人登山者20名のうち4名が遭難するとい う痛ましい事故が発生した。
雨とガスの中を出発して1 名が滑落死、3名が低体温で死亡した とのことであった。
我々が登山した際も2日目は強風とガスのためコースを間違いそうにな ったこともあり、全員が注意することによって安全な登山ができたが、今後も十分に気をつ けたいものである。




 《芝草山》
第3回例会
日 時 : 平成25年7月27日(日) 曇のち雨
参加者 : 長島(L)土方、小淵 計 3名
-長島 記-
中三依温泉駅に着くと、土方さんが車で待っていてくれた。
登山口までのアスファルト道路はつらいので大変ありがたい。
駅の標高が大体650mなので約700mの登りとなる。
33 号鉄塔までは巡視路で、ここを過ぎてしばらく行くと尾根道へと入る。
ブナの木が多く、 熊が好むところで糞も二ケ所で見つかる。
大岩の脇の崩れた急峻な道を慎重に登り切ると雷音がどんどん近くなり空も暗くなってき た。
頂上まで、あと10 分位だったが、下山を決める。
駅前の温泉にのんびりつかり、帰路に着く。誰にも会わない静かな山だった。
帰りの車中 ですごい豪雨に遭う。
☆ コースタイム :
中三依温泉駅(09:08)~登山口(09:25)~鉄塔(10:05)~大岩上(11:00~11:10)~頂 上下(11:40~11:50)~登山口(12:40)
☆ 費 用:
浅草~中三依温泉 片道2,210 円 以上



第二回例会 針ノ木岳~蓮華岳は参加者3名に満たず中止となりました。
9月28日(土)役員会・総会が9時より池袋勤労福祉会館で開かれます。
参加よろしくお願いします。