山  旅

会報 No.255
好山好山旅会
H.27.5 
 

                                                  

 

 平成27年6月例会山行計画

第一例会 6月5日(金)~7日(日) 九州 平治山、大船山 担当者 板橋
第二例会 6月21日(日) 上信越 水の塔~篭ノ塔 担当者 小渕
第三例会 6日27日(土)~28日(日) 新潟 浅草岳、守門岳 担当者 白井
 
 
 
  《 妙法ヶ岳 》

4月第4例会
日 時:4月19日(日)曇り
参加者:池田(L)小野 斉藤 高橋 土方 竹中 小渕 板橋 太島 大平 鈴木 計11名
―池田 記―
大輪(おおわ)バス停で下車、目の前の大鳥居が表参道の入り口である。
鳥居をくぐり登竜 橋を渡ると参道脇には奉納の石碑や杉や檜の大木が立ち並び神社への参道という雰囲気が漂 っています。
10分程で登山口に到着する。
以前はロープウェーの山麓駅があった所で、平 成19年に老朽化の為廃止となり今は跡形もない。
案内板を見て歩き始める。
緩やかな登りで杉や檜の大木の美しい並木道が続いています。
やがて清浄の滝に到着する。
かつて参拝の人達はこの滝で身を清めてから登ったという。
新 緑に包まれとても雰囲気の良い所です。
ここから尾根伝いの急登になり薬師堂跡からは、目の前に妙法ケ岳が眺められベンチや東屋があり休憩する。すると突然ポツポツと降ってきた。
予想外でちょっと不安がよぎる。空はそんなに暗くないと気を取り直し再び登り始める。
やがて木の階段が現れると民家の前に出る。
又その上にも家があり分岐で三峰神社の標識に従 い林道に出てひと登りで表参道は終わり奥宮遥拝所に到着です。
ここまで来ると観光客が大勢いて賑やかです。
三峯神社がパワースポットとかで若い人達 の姿が数多く見受けられました。
随身門をくぐり三峯神社に参拝し奥宮のある妙法ケ岳に向 かう事にしました。
少し大粒の雨が降ってきたので、様子を見ながら休憩所で軽く昼食を取り雨具を付けて出 発です。
もと来た道を戻り土産物屋の前を通り大きな鳥居をくぐり雲取山への縦走路を辿り ます。
やがて雲取山の縦走路と別れ木の鳥居をくぐり杉並木の登山道を登って行く。
やがて雨も気にならなくなり山腹を巻くように進むと鳥居と東屋があり通行禁止になっている太陽寺方面の分岐に到着。
この先、登り下りを経て岩場や階段が現れ少し先で大岩を巻くと突然 急な階段が現れ登ると今度は岩場の鎖を使って登りきると一気に視界が開け素晴らしい展望 が広がっています。 妙法ケ岳山頂、三峯神社奥宮が鎮座しています。
目の前には、霧藻ケ峯、白石山、雲取山 に続く尾根が見えます。
参拝後記念写真を撮り同じ道を三峯神社バス停へと下山しました。

☆コースタイム
大輪9:50~清浄の滝10:40~薬師堂跡11:05/11:15~ 奥宮遥拝所12:10~
三峯神社12:15(昼食)12:40~妙法ケ 岳分岐13:10~
妙法ケ岳山頂14:00/14:10~三峯神社バス停 15:10 15:45発バス乗車
☆費用
電車代・・・西武池袋~西部秩父 往復1560円
バス代・・・西武秩父駅~大輪560円 三峯神社~西武秩父駅930円
 
 
 
   《 熊野古道 小辺路(こへち) 》
4月第5例会
日 時:4月25日(土)~28日(水)
参加者 :大田(L)、高橋、小野、中村、原田、牛丸 計6名
4月25日(土)晴れ
(1 日目)
ー大田記ー
《高野山~野迫川村》
前日に牛丸さんと大阪なんばのホテルに宿泊したので、夜行バスの高橋さん、数日前か ら大阪に来ていたという原田さんと集合時間より早く南海なんば駅で合流できた。
高野山行の電車に乗り、極楽橋で下車し、ケーブルカーを乗り継ぎ、高野山に着いた。
高野山は仏教の町で海外を含めた大勢の観光客訪れていた。
今年開創1200 年になるとのこ と、今回は時間がないが、いつかゆっくり見てみたいものだ。
ケーブルカーを降りて今度 はバスに乗り換え、10分ほどの千手院橋で下車し、小辺路コースの入口がある金剛三昧院に向かった。
近くのコンビニで昼食等を仕入れ、歩き始めた。
緩やかな歩きやすい林道 をアップダウンしながら歩くと時々車道と合流する。
やがて大滝集落に入った。チューリ ップの花がたくさん咲いているあたりにトイレと休憩所があり小休止する。
たまたま通り道の民家の玄関からお婆さんが顔を出し、咲いているチューリップは特に球根を入れ替え なくても毎年時期が来ると花が咲くというような話を聞いた。
その民家の軒先を通り、歩 いて行くと龍神スカイラインと合流した。
暫く車道を歩くと前方に水ケ峰入口の標識があ り、ここで昼食休憩とした。
標識に沿って林の中を登って行くと水ケ峰集落跡があった。
少し歩くと林道タイノ原線に出て、また林道を長く歩いた。
約1 時間で平辻に出て右手の古 道に入るが30 分ほどでまた舗装道路に出た。
やがて左手の分岐に本日泊まる予定の民宿「かわらび荘」の案内が出ていた。
舗装された道を選択し、途中で携帯電話の回線が繋がったら 民宿の車で迎えに来てもらおうなどと考えながら歩いて行ったが結局電話が繋がらなかっ た。
舗装された道を遠回りのまま大股にある民宿「かわらび荘」まで歩かされてしまった。
宿に着いて携帯電話が繋がらなかったことを話すと、
softbankなら通ずるとのこ とで、docomoについては、現在、アンテナ工事中とのことであった。
宿で、朝一番に 高野山から歩き始めた先行組の小野さん、中村さんと合流できた。
宿で小休止のあと、民宿の若女将さんの運転する車で野迫川温泉(当初泊まる予定だっ た)まで送迎してもらい、温泉を楽しんだ。
4月26日(日)晴れ
(2日目)
ー牛丸記ー
《大股~伯母子峠越~三田谷》
熊野古道一泊目「かわらび荘」にて早朝の朝食(こちら側からの依頼を快く承諾してくれて 6時前から)を済ませて、宿の車で登り口「大股バス停」まで送って頂き6時40 分頃歩行を開 始した。
やや急な登り坂を朝のすがすがしい好天の空気を吸いながら進んだ。
小一時間汗をかいた ところで個人建立の避難兼休憩所に到着。
休みでちょうどご家族で来ていた皆さんと会話ができ、ひと時の良い休憩ができた。
さらに登り坂を進むこと1時間、「桧峠」に到着、小休止。
ここからはなだらかな道となる。
途中「伯母子岳分岐」を経て「伯母子岳頂上」に着く。
歩き始めから3時間弱だった。
200 名山の山で標高1344m あり、参詣道小辺路では最高峰であり、360 度のパノラマが広がり、登ってきた峰々他大峰山脈などの眺望を楽しんだ。
ここから下っ て15 分程で「伯母子峠」に到着、本道に合流した。避難小屋、トイレ、道標となかなか整備 されているなと感じた。
道標などの整備状況は小辺路行程全体を通してもきちんとしていた。
世界遺産を歩いているのだな、と改めて認識し直す。
小休止の後、中腹の道で途中道幅が狭 く左が崖の道を進むこと、またほぼ1 時間で「上西家跡」に到着。
昭和の初めころまで旅籠が あったという。
石垣と杉の古木が残っている広々とした敷地のベンチで小休止。
さらに小一 時間下り坂を行き「水ヶ元茶屋跡」。
正午を少し回り、ここで昼食休憩とした。
宿で作ってく れたお弁当は心がこもっていて、空き腹にとてもおいしかった。
12 時45 分頃出発、ここからはアップダウン、下りの石畳道を進み、途中「待平屋敷跡」を 経て、更につづら折れの急な下り坂の連続だ。
県道(三田谷橋手前)に降り立ったのは午後2 時半前。
このつづら折れの急な下り坂は、みんな異口同音に”きつかった”。
リーダーのTEL により2日目宿「農家民宿政所」の車が迎えに来てくれ、まず女性3人、2往復目男性3人を 乗せてもらって無事宿泊場所にゴールした。
時間も早かったため、薪焚きの小さな風呂だったけれど一人づつゆっくりと入って山旅の疲れを癒した。
こんな宿もめずらしく、夜には近くでカエルの鳴き声も聞こえ、山里の素朴 なおもてなしを満喫することができた。
この2日目の全体を通して、1日目のような舗道歩きもなく古道をしっかり歩いた、という充実感が湧いた1日だった。
4月27日(月)晴れ
(3日目)
ー原田記ー
《三浦口~十津川温泉》
今日は峠まで700mの上り。民家を抜け、小さな棚田と周辺の景色を楽しんでから、杉林の石畳に入る。
やや急な上りを石碑、二十五丁石を過ぎ、待望の三十丁の水で喉を潤す。
30分も上がると伐採地となり、数名の作業員が下草を払っている。
燃え立つような周囲の新緑と名残の薄い桜色の山肌が春爛漫といった感じだ。
三浦峠は林道がきており、車が1台 停まっている。
トイレ、東屋もあり、のんびり大休止。
今日はあとは下るだけだ。
歩きやすい快適な林を、賑わった参詣の道であったことを偲ばせる地蔵菩薩や出店跡、観音堂を楽しみな がらひたすら下る。
車道の民家に出たところで、ポツポツ雨が。
雨宿りをしていると、途中で会った2人の作業 員の方が、小さいマムシを手に下りてきた。
直径1.5センチ程の木を割き、マムシの大きさ に合わせて適当な小枝を挟み首を押さえ込むらしいが地元の人の知恵に感心する。
私が今後 試すことは、ないだろう。
なんとその人の軽トラの荷台に荷物もろとも全員乗せていただく こと5分。
西中バス停着。
荷台に乗り慣れている人、いない人色々だが、その荷台でも変わらず賑やかだったことは言 うまでもない。
鳥 :オオルリ、カワウ、トビ、ヒガラ、アオゲラ、ウグイス、ヤマガラ、ミソサザイ、 コゲラ、メジロ他
植物:テイショウソウ(葉)シロミマンリョウ ミヤマキケマン シハイスミレ シャガ フジ他
蛙:タゴガエル(水のある土中から鳴き声) 

4月28日(火)晴れ
(4日目)
ー小野記ー
《十津川温泉~熊野本宮》
今日は小辺路コースで一番楽しみにしていた果無峠までの古道歩きです。
登山口より石畳の急登が始まり途中視界が開けて十津川温泉が見えました。
50 分程で日本の道100 選の果無 集落です。
民家の軒先に古道があり檜をくり抜いた水場には花が一輪、縁側にも1輪とお茶の葉が干されています。
もしかしたらカツおばあちゃんにお会い出来るかも。
願いが通じたのかおばあちゃんが家から出てきました。
プロのカメラマンにおばあちゃんと一緒の写真を 縁側で撮って頂きました。
春にはおじいちゃんとおばあちゃんの2本の桜と花々が咲き乱れ、天空の郷と呼ばれる美 しい風景に心を残しながら果無集落をあとにして観音石仏に手を合わせながら天水田跡、
観音堂で休憩し最後の急登で17番観音石仏のある果無峠です。
900m登り、峠からは1000mの下りです。石垣の花折茶屋跡を過ぎ三十丁石でようや く本宮町が望めます。
ここからは下って下って一番観音石仏のある八木尾に着いて古道歩き が無事終わりました。
本宮まで歩く予定でしたが熊野大社にはバスで行き無事を報告しました。
男性は川湯温泉、 女性は新宮に出て速玉大社にお参りをして帰路に着きました。
1000m超えの山を5つ登り下りした小辺路の旅は印象深くとても楽しい旅でした。
リ ーダーの大田さんを始め皆様有難うございました。
☆コースタイム
(4月25日)
小辺路入口(8:50)大滝入口(9:08)大滝集落(11:10~18)水ケ峰集落入口(12:25~50) 林道分岐(14:30)民宿「かわらび荘」(15:30)
(4月26日)
大股バ:ス停(6:40)萱小屋跡(7:28~40)桧峠(8:32)伯母子岳分岐(9:00)伯母子岳 (9:30~10:00)伯母子峠(10:10~20)上西家跡(11:00~15)水ケ元茶屋跡(12:05~40) 待平(14:47)三田谷橋(14:25~40)
(4月27日)
民宿「政所」(三浦口バス停)(7:10)吉村家跡(8:05~10)三浦峠(9:40~10:05) 古矢倉跡(10:28~33)矢倉観音堂(12:06~40)車道(12:58)西中バス停(13:10) 西中バス停からは十津川村営バスで 松乃屋まで移動(約30 分)
(4月28日)
松乃屋(6:55)登山口(7:10)天水田跡(8:48~58)山口茶屋跡(9:08)観音堂(9:38~58)果無峠 (10:28)三十丁石(11:30~12:00)林道出口(13:00~45)八木尾バス停(13:53) 八木尾バス停からは奈良交通バスで本宮大社に移動(約10 分) 
☆費用
夜行バス 新宿~大阪なんば 8,600 円 南海電鉄 なんば~高野山 1,280 円
南海りんかんバス 高野山~千手院橋 290 円 十津川村営バス 西中バス停~十津川温泉 510 円 奈良交通バス 八木尾バス停~本宮前 510 円 奈良交通バス
本宮大社~川湯温泉 300 円 熊野交通バス 川湯温泉~新宮 1,530 円
三重交通バス 新宮~名古屋 3,500 円
宿泊代 民宿 かわらび荘 7,500 円 民宿 政所 7,500 円 民宿 松乃屋 7,000 円
ホテル まつや 9,000 円


第一例会( 能岳、八重山)、 第二例会(浅間嶺)は天候不良のため中止しました。


好山好山旅会役員会・総会議事録
1.日 時:平成27年4月12日(日)9時~12時
2.場 所:豊島区立勤労福祉会館(池袋)
3.出席者:小野、斉藤、高橋、清水、白井、鈴木、吉田(美)、土方、佐々木、池田、瀬川、 木村、小渕、板橋、 (敬称略)
4.議 題
1)昨年度入会・退会及び会員数の報告 ・新会員3名、退会3名
:平成27年度開始時の会員数46名
2)平成26年度(平成26年4月~平成27年3月)会計報告・監査報告
・会計係(佐々木)に代行して高橋より平成26年度の収入及び支出の概略について収 入・支出の試算表を基にに会計報告。(詳細別紙)
・会計監査(斉藤)が領収書類を全て確認し会計報告内容と相違無い事を確認した。
3)27年後半の例会計画策定
・7月~12月の山行計画を策定した。(詳細別紙)
・次回役員会・総会は9 月13 日(日)
4)その他
・特になし。