山  旅

会報 No.256
好山好山旅会
H.27.6 
 

                                                  

 

  平成27年7月例会山行計画

第一例会 7月11日(土) 日光 赤薙山 担当者 木村
第二例会 7月19日(日) 奥多摩 御岳山 (滝巡り) 担当者 高橋
第三例会 7月24日(金)~25日(土) 北アルプス 唐松岳~五竜岳 担当者 木村
 
 
 
《金北山 1172m》
5月第1例会
日 時: 平成27 年5 月8 日(金)
アオネバ渓谷-ドンデン山荘
平成27 年5 月9 日(土)ドンデン山荘-金北山-白雲台
参加者: 板橋(L)、梅沢、中原、船生、大平、板橋(貴)、板橋(康) 計7名
ー板橋記ー
1日目 5 月8 日 晴れのち曇り
佐渡までの交通手段(新幹線+ジェットフォイルor夜行バス+フェリー)の違いで両津港 集合となった。
海が穏やかだったためジェットフォイルは大きな揺れも無く快適だった。
両津港からジャンボタクシーで登山口へ。
途中コンビニで2日分の昼食を仕入れた。
アオネバ 渓谷登山口は、大型バスで来たツアー会社の登山者でにぎわっていた。
沢沿いの道をゆっくり登る。
沢の水が登山道を流れているようなところもある。やっと葉 を広げた木々から漏れる翠の光をびてチゴユリ、白花オドリコソウ、キケマンなどが咲いていた。
狭い登山道の脇で一列になって昼食。オオカメノキの白い花がきれいだ。
数は少ないがミヤマ カタバミ,エゾエンゴサクも。おめあてのしらねあおいはシダの群生の中に見つけられた。
アオネ バ十字路で休憩。
ブヨが多いのには閉口した。再度虫除けスプレーを散布。
虫に刺された跡が翌 日まで腫れ上がった人もいた。
しばらく舗装道路を歩いてドンデン山荘に到着。
日が陰ってきた 風が寒かった。2段ベッドの4人部屋2部屋を確保出来た。
夕食の前に全員男性部屋にあつまり 大平さん差し入れのロゼワインを飲みながら歓談。
☆佐渡までの所要時間: 7:48Maxとき-9:59 新潟 11:00
ジェットフォイル新潟港発- 12:05 両津港着(フェリーの所要時間は2 時間30 分)
12:20 ジャンボタクシー両津港発
☆コースタイム:
12:50 アオネバ登山口-3:05 アオネバ十字路3:10-4:00 ドンデン山荘
2日目 5月9日 曇り
ジャンボタクシーを3時30 分に予約しているため予定を15 分早めて、7時15 分ドンデン 山荘(890m)発。
曇りとはいうものの、はるか南に金北山とその左に妙見山が見え、あんな に遠くまで歩くのか!という驚きの気持ちが湧きあがる。
昨日歩いたアオネバ十字路まで戻 り、縦走路を直進。
出発から1 時間、早くもカタクリの大群落が現れる。登山道わきの窪地を 埋め尽くしている。本州のカタクリと違って、葉に斑が入っていない。
花弁の反り返りも小 さいようだ。マトネの手前でシラネアオイの大株に出会えた。
直径1mもある大きな株には めったに会えるものではない。
レンゲツツジの蕾のオレンジのグラデーションも珍しかった。
キクザキイチゲは、白も青もあった。オオミスミソウ(雪割草)のきれいな写真も撮れた。
オ オミスミソウの最盛期は1 ヶ月前だ。
水芭蕉・サンカヨウ・エンレイ草ミヤマコゴメグサ・コ バイケソウも見られた。
出発から3 時間、長く伸びた縦走路の先の金北山頂上の旧レーダード ームもやや大きく見えてきた。これから歩く道そしてゴールの山を見ながら歩くコースは、 樹林の中と違って開放感が有る。
11 時20 分、天狗の休場で昼食。
頂上直下にはまだ残雪がたっぷりあり、ルートも不明瞭で緊張 した。
1時25分金北山山頂上,旧レーダーの建物が廃墟のようだ。曇りで薄ら寒い。
頂上から砂利道と舗装道路を下山する。
フキノトウや山ウドを今宵の夕食用に採る人もい た。
白雲台のレストハウスでアイスクリームやコーヒーを楽しんだ。
雨の事も考慮し日曜日 2 を予備日としていたが天気に恵まれ、花々の最盛期に佐渡金北山を縦走する事ができ最高の 山旅だった。
最後にたくさんの写真を撮ってくれ最後尾をつとめてくれた大平さん、会計をやっていた だいた中原さんありがとう御座いました。

☆コースタイム:
7:15 ドンデン山荘-7:55 アオネバ十字路-8:50 マトネ-9:55 ツンブリ平 10:25
真砂の峰-11:20 天狗の休みばで昼食11:45ー13:25 金北山頂上 15:00 白雲台ー15:30 ジャンボタクシーで白雲台ー16:00 椎崎温泉で入浴 17:00-
17:30 ジェットフォイル両津港発
☆費用:
東京-新潟:¥10,050x2 ドンデン山荘¥7,600 ジェットフォイル往復¥11,820
ジャ ンボタクシー1 人¥2,000 日帰り入浴¥500 バス代¥420 合計1 人約¥32,500



《 六ツ石山 》
5月第2例会
日 時:5月10日(日)晴時々曇
参加者:池田(L)、高橋、 原田、 川端、 石栗、 鈴木(徹) 計6名
―池田 記―
山行当日、申し分のないハイキング日和で奥多摩駅は大勢のハイカーで大賑わい、丹波行 きのバスは増便されました。
水根バス停で下車し林道を歩き始めました。
ところが前日地図を見てコースを確認したに も関わらず登り口を間違えてしまった。
登山口に来ても気づかずそのまま尾根を登ってしま った。
途中で明らかに間違っていると思いましたが後のまつり、皆さんに了解を得てそのまま杉や檜の植林の急な棒ノ木尾根をひたすら登りトオノクボまで来ると明るく広々とした防 火帯に出ました。
周りの木々は芽吹き足元には、ツルキンバイやミツバツチグリ、色とりど りのスミレ又ワラビがそこかしこに生え摘みながら六ツ石山に向かいました。
明るい雑木林に囲まれた尾根道を彩る花々や若葉、特にカラマツのみずみずしい芽吹きの 色は目にしみるようでした。
広々とした六ツ石山山頂に到着。
以前はあまり眺望が良くない印象でしたが、木々が切り 倒され鷹巣山、石尾根、御前山など眺められ開放的な気持ちの良い山頂でした。
昼食をとり ゆっくりしていると空が急に暗くなり降ってきそうな気配、まさかと思いながら急いで下山 に取り掛かかりました。
幸いにも雨に降られる事なく下るにつれ木々の緑は濃く葉は茂り、山頂から山麓へとさま ざまな色合いの若葉の移り変わりを楽しみながら奥多摩駅へと下山しました。

☆コースタイム
水根バス停8:55-登山口9:15-トオノクボ11:00-六ツ石 山山頂11:45/12:20-
奥多摩駅15:00
☆費 用
電車代 新宿駅~奥多摩駅 1080円(往復)2160円 バス代 奥多摩駅~水根 350円



《 薬師岳・三ノ宿山 》
5月第3例会
日 時:5月17日(日) 晴れ
参加者:鈴木(L) 高柳 小野 村上 斉藤 中村 土方 瀬川 船生 木村 板橋 大平 中原
計13 名
―鈴木 記―
今回は総勢13 名、お久しぶりの参加者で楽しいにぎやかな山行になりました。
行く前から これは初級ではない中級だ上級だとのご意見をいただき、またやってしまったかと少し反省 をいたしました。
ツツジは今年の花の開花状況の例にもれず早くに咲いたようで、アカヤシオは皆無、ミツ バツツジはチラホラ残り、目的のシロヤシオも足元にずいぶん落ちているありさまで、ヤマ ツツジだけが今が盛りとばかりに美しく咲いていました。
しかしときどき見事に咲いている シロヤシオがあって、その清々しさにうっとりしてしまいます。
尾根道の両側がツツジの木 いっぱいで最盛期はどんなに素晴らしいかなと思ってしまいます。
お天気は上々、朝から日光の山々をきれいに見ることができました。
あざやかな緑に囲ま れて登り切ったところが薬師岳、そこから背の低い小笹の中を踏み跡が続き、それにしたが っての尾根道歩きが始まります。
ところどころに石の祠があり、古くからの道なのだと思い ます。
ブナやミズナラのりっぱな木もあり、緑豊かな気持ちのいい尾根道です。
丸山、大木戸山、三ノ宿山と登り下りを繰り返し、スケート場への道を分ける1,188mP に到着してほっとします。
地図で進む方向を確認し次のピーク1,158mPをめざしましたが、 これからが道をまちがってしまったようです。
だいぶ歩いて、あるはずのない急な下りにな り変だと思いながらも、降り立った鞍部にテープもあり、しっかりした道も続いていたため 良しとして進むことにしました。
でも目的のルートからははずれています。
不安を感じながら道を進んでいると、そのうち右下に林道が見えてきて一安心です。
降り 立ったところは滝ヶ原峠で、後で調べてみると結局は分県別登山ガイド「栃木県の山」に載っ ている滝ヶ原峠に出るコースを歩いたようです。
大事がなくてよかったのですが、あとから もうひとグループが私たちにつられたのか降りてきました。
同じにまちがったようです。 ガイドにはまちがうところはないとあったので、油断してしまいました。
ピークの分かり にくいところはもっと注意深くしていなくてはいけなかったようです。
あとはタクシーに来 てもらい無事東武日光駅につくことができました。
今回の山行は長距離でつらい登り下りもありましたが、道間違いをのぞいて、コースタイ ムどおりしっかり歩くことができたと思います。
ツツジが最高ではありませんでしたが、緑 にどっぷりつかった山行となりました。

☆コースタイム
細尾峠10:20―薬師岳11:00―昼食(11:45~12:05)―丸山12:55―
大木 戸山 13:30――三ノ宿山14:10――滝ヶ原峠16:30
☆費用
電車代 浅草―東武日光駅往復 2,720 円 タクシー代 東武日光駅―細尾峠 1,320 円 篭ヶ原―東武日光駅 1,015 円
 
 
 
 《 唐松尾山~雁坂峠 》
5 月第4例会
日 時:5月23日(土)~24日(日)
参加者:木村(L)、 原田、 板橋、 大平、 石栗 計5名
5 月23日(土)晴れ
1日目 ―大平 記―
《三之瀬~笠取小屋》
9時40 分、タクシーで登山道入口に到着、同時に12~13 人のグル-プも到着。
9時45 分スタ-ト。
小川のせせらぎを聞きながら、木洩れ日の中、林道を30 分登り、将監峠と牛王院平との分岐へ。
衣服 調整後、本格的な山道。
11 時25分 将監小屋との分岐に到着。
早目の昼食(1,610m)。
上空を見上 げたら、太陽に鮮やかな日傘が掛かって、飛行機雲が横切り見とれました。
先程のグル-プも到着して、 賑やかな広場と化した。
リ-ダ-曰く、「この日傘が掛かると明日は雨です。予報も6 時頃から雨ですから 明日は、小屋から直帰になると思います。」と、冷たい一言。
11 時45 分 ショックの為、一段と重くなっ た体で進むと、間もなく、山の神土の標識、突然、7~8 人の大学生のグル-プに遭遇。
若人のオ-ラを 全身に浴びて、いざ、前進。遠く過ぎ去った若かりし日が、我が身にも有ったような無かったような、、、。 認知症かな???
途中、タチツボスミレ、ミヤマカタバミソウを見ながら進むも、いつになったら石楠花に出会えるの か、、。
日頃の我が身の行いを考えると、若しかしたら会えないのかも、、、。
と一末の不安が。(参加者 の皆さん、ごめんなさい。)
樹間から、遠くに両神山、大菩薩嶺の稜線を眺めながら登ると、ついに、色鮮やかな石楠花に出会 う事が出来ました。
感動!感動!時期的にも早すぎず、遅すぎず、、、絶妙なタイミングでした。
12 時 55 分 唐松尾山山頂着(2,109m)。
小休止後、笠取山に向けて山を下る。(途中、空身の妙齢のご婦人三人とすれ違う)不自然な下り が続く事から、道間違いと判断して引き返すこと7 分、先程のご婦人とバッタリ出会う。「私たちは、今朝、 笠取山から下りてきたから、分岐を教えてあげる。」というも、グズグズしていると、「来るの、来ないの」と 凄い剣幕で言われ、半信半疑でついてどんどん下り、「ここがそうよ」と誇らしげに言われ、少し女神に 思われました。
分岐から、2 度のアップダウンを繰り返し、本日、二つ目のピ-ク目指す。
途中、唐松尾山に勝るとも 劣らない、満開の石楠花が待受けていました。
感動!感動!山頂には、新旧二つの標識がありました。
因みにリーダ-が登った時は、旧の処だったとか!
石楠花を満喫して、一路、笠取小屋に向けて下山。
「多摩川の源流を見たい」という声を無視して、 明日登る雁坂峠への分岐を確認して、先を急ぐ。
16 時 笠取小屋到着。テント5張。
10人程が5時の 食事迄の時間を、寛いでいた。
相席のテ-ブルの、単独行の女性に勧誘のカ-ドを、、、、。効果があるやなしや!!
隣のテ-ブルの ご夫婦から、「明日は、前線が南に下がり、午前中は雨の心配はないです」という最新情報を入手。
「やったぞ!明日は、予定通りだ!」水場で汲んだ冷たい水で、石栗さん持参の芋焼酎を頂きました。 (石栗さん重いのに有難うございます。)
19 時 リ-ダ-より、明朝のタイムスケジュ-ルを確認後就寝。
 5 月24日(日) 曇りのち晴れ
2日目 ―木村 記―
《笠取小屋~西沢渓谷入口》
明け方4 時頃に笠取小屋の同宿の登山客が起き出した。
この山行の出発前に予想された雨もなく、 外は明るい。
外の気温は10 度に満たないが、それほど寒くは感じない。
5 時に朝食を取り、雁坂峠に 向けて5 時半前に出発した。
昨日、笠取山から下りてきた道を10 分ほど引き返すと雁峠への分岐に着いた。
ここから笠取山を右 手に眺めながら、さらに10 分ほど緩やかに下ると、標高1780 メートルの雁峠に着いた。
ここは甲州側 の新地平に下る道との分岐である。
衣服調整を済ませ、燕山の急登に取り掛かる。
燕山の頂上近くにもシャクナゲが咲いていた。
さらに古礼山の登りが続く。
下笹の道と苔むした道をしばらく歩くと、途中で大菩薩嶺と富士山が姿を現し た。
古礼山の山頂へ行く道とまき道との分岐にきたが、迷わず頂上を目指した。
古礼山から端正な富 士山を眺められた。
もっと天気がよければ南アルプスを望むことができるらしい。
2112 メートルの古礼 山の山頂は立ち枯れた木々と下笹に覆われていて、大台ケ原に似た風景だ。
山頂から急な道を下るとまき道と合流し、水晶山への登り返しだ。
ここで今日初めての登山者と出 会った。
土曜日だけ管理人がいる雁坂小屋に泊まったとのこと。
水晶山は標高2158 メートルで、今回 のコースの中で最も標高が高い。
水晶山を下りしばらくすると雁坂小屋への分岐を経て雁坂峠に着いた。
雁坂峠は標高2082 メートルで、古来秩父盆地と甲州を結ぶ秩父往還(甲州側では雁坂みちと呼ぶ)の 最高地点である。
針ノ木峠、三伏峠とともに日本三大峠に数えられていて、南側の眺めは遮るものが何もな い。
雁坂峠を後に笹原に覆われた道を下ると、ミツバツツジが咲いていた。
しばらく行くと沢に出合った。
ここ からは新緑の中を沢沿いに下っていく。
数回、沢の渡渉があり、虎ロープを使う箇所もあったが、難なく沓 切沢橋に降りた。
ここからはひたすら舗装された林道を歩き、雁坂トンネルの料金所を遠巻きに過ぎて、道 の駅「みとみ」に着いた。
次のバスまで待ち時間があったので、タクシーを呼んで塩山に帰った。

☆コースタイム
5月23日(土)
三之瀬9:45ー牛王院下分岐10:15ー11:25将監小屋分岐11:45ー
山の神土 11:52ー12:55唐松尾山13:05ー水干分岐14:40ー
15:03笠取山15:20ー 雁峠分岐15:50ー16:00笠取小屋
5月24日(日)
笠取小屋5:25ー雁峠分岐5:35ー雁峠5:45ー7:00古礼山7:10ー
7:35水晶山 7:40ー8:07雁坂峠8:20ー10:05沓切沢橋10:20ー
11:20道の駅みとみ
☆費用
電車代 1,144 円×2(高尾→塩山) タクシー代 塩山→三之瀬 一人当たり2000 円
道の駅みとみ→塩山 一人当たり1300 円 笠取小屋6,500 円 合計約12100 円

 

 5月第5例会の報告書は月末山行でしたので次回の山旅に掲載します。
7月の第1例会はリーダーの都合のため中止となります。