山  旅

会報 No.272
好山好山旅会
H.28.10
 
 
船形山の紅葉
 

 

平成28年11月例会山行計画

 
第一例会      11月12日(土)
中央線        本社ヶ丸               担当者 木村

第二例会       11月20日(日)

茨城         奥久慈男体山            担当者 土方
 
第三例会      11月26日(土)
 
中央線        高川山               担当者 白井

 

《 上信越 白砂山 》
9月第二例会
9月17日(土) ~18日(日)
参加者 木村(L)、清水、船生、大平、中原 計5名
― 木村 記―
【1日目】曇りのち雨
9月15日の天気予報では、17日(土)が雨、18日(日)は曇りとなっていたので、当初の計画を変更し、白砂山のみを登ることとした。
晴れ間も見える穏やかな天気の中、15時30分頃、長野原草津口駅で全員合流し、レンタカーで野反湖を目指した。
途中、道の駅六合に立ち寄ると、野菜はもちろんのこと肉や魚介類まで並んでいた。
野反峠に向かう途中から雨が降り出し、本来ならば峠から野反湖が一望できるはずなのに、全く視界が効かなかった。
管理事務所で受付をして、2棟のバンガローのそばに車を駐車した。
この日は、屋根のあるバーベキュー棟で夕食をにぎやかにとった。
バンガローは狭いながらも快適に過ごせた。
【2日目】雨 
昨晩から降り始めた雨が、朝になっても降りやまないので、白砂山を中止にしてキャンプ場を後にした。
管理事務所の中の売店で薪炭やバーベキュー用の肉も販売していたので、次回はバーベキューにしたいと思った。
長野原草津口駅へ向かう途中、道の駅六合に隣接している日帰り温泉「くつろぎの湯」に立ち寄ったが、思いのほか混んでいた。
長野原草津駅口に隣接している食堂で、そばを食べて解散した。
☆費用  
乗車券 東京~長野原草津口3,024円×2  
レンタカー代11,770円(1台)               
バンガロー代 一棟6,500円×2  
「くつろぎの湯」入浴料 400円

    

《 北アルプス 槍ヶ岳~燕岳 》
9月第三例会
9月24日(土) ~27日(火)
参加者 板橋(L)、原田、早川、大平、中原、久保田 計6名            
― 板橋 記―
【1日目】晴れ
久々の晴れの週末、新宿7時発のあずさ1号は超満員。
新島々からの上高地行きのバスも増発が出た。
明神あたりは、紅葉は未だ。レストハウスの前にある木は、小梨の木だとか。
徳澤園周辺は広々としていて、雰囲気のいい所だ。
横尾山荘まではごくゆるやかな登り。
横尾山荘は、2段ベッドの8人部屋。定員制で詰め込まれる心配はない。
風呂はジェット水流付き、トイレはウォッシュレット、洗面所も広くて綺麗。食事も美味しく、快適な山小屋だった。
【2日目】晴れ 
出発時、谷間から見上げると青空が見え、標高差1500mを登ると思うと気分が浮き立ってくる。
ずっと梓川沿いを歩き、1時間で一ノ俣、ここを右に行くと常念岳だ。
二ノ俣の吊橋を渡り、槍沢ロッジまでは緩やかな登り。
30分ほど登ると槍沢キャンプ場(ババ平)に出る。標高2000mを超えると樹林が無くなり、U字谷のような地形になる。
大曲から道は急登になる。
天狗原への分岐で昼食。青空と岸壁の下のナナカマドの黄葉が見事で、登りの苦しさを和らげてくれた。
昼食後、登りが更にきつくなってきた頃、Aさんが足首の痛みで引き返すことになった。
後で聞くと、横尾山荘でもう1泊し、翌日帰京したそうだ。
ジグザグの登りと格闘していると、11時06分、眼前に巨大な槍の穂先が現れた。
北穂高岳から槍ヶ岳を目指すと穂先がだんだん大きくなってくる感じだが、ここでは、本当に突然、穂先が目の前に現れる。
ザラザラの岩礫の上にそそり立つ槍に大感動!穂先が見えてから1時間で殺生ヒュッテ。
更に45分で槍ヶ岳山荘。
本来この登りはきついはずだが、曇ってきたせいか、涼しく、意外と苦しくはなかった。
前日、横尾山荘ではなく、槍沢ロッジに泊まったBさん・Cさんと槍ヶ岳山荘で落ち合う予定だったが、我々の到着が遅れたために、2人は先に穂先に向かっていた。
我々が登っている途中で、下ってくる2人とすれ違った。
槍ヶ岳山荘で合流し、ヒュッテ大槍に向かった。
【3日目】雨  
6時、燕岳には行かずにここから下山するBさんに見送られ、霧雨の中、カッパの上下を着てヒュッテ大槍出発。
名にし負う東鎌尾根とあって、最初から大岩の急降下。
17段の下りの鉄はしご、50段の登りの鉄はしごを経て、1時間45分で最低鞍部の水俣乗越。更に45分のアップダウンのあと本格的なきつい登り。
このあたりで綺麗な虹も見えた。谷に霧がたなびき、ナナカマドの紅葉も真っ盛り。
晴れていれば、ゆっくり休みたいところ。
53段の上りの鉄はしご、木のはしご多数。岩もはしごも濡れていて怖い所の連続だが、黒豆の木(ブルーベリー)もたくさん食べた。
9時10分ヒュッテ西岳で休憩。
小ピークを登った後、赤岩岳まで標高2700mの山腹をトラバースぎみに歩く。
赤岩岳からは気持ちの良い尾根道が続く。
大天井ヒュッテ12時着は休憩30分を加えるとコースタイム通り。
雨で十分な昼食時間が取れず、空腹な人もいたので、ここでうどんやホットミルクを買い、45分間休憩。
大天井ヒュッテのトタン屋根を叩く雨の音がやけに大きく聞こえた。
ヒュッテを出てからすぐに燕山荘が見えたので、あとちょっと思ったが、一旦大きく下り、最後の上りにかかったのが3時15分、大下りを登り切ったのが4時、蛙岩等奇岩の間だの小アップダウンを経て燕山荘に着いたのが5時になってしまった。
大天井ヒュッテから4時間15分かかり、意外と苦戦した。
【4日目】快晴  
前日の憂さを払うような快晴。
1時間で燕岳を往復。花崗岩のサラサラの白砂に、花の終わったコマクサがたくさんあった。7時30分下山開始。
右手に見える槍ヶ岳に別れを惜しみながら、アルプス3大急登を快調に下った。
合戦小屋でスイカを食べようと聞いてみたら1週間前に販売終了したとのことだった。
中房温泉で汗を流し、タクシーで穂高駅にむかった。
3日目、一番の難所、東鎌尾根で雨に降られたものの、横尾山荘のお風呂・槍沢から見上げる巨大な槍ヶ岳・曇りだったが頂上からの360度の展望。
数々のすばらしい体験をお土産に、充実した4日間の山旅を事故もなく終えることができたのは、参加の皆さんのチームワーク・アドバイスのお陰と感謝しております。
☆コースタイム
【1日目】上高地12:20~13:15明神13:25~14:20徳澤園14:30~15:35
横尾山荘         
【2日目】
横尾山荘5:45~6:45一ノ俣6:50~7:30槍沢ロッジ7:40~8:10槍沢キャンプ場8:15~8:45大曲8:55~9:50天狗原への分岐10:15~12:05殺生ヒュッテ12:15~13:00槍ヶ岳山荘13:20~13:40槍の穂先13:55~槍ヶ岳山荘14:20~15:20
ヒュッテ大槍            
【3日目】ヒュッテ大槍6:00~水俣乗越7:45~9:10ヒュッテ西岳9:30~12:00
大天井ヒュッテ12:45~15:10最後の上り手前15:15~15:45最後の上りの上部16:00~17:00燕山荘               
【4日目】燕山荘6:30~6:55燕岳7:00~7:25燕山荘7:30~8:20合戦小屋~10:40
中房温泉
☆費用 
新宿~松本3,996円+特急2,380円 穂高~新宿4,430円+特急2,380円
松本~新島々700円  
バス代 新島々~上高地1,950円
横尾山荘9,800円 ヒュッテ大槍9,800円 燕山荘9,800円 
タクシー代 中房温泉-穂高駅7,600円  
中房温泉入浴料700円
  


《 尾瀬 至仏山 》
9月第五例会
9月30日(金) ~10月1日(土)
参加者 白井(L)、高柳、梅澤、蔵、宮崎 計5名 
― 白井 記―
 【1日目】晴れのち曇り 
大清水で高速バス「尾瀬号」の3名と沼田からの高柳さんが合流。
昨年から大清水~一ノ瀬間で低公害車両の営業運行が始まって、これまで約1時間かかっていた林道歩きが所要時間約10分となり、大変楽になった。
雲一つない快晴の下、三平峠を越え尾瀬沼へ向かう。
紅葉は始まったばかりで例年より遅れているようだ。
三平下で昼食を済ませ、青空にくっきりと聳えている燧岳を右手に、尾瀬沼南岸を進んだ。
この夏の大雨の影響で崩落した箇所が一部あったが、巻道や補修が十分にされており通行に支障は無かった。
昨年の秋の火災で全焼した沼尻休憩所は焼け跡がそのまま残り、周辺の道標や支柱も焦げたまま。
見晴十字路に建つ6軒の小屋の中のひとつ「弥四郎小屋」に着いたのは16時を少し過ぎていた。
前日から尾瀬入りして長蔵小屋に泊まり、朝から燧岳に登っていた宮崎さんは既に着いていて風呂上りのビールを片手に我々を迎えてくれた。
「弥四郎小屋」の正面からは尾瀬ヶ原、その向こうに至仏山が見渡せ良いロケーションである。
尾瀬の小屋は水が豊富なため今はどの小屋にも風呂が有るが、ここは広めの風呂で大きな窓から尾瀬ヶ原と至仏山が見えて気持ちが良い。
(湯船は、2年前檜だったのが小屋の改装でステンレス製に変わっていた。)石鹸、シャンプーの使用は出来ないが、シャワー付きの洗い場も4つあり、ちょっとした旅館の風呂より立派。
我々(男)の部屋は旧い部屋だったが、洗面所・トイレは新しく快適。
食堂横に喫茶室が併設されておりコーヒーとデザートが人気らしく、若い女性で一杯だった。【2日目】雨
最強の「晴れ女(自称)」が前日パワーを使い果たしたらしく、最強の「雨男」が一晩休んで力を盛り返して予報通り朝から雨。
至仏山に登るのは中止とし、尾瀬ヶ原を草紅葉と池塘に浮かぶヒツジグサの紅葉、霧雨に煙る白樺の林などを楽しみながら山の鼻経由で昼前に鳩待峠に下った。
☆コースタイム
【1日目】
一ノ瀬11:45~13:10三平下13:25~沼尻14:35~16:05見晴(弥四郎小屋)
 【2日目】見晴(弥四郎小屋)7:10~9:00山の鼻9:30~11:10鳩待峠
☆費用    
バス代(高速バス尾瀬号)新宿~大清水4,100円  尾瀬戸倉~新宿4,100円
低公害車両(大清水~一ノ瀬)700円 
乗合バス・タクシー代(鳩待峠~尾瀬戸倉)900円
宿泊費「弥四郎小屋」9,000円 
「尾瀬ぶらり館」入浴料500円 
 
 
 

★9月第一例会の熊野古道奥駈道は天候不良のため中止となりました。

★9月第四例会の奥多摩御前山は参加者少数のため中止となりました。

★当初10月に予定されていた東北・西吾妻山と、11月に予定されていた関西・大江山はリーダーの都合により中止になりました。

★10月16日(日)9時から渋谷区勤労福祉会館において、役員会を開催しますので、リーダー並びに会務担当係の方はご参集ください。渋谷区勤労福祉会館へのアクセスはホームページをご覧ください。